DUELのカーボナイロンラインをインプレ。使用感解説・強度実測!【ハードコアパワーリーダーCN】

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ハードコア パワーリーダー カーボナイロン インプレ

こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。

さてさて、今回はバス釣りのメインラインとして、PEラインを使った釣りのリーダーとして使われる「カーボナイロンライン」をインプレッション。

カーボナイロンラインは、DUELが製造しているフロロカーボンとナイロンのコンポジット素材になる。

使用感としては複合素材らしくフロロカーボンらしさとナイロンらしさが混じっている感じで、比較的誰にでも使いやすくて初心者の方にもおすすめできるアイテムだと感じている。

今回は実釣における使用感について詳しく解説していくので、アイテム選びの参考になったらうれしく思う。

なお、私が使用したのはリーダー用の「ハードコア パワーリーダー カーボナイロン」というアイテムになる。

道糸用のカーボナイロンラインは別にあり、500m巻きの徳用でコスパは最強クラスに良い。

道糸用のラインはハリス・リーダー用と比較すると均一性に劣る。

なのでバス釣りなどのメインラインとしてサイクルを早めて使う方や、そこまでギリギリの強度を必要としない釣り物に使う予定の方向けかな。

DUEL カーボナイロンラインを「サクッと」インプレ

カーボナイロン インプレ

まずはカーボナイロンラインの使用感を簡単にまとめてみよう。

  • 硬さ・張り:しなやか系フロロカーボンラインよりもさらにしなやか
  • 比重:ナイロンラインとほぼ同じ
  • 強度:直線強度・結束強度ともに十分で結びやすい!
  • カラー:透明感は比較的高い
  • 耐摩耗性・劣化:若干小傷は付きやすいが、弱さは感じず

ざっくり紹介するとこんな感じで、簡単に言ってしまえばフロロカーボンラインとナイロンラインの中間的な使用感を持っている。

硬いラインを扱うのが苦手な初心者の方にも使い勝手は良く、ナイロンラインからフロロカーボンラインへ挑戦する時の間に使うアイテムとしてもおすすめだ。




ラインの硬さ・張り

まずはカーボナイロンラインの硬さ・質感についてインプレしていこう。

表面の手触りはフロロカーボンよりか

私が使用したハードコアパワーリーダーカーボナイロンの質感としては、表面はナイロンのようなツルッとしたしっとり感ではなく若干パリッとしたような硬さがある。

印象としてはフロロカーボン寄りで、表面はフロロ樹脂でコーティングされている感じだね。

しなやかさは十分ある

表面の質感はフロロ寄りのハードコアパワーリーダーカーボナイロン。

一方でしなやかさについてはフロロカーボンラインよりもワンランク柔らかく、普段私が良く使っている非常にしなやか系の「サンラインブラックストリーム」よりもしなやかさは目立つ。

カーボナイロン 硬さ

なのでフロロカーボンラインとの使い分けは十分に可能で、スプールへのなじみや扱いやすさについてはフロロカーボン100%のラインよりも優れているね。

ナイロン100%のラインと比較すると若干パリッと感はあり、ナイロンラインのようなシルキーな質感とまではいかない。

伸度・伸び

ラインの伸び具合については結構重量で、ルアーの操作感や至近距離における魚とのやり取りに影響を与える。

カーボナイロンラインを実際に使ってみたり、引っ張ってみた印象としては初期伸度においてはフロロカーボンよりも伸びる感覚がある。

なので魚の引きを吸収するショックリーダーとしての効果は高く、波打ち際・取り込み寸前におけるやり取りでの操作感は若干柔らかくてマイルド。

初心者~中級者の方はそこまで違いがハッキリと分かることはないと感じるが、色んなラインを使ってみると微妙な違いはあるね。

ただしナイロンラインほどの伸びは感じず、衝撃吸収力を重視するならナイロンリーダーを選ぶ方が良いだろう。

比重

比重についてはメーカーのHP記載によるとナイロンラインとほぼ同じ「比重1.14」とのこと。

なので海釣りの場合は青物狙いのプラッギングなどにも十分対応できる。

逆に言えば、感度重視のアジングやメバリングにおいてはラインの比重が軽くなる。

軽量ジグヘッドを使った釣りには、高比重なフロロカーボン100%のラインの方がダイレクトな操作感という点では優れる。

出典:DUEL カーボナイロンライン紹介ページ

カーボナイロンラインの強度(結束強度)

実際にカーボンナイロンラインの強度を測定してみた結果を紹介しておこう。

結束は容易にできる

カーボナイロンラインはしなやかさ自体はナイロンラインよりも少し硬い程度で、ノットの締め込みは楽にできる。

私なりの印象としてはPEラインとリーダーの結束性についてはそこまで結びやすさは感じていない。

しかし、リーダーとルアーの結束についてはフロロカーボンラインよりも楽にでき、太号数でもノットが決まりやすいのがありがたい。

カーボナイロン 結束

私は6号のハードコアパワーリーダーカーボナイロンをショアからのキャスティングゲームに使用した。

フロロカーボン100%ラインだと、だいたい6号~8号くらいから結びにくさが出てくる。

しかしカーボナイロン素材の場合はラインの芯がしなやかな感じで、締め込み時のキシキシ感があまりないのでスムーズに結べるぞ。

強度は十分強い!

カーボナイロン 結束強度

実際に直線強度と結束強度を測定してみたが、結果は以下の通りになった。

なお、結束強度については3回計測を行った。

  • 直線強度:約11kg(表記は11.5kg)
  • ダブルクリンチノット:約10.25kg~10.5kg
  • パロマーノット:約9.5kg~9.75kg

結果はこんな感じになり、ダブルクリンチノットの結束強度は約93%以上と9割を超えているのが印象的だ。

一方、硬いラインや太い号数との相性が良いパロマーノットの場合は若干強度が低下し、約86%以上の結果になった(それでも弱いわけではない)。

フロロカーボン100%のラインの場合はパロマーノットが比較的安定して強い傾向があるので、カーボナイロンラインの場合はしなやかで結束が容易なことが影響しているのかな。

いずれにせよ、ほぼパッケージ表記通りの直線強度と優れた結束強度を誇っていることが分かり、強さに関しての不満は感じていない。

実際にこのラインで中型のオオニベや良型マゴチ・青物などをキャッチしているが、弱さは感じていない。

ラインのカラー

私が使用したハードコアパワーリーダーカーボナイロンのカラーについてだが、オーソドックスな透明カラーのライン。

カーボナイロン カラー

画像だと分かりにくいが、ライン自体の透明度は比較的高い。

白濁りなどは目立たなくて癖はない。




耐久性

最後に、カーボナイロンラインの耐久性についてインプレしておこう。

表面の小傷は若干付きやすいか

フロロカーボンラインよりもしなやかで扱いやすさ重視の設計のカーボナイロン。

カーボナイロン 耐久性

ショアからのキャスティングゲームに使ってみた印象としては、魚とのやりとりや巻きあがった砂などによるダメージは「ライン表面が硬いフロロカーボンラインよりも少し目立つかな?」というのが率直なところ。

ライン自体は透明度が高いので、小傷が入ると白く濁るので表面の劣化具合は目で見てもわかりやすい。

なのでラインチェックした時の劣化自体は比較的わかりやすく、小さな傷でも見逃しにくい感じはする。

ラフなコンディションで魚とのやり取りもしたが、ライン自体は多少傷が入っても簡単にブレイクする感じはないので弱いラインだとは思わない。

吸水劣化は多少起こる

普段私はショックリーダー素材としてはフロロカーボンをメインに使用している。

大きな理由の1つが吸水や紫外線に対する劣化の起こりにくさなんだよね。

カーボナイロンラインの場合はナイロン100%よりも劣化は起こりにくいが、それでも劣化は起こるようだ。

メーカーHPによると48時間の吸水で結束強度低下は10.7%と、ナイロンラインの15.4%と比較すれば強度低下は起こりにくいらしい。

フロロカーボンラインの場合はこの点の劣化に対する強さがあるので、耐久性(劣化の速さ)自体はフロロとナイロンの中間といったところか。

なのでカーボナイロンラインを使用する時は強度を十分発揮するためにも、丸1日使ったらめんどくさがらずに数メートル程度はラインをカットした方が良いだろう。

リーダーの場合は1日の釣行なら交換を、私のように1回の釣行が1時間半~2時間程度の場合であっても3回~4回程度使ったら交換した方が確実じゃないかな。

コスパ良好なのがありがたい

カーボナイロンラインはフロロカーボンラインよりも劣化しやすいラインだが、コスパに優れている。

私が使用しているリーダー用の50m巻き6号の場合、実売価格は1000円前後なので結構安い。

だから傷が入ってもケチケチ使い続けるのではなく、ある程度早めのサイクルで良い状態のラインを使うように意識した方が良いだろう。

道糸用の徳用モデルは500m巻きでメッチャ安いので、バス釣りなどのメインラインとしてガンガン使いたい方にはこちらのモデルがおすすめ。

今回はDUELのハードコアパワーリーダーカーボナイロンのインプレをしてきた。

コスパも良好で使いやすいラインになっており、

  • 釣り初心者~硬いラインが苦手
  • スムーズに結びやすいラインが欲しい
  • 程よく伸びるショック急性に優れたラインが欲しい

このような方に最適なアイテムで、結束強度など強さも十分あるのでおすすめできるラインだね。

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