![パームス ジガロ インプレ](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/PB020833-780x585.jpg)
こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はパームスから発売されているショアジギング・オフショア対応ロングジグ、ジガロ(ノーマル)の使用感や使い方のコツなどを詳しくインプレしていきます。
ジガロシリーズの中でも、ベーシックで癖が無いのが今回紹介するノーマルのジガロ。
ロングジグ特有の中~大型青物を強く引き付けるパワーを持ちつつ、バランスの良さが光ります。
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ジガロのスペック・ラインナップ
- 重量:60g、80g、100g、115g、135g、150g、180g、200g、230g、250g、300g
- 重心:左右対称センターバランス
- フック:フック別売
ラインナップは60g~300gまでとかなり幅広く、ショアジギング全般・オフショアのライトジギング~激流・遠征まで対応可能。
ジガロを「サクッと」インプレ!
![ジガロ 青物 釣果](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/80CF72EF-D2BB-4818-9693-5FC1474F3099-e1667372140958-780x585.jpeg)
まずはジガロの特徴や使い方を簡単にまとめておきます。
- 飛距離:飛行姿勢の安定度・飛距離ともにロングジグとしてまずまず優秀
- フォール:程よいローリング・スライドが混じる水平姿勢のフォール
- アクション:ロッドアクションに対する反応は良く、ロングジグらしいしっかりとしたスライドでアピールできる
- 使い方:ロングジャークとワンピッチがメイン。状況次第で中~高速巻きをコンビネーション
- ターゲット:中型以上のブリやカンパチ・ヒラマサなど
- 適したシチュエーションなど:ロングジグとしてベーシックに使いやすい。このジグを基本に、状況に合わせてジグをローテーションするのもおすすめ!
- 気になる点:ボディ強度
ジガロを簡単にインプレするとこんな感じですね。
センターバランス設計のベーシックなロングジグで、全てが平均点以上でまとまっているのがノーマルのジガロといった具合でしょうか。
大人しすぎず派手すぎないアピール力を持ち、遊泳力が高いスレた青物狙い等で活躍しますよ!
飛距離
ベーシックな形状で空気抵抗が小さいロングジグ
ジガロの形状ですが、ロングジグとして非常にベーシックな左右対称のセンター寄りのウェイトバランス。
若干ヘッド側の方がテールよりも微妙に厚みがあるかな?
![ジガロ 形状](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/1bc37a5267733b4833f31333f86d11e8-780x587.jpg)
ボディ自体は細くて空気抵抗が小さく、しっかりと飛行姿勢が決まれば着水までまっすぐに飛んでいきます。
しっかりと姿勢が決まってしまえば、多少の風でも大きく飛距離が低下することはありません。
ただし、センターバランスのジグなので、リリース時に飛行姿勢が乱れてしまうと空中での修正は難しいです。
手投げになったり、ロッドのスイングスピードにブレが生じると失速することがありますね。
実際の飛距離
実際に私がPEライン3号のショアジギングタックルでジガロの60gをキャストすると、無風時の飛距離としては90m台前半~中盤ほど。
そこまで力まずにキャストして90mほどの飛距離が安定して出せていますが、飛行姿勢さえキッチリ決めて投げることができれば、ロングジグであればアイテムによる差はそこまで発生しない印象ですね。
低比重素材を使用したスーパースライドでも、無風~弱風時は90m前後の飛距離が出せていますから。
一方、風が吹いた時の失速はコンパクトボディのノーマルのジガロの方が目立ちにくく、飛距離の「安定性」という点では優れています。
フォール
水平姿勢の中速フォール
ジガロのフォール姿勢ですが、センター寄りの重心設計なので水平姿勢をキープしながら沈下していきます。
ボディ自体には腹側を中心に程よい厚みがあるので、薄型のジグよりもややスピードのあるフォールを見せますが、ロングジグとしては平均的といった具合でしょうか。
スーパースライドのようにスローなフワフワ感を強調したフォールではなく、ジガロマッシブよりもやや滞空時間が長め。
ジガロシリーズ中で、ちょうど間を取ったジグといった感じですね。
程よい強さのローリング・スライドアクション
ジガロはボディの中心が盛り上がった形状をしていて、背中側のエッジは鋭く、腹側は厚みがある形状。
![ジガロ フォールアクション](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/0c12698447e5ef7d95c90152b03d4981-780x589.jpg)
背中側はこんな感じで、ボディが薄くなっています。
![ジガロ 形状](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/PB020834-780x585.jpg)
一方で腹側は角が立った厚みのある形状をしていて、潮をうまく逃がすようになっています。
![ジガロ 形状](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/PB020835-2-780x585.jpg)
水平フォール中は程よいローリングとスライドが混じり、光を反射して魚にアピールしますね。
フォール中のアクション・アピール力の大きさについては平均的な感じで、まさにオールラウンダー。
![撃投ジグストライク](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/PA130768-780x585.jpg)
私が良く使うロングジグにオーナーの撃投ジグストライクがありますが、ストライクの方がボディが丸みを帯びていて、フォール中の動きはやや控えめに思えます。
フォールで良く動くジグの方が魚を引き付けるアピール力が高いですが、動きが控えめなジグの方がプレッシャーを与えにくかったり、ミスバイトを防ぎやすいメリットがあります。
どちらが良いのかは状況次第といった感じで、優劣はつけられません。
まるなか
ジガロの使い方
ジガロの使い方について、私の基本となるパターンを紹介しておきます。
ロングジャーク→ジャカ巻き
ジガロの使い方の1つめが、ロングジャークからジャカ巻きへのコンビネーションですね。
魚のいるレンジが分からない時や、マズメ時などにテンポよく探りを入れたい時によく使います。
ジガロは潮抜けが良いロングジグなので、ロングジャークはゆったりめでもOKですし、かなり強めにロッドを煽ってワイドに誘いを掛けるのもおすすめです。
大きくロッドを煽ってテンションが抜けた状態を作ると、ジガロは軽めの操作感で水中をしっかり滑走。
滑走中はショートタイプのジグのようにペラペラと動かず、潮を切り裂いて鋭く・ワイドに動きますね。
スライド幅はロングジグとしては平均的で、海中でキレのあるターンするような動きを見せます。
ロングジャークを使った誘いのパターンとしては
- 任意のレンジまでカウントダウン
- ロングジャークを3回~6回ほど
- 中~高速のジャカ巻きでハンドル8回転~15回転ほど
- 一瞬テンションを抜いてフォール
こんな感じがベースですね。
ロングジャークで食ってくることも普通にありますが、食わない時は横・斜め方向の素早い動きにシフトしてアクションに変化を出して追い食いを狙います。
![ジガロ カンパチ 釣果](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/6D7F1001-0D28-40B0-9044-1A6FB42CBE46-780x585.jpeg)
朝マズメ、強めのロングジャークでジグをボトムから跳ね上げてくると良いアタリが出てショゴをキャッチ。
ワンピッチジャーク
2つめはシンプルなワンピッチジャークですね。
ロングジャークよりもジグが跳ね上がる幅が小さくなって移動距離が抑えられ、その分一定層をキープしやすくなります。
やや活性が落ちてジグを派手に動かすと嫌がっていると感じる場面や、スレ掛かりが目立つ時はワンピッチジャークをメインにすることが多くなりますね。
ジャーク時はラインスラッグをコントロールすることで、ある程度ジグの動きに変化を出すことが可能です。
- ラインテンションを掛け気味にジグを弾く:アピール力・効率重視
- テンションを緩めに、糸フケを弾くように操作:ジグの浮き上がりが抑えられ、狭い範囲でジグを何度も躍らせやすい
日中の潮が緩い時間など、かなり活性が落ちているような時はジグをボトム付近までしっかり沈めてスラッグを多めに出し、スロ~中速のワンピッチジャークでジグを柔らかく・浮き上がらないように意識して操作してみたり。
なお、ワンピッチジャークは常にジャークを続けるのではなく、5~10回ほどアクションを与えたらフォールを混ぜるパターンが多く、巻きをコンビネーションするのもおすすめ。
常に一定の動きだけになってしまうと魚に見切られやすくなることも多くなるので、ワンキャストの中である程度の変化は出した方が良いですね。
適したシチュエーションなど
中型以上のブリ・カンパチ・ヒラマサなどの青物狙いに
ジガロはキレのあるワイドなスライドと潮抜けの良さが特徴的なジグ。
![ジガロ 青物](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/11/97AD3E14-DB70-4168-86C4-6ADD3370AC54-e1667372616922-780x585.jpeg)
バタバタと大きく動くジグを見切ることが多くなる、中型以上の青物狙いにおすすめですね!
ライトショアジギングなどでは偏平したショートボディの潮受けが良いジグが良く使われますが、ロングジグはスレた青物狙いにおいて間違いなく強い武器になります。
ある程度型を狙って釣りたい時は、ジガロのようなロングジグやプラグを使うことで釣果は明らかにUPしますね。
状況問わずに使えるベーシックなロングジグ
ジガロは飛距離・フォールスピード・アピール力など、ロングジグとしてオーソドックスな性能を持っています。
どんな状況下にも対応できて癖が無い反面、悪く言うと大きな特徴を言うのが難しいアイテム。
汎用性がかなり高いので、釣り場に到着しての第一投目に入れるジグとしてもおすすめですね。
ジグのローテーション例としては
- ベーシック:ジガロや撃投ストライク
- スライド幅・滞空時間重視:ジガロスーパースライド
- 早い誘いに対するレスポンス・飛距離重視:ジガロマッシブ
こんな感じで使い分けてみると、状況や誘い方に合わせたロングジグのローテーションが可能です。
ロングジグと言ってもアイテムによって若干使用感が異なり、最小限でも良いので使い分けができるようになると安定した釣果につながります。
まるなか
フックセッティング
ジガロのフックセッティングですが、青物狙いの場合はフロントフックのみでOK。
ロングジグは海中で鋭くスライドするので、リアフックを付けるとフック絡みなどのトラブルになります。
それなりのサイズの青物を狙うのであれば、フロントフックだけでもフッキングは十分決まります。
私はシンプルなシングルのアシスト仕様が好きですが、口切れを防ぐならダブルもおすすめ。
気になる点
ジガロの気になる点ですが、ボディが曲がりやすいこと。
私が良く使っている撃投ジグシリーズは、内部にステンレスプレートが入っています。
![撃投ジグストライク インプレ 使い方](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/10/PA130766-780x585.jpg)
これによってボディ強度がアップしているんですが、ジガロの場合は特に補強が無いのでテトラや磯などにぶつけると簡単に曲がってしまうので要注意。
曲がってしまっても簡単に戻すことは可能ですが、使っていて気持ち良くは無いですね。
まるなか
▼ロングジグのおすすめアイテムを探している方は【ショアジギングにおすすめなロングジグ・選び方徹底解説】を参考にどうぞ
まとめ!
![ジガロ 青物 釣果](https://fish-beginner.com/wp/wp-content/uploads/2022/10/97331A8B-8ED3-47E9-B330-59585D9A16AE-e1667203892819-780x585.jpeg)
今回はパームスのジガロのインプレをしました。
- オーソドックスなセンターバランスで投げやすさはまずまず
- フォールスピード・アピール力はロングジグとして平均的
- ロングジャーク・ワンピッチを基本に、巻きとのコンビネーションで使うことが多い
- ロングジグとしてベーシックで汎用性が高く、オールラウンダーな位置づけ
要点をまとめるとこんな感じですね。
偏った特性の無いロングジグで、優等生的なアイテムですね!
ジガロをベースに、少し違った特徴を持つロングジグを揃えていくのもおすすめ。
おすすめ関連記事
▼【実釣比較】ショアジギングにおすすめなロングジグ・選び方徹底解説