安いPEラインと高いPEラインはどこが違うのか?【価格による差は存在します】

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PEライン 価格 安い 高い 違い

こんにちは、まるなかです。

さてさて、今回はPEラインのお話を。

 

先日「PEラインの価格の差がどこにあるのか分からない」という質問を受けたので、この機会にコスパ系アイテム~ハイエンドまでありとあらゆるラインを使ってきて感じている「差」について紹介。

 

私は以前釣具店に勤務していた経験があるが、リールやロッドにはこだわるのに「PEラインにはさほどこだわらない」という方が非常に多い印象がある。

リーダーの場合は表示強度や構造の差がある程度表記されているが、PEラインに関しては価格による明確な差が明らかになっていないことが多いのは事実。

 

しかし色んなラインを使い比べてみると、その差はやはり存在している。

今日はそのあたりについて少し掘り下げて解説していくので、参考になったらうれしく思う。



激安PEラインと高級PEラインで変わらないこと

まずは価格による差がさほど存在しない部分について、順番に紹介していこう。

号数表記に対する太さ

最近のPEラインは以前と比較し、号数表記に対する「実際の太さのバラツキ」が減ってきているように感じる。

PEライン 太さ

特に国内ブランドのPEラインであれば、安いPEラインでも高いPEラインでも表示通りの糸巻き量が確保できることが多い。

 

そうなる前は国産PEラインでもメーカーによる太さのバラツキがあり、表示号数に近い仕上がりなのはよつあみやユニチカなど、いくつかのメーカーしかなかった思い出がある。

当時はダイワのPEラインなどは号数表記の割に太く作られているものが多く、実際にリールに巻いてみるとかさばりがひどくてラインが全然巻けなかったり・・・(最近はかなり改善された)。

 

しかし、今現在であっても激安の海外製PEラインは「国内産のものよりも太いもの」が存在しているので要注意。

信頼して使えるラインが欲しい方は、私としてはやはり国内ブランドのPEラインがおすすめだ。

単純な引張強度

PEラインの価格が違うからといって、傷が入っていない新品の状態での強度はほとんど変わらないことが多い。

編み込みの密度の問題なのか、むしろ単純な引張強度は価格が安いPEラインの方が強い数値を出すこともある。

 

なので高級なPEラインほどドラグを締めてやり取りができるかといえば、そういうわけではないので気を付けよう。

価格による性能の差が出るポイント

一方で価格が違うと性能の差が出てくる部分もある。それらについて、順番に紹介していこう。

初期の使用感の維持

初期の使用感 PEライン 持続

PEラインは表面のコーティングなどがされており、滑らかさや張りを持たせた仕様になっているものも非常に多い。

 

これらのコーティングは安いPEラインのほうが劣化が早く、少し実釣を重ねると「コシがないヒモ」のような状態になりやすい傾向がある。

この点は高級なPEラインのほうがパッケージから取り出した時の感触が長く続きやすく、性能の劣化が目立ちにくいね!

表面の毛羽立ち・根ズレへの強さ

PEラインは障害物などに擦れていなくても、

  • キャストするときの指との摩擦
  • ガイドとの摩擦、ガイド内のホコリやゴミ
  • 海中を漂うゴミや砂などの粒子

 

これらによって少しずつダメージを受けていく。

こういった劣化はPEラインを使用する上である程度避けては通れないが、高級なハイエンドPEラインのほうが毛羽立ちが遅い。

 

また、高級なPEラインのほうが多少障害物にスレたとしてもダメージが広範囲に広がりにくく、傷が入っても耐えてくれる場面がある。

なのでここ一番の大物との障害物際でのやり取りでもテンションを掛けたやり取りができるメリットがある。

 

そうはいっても所詮PEラインなので、ひどく傷が付けばラインブレイクはするけどね。

編み込みの強さ・ピッチ

これは表現するのが少し難しいんだけど、PEラインは価格によって編み込みの質が違う印象がある。

高級なPEラインほど原糸の編み込みが密になり、ほつれなどが発生しにくい傾向を感じている。

これによって耐摩耗性が変わってきたりすると思われるが、高いPEラインのほうがラインが「キュッと締まった状態(表現が難しい)」を維持しやすい。

 

安価なPEラインは編みの甘さをコーティングなどで束ねている感じで、使いこんでいくと原糸1本1本がフワッとした感じになりやすい。

これによって原糸の編みにほつれが出たり、根ズレした時のダメージが広範囲に広がりやすいと感じている。



高級なPEラインを使いたい場面

実際に私が高級なPEラインを優先して使用するシチュエーションについて、代表的な例を紹介しておこう。

ラインの強さに対して負荷をギリギリまで掛ける釣りの場合

釣りのターゲットにより、ラインの強度にはある程度余力がある場合と、そうでない場合がある。

PEライン 高級

 

高級なPEラインを好んで使用する場面としては、テトラ帯や根回り・磯などで釣りをする時。

 

このような場面ではドラグをギリギリまで締めこんでやり取りをする必要があり、耐久力が高い高級PEラインのほうが私の場合は信頼して使用できる。

1回あたりの釣行時間が長い方

1回あたりの釣行が1時間~2時間程度だったり、短時間の方は釣行の度PEラインをカットしてノットを組みなおせば、ラインの耐久力の無さをある程度カバーすることができる。

一方で半日~丸一日釣行することが多い方で、釣行途中にノットを組みなおすのが面倒な方は高級PEラインの方が向いていると感じる。

 

PEラインは表面に毛羽立ちが目視できる時、すでに劣化がかなり進んでいることが多いので気を付けよう。

 

 

ざっくり紹介するとこんな感じで、自分の釣りのスタイルによって適切なPEラインを選ぶのは超重要。

パッケージ表記の強度がさほど変わらないからといって、今まで安いものを選んでいたという方は、一度高級なPEラインを使ってみるのもおすすめだ。

おすすめなハイエンド系極細PEライン

最後に、私が実際に使ってみて「これは良いな」と感じているハイエンド系のPEラインとその特性を紹介しておこう。

よつあみ リアルデシテックス WX8

リアルデシテックス

主にライトソルトゲームやトラウト(渓流~レイク程度まで)に使用している極細PEラインがよつあみのリアルデシテックスだ。

  • 号数:0.3号~0.5号
  • 長さ:90m・150m・210m
  • 硬さ・張り:強め
  • 用途:ライトソルトゲーム、トラウト、キス・ハゼなど

 

超シルキーな8本編みの極細PEラインだが、張りが強めで感度に優れた攻撃的なライン。

以前は超高級なアイテムだったが、少し価格が下がったので買いやすくなったのがうれしいところ。

 

私の場合は150m巻きを使用しているが、ライトなルアーフィッシング用ラインとしては一番使用頻度が高い。

▼リアルデシテックスのインプレッションはこちら

チニング 0.4号よつあみ ロンフォートリアルデシテックスWX8をインプレッション!【アジング・メバリングに!】

バリバス ソルトウォーターフィネスPE X8

ソルトウォーターフィネスPE X8

リアルデシテックスと双璧をなす8本編みの極細PEライン。

  • 号数:0.2号~0.4号
  • 長さ:150m
  • 硬さ・張り:平均的
  • 用途:ライトソルトゲーム、トラウト、キス・ハゼなど

 

リアルデシテックスとソルトウォーターフィネスPEX8の違いだが、超シンプルに言うと張りの違いになる。

ソルトウォーターフィネスPEX8の方が若干柔らかく、パリパリ感は弱め。

 

私が実際に強度測定を行ったところ、0.2号で結束強度2kgオーバーを計測しており(FGノット・PRノット使用)、非常に強くて頼りになる。

 

極細なハイエンドPEラインを探している方で、硬いラインが苦手な方におすすめだ。

▼ソルトウォーターフィネスPEX8のインプレッションはこちら

ソルトウォーターフィネスPEX8バリバス アバニソルトウォーターフィネスPE X8を実釣インプレ!【アジング・メバリング・渓流トラウトに】

ショア・オフショア両対応のおすすめハイエンドPEライン

よつあみ エックスブレイド ジグマンウルトラ X8

よつあみ Xブレイド ジグマンウルトラX8

2020年リニューアルされたよつあみのエックスブレイドジグマンウルトラX8。

  • 号数:0.8号~6号
  • 長さ:100m・200m・300m
  • 硬さ・張り:平均的
  • 用途:ショアキャスティング全般、オフショアジギング・キャスティング、バス・雷魚・ナマズなど

 

旧モデルよりも若干張りが強くなったが、ちょうど使いやすくてマイルドな使用感で癖がない。

ラインのスムーズさについても非常に優れているが、次に紹介するULT8と比較するとわずかに劣るか。

 

その分根ズレに対する強さ・耐久力は十分で、テトラ帯で良型ヒラメやマダイ、中型のオオニベなどをキャッチしているが、多少根ズレしてもラインブレイクせずに粘りを見せる。

ここ一番で信頼できるラインを探している方に、まずおすすめなのがジグマンウルトラX8かな!

▼エックスブレイドジグマンウルトラX8のインプレッションはこちら

ジグマンウルトラX8よつあみ エックスブレイド ジグマンウルトラ X8をインプレ。超耐久型PEラインの使用感とは

サンライン ソルティメイト PEジガーULT8

PEジガーULT8

サンラインのハイエンドPEがULTシリーズ。

その1つがPEジガーULT8で、このラインも非常に優れた性能を持っていておすすめだ。

  • 号数:0.6号~6号
  • 長さ:200m・300m・600m
  • 硬さ・張り:強め
  • 用途:エギング、ショアキャスティング全般、オフショアジギング・キャスティング、バス・雷魚・ナマズなど

 

このラインの最大の特徴は、超スベッスベの表面処理で飛距離・仕掛けの沈下速度が非常に速いこと。

コシが強めでパリッとしたラインなので、硬めのラインが好きな方におすすめ。

▼PEジガーULT8のインプレッションはこちら

PEジガーULT8サンライン ソルティメイト PEジガーULT 8本編みを実釣インプレ!【滑らかさ最上級】

 

PEラインの価格による違いと私が実釣から選んだおすすめアイテムはこんな感じかな。

今後の実釣時の参考にしてもらえたら嬉しい。

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