さてさて、今回はサンラインの8本編みのPEラインをインプレッション!
「ソルティメイト PEジガーULT 8本組」という、ちょっと高級なハイエンドPEラインになる。
元々はバーチカルのジギング用なんだけど、気になったのでサーフのキャスティングゲームに使用してみた。
一言で言うなら、「最高クラスのスムーズさで抵抗がめちゃ少ない」PEラインといった印象だ。
確かに価格は高いが、それだけの使い勝手の良さを持ったラインだと感じている。
価格よりも性能を重視してタックル選びをしたい方へ、ライン選びの際の参考になったら嬉しい。
PEジガーULT8本編みを「サクッと」インプレッション!
まずは実際にこのPEジガーULT8を使って感じたの使用感について、大雑把にまとめておこう。
- ハリ・コシの強さ:バリバリとまではいかないが強めの張りがある
- 表面の滑らかさ:ツルッとしていて非常に良い
- 強度:8本編みのPEラインの中では標準レベル
- 飛距離・潮抜けの良さ:抜群に良い!!
- 感度:4本編みの低伸度PEには劣るが、8本編みの中ではかなり良好
- 耐久性:色落ち、毛羽立ちにくさ共に文句なし
ザッと紹介するとこんな感じで、直線強度的にはそこまで目立つ強さは無いが、それ以外の部分は流石ハイエンドPEラインといった感じだ。
特に表面の滑らかさ、滑りの良さには非常に優れている特性を持つ。
バーチカルジギングだけでなく、キャスティングゲームでもそのメリットが間違いなく活きる!!
ハリ・コシの強さ
PEラインを選ぶうえで、硬さ選びはかなり重要になってくる。
人によって柔らかいものが好きな方もいれば、逆に強めの張りがあるラインの方が好みという方もいるだろう。
PEジガーULT8本組を使ってみての印象としては、「結構張りはあるけど硬すぎない」という絶妙なハリ・コシの強さになっている。
私が使用したのは1号のジガーULTだが、こんな風にシャキッと感はそれなりにある。
これ以上硬いとスプールへの糸馴染みだったり、ノットを組む時の締め込みに硬さが目立ってくるんだけど、そこまでは硬くない。
ちょうど使い易さをキープしたうえでのハリ・コシの強さを確保している感じで、これは非常に使い易いラインだと感じたね!
ULT8と同じくハイエンドラインの1つがよつあみのXブレイドジグマンウルトラX8。
このラインの方がナチュラルな使用感でコーティング感が薄く、しなやかな仕上がり。
好みによってどちらが良いかは変わってくるのが、癖が無くてしなやかなPEラインが好きな方にはこのラインがおすすめかな!
表面の滑らかさ
ジガーULT8の表面の滑らかさは非常に満足できるレベル。
後で紹介する飛距離に影響する部分だが、ツルッとしていて非常に摩擦が小さい。
特にラインコーティングスプレーをすると更にツルツル感がアップし、その良さがより活きてくると思う。
よくあるコーティングPEのようなベタつきや変な硬さはなく、サラサラしたドライな感じなんだけどツルツルしている。
ガイドとの摩擦も非常に少なく、キャスト時のノイズやロッドアクションを与えた時のザラつき感なども全く気にならない。
結束強度
実際にPEジガーULT8をFGノット、PRノットで結束してその強度を測定してみた。
パッケージ表記では、1号で最大16LB(7.7kg)の表示になっている。
3回連続で結束強度をテストしたが、結果はこんな感じになった。
- FGノット:約7.0kg~7.5kg
- PRノット:約7.25kg~7.5kg
大体7kg以上は出せている感じだが、結果的には8本編みの他のPEラインと比較しても特に強い感じはしない。
単純な引張強度に関しては、高級なPEラインでもそこまで強くはないらしい。
飛距離は抜群に伸びる
このPEジガーULT8を使ってみて感じた最大のメリットとしては、とにかくよく飛ぶこと!
私が普段サーフの釣りで使用している20g程のジグヘッド+ワームをキャストした場合、よく飛ぶPEラインでも大体65m前後が平均的な飛距離だ。
このジガーULT8を使用し、ちょっと時間が経ってラインが馴染んでくると明らかに飛距離が伸びる。
ラインのマーキングで計測した所、大体65~68m前後の飛距離が出せており、ちょっとでも追い風が吹くと余裕で70mを超える。
この飛距離は今まで使用してきたPEラインの中でもトップクラスに飛んでいるのは間違いない。
これがバーチカルジギングだったとすれば非常に糸の出がスムーズになり、他のラインよりもジグを速くフォールさせることが出来るわけだ。
元々表面のスムーズさがウリのジガーULT8だが、そのうたい文句は間違いではないと感じたね!
ラインメンディング・ジャークが軽い
サーフの釣りでは、ラインが風に流されたりするとメンディングを行う。
また、ワームやメタルジグにロッドアクションやリールの巻きで動きを与える事も日常的だ。
この時PEジガーULTを使うと操作が軽く、ラインに海水がベタッとくっ付いてくるような感じが全くしない。
これは結構大きなメリットで、潮抜けが良い事でルアーの動きがダイレクトに分かりやすいし、感度の良さにもつながってくる。
感度
ジガーULT8の感度に関してだが、一般的な8本編みのPEラインよりは着底感やルアー操作時の感度には優れている印象。
しかし、ファイヤーラインなどの低伸度系のラインやスロージギング用の4本編みのラインよりは多少伸びが有ってマイルドな使い心地。
この辺りは好みによってベストなチョイスは変わってくると思う。
特に魚をヒットさせた時は8本編みのPEライン特有の若干の伸びがあり、ショックを上手く吸収してくれるのでタックルや魚には優しい。
耐久性・色落ち
ハイエンドなPEラインを使う時に重要となってくるのが耐久力。
実際に35時間程ジガーULT8を使ってみたが、劣化にはかなり強くて色落ちにもかなり強い印象だ。
使用する前の状態はこんな感じ。
この状態から30時間以上使ったラインはこんな感じになっている。
根ズレしてしまった為先端を10m近くカットしたけど、全然まだ綺麗な状態をキープ。
流石に高いPEラインだけあり、耐久性・色落ちへの強さはトップクラスだ。
当然変な毛羽立ちなどは見られず、ラインの質感も多少柔らかくなっているけどまだ必要なハリも維持。
単に高いだけのラインではなく、それに見合った性能は持っているね!!
PEジガーULT4と8の使い分け
今回紹介しているPEジガーULT8には、4本編みバージョンも発売されている。
ULT4を選ぶ場面
原糸の数が4本になるULT4を選ぶ場面としては、
- より低伸度なラインでルアーの操作感をダイレクトにしたい時
- 根ズレが激しい場所で使用する時
このような場面では、1本辺りの原糸が太くなる4本編みのPEラインの方が使い易いことがある。
しかし、基本的にスロージギング以外では8本編みのPEラインが好まれることが多く、最終的には個人の好みになるが。
PEジガーULT8はこんなラインを求める方におすすめ!
実際にPEジガーULTを使ってみて、おすすめなのはこんなラインを求めているアングラーかな。
- 価格よりも性能・耐久性を重視している方
- 張りがある程度あるラインが必要で、感度を求める方
- ルアーの飛距離やフォールスピード重視したい
特にスロー系のジギングや、飛距離が必要なショアからのキャスティングゲームにおすすめなラインだと感じている。
ハイエンド系のPEラインだが、性能は確かに優れているので気になる方は使ってみてね。
ルアーがめっちゃスムーズに飛ぶよ!
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!