さてさて、今回はダイワの19タトゥーラTWについて。
19タトゥーラの飛距離は実際にどれくらい飛ぶのか?
ルアーウェイト毎の飛距離測定を実際に行ってきたので、この機会に結果をまとめておきます。
よく飛ぶという評判の19タトゥーラだが、実際にどれくらい飛んでいるのかは詳しいデータが無かったり。
感覚でものを言うことはいくらでもできますが、やっぱり実測結果が分かった方が購入時の参考にもなるはず。
19タトゥーラを買おうか迷っている方の参考になったら嬉しく思う。
※タトゥーラTWの飛距離以外の使用感インプレッションは「ダイワ19タトゥーラを実釣インプレッション!」を参考にどうぞ。
飛距離測定に使用したタックル
19タトゥーラの飛距離測定ということになるが、まずは使用したタックルを紹介しておく。
もちろん使用するラインの素材や号数、ロッドやルアーといった要素で飛距離も変わってくるからね。
私が今回の検証に使用したタックルはこんな感じ。
ロッド・リール・ライン
使用したタックルは
- リール:ダイワ 19タトゥーラTW100SH
- ライン:サンヨーナイロン GT-Rピンク16LB 100m
- ロッド:シマノ ワールドシャウラ1652R-2(まるなかカスタム)、ワールドシャウラ17114R-2
ラインは最もベーシックで扱いやすいナイロンラインを使用。
ロッドは2本用意しているが、軽量~中量級のルアー(14g)までは1652R(6.6フィートMクラスのバスロッド)を使い、
20g以上の重量級のルアーは17114R(7フィート11インチのHクラスのバスロッド)を使って飛距離測定をした。
使用したルアー
同じ重さのルアーであっても、空気抵抗の大小で飛距離は当然変わってくる。
空気抵抗による差が大きくなりすぎてしまうと、どれくらい飛ぶのかの目安になりにくい。
なので、今回は空気抵抗が少ないルアー(リグ)を使った。
用意したのは
- レイクのトラウト用に使用しているスプーン(7g、10g、14g)
- それに3又式のワイヤーヘビキャロ仕掛け(シンカーウェイト21g、28g)
これで1/4oz~1ozまでの重量が揃ったことになる。
なお、今回はヘビキャロ仕掛けにはワームはセットせず、「ワイヤー+シンカー」のみで飛距離測定を行った。
デジタルカウンターを使用
飛距離の測定はハンドルの巻き数で計算するのが手っ取り早い。
しかし、この方法だと飛距離が伸びる程スプール径が小さくなり、「実際の飛距離よりも割増の飛距離」が計算され、誤差が大きすぎる。
私の場合はデジタルカウンターを使用しており、測定精度は高いはず。
色分けされたラインを使い、カウンターの数値との比較を行ったこともあるが、誤差は1mも無かったので必要な正確性は確保されている。
私のスペックとキャスト時の力の入れ具合について
ルアーの飛距離は、使い手のレベルなどによって大きく変わってくる部分があると思う。
参考までに、私のスペックとしては
- 年間釣行数:約300前後(基本毎日釣りをしています)
- 釣種:普段は住んでいる地域的にソルトルアーが多いが、渓流~船釣りまで全般に対応可能(餌・ルアー問わず)
こんな感じなので、おそらく一般の釣り好きな方よりも釣りに使っている時間が多く、多少飛距離は伸びると思う。
なお、今回の飛距離測定のキャストは「普段の釣行で行う力の入れ具合」でキャストしている。
1投入魂の競技会のようなキャストをすればもっと遠くに飛ばせると思うが、それでは実際の釣りとかけ離れてしまうので。
感覚で言えば、大体8割前後のキャストといった感じで、長時間釣りを続けられるレベルでの力の込め具合で測定を行った。
飛距離を実測した結果
今回は運よく無風状態の中で飛距離を測定することが出来た。
測定は3キャスト連続で行ったが、ルアーの飛行中はサミングによる微調整はせず、完全にスプールから指を離した状態で使用できるブレーキ設定にした。
気になる飛距離測定の結果だが、こんな感じに。
軽量~中量級ルアーの飛距離
まずは7g~14g、いわゆるちょっと軽め~中くらいのルアーウェイトの飛距離について。
- 7gのスプーン:33.0m~33.4m
- 10gのスプーン:37.1m~39.2m
- 14gのスプーン:42.1m~45.1m
ルアーウェイトを変えてキャストした感じだが、空気抵抗が少ないスプーンの場合は7gでも余裕でキャスト可能だ。
特にスプールの立ち上がりが重いわけでもなく、スムーズに飛ぶ。
ちなみに空気抵抗があるプラグなどを投げた感触としては、7gだとちょっと軽い印象。
空気抵抗がそれなりにあるルアーの場合は、大体10g前後からより快適に・飛距離が伸びてくる印象がある。
ブレーキ力の強さだが、大体6~10前後でノーサミングでキャスト出来た。
TWSの効果が非常に大きいと感じ、スプールからドバドバっと気持ちよくラインが出ていく感触が良いね!
1万円台中盤で購入できる19タトゥーラTWだが、高級機種と比較しても全く遜色なく飛ぶ。
重量級ルアーの飛距離
次に、3/4oz以上のある程度重量があるルアーをキャストした場合の19タトゥーラTWの飛距離について。
ここからはロッドを7フィート11インチのロングロッドに交換し、遠投を意識したタックルになる。
結果を簡潔に言ってしまえば、
これだけ飛ぶリールが1万円台で購入できるのか・・・・。
というのが率直なインプレッション。
19タトゥーラTWの飛距離は想像を超え、「もはやメインタックルとしても十分すぎる飛ばす力」を持っていた。
気になる結果はこんな感じだ、
- 21gのヘビキャロ(ワイヤー+シンカー):80.3m~82.9m
- 28gのヘビキャロ(ワイヤー+シンカー):95.4m~97.8m
もう何と言うか、琵琶湖のヘビキャロゲームばかりやっていた時期がある私としては、
この位飛んだら19タトゥーラTWで十分すぎるな。
という風に思ってしまう。
もはや4万、5万するようなハイエンド系のリールと遜色なく、むしろよく飛ぶレベルまで来ているような印象だ。
実は28gのシンカーをキャストした場合、こんな風にラインが出きってしまって正確な測定が出来ていない。
100mの糸巻き量では足りません。
12LBや14LBといったワンランク細いラインを巻いたらどうなるのか・・・・・。
もちろん使い手の技術やタックルバランスによって飛び具合は左右されるが、これだけ飛んで不満があるわけがない。
キャストした感覚としては、フロロカーボンラインを巻いたアンタレスDCMDと同じ位飛ぶ印象。
ナイロンラインを巻いたアンタレスDCMDにはさすがに敵わないが。
もはや「1万円台中盤のリールを越えたレベル」と、はっきり言えるんじゃないだろうか。
ちなみにリリース直後の「ウォーーン」というブレーキ音が印象的で、遠投している気分になれるね。
空気抵抗が少ない重量級ルアーの場合、ブレーキは大体1(最小)~3位で対応できると思う。
19タトゥーラTWはヘビキャロ、メタル系ルアーの遠投の釣りにも最適すぎる
今回は19タトゥーラTWの飛距離を実測してみたわけだが、
数値で見てみると思っていたよりも飛んでいる印象があり、この値段でこんなに飛んでいいの?
という位まで飛距離が伸びる結果に正直驚いた。
マグネットブレーキでブレーキ設定も楽にできるし、楽々飛距離も伸ばせて汎用性もかなり高い。
もちろん、ラインを比重の高いフロロカーボンラインにした場合は強めのブレーキが必要になるが、それを差し引いても「めっちゃ飛ぶリール」なのは間違いない。
野池の釣り~大場所のヘビキャロやバイブレーション遠投の釣りまで対応でき、1万円台中盤で購入できるリールとしては十分すぎる性能だね!
私はナマズ用に購入したタトゥーラだが、ソルト対応なのでバス以外にも色々活躍する場所がある。
間違いなく良いリールですね、これは。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!