【詳細解説】シマノ14ステラ、16ヴァンキッシュ等のラインローラー異音対策!

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今回は、以前シマノ製スピニングリール、14ステラをはじめ16ヴァンキッシュなどのコアプロテクト仕様のリールにおけるラインローラーからの異音を防ぐための2BB化について、必要な部品やおすすめのアイテムなどを紹介しました。今回は実際に私の14ステラを用いてパーツ交換を行っていきたいと思います。

必要な部品ナンバーやおすすめのグリス、用具などはコチラの記事に詳しく記載してありますので、参考にしてアイテムを揃えてみてくださいね。

快適、パーツ交換激安!シマノ14ステラ・16ヴァンキッシュ等 ラインローラー2BB化




ラインローラー交換の1連の流れ!

初めてラインローラーを分解する方は特に、組み込む時の順番を間違えないように気を付けましょう。元に戻らなくなっては元も子もないですからね(-_-;)

画像で見てみると複雑に見えるかもしれませんが、実際にパーツを見て組み込んだ時のイメージしてみると、そこまで複雑なパーツ構成ということではないので安心してください。

シマノのコアプロテクトタイプのラインローラーはメンテナンスが行いにくいうえ、すぐに錆びてしまってシャリシャリと異音が鳴ったり、ラインローラーが回らなくなってしまって糸ヨレがひどくなりやすいです。最近のリールには対策品が組み込まれているようですが、パーツの交換代金が非常に高いです。この際、一度交換の手順を覚えてしまえば、使い込んでパーツが劣化してきた際は500円もあれば新品のベアリングに交換できますからね!

ラインローラーを分解しよう

まず、マイナスドライバーを使用してラインローラー部を外してみましょう。14ステラに純正で取り付けられているラインローラーはこのような部品で構成されています。

向かって右側がベール側、左側がねじ側のパーツです。中央の一体型のベアリングが例の問題児です。このパーツが注油できないことと、細かく分解できないことで潮ガミなどを起こして異音が発生します。交換すると1500円程掛かってしまうので意外と高価なパーツです。

メンテナンスフリーをうたっていますが、若干錆びも生じていました。サーフや磯など、波しぶきの掛かりやすい場所で使用した場合、酷い時は2週間も持たずに異音が発生したこともあります。

今回の最大の目的は、このパーツを組み替えることでメンテナンス性を向上させることと、パーツ交換にかかる費用を圧倒的に安く済ませることを可能にすることです。

新しく組み込むパーツを順に並べてみよう!

今まで組まれていたパーツが取り外せたところで、新たに組み込むパーツを順番に並べてみましょう。順番を間違えてしまうと、ラインローラーが糸をしっかりと拾わなくなったり、回転性能が低下する恐れがあります。

左側に行くほどねじ側のパーツ、右側がベール側のパーツになります。なお、左側2つと一番右側のパーツはもともと取り付けられていたパーツをそのまま使用します。必ず捨てないように!

組み込みミスを防ぐために、左側から順にパーツの名前を挙げていきますね。

固定ボルト、アームローラー受け、座金、ベアリング、アームローラーブッシュ、ローラーベアリングカラー、アームローラー、アームローラーブッシュ、ベアリング、座金x2、アーム固定軸。

異常の順番で組付けていきますね!

この際、アームローラーには向きがあるので注意します!

パーツに入っている溝の位置に注意します。溝からの距離が狭い方がベール側になります。これを間違えて組み付けてしまうと、ラインを巻き取る時、場合によってはうまく溝にラインが収まらなくなる可能性があります。

ベアリングのグリスアップ

新品のベアリングはグリスが入っていません。この状態で海水で使用すると、すぐに内部で潮が固まってしまったり、錆びてしまって固着や異音の原因となります。

ここで、先日の記事で紹介させていただいた、撥水グリスが登場します。グリスアップは手作業で行っても良いですが、圧入れ用の道具があるとベアリングの内部にまでしっかりとグリスを届けることができます。こちらも同じ記事の中で紹介してありますので、用意しておくと便利ですよ。1度買えば壊れるものでもないですからね!

まず、ベアリングリフレッシュセットの中に入っているパーツに、ベアリングがピッタリ入るようにセットします。

セットが完了したら、パーツを組みたてていき、上のグリスを注入する場所に特殊撥水グリスを入れます。

グリス圧入れの準備ができたら、リフレッシュセットの各パーツに隙間があかないように注意しながら、上からポンプ部分を押さえつけます。

これでグリスアップが完了しました。リフレッシュセットのパーツを分解して、中のベアリングを取り出しましょう。

サーフや磯の釣りなど、とにかく潮ガミによるトラブルや錆びの発生を第一に防ぎたいときは、少し多めにグリスアップされた状態で構いません。

少し多めに塗ったからと言って、回転性能が極端に低下することはないと思います。使用するラインもある程度太く、重たい仕掛けやルアーを使うのであれば、なおさらです。

ベアリングは2個使うので、この作業を2回繰り返して行えば準備は完了します!

なお、このリフレッシュセットはベアリングの汚れ落としや、脱脂を行うこともできます。

このように、上からパーツクリーナを押し付けて噴射すると、ベアリング内部の洗浄もできます。




下準備は完了!あとは順番に組み込めばOK

ベアリングのグリスアップが完了したら、白いプラスチック製のアームローラーブッシュにベアリングを組み込みます。

このように組み込めばOKです。ここでアームローラーと、ローラーアリングカラーも合わせてラインローラー本体を組み立ててしまっても構いません。

ここまでくれば、あとは並べて置いた順番にパーツを組み立てていき、最後にネジを締めれば交換は完了します!

座金などはパーツが小さいので、カーペットの間などに落ちてしまうと探すのが大変です(笑)

余計なものがない場所で作業するのがベターです。

ネジはあまりに強く締めてしまうと、次に開けるのが大変になってしまいます。ほんの少し、余裕を持った位置ところで締めるのを止めた方が良いと思います。

これでラインローラーの交換が完了しました。順番にパーツを組み立てていくだけですので、難しいことはありません!

慣れてしまえば、5分もあればベアリングの交換は完了します。

2BB化にすることで、2個ベアリングを交換すればラインローラーの回転はすぐに復活します。費用は500円も掛からないので、少しでもラインローラーの回転性に違和感を感じた時はどんどん気軽に交換できるようになります!

そうすれば無駄なライントラブルなども防げますし、快適に釣りができますね!

なお、アームローラーの向きを間違えて組み込んでしまうとこのような状態になります。

ラインローラー部の溝の位置が、ベール側から離れた位置になってしまいます。一度組み終わった際は、間違っていないか確認しておくと良いと思います!

5 COMMENTS

田中

コメント失礼します
16ヴァンキッシュの2BB化で検索して
こちらのブログに辿りつきました
14ステラを使ってラインローラーの2BB化をしてましたが
16ヴァンキッシュも全く同じ交換方法で
良いのでしょうか?
ステラとは違うパーツが必要だったりしないのでしょうか?

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まるなか大衆鮮魚

基本的に2ベアリング化は同じパーツで可能なはずですね!
今回に限らず適合が不明な時は、社外のカスタムパーツをみて適合機種が同じならば流用ができる可能性が極めて高いですね。

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Tk

まるなかさん
いつも拝見しています。この投稿を参考にして、19ヴァンキッシュ1000ssspgのラインローラーをisoに変える作業を滞りなく出来ました!ありがとうございます。ベアリングの予備を持っておきたいと思ってまして、740zzのベアリングを探しています。まるなかさんが使っているメーカーでおすすめはありますか?差し支え無ければご教示くださいませ

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まるなか

私の場合は使用頻度が高くてすぐにダメになるのと、実釣に必要な性能以上のものは求めてないので、ミネベアの安いやつで満足してます。

高級なベアリングはよく回るものを選抜してありますが、普通に使うのであれば国産の汎用ベアリングで十分です。

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