こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は2021年の新作リールのインプレッションをやっていきましょう。
今日のテーマはダイワの21カルディアの実際の使用感やライバル機種との違いを詳しく解説。
今回私が購入したのはFCモデルのLT2000S-H。
本来はトラウトやアジ・メバルなどを狙うのに最適な大きさだけど、あえて負荷を掛けて使用感を見たかったのでチニングをメインに、メバリングなどに使用した。
早速の使用で60cmオーバー3kgUPの巨チヌをはじめ、年無しチヌなどを多数キャッチすることができた。
負荷を掛けた時の使い心地もチェックすることができたぞ。
なお、私の主な実績やタックルインプレッションのコンセプトとしては
- 年間釣行数250~300以上。サーフヒラメ・マゴチ月100枚以上などの実績
- 大手釣具店で私のタックル紹介などの利用実績あり
- 普段から様々なグレードのタックルを使い比べている
- タックルは提供ではなく全て実費を払って購入し、公平な視点でインプレする
- 実際に魚を掛け、リアルな使用感を解説
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活しており、釣果実績もしっかり出しているので参考にしてもらえたら嬉しく思います。
21カルディアを購入検討中の方へ、役に立ててもらえると嬉しいね!
まるなか
21カルディアのチェックポイント・進化点はココ!
まずは旧モデルのカルディアと今回の21カルディアの実際の使用感の違いや目立つ特徴を紹介していこう。
両者を使い比べてみると、明らかに進化しているのが分かったね!
モノコックボディ(ザイオンV製)
一番わかりやすい進化ポイントで、実際に18カルディアとの使用感の違いも明確なのが、モノコックボディ採用になる巻き上げ力・剛性感の強化かな!
旧モデルと比較し、負荷を掛けた時の安定感が明らかに向上しているのが分かった。
ザイオンV製エアローター
旧モデルのカルディアは強化樹脂製のローターを採用していた。
これが21カルディアではザイオンV製のカーボン繊維入り樹脂に変更になっている。
モノコックボディの巻き上げの安定感とともに、巻き出しの軽さ・均一なたわみ難い巻き心地が進化しているのを実感できたぞ。
ダイワ 21カルディアを「サクッと」インプレッション!
実際に21カルディアを使ってチヌやメバル・ヒラメなどをバシバシ釣ってきたが、使用感をざっくりとまとめておこう。
- 重量感:超軽量とまではいかないが、重さが目立つことはない
- 巻き心地:ガタが少なく安定感がある。巻き感は軽くなった
- 剛性感:旧モデルと比較すると明らかに向上。中型の魚までなら全く問題なく強い
- ドラグ:ノーマルのままでも十分なドラグ性能はある
- ライントラブル:向かい風強風でもライントラブルは無し
- ハンドル周り:ベアリングの有無による上位機種との差はあるが、ガタが無くて使いやすい
- ターゲット・釣種:青物狙いの場合は好みが分かれるが、小型~中型魚狙いには十分使いやすい
私なりの率直なインプレッションはこんな感じかな。
21カルディアは旧モデルよりも明らかに進化しており、使いやすいリールになっているのは間違いない。
リールの重さ・重量感
平均~やや優秀レベルの重さ
21カルディアは軽量化を重視したリールと比較すると若干重たさがある。
上級機種のイグジストやルビアスエアリティ、シマノのヴァンキッシュやヴァンフォードと使い比べてみると、リール自体の重さは若干重たくなる。
しかし実釣時に重さがかなり気になるレベルではないので、私としてはリールの重さが使用感に影響する印象は持っていない。
逆い下位機種のリールと比較すれば十分軽いので、アジングやエリアトラウトで超軽量タックルを使っている方でなければ十分満足に使いやすい重量だろう。
軽さを重視するなら
リールの軽さを重視したタックルが欲しいのであれば、私としてはもう少し予算を足して20ヴァンフォードの使用をおすすめする。
リールの重量感とともに巻きの軽さにおいては、正直言ってヴァンフォードの方が優れている印象がある。
まるなか
巻き心地
巻き出しの軽さが進化!
18カルディアと21カルディアを使い比べた時の分かりやすかった違いが巻き出しの軽さの変化。
モノコックボディ+ザイオンV製のエアローターを採用したことによって、巻き出しの軽さは明らかに進化している。
旧モデルのカルディアはマグシールド特有のモッサリ感が割としっかりと出ており、特にハイギアモデルはダイワリール特有の巻き重りが目立ちやすい傾向があった。
しかし21カルディアになると巻き出しの軽快さ・ダイレクト感がUPしており、普段ハイエンドリールを使うこともある私が使っても違和感は少ない。
この巻きの軽さの進化は21カルディアにとってかなり大きいはず!
ガタが少なく・安定した巻き感
21カルディアは剛性に優れたモノコックボディを採用しており、下位機種と比較すると巻きの安定感・均一性は明らかに優れている。
ハンドルを回した時のガタガタ感やムラは非常に目立たなくなっており、均一に・安定してリールが巻きとれる。
まるなか
異音・ノイズ
巻きの軽さ・安定した巻き感についてはかなり進化した21カルディアだが、ノイズについてはやや目立つ印象がある。
個体差もあると思うが、ルビアスなどの上級機種と比較するとギアが擦れるザラザラ感が大きい。
釣果に影響するレベルではないが、高級リールと比較すると上質な巻き心地という点では明らかに劣っている。
また、マイクロモジュールギア搭載のシマノ製リールと比較してもヌルヌル感はやや劣る感じかな。
マグシールド非搭載のリールとの違い
巻きの軽さが改善された21カルディアだが、それでもマグシールドが入っていないリールよりは若干の粘っこさがある。
シマノ製のリールはマグシールドが入っていないが、両者を使い比べてみるとかなり目立ちにくくはなっているものの、特にスローに巻いた時にリールの巻きが微妙に重たくなる。
ボディ構造やローター素材の変更によってかなり改善されてはいるが、マグシールドの重さが完全に消えることはないようだ。
まるなか
剛性感
ローター強度がUP!
21カルディアは負荷を掛けた時の剛性感はかなり大きく向上している印象がある。
18カルディアの場合はどちらかといえば剛性よりも軽さを重視したリールという印象があったが、今回のモデルチェンジで軽さと剛性のバランスが非常に良い具合で両立している。
21カルディアでキャッチした2.75kg、57cmほどのチヌ。
このくらいの魚なら、2000番でも余裕でやり取りできる強さがある。
2000番クラスのリールで大型のチヌやヒラメを掛けてもローターのゆがみなどは全く目立たず、かなりドラグを締めてやり取りしても弱さが目立つことはなかった。
ボディ強度・巻き上げ力も進化!
負荷を掛けても均一に巻取りしやすくなったカルディアだが、剛性に優れたモノコックボディ+大径ギアの搭載によって巻取りパワーそのものも進化しているのは間違いない。
旧モデルと比較してもポンピングしなくてもリールのハンドルをグリグリ巻くことが楽にできるし、ローターやボディ強度の向上と相まって魚とのやり取りが明らかに快適!
剛性感に関してはシマノのヴァンフォードと比較しても全く劣らず、むしろガッチリ感はカルディアの方が若干優れているくらいの印象を受けた。
ドラグ
ATD採用で基本性能は十分!
21カルディアのドラグ性能に関して言えば、実釣における必要な滑らかさについては十分なものが備わっている。
特にベアリング追加チューンなどは行っていないが、滑り出しの硬さや粘り強さにおいて不満を感じることはない。
よほど超繊細なラインと使ってギリギリのやり取りをするのでなければ、ノーマルの状態でも満足な性能が手に入るはず。
内部構造
21カルディアのドラグ・スプールシャフト周辺の内部構造だが、下位グレードよりも拡張性が高く、上級機種との違いはベアリングの有無になってくる。
21カルディアのドラグ内部とスプールシャフト支えにはベアリングは入っておらず、樹脂・金属製のカラーが1つずつ装着されている。
ここはベアリングを追加することで簡単にカスタムできるので、こだわりたい方は手を入れるのも良いだろう。
▼【関連記事】21カルディアのフルベアリング化・カスタムを徹底解説!
ダイワ21カルディアのベアリング追加・カスタムを徹底解説!【ハンドルノブ・リールスタンド】
ライントラブル
ロングキャストABSでトラブルは無し
21カルディアには最近のダイワの定番、ロングキャストABSスプールが装備されている。
ただし、イグジストやセルテート・ルビアスエアリティなどのような上級機種のタイプではない。
ライントラブルに関してはこれまで1度もなく、若干テーパーになるように調整して巻けばトラブルレスで使用できるはず。
実釣時はかなり風が強いコンディション下での使用もあったが、上級機種と比較してもトラブル発生頻度に差はみられていない。
ワッシャーの調整について
使用するラインの号数や個体差によってはラインを巻き取った時に偏りが発生することがある。
私の場合は2000番に0.5号のPEラインを巻いて使用したが、標準の状態ではラインがやや下側に寄った。
なのでワッシャーを1枚追加することで対応したが、しっかりと調整さえすれば均一に・デコボコなどは無くラインを巻き取ることができている。
1BB仕様のラインローラー
21カルディアのラインローラーだが、ノーマルの状態ではベアリングが1つ内蔵のタイプ。
そのままでも基本的には問題ないが、軽い仕掛けを使った釣りに使うのであれば、ベアリング追加するのもおすすめ。
▼【関連記事】21カルディアのフルベアリング化・カスタムを徹底解説!
ダイワ21カルディアのベアリング追加・カスタムを徹底解説!【ハンドルノブ・リールスタンド】
ハンドル周り
ガタを排除したハンドル
21カルディアには標準装備で折り畳み機能を排除したタイプの金属製のハンドルが装備されている。
このタイプのハンドルは最近の主流になってきているが、使い込んでもガタの発生が見られないので使い勝手は良好。
ノブにベアリングは無し
ハンドルノブに関しては標準装備ではベアリングが入っておらず、黒い樹脂製のカラーが2つ入っている。
ここも簡単にベアリングを追加できるが、ノーマルの状態でもノブの回転が極端に重たい感じはしないので、そのままでも十分使える印象だ。
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ダイワ21カルディアのベアリング追加・カスタムを徹底解説!【ハンドルノブ・リールスタンド】
不具合発生:ノブ表面が劣化
私が使用したのはI型のノブだが、ワームについていたオイルが原因なのか、少し使っているとハンドルノブ表面がボロボロになってきた。
主にクロダイ用のワームを何度も触っていたが、気づいたらこのような状態に。
ノブの表面が削れているような感じで、ちょっと溶けたような感じになった。
これは21カルディアを買って発見した明らかな欠点で、指でこするとノブの表面がネバネバしてカスのようなものが出る。
使用するワームの種類によるのだろうが、ワームについているワームオイルがハンドルノブに悪影響を及ぼすのかもしれない。
15年~20年くらい前のシマノリールで同じようなことがあったのを思い出すね(笑)
まるなか
21カルディアに適した釣種・ターゲット
トラウトやアジング・メバリングには十分なスペック
ライトなターゲットに使用するのであれば、21カルディアクラスのリールで十分な剛性・使用感が手に入るだろう。
アジングやエリアトラウトなど、超繊細な釣り方がメインの方は上位機種の方が細かな使用感の違いがやや目立ちやすいが、普通に使う分にはカルディアで問題ないと感じる。
中型以上のターゲットの場合(エギング・シーバス・ショアジギングなど)
一方で中型以上の魚を狙う場合に関しては、好みの差が出てくる印象。
私としては、
- エギング
- 港湾シーバス
- スーパーライトショアジギング
このようなターゲットを狙うのであれば、21カルディアでも剛性的に大きく不足する感じはない。
一方で
- サーフのシーバス
- ヒラメ・マゴチなどのフラットフィッシュ
- ライトショアジギング
このようなターゲット・使い方をメインにするとなると、かなり意見が分かれると感じる。
個人的には剛性において有利な金属ボディのリールの方が好みだが、モノコックボディで剛性がUPした21カルディアならそこそこ使えるはずだ。
とはいっても、やはり負荷を掛けた使い方には金属ボディのリールの方が私は好きかなぁ。
21カルディアとライバル機種との違い
21カルディアとライバルになる機種との違いについて、実際に使い比べた印象を簡単に紹介しておこう。
シマノ 23ストラディックとの違い
19ストラディックは21カルディアの一番のライバルになると思う。
使用感の違いを簡単にまとめると、
- 巻き感:しっとり・きめ細かさはストラディック。ローターのブレの無さはカルディア
- 重量:カルディア
- 剛性感:大きな違いはないが、ガッチリとした安定感はややストラディク
私なりのインプレッションはこんな感じかな。
リールの軽さを重視するなら間違いなく21カルディアだし、マグシールドの微妙なねっとりした巻き心地が嫌いならばストラディックの方がおすすめだ。
どちらを選んでも失敗することはないと感じるが、ライトな釣りならカルディア。ある程度負荷を掛けた使い方を想定するならストラディックを選ぶかな。
▼【関連記事】シマノ23ストラディックをインプレッション
シマノ 20ヴァンフォードとの違い
20ヴァンフォードの方が若干グレードが上になるが、どちらを購入しようか迷う方は絶対に居るはず。
私が両者を使い比べた印象としては、「巻きの軽さをどこまで重視するのか?」という点で選ぶのが一番シンプルだろう。
巻きの軽さを重視したいトラウトやライトゲームなどに使用するのであれば、私だったらマグシールドが入っていないシマノのヴァンフォードを選ぶ。
この違いについてはシマノとダイワではリールの巻き感に違いがあり、どうしても巻きの軽さにマグシールドの有無の影響が出てくる。
▼【関連記事】シマノ 20ヴァンフォードをインプレッション
シマノ 20ヴァンフォードを徹底インプレ。ライバル機種や他のグレードとの違いとは?
ダイワ 20ルビアスとの違い
20ルビアスとの違いに関しては、実釣における基本性能に関してはカルディアでも十分だと感じている。
しかし、巻きの滑らかさやしっとり感といった細かな「質感」については20ルビアスの方が一枚上手だ。
一方で巻きの軽さ自体は両者ともマグシールドが入っているので、シマノ製のリールに比べると巻きの軽さでは敵わない。
▼【関連記事】ダイワ 20ルビアスをインプレッション
ダイワ20ルビアスLTを実釣インプレ。大幅進化を遂げたリールの率直な使用感とは?
インプレまとめ!
今回は21カルディアを徹底インプレッションしてきたが、18カルディアよりも明らかに使い勝手が良く進化していると感じた。
特にライト系の釣りを中心に非常に使いやすく、長く使えるリールが欲しい初心者の方や中級者の方を中心に、上級者の方のサブタックルとしても全く問題なく使えるスペック・使用感がある。
後はライバル機種との特性の違いを比較し、自分に合ったリールを選ぶと良いね!
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