こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はライトショアジギング講座をやっていきましょう。
今日のテーマは、ライトショアジギングにおけるメタルジグのフックセッティングについて。
アシストフック選びやリアフックの有無による違い、フックサイズの選び方などの基礎基本を掘り下げて解説していきます。
これからライトショアジギングを始めたい方や、釣果アップを目指す方の参考にしてもらえたら嬉しく思いますね!
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
- シーズン中は毎日のように地磯へ行ってヒラマサを釣っています
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については、釣行記やYouTube・Twitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ショアジギングのフック選びを動画で解説
▼フック選びの基本・おすすめ解説
ライトショアジギングのフックセッティングの基本
まずは、ライトショアジギングでのメタルジグのフックセッティングに関する基礎・基本を紹介していきましょう。
要点を最初にまとめておくと、
フロントアシスト+リアフック
ライトショアジギング初心者の方や、魚種問わずに色んなターゲットを1つのジグで狙いたい時は、
- フロント:アシストフック
- リア:トリプルフック
このようなフックセッティングで組んでおけば、状況問わずに汎用性が高くなります。
前後にフックを装備しておくと青物などの回遊魚をはじめ、ヒラメ・ロックフィッシュなど、万能に対応しやすいです。
まずはこのフックセッティングをベースに、狙うターゲットや魚のアタリの出方などに合わせてフックを調整していきましょう(後で詳しく紹介します)。
フックセッティングの重要性・使い分けの基礎
メタルジグのフックセッティングですが、フックをつける位置や数によって釣果に差が出ることも良くあります。
特に食い渋っている状況下など、魚の活性が低くなった時こそ、釣果を分けやすいので要注意です。
基本の考え方としては、
- 魚の活性が高く、どんどん掛かる時:フックの数を減らす
- アタリがあっても掛からない・何度か追い食いの後に掛かる:フックの数を増やす
このように調整するのがシンプルですね。
フックはやたら多くすれば良いわけではなく、同じように釣れるのであれば、針を減らしたシンプルなセッティングの方が使い勝手は良くなります。
まるなか
ライトショアジギングでの代表的なフックセッティングパターン
ライトショアジギングで使用されることが多い、代表的なフックセッティングのパターンを紹介していきましょう。
フロントアシスト+リアトリプル
先ほど紹介した、汎用性が高くて魚種問わずに使いやすいパターンですね。
ライトショアジギング初心者の方におすすめです。
フッキングの安定性は一番高く、オートマチックにフッキングする場面も比較的多いです。
一方、デメリットとしては
- 根掛かりしやすい
- ロッドアクションを与えすぎると、リアフックがリーダーと絡む
- 口以外の場所にフックが掛かりやすい。魚のダメージが大きくなったり、魚が大きいとやり取りが困難になる
このような点がデメリットですね。
とにかく何でもいいからボウズ逃れしたい時や、フッキングが安定しにくいヒラメやマゴチ・タチウオ狙いなどで特に使う機会が多いフックセッティングです。
フロントアシストのみ
リアフックを取り外し、フロントにシングル・またはダブルのアシストフックを装備したセッティングです。
主に青物狙いで使用されることが多いですね。
メリットとしては、
- 大きめのジャークや緩急をつけた誘いでもフック絡みが発生しない(リアフックが無いから)
- 食い以外に掛かるファウルフッキングが減らせる
- 根掛かりのリスクが減る
目立つ大きなメリットとしては、こんな感じですね。
シングルとダブルの使い分けについては、私の場合は
- 釣れる魚のサイズが大きい時
- シラスパターンなど、小粒のタングステン素材のジグなどを使う時
このような場面では、よりシンプルなシングルのアシストフックを使うことが多いですね。
タックルバランスに対してそこまで大きな青物を狙うのでなければ、ダブルのアシストフックを好んで使う機会が多いです。
フロントアシスト+リアシングル
フロントにシングル・またはダブルのアシストを装備し、リアにショートタイプのシングルアシストフックを装着したセッティング。
主に青物狙いや、根掛かりが多い場所でボトム周辺を叩いてカンパチや底物を狙う時に使用することが多いです。
トリプルフックを使う場合と比較すると、
- フックの貫通力が高く、一度掛かればバラシにくい
- ボトムを叩いても根掛かりが多少減らせる
このようなメリットがあります。
フロントにアシストフックを装備した状況だと、アタリがあっても一発で掛からないような状況が時々あります。
こういう時は、ジグの後方をついばむようにバイトしてきていることがあり、リアにシングルフックを入れることで、フッキング率をUPさせることも可能ですね!
まるなか
狙うターゲットに合わせたよく使うフックセッティング
少し視点を変えてみて、狙うターゲットに合わせたよく使うフックセッティングを紹介していきましょう。
ある程度狙いが決まっている時の参考にしてみて下さい。
青物
青物を狙う時は、
- フロントアシストフックのみ
- フロントアシスト+リアシングル
ブリやカンパチ・サバなどの青物を狙うのであれば、これらのフックセッティングを使い分けるのが私の基本パターンですね。
青物を狙う時は、フッキングに支障が無ければリアフックは外し、アシストフックオンリーの方が使い勝手が良いですね。
タチウオ・サワラなどの歯が鋭い魚
歯が鋭く、ラインブレイクの可能性があるターゲットを狙う時は、
- フロントアシストフック+リアトリプルフック
このようなセッティングを多用します。
フロントフックにフッキングしてしまうと、リーダーとの距離が近くなってしまい、歯がラインに当たる可能性が高くなります。
ですので、基本的にはリアフックを入れるようにしています。
ヒラメ・マゴチを狙う場合
ヒラメ・マゴチといったフラットフィッシュを狙う場合ですが、
- フロントダブルのアシストフック+リアトリプルフック
- フロントダブルのアシストフック+リアシングル or ダブルアシスト
こんな風に、よりフッキングを重視したセッティングがメインになります。
ヒラメやマゴチはメタルジグを使って狙った場合、ネックになるのがフッキングとバラしやすさです。
ですので、針先の数を多めに確保し、「フックをとにかく魚に掛けること」に重点をおいたセッティングを多用しています。
カサゴ・ソイ・ハタなどの根魚狙い
ラストは根魚を狙う場合ですが、私としては
- フロントダブルのアシストフック+リアシングルアシスト
- フロントダブルのアシストフック
基本的には、前後にフックをつけたセッティングを使うようにしています。
基本的には前後にフックをセットしますが、根掛かりがかなり多い場所を攻める時は、リアのシングルフックを取り外して対応することがあります。
アシストフックの大きさ
アシストフックの大きさ選びについては質問が多いので、この機会に私なりの考え方の基本を紹介しておきます。
ジグの幅に合わせてサイズを選ぶ
フックサイズの選び方ですが、基本的にはジグの幅に合わせたチョイスをするのが基本になります。
基本としては、ジグの横幅に対し、フックのフトコロ部分の幅が同じくらいのものを基準に選んでおけば、大きな失敗はないはずです。
もう少し掘り下げると、
- シングルのアシストフック:少し大きめ
- ダブルのアシストフック:少し小さめ
このようにアシストフックの種類によっても多少変えることが多いですね。
狙う魚種による違い
フックの大きさはジグの横幅を基準に選ぶのがおすすめですが、狙うターゲットや状況によっても多少変化します。
大きめのフックを好んで使う場面としては、
- 釣れる青物のサイズが大きい時
- タチウオやヒラメなど、噛みつき系の魚を狙う時
このような場面では、やや大きめのフックの方がフッキング率や掛けてからのキャッチ率が安定しやすい印象があります。
フックがジグに抱きついてしまう時
使用するアシストフックのサイズや形状によっては、フックがジグにすっぽりとハマってしまうことがあります。
これを「フックが抱く」などと表現することが多いです。
このような現象が目立つ時は、
- ダブルフックの場合は内向きから外向きのものに変える
- フックのサイズを変える(大きくする or 小さくする)
- アシストラインを短くする
このようにして対応します。
アシストフックのティンセルや魚皮の有無
アシストフックにはティンセルや魚皮が巻かれているものがあります。
使い分けについて、簡単に紹介しておきましょう。
小型ベイトを偏食する青物狙い向き
ティンセルや魚皮といったアピール力UPのパーツがついているものは、主に小型のベイトフィッシュを偏食する青物に効果的な印象です。
特にブリの幼魚やサバ・ソウダガツオなどを狙う時は、フックのキラメキなどによるアピールが効果的になりやすいですね。
一方でカンパチやタチウオ・ヒラメ・ハタなどを狙う時は、正直言ってこれらのアピール力UPのパーツの効果はあまりない印象ですね。
デメリット
ティンセルなどのパーツが付いていた方が良く釣れそうなイメージがあるかもしれませんが、デメリットもあります。
私が気にする点としては、
- 抵抗が増えるので飛距離低下や飛行姿勢がやや不安定になりやすくなる
- 海中で抵抗になり、フックが余計に暴れやすくなる
- フック周りがゴチャゴチャする(特にダブルのアシストフックの場合)
主なものとしてはこんな感じです。
ですので、私がティンセル付きフックを使う時は「シングルのアシストフック」に限っています。
ダブルのフック両方にティンセルをつけてしまうと、かなり抵抗が大きくなりますし、フック周りがすっきりしません。
特に市販のものは、見た目を重視してかやたらとティンセルの量が多かったりするので、使いにくいものも目立ちます。
最終的には好みですが、ティンセルの有無以外にも
- ジグのシルエットの大きさを変える(重さや形など)
- アクション方法を工夫する
これらで対応できる場面も非常に多いので、基本的にはティンセル付きのフックは使わないことが多いですね。
以前は釣れそうな気がするので多用していましたが、最近はできるだけシンプルに・余計なものが無いフックセッティングをメインにしています。
まるなか
ライトショアジギングにおすすめなアシストフック
最後に、私が使いやすいと感じていておすすめなフックを紹介しておきましょう。
各社のフックを使い比べた中で、使いやすいものを抜粋してあります。
オーナー ファイアツイン
オーナーのファイアツインは、初心者の方にも使いやすい、ライトショアジギング対応のダブルのアシストフックです。
癖のない丸っこいフックは魚種問わずに使うことができ、汎用性が高いですね!
青物狙い~底物狙いまでオールラウンドに使えるので、このフックを基準に色々使い分けてみるのもおすすめ。
オーナー ファイアフック
ファイアツインのバラ針がファイアフックです。
サイズ展開がかなり豊富で、ライトショアジギング~カンパチやヒラマサ狙いのジギングまで対応でき、ベースとして使えるフックです。
私が使った限りでは、強度はそこそこといった感じで、小型の番手はPE1.2号程度までのライトショアジギングに使いやすいです。
あまり強く負荷を掛けると、フックが若干伸びたような感じになるので、ある程度魚をいなすファイトで使い勝手の良さを発揮しますね!
磯やテトラ帯など、強めに負荷を掛けたい時は、後に紹介するジガーミディアムチェイスを使うことが多いです。
ジゲンスーパーライトツイン
非常に針先硬度が高く、長時間使っても鈍りにくい、私のお気に入りフックです(フックのバラ売りもあり)。
すぐに針先が鈍ってしまう方や、価格は安くなくても信頼できる・使いやすいアイテムを探している方におすすめですね。
作りも非常に丁寧で、安いフックとは完成度が違います。
ライトショアジギング用フックとして、オーソドックスに使えるダブルの段差仕様のフック。
40gクラスのジグなら、#2ほどを基準に選ぶのがわたしのおすすめです。
自作でアシストフックを作る前は、このアイテムにかなりお世話になっていましたね。
ライトショアジギングなら、#2~#1をほどを基準に、大きめで#1/0くらいまでを使います。
ジゲン JH-10
針先強度に優れたフックのバラ売りバージョンです。
ライトショアジギング用アシストフックを自作する時は、このフックを一番多用しています。
青物・底物問わずに使いやすく、刺さり・軽さ・耐久性のバランスが非常に優秀で使いやすいですね!
ライトショアジギングなら、#2~#1をほどを基準に、大きめで#1/0くらいまでを使います。
DUO ドラッグメタルキャストアシストフック(シングル・ダブル)
メーカー品としては価格がお手頃なライトショアジギング対応のフックですね!
高級なフックよりも細かい部分の完成度は劣りますが、コスパを考慮したい方におすすめです。
実釣に使える基本性能は十分あります。
フックはダブルとシングルなどのバリエーションがありますが、ライトショアジギングなら#13ほどを基準に選びます。
ティンセル付きなので、ダブルの場合は抵抗がやや大きくなります。
DUOのドラッグメタルキャストシリーズに、標準装備されているフックになります。
DUO ドラッグメタルキャストシングルリアフック
シングルのショートタイプのフックは市販されているものが少なく、自作が面倒な方におすすめです。
ショートバイトや根掛かり対策として、リアに短いシングルフックを入れるのは効果がありますからね!
オーナー ジガーライト早掛
ジガーライト早掛は、針先がやや外を向いているのが大きな特徴です。
アタリがあった時のすっぽ抜けを軽減する効果があり、特に低活性な青物やバラしやすいアジやイサキなどをライトショアジギングで狙う時に使いやすいフックですね!
アタリがあるのにフッキングしない時におすすめです。
一方、根掛かりしやすく、針先が海底の砂や石などに擦れて鈍りやすいので、底付近を丁寧に探る時は少し使いにくいと感じることがあります。
オーナー ジガーミディアム チェイス
ジガーミディアムチェイスは、私がPE1.5号や2号タックルを使い、磯でカツオやブリ系青物・マダイなどをライトショアジギングで狙う時にメインで使っているフックです。
元はカンパチやヒラマサ・マグロなどに対応する強めのフックですが、#2/0や#3/0はライトショアジギングでも使えます。
強めの負荷でやり取りをしても粘り強く、細長い形状は強めのジャークや高速巻きでジグを操作してもフックが絡みにくく、非常に使いやすいです。
強度が欲しい場面に使ってみてください。
まとめ!
今回はライトショアジギングに使うフックセッティングの基本を解説しました。
狙うターゲットによって調整したり、ティンセルの有無なども使い分けができるようになると、釣り方の幅が広がります。
最初は難しく考える必要は無いので、経験を積む中で、自分の好みや使いやすいと感じるセッティングを探していけば問題ありません。
まずはフックがセットされているメタルジグを購入し、パッケージから取り出してそのまま使うだけでも、大丈夫ですからね。
今回の解説を参考に、少しでも役に立ててもらえたら嬉しく思います。
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