こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回も恒例のショアジギング講座をやっていきましょう。
今日のテーマはショアジギングにおいてベストタイムとなる「朝マズメ・夕マズメ」の攻略方法について。
この朝・夕の時間帯は比較的誰にでも釣果自体は出しやすいタイミングになるんだけど、周りよりも沢山・確実に魚を釣ろうと思ったら狙い方にコツがあるわけで。
今回はマズメの時間帯における基本的な知識やジグ操作・狙い方のコツなどを解説していく。
全て毎日のように釣行を繰り返し続けている私の実釣経験に基づいたものになるので、今後の釣行時の役に立つものがあったらうれしく思う。
それじゃあ早速、マズメの時間のショアジギング講座を始めていこう。
※今回はマズメの時間帯に絞った解説をしていく。ショアジギングにおける時間帯選びについての解説は「ショアジギング 時間帯基礎講座」を参考にどうぞ。
▼【関連記事】ショアジギングに適した時間帯選びを解説!
ショアジギングの時間帯選びを解説。ベストタイムや魚の行動パターンの基本とは
朝・夕マズメとショアジギングの難易度
まずは朝マズメ・夕マズメとショアジギングの釣果について、私なりのイメージを紹介しておこう。
マズメは魚が岸近くに差してくる時間帯
青物狙いのショアジギングでは、当然のことながら一番重要なのが岸近くに魚が回遊してくることになる。
回遊が無ければどうしようも無くなるんだけど、この朝・夕方という時間帯は魚が餌を求めて浅い場所に差してくる確率が一日の中でも一番高い。
だから船釣りよりも狙える範囲が限られているショアジギングでは大きなチャンスになり、釣果を上げることができる確率としても非常に高くなるのは間違いない。
時間帯と活性の高さ
マズメといっても朝と夕の2回あるが、有望度は同じくらいなのだろうか?
これは地域性などによっても左右されると思うが、私としては圧倒的に「朝マズメ」の方が期待度としては大きい印象だ。
ショアジギングに限ったことではないんだけと、朝マズメと夕マズメでは
- 魚が回遊してくる確率
- 群れの濃さ
- 活性の上がり具合
これらにおいて、朝マズメの方が安定度が高いと感じている。
当然夕マズメという時間帯も日中のデイゲームよりは釣果の期待は大きくなるが、朝には敵わないって感じかな。
朝と夕については時期によっても多少有望度が変わってくるものの、基本的には朝マズメに釣行することを心がけた方が手っ取り早く魚に出会える確率は高いと考えている。
仮に釣果を上げる期待度を数値で表すならば、日中を「期待度1」とすると
- 朝マズメ:期待度3~4
- 夕マズメ:期待度1.5~3
- 日中:期待度1
あくまでもイメージだけど、私としては各時間帯についてはこれくらいの期待度で考えているかな。
マズメの時間帯ってどれくらい?
マズメの時間帯とは、具体的に言うとどのくらいの時間を表すのか?
これは魚種によって差はあるものの、基本的には「日の出・日没の時刻の前後1時間~1時間半」くらいかな。
魚種による差について
ショアジギングで狙う魚は青物を中心に、底物なども含めて様々。
たとえ青物であっても昼の明るい時間帯を中心に活動する魚もいれば、逆に暗くなっても案外釣れやすい魚もいる。
超簡単に言えば、
- サバやサワラ・ブリなど:光量が少ない時間帯でも釣れやすく、朝マズメ初期・夕マズメ後期でも期待できる
- シイラや昼行性のハタなど:朝マズメの後期、夕マズメの初期がメイン。光量が落ちると極端に釣れにくくなる
- タチウオなど:夜間~朝マズメ初期、夕マズメ後期~夜間がメイン
こんな感じで、魚種によってマズメの時間帯であっても活性が上がりやすいタイミングというものには差がある。
朝マズメの場合は
- 日の出前後の時間帯は青物狙い(ブリやカンパチ・ヒラマサなど)
- 明るくなってきても反応が無い時はハタやシイラなど狙いにスイッチ
こんな風に、光量の変化によって狙いの魚をうまく変えていくのも1つのテクニック。
何も同じターゲットをひたすら狙い続ける必要はないので、その魚種が一番活性が上がりやすいタイミングで狙い分けるのは非常に有効になる。
釣り場の癖を知る
なお、フィールドによっては色んな魚種が1つの釣り場に回遊してくる時は、釣れた魚種と時間帯のデータを取ると結構面白い発見があったりする。
魚は生息場所が重なってしまうと、種類によって回遊時間を微妙にズラしていたり。
例えば、ある釣り場ではカンパチが最初に回遊してきて、それが落ち着くとブリに変わったり・・・・。
カンパチ狙いで釣行するのであれば、ブリが釣れた時はポイントに見切りをつける1つの目安になるってわけだね。
釣り場によって癖が違ったりするので、継続的に調査してみると結構奥が深いもの。
これが分かるようになると、狙いの魚種が釣れやすいタイミングなどをより高精度で把握できるようになる。
そうすれば狙って魚が釣れる楽しさも倍増するはずだ。
朝・夕マズメと狙うレンジ
ショアジギングにおいて非常に重要なのが、ジグを泳がせるレンジ・棚になる。
例えば水深が5mくらいまでのかなり浅い場所であれば、適当に中層を引いておけば表層~底付近の魚までアピールできる。
しかし水深が10m・15m・20mなど深くなっていくほどジグを魚の前にしっかり入れる作業の重要度は高くなるし、難易度も上がる。
また、青物狙いの場合は魚が回遊してくる時間が限られていることも多いので、無駄打ちも減らさなければならない。
カウントダウンは基本5前後で刻む
ルアーが着水したら、頭の中で沈める秒数を数えて任意の棚まで沈めるのがショアジギングの基本になる。
これをカウントダウンというが、あまり細かく狙い分けても効率が悪いし、逆に大きく分けすぎても魚が潜む泳層を外すリスクが高くなる。
個人差はあるが、私の場合はだいたい「カウント5」程度を基準にしてレンジの探り分けをすることが多い。
カウント5程度なら細かすぎず、大雑把すぎずで魚の取りこぼしを無難に防ぎやすいと感じている。
例えばカウント5と10を探るとなると、その間の6~9までが狙えないように感じるかもしれない。
しかし実際のショアジギングではジグをジャークして縦に動かすため、多少カウントダウンに間隔が空いてもカバーできるから問題はない。
まずはカウント5前後でレンジを探り分け、その後特定の水深でアタリが出たらそこからより細かく探り分けていけばOKだ。
マズメの時間帯は表層~中層をメインに
朝マズメ・夕マズメのショアジギングでは、表層~中層をメインに狙う機会が増える(青物・回遊魚狙いの場合)。
マズメの時間帯は餌となるベイトフィッシュが浮きやすく、青物もそれを浅い場所に追い込んで捕食する機会が多くなる。
この表層~中層狙いというのはショアジギング初心者の方にとっては結構あいまいになり、海底・ボトム着底という基準が無いから結構狙いにくいと思う。
参考程度に私の朝・夕マズメの狙い方を紹介しておくと、例えば着底までのカウントが30の場合は
- メインで狙うのはカウント10~20くらいのレンジ
- カウントの秒数は5カウントほどで狙い分ける
- ナブラやもじりが出ているならば、着水直後~カウント5ほどのかなり浅いレンジも狙う
- アタリが無ければ、5投に1回くらいはボトムまで沈めて探る
こんな感じでレンジを狙いわけ、ゲームを組み立てることが多い。
重要なのは適当にレンジを散らして探れば良いわけでなく、「今ジグが泳いでいるのがだいたいどれくらいの深さなのか?」というのをイメージして釣りをすること。
具体的に何メートル付近を泳いでいるとまでイメージする必要はないが、「表層なのか?中層なのか?底近い場所なのか?」くらいは頭に入れて釣りができるようになろう。
そうしないと運よく釣果を出せたとしても再現するのが難しく、効率的に・狙って魚が釣れる状態に持っていくのは難しくなる。
マズメの時間におけるジグ操作
マズメの時間といっても、細かく分けると魚の動き方は多少異なってくる。
ここでは青物狙いにおけるジグの操作方法について、意識しておくと役立つものを紹介しておこう。
暗い時間帯はスローな誘いを中心に
日の出前・日没前後以降の暗い時間帯は、ジグ操作はスローなジャーク・巻きをメインに組み立てて様子を見ることが多い。
基本的に暗い時間帯はベイトフィッシュの動きがスローになり、水の中を漂うような行動をすること目立つ。
時々早巻きを入れても良いが、食わせはスロー系の誘いを意識するとバイトチャンスは増えやすいかな。
薄暗いベストタイムは中速~高速な誘いの割合を増やす
朝マズメ・夕マズメでもベストなのが薄暗いタイミング。
この状態は魚が活発に動き回る時間帯になり、スローなジャークだけではジグを見切られる機会が増える印象がある。
私の場合、マズメのゴールデンタイムを攻める時は中速~限界までリールを速く巻く超高速引きを入れた誘いの割合を増やして対応する。
特にカンパチやヒラマサ・カツオ系の回遊魚は、捕食スイッチが入らないとジグにチェイスするだけでバイトに持ち込めないことも多い。
こういう個体に対してはジグのアクションに緩急をつけ、動きの変化でジグにバイトさせるイメージだ。
高速引きの場合はエクストラハイギアのリールで1秒間にハンドル3~4回転前後のアクションでジグを操作することが多いが、限界速度で巻いても青物は案外普通に追いついてバイトしてくるもの。
ただしやたら速いアクションを使うだけでもNGで、ハイピッチなジグアクションの中に時々スローな操作を混ぜたりすることでより大きな効果を発揮しやすくなる。
釣れない時・ナブラが出てなくても速巻きは入れる事
最近各社から発売されるジグはスローな操作やただ巻きでも大きく動くものが増えてきており、ジグ操作も最小限・スローを好む方が増えてきている印象がある。
これはもちろん悪いことではないんだけど、さっき紹介したようにマズメの時間帯はハイピッチジャーク・速巻きをキッチリ入れてゲームを組み立てることを意識する。
ハイピッチなジグ操作は高活性な青物を狙ったり、ナブラが出ているタイミングで有効な印象があるが、実はそれだけではない。
食わない魚に対してスローにジグを見せてしまうと、逆に見切られるタイミングを与えることになったり、長い時間ジグを見せることによってスレが発生するパターンがある。
あえて速いピッチのジグ操作で魚とジグの距離感を保つことで、捕食スイッチを入れたり見切る間を与えずにバイトさせる効果が期待できる。
だから釣れない時はボトム着底から高速巻きでジグを浮上させてみたりと、速い誘いは高活性時・表層攻略のためだけに使うものではないんだよね。
これが使えるようになると、今まで取りこぼしていた魚をキャッチできる確率はかなり大きく上昇するので、覚えておくと役立つ場面が必ずある。
なお、中層~低層を速い誘いで探りたい時はワンセットの誘いを短くすれば問題ない。
私の場合、ある程度レンジを入れたい時はハンドル3回転~5回転くらいまでのハイピッチな操作でジグを動かし、小刻みにフォールを入れて泳層を調整している。
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