こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はマリアから発売されている青物用ダイビングペンシル、ラピードシリーズの特徴や使い方のコツなどを詳しくインプレしていきます。
ラピードは中~大型青物狙い用のプラグとして超定番アイテムの1つ。
安定した入手性や青物狙い初心者~ベテランの方まで、誰にでも使いやすい操作感が光ります。
これから青物狙いのプラッギングに挑戦したい方がへ、最初に揃えるダイペンの1つとしてもかなりおすすめですね!
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ラピードのスペック・大きさ(サイズ)の使い分け
ラピードF130
- 全長:130mm
- 重量:30g
- フック:#1
ラピード130Fはシーバス・ライトショアジギングタックルなどで扱いやすいコンパクトなダイペン。
3kg程度までの小型青物を狙ったり、マイクロベイトパターンでどうしても食わない状況下で活躍します。
サイズが小さいため、アピール力や飛距離においては不利になる場面がありますね。
ラピードF160
- 全長:160mm
- 重量:50g
- フック:#1/0
ラピード160はだいたい5kg前後の青物を狙う時に使いやすいサイズ感です。
10kg前後の青物を狙う場面でも、ベタ凪の時や魚のチェイスはあるものの食いきらない時にローテーションすると効果を発揮することも多いです。
ラピードF190
- 全長:190mm
- 重量:65g
- フック:フック無し(推奨フック:トリプル#2/0~#3/0)
10kg前後の青物狙いにおいて、私が基本としているのが190mmのラピード。
H~XHクラスのタックルでもキャストしやすい重量感があり、アクションのパワー・安定性もちょうど使い勝手が良いです。
ラピードF230
- 全長:230mm
- 重量:100g
- フック:フック無し(推奨フック:トリプル#4/0~#5/0)
ラピード230はカマスやサバ・シイラなどのベイトフィッシュを追う大型青物狙いに使いやすいサイズ感。
XHクラスのタックルを使ったヒラマサやマグロ狙いなどにおすすめ。
100gの重量があるので長時間キャストすると疲れやすいですが、魚を引っ張り上げるパワーは非常に強いです。
ラピードを「サクッと」インプレ!
ラピードの使用感や使い方を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:固定重心としては十分!
- 浮き姿勢:垂直に近い
- アクション:潮絡みが良く、ワイドなウォブンロール
- 使い方:スロー~中速の誘いがメイン。しっかりポーズを入れることが多い
- ターゲット:ブリ・ヒラマサ・カンパチ・マグロなどなんでも
- 適したシチュエーション:オーソドックスに使えるが、ややベタ凪気味の時やとりあえず魚を探したい時
ラピードを簡単にインプレするとこんな感じ。
とりあえず釣り場に到着しての第1投目に使うことも多く、ラピードで状況を見てから他のダイペンにローテーションすることもかなり多いですね。
もちろん、ラピードで良さそうな時はそのまま投げ続けます。
誘い出しに必要な要素がしっかり備わったルアーなので、プラッギング初心者の方にもおすすめですよ!
飛距離
固定重心+リアバランス
ラピードは最近増えてきている重心移動システムを搭載したダイビングペンシルではなく、シンプルな固定重心システムを採用しています。
リアにはこんな感じで、やや薄型のウェイトが設置されています。
また、ボディ中央付近には小さな球状ウェイトを配置。
これによって海中でしっかりと水を押すウネウネ系のウォブンロールアクションが出るようです。
安定した飛距離・投げやすさ!
ラピードの良さの1つは安定した遠投性能にあります。
重心移動システム搭載のプラグの方がよく飛ぶような気がするかもしれませんが、アイテムによっては投げ心地に若干癖があったりします。
ラピードの場合はシンプルな固定重心システムのリアバランスなので、誰が投げても比較的投げやすいと思います。
一番小さいF130は軽いので若干ミスキャストしやすかったり、風で失速する印象がありますが、F160以上のモデルは固定重心のダイペンとしては十分な飛距離と安定性がありますね。
実際に私がPEライン5号+XHパワーのショアジギングロッドでラピートF160・190をキャストすると
- ラピードF160:60m台前半
- ラピードF190:70m台前半~中盤
だいたいこれくらいの飛距離が出せています。
バレットダイブなど、重心移動システム搭載の非常によく飛ぶダイペンよりもやや劣るものの、十分よく飛びますね!
重心移動システム搭載のルアーは、人によっては投げ心地が好きになれないこともあると思います。
ラピードはそのような心配は無く、しっかりロッドが曲げられればシンプルな投げ心地で飛行姿勢もキッチリ決まるルアーですよ!
まるなか
ロッドの反発力がしっかり使えれば、空中での姿勢も安定してスムーズに遠投できるよ
浮き姿勢
ラピードの浮き姿勢は垂直に近い感じで、水面に対してしっかり立ちます。
ラピードのような垂直浮きのダイペンは魚を水面に引っ張り上げるパワーが強く、誘い出し用プラグとして使いやすいです。
なお、同じくマリアのレガートは重心がやや前寄りになるので、浮き姿勢・アクションの質に違いがあります。
ラピードのアクション・使い方
ジャーク
ラピードの基本の使い方としては、シンプルなジャークですね。
ロッドをゆったりめに操作しながらリーリングを入れたり、状況によってはリーリングをメインにしたり、逆にリールは巻かずにロッドだけで動かしたり。
これはその時の状況によってルアーの潮の掴み方が変わるので、ルアーの動きを見てしっかりアクションするように調整します。
ジャークアクションを与えると、ラピードは水面で飛沫を上げてからダイビングします。
ダイブ中は泡を纏ってアクションするわけなんですが、
- 潮を弾きすぎず、ほど良く馴染んでダイビングアクション
- 後方重心でパワーのあるウネウネ系のテールスイングを見せるが、アクションの柔らかさも確保
ラピードにはこのような特徴があるんですね。
最近は各社からダイビングペンシルのラインナップが増えてきているんですが、個人的にラピードは「アピール力が中の上~上の下」くらいの位置づけ。
魚を引っ張り上げるパワーは持ちつつ、アクションが派手すぎないのが良いところ。
アクションを与えた時にしっかりテールを振ってくれるので、穂先にルアーがスイミングする感触も分かりやすいですね。
なお、ラピードはあまり速いテンポでアクションさせるとアクションが乱れることがあるので、私はスロー~中速の誘いで使うことが多いです。
また、ジャークとジャークの間にはしっかりとポーズを入れて使うのが基本で、連続的なアクションで使用することも少ないです。
ラピードはブリやヒラマサ狙いのショアプラッギングで高実績!
信じて使えるルアーです。
ショートジャーク
2つめの使い方は穂先を「チョン」と軽く弾き、それに合わせてリールを半回転~1回転ほど回すショートジャーク。
使用する機会が増えるシチュエーションとしては
- マイクロベイトパターン
- 潮が払い出している時
- 波気立っている時
このような状況下ですね。
ラピードはある程度大きめのアクションで動くため、状況によってはアクションが大きすぎたり、バランスを崩して水面で暴れてしまうことがあります。
こういう時は誘いのピッチを細かくすることでアクションを落ち着け、魚にプレッシャーを与えないように調整すると良いです。
潮が払い出しているような時は、リールはほとんど巻かず、穂先を弾くだけで操作するのもおすすめですね。
ショートジャークだけだと魚が食いきらないこともあるので、バランスを崩さない・魚にプレッシャーを与えない範囲内で普通のジャークを混ぜて使うことが多いです。
流れが少し強い状況だったので、ルアーを制御するためのショートジャークでヒラマサをキャッチ。
状況に合わせたアクションの調整が釣果アップにつながります。
ドッグウォーク
ラピードはダイペンですが、細かくドッグウォークさせてもかなり良いアクションをします。
XHクラスのショアジギングロッドでドッグウォークさせるのは疲れるのであまり使いませんが。
かけあがりの斜面の上や磯際・ベイトボールなど、魚が居ついている場所がある程度決まっている時や、定点でボイルを繰り返すパターンで効果を発揮することがあります。
ドッグウォークもショートジャークと同様、あまり多用しすぎると魚に見切られる可能性があるので、時々逃がすように普通のジャークをコンビネーションさせると良いです。
適したシチュエーションなど
状況把握のオールラウンダー
ラピードは非常によく飛んで程よいアピール力の強さがあるので、パイロットルアーとして状況を判断したい時におすすめなダイペンですね。
ラピードを使って潮の状況を見たり、魚の反応をチェックしてそこからルアーローテーションをする機会がかなり多いです。
青物狙い全般に対応!
ラピードはサイズ展開がかなり豊富なので、時期・ターゲット・釣り場問わずに対応できるのも良さですね。
私の場合はF160・F190をベースに使うことが多いですが、サワラ狙いやかなり渋いマイクロベイトパターンではF130を使ったり、逆に大型のベイトを追いかけている時はF230を使います。
地磯でのヒラマサ・ブリ狙いがメインですが、なんでも狙える汎用性の高さがありますよ!
ラピードのフックセッティング・フックサイズ
シングルフック
ラピードの160サイズまでは標準でトリプルフックが装備されていて、190・230はフック別売り。
トリプルフックでも問題なく使えますが、シングルフックの方がフックアップしてからのバラシ難さや魚へのダメージ軽減などの点で使い勝手は良いです。
ラピードを含めた青物狙いに使うプラグにおすすめなシングルフックがシャウトのクダコですね。
クダコはフックの強度・フトコロの幅・針先の角度・鋭さなど、癖が無くてベーシックに使えます。
私はバラ針を購入して自作しますが、面倒な方や初心者の方は完成品のシングルを使えば問題ありません。
ダブルにする時はシングルを2個使います。
クダコを使う場合のフックサイズについては
- ラピードF130
- シングル:#2/0
- ダブル:#1/0
- ラピードF160
- シングル:#3/0
- ダブル:#2/0
- ラピードF190
- シングル:#4/0
- ダブル:#3/0
- ラピードF230
- シングル:#6/0
- ダブル:#5/0
好みによって多少変わりますが、私はこれを基準に使っています。
シングルフックを使う時の注意点
ラピードには純正でオーバル型のスプリットリングが採用されています。
オーバル型のリングは強度に優れる反面、針先がルアーから遠く離れることになります。
ですので、アシストラインが長いフックを使うと前後のフックが絡みます。
アシストライン付きのシングルフックを使う時は、ショートタイプのものを選ぶが、リングを普通の円形のものに変えた方が良いです。
トリプルフック
トリプルフックのサイズは純正と同じものを基準に選びます。
- ラピードF130:#1
- ラピードF160:#1/0
- ラピードF190:#2/0~#3/0
- ラピードF230:#4/0~#5/0
フックの種類は狙う魚の大きさ(重さ)や潮への馴染みによって調整しますが、
- 10kgそこそこまでの青物・レスポンス重視
- オーナー STX-58
- BKK Fangs63 UA
- 20kg前後以上の青物・潮なじみ重視
- オーナー ST-66
- オーナー STX-68
これらを使っています。
私の場合は地磯のヒラマサやブリ狙いがメインなので、釣れるサイズは5kg前後~15kg・大きくても20kgクラスまで。
ですので、どちらかといえばSTX-58やFangs63の使用機会が多いです。
他のダイペンとのローテーション
ラピードは非常に使い勝手が良いダイペンなんですが、状況によってはローテーションすることも普通にあります。
少し具体的に言うと、
- 払い出す潮が強い
- 海面がザバザバとかなり荒れている
- 大きいアクションだと見切られる
このような状況下では、ウネウネと大きく動くラピードだとルアーが暴れすぎたり、波動が強くて使いにくいことがあるんですね。
このような時は、同社のレガートだったり、DUELのハードコアバレットダイブを使う機会が多いです。
レガートは若干癖があるので、正直好みが分かれると思います。
バレットダイブの方が誰にでも使いやすいかな。
上がラピードF160、下がバレットダイブ140です(カメラの遠近感でバレットダイブが大きく見えてます)。
バレットダイブはややセンター寄りの重心バランスになっていて、
- 潮を受けた時のアクションがやや控えめ
- ラピードよりもダイビングさせ続けやすい
- 重心移動で飛距離の面でやや有利
このような違いがあります。
ラピードのアクションを少し大人しくさせたい時、バレットダイブにローテーションしてこれまでかなり良い思いをしていますね。
どちらも非常に使いやすいダイペンなので、初心者の方の使い分けにもおすすめ。
▼各ダイビングペンシルの詳しい解説は【マリア レガート徹底インプレッション】・【DUEL ハードコアバレットダイブ徹底インプレッション】を参考にどうぞ
ラピードのおすすめカラー
カラーは細かく考えるとキリがありません。
私の場合は2色のベースカラーを使い分けるようにしていますが、ヒラマサやブリは問題なく釣れています。
イワシ
シルバーベースのナチュラルカラーで、オールラウンダーな位置づけ。
状況問わずに使うことができ、迷った時のファーストチョイスにおすすめ!
玄海クリア
クリアカラーは主にデイゲームやベイトのサイズが小さい時に出番が多いですね。
光を反射させて独特な存在感を放ちつつ、シルエットがぼやける効果を期待しています。
私の場合は日中の時間に釣行する機会が多いので、かなり使用頻度が高くて実績も多数!
ピンクイワシ
ピンクイワシは背中の視認性が良く、ルアーのトレースコースやアクションの状態を把握しやすいメリットがあります。
主にマズメの時間や荒れ気味の時に出番が多く、背中の差し色によって若干アピール力が高めな位置づけで考えていますね。
まるなか
最初はシルバー系カラー、クリアカラーを1つずつ揃えるのがおすすめだよ
まとめ!
今回は青物プラッギングの定番、マリアのラピードをインプレしました。
- 固定重心+リアバランスのダイビングペンシル
- 固定重心のプラグとしては非常に安定した投げやすさ・飛距離
- アクションはやや強め・大きめのテールスイング
- しっかり動くが、動きの柔らかさも兼ね備えている
- オールラウンドに使えるが、ルアーが動きすぎる・暴れすぎる時はローテーションで対応
要点をまとめるとこんな感じですね。
非常にバランスが良く、ブリやヒラマサなどの青物狙いにおいてかなり使いやすいルアーですよ!
プラッギング初心者の方にもおすすめです。
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