こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は釣り初心者の方にもおすすめなコスパに優れたPEラインを紹介。
ゴーセンから発売されているルーツPEX8の使用感や特性をインプレッション。
私は0.6号のモデルをクロダイ・キビレを狙うチニングにて毎日釣行を重ねました。
釣り方的にラインが根ズレしやすくなおかつ細い号数を使うので、PEラインの品質・耐久性の差が分かりやすくて良い調査が出来たかな!
今までエントリーモデル~ハイエンドPEラインまで様々なアイテムを比較してきた経験に基き、率直な使用感をお届けします。
インプレッションは公平性を維持するためにメーカーからのアイテム提供などは受けず、公平な視点での解説になっています。
✔管理人の経験・実績
- 年間釣行数:300以上(基本毎日釣りをしています)
- 釣り具業界勤務・漁師の方に釣りを教わっていた経験あり
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- エントリーモデル~ハイエンドタックルまで様々な釣り具を比較・検証している
- サーフのヒラメ釣り月間100枚以上などの実績
管理人は毎日釣りばかりやって生活している釣り好きなので、アイテム選びの参考にしてもらえたら嬉しいですね!
ゴーセン ルーツPEX8のラインナップ
ゴーセンから発売されているルーツシリーズはジャンル問わず、オールラウンドに使えるのがコンセプトの扱いやすいPEライン。
- 号数:0.6号~4号
- 長さ:150m・200m・300m巻き
- カラー:マルチカラー(10m毎に5色の色分け、1m毎のマーキング)・ライトグリーン
- 価格:オープン
ライトなルアーゲームから船の餌釣りまで使えるラインナップになっているのが特徴。
価格はオープンプライスになっていますが、いわゆるコスパ系のPEラインなので国産の8本編みのPEラインとしては比較的安価で購入しやすいですね。
コスパに優れた安定した性能のPEライン!
詳しい使用感は後で紹介していきますが、ルーツPEX8は最近各社からラインナップが増えてきているコスパ系PEラインの中でも安定した使用感の良さが特徴的!
販売価格を調べてみた感じでは
- 150m巻き:1000円台中盤~後半くらいから
- 200m巻き:2000円前後から
- 300m巻き:2000円台後半位から
インターネットで購入すると、だいたいこれくらいの価格から入手できます。
PEラインを使った釣り物初心者の方でも購入しやすい価格設定になっているのがありがたい。
品質に関しては国産自社工場生産のPEラインらしい安定した使用感があり、癖が無くて扱いやすいですな。
チニングなどの少し強めのライトゲームやエギング・シーバス・ショアジギングなどをはじめ、船のライトタックルを使った餌釣りやタイラバ・ジギングなど何でも使える。
マルチカラーは1m毎にマーキングが入っているので、コマセ釣りなど細かく棚を合わせる釣り物にもしっかり対応可能。
ルーツPEX8の使用感を「サクッと」インプレッション!
ルーツPEX8の詳しい使用感を解説していく前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきましょう。
- 実際の太さ:0.6号は若干かさばる感じ
- 視認性:見やすさが長時間続いて快適!
- 強度:十分な結束強度で安定している
- 耐久性:擦れに対する強さは平均的だが、通常使用による劣化にはかなり強い!
- ハリ・コシの強さ:やや柔らかめでしなやか
- 感度・伸び:高感度PEと比較するとやや劣る
- 飛距離・滑りの良さ:8本編みとしては平均
使用感をざっくり紹介するとこんな感じかな。
目立つ特徴としては、コスパ系PEラインの中では使用を重ねても劣化しにくく、初期の使用感が長時間続くこと!
安い系のPEラインは初期の使用感こそまずまず良くても、数時間使っただけで急に劣化してしまうものもあります。
特に1号以下の細い号数のラインほどその差が大きくなりやすく、今回は0.6号を使ったので良い実験になりました。
号数表記に対する太さ
細号数は平均~微妙にかさばるか
今回使用した0.6号のモデルに関して言うと、号数表記に対する実際のかさばり具合に関しては「平均的な国産PEラインと同じくらい~微妙にかさばるかな?」といった印象。
見た眼的には特にラインが太いような感じはしないけど、リールに巻き取ってみると何となくわずかにかさばるような感じがする。
とは言ってもそこまで極端なレベルではないので、実釣時に気になることは無かったですね。
視認性・色落ち
見やすさは文句なし!
私が使用しているのはライトグリーンのモデルですが、ラインの見やすさに関しては全く不満は無し。
ライトグリーンのカラーはマズメ・日中など時間を問わずに安定して見やすく、ラインが見にくいことによる不満は特にありません。
色落ちが非常に発生しにくい
私が使ったのはルーツPEX8のライトグリーンカラー。
蛍光色系のラインの特徴として、色が落ちやすいというものがあります。
アイテムによっては、リールにラインを巻き取るだけでガイドやラインローラーに色がべったりと付着してしまうものも・・・・。
ルーツPEの場合は色落ちが非常に起こりにくく、これに関してはハイエンドPEラインと比較しても変わらないレベルで優れています。
これは新品の状態、ラインを巻き取ってから一度も使っていない時のもの。
その後使用を重ね、20時間ほど使った状態がコチラ。
確かに徐々に色落ちはしているけど、各社の色んなPEラインと比べても色落ちは非常に少ないのが印象的!
ラインローラーやガイドリングにも塗料が非常に付着しにくく、緑色のカスが沢山着いたりしません。
その後更に釣行し、30時間ほどルーツPEX8を使い続けたラインローラーの状態がコチラ。
微妙にピンク色の塗料がラインローラーに付着していますが、これはルーツPEX8を使用する前に使っていたピンク色のPEラインの塗料。
前に使っていたラインの塗料のカスが残っているのに、ルーツPEX8の塗料がほとんど付いていない現象になっていますね。
まるなか
強度
結束強度は十分
実際にルーツPEX8の0.6号を使用して結束強度を測定してみました。
パッケージ表記では直線強度でMAX6.4kgと示されていますが、今回はFGノットにてリーダーと結束を行って3回連続で強度を測定。
結果としては、結束強度は約4.95kg~約5.2kgほどを計測。
基本的にPEラインは直線強度の最大値が実測されることはほとんどないので、0.6号で5kg前後の結束強度が出せていれば十分合格点でしょう。
強度の安定感
数値上の強度が優れていても、実釣時に安定した強度が無いといざという時に高切れしたりすることがあります。
私の場合はラインが劣化しやすいクロダイ・キビレをルアーで狙うチニングにて使用を重ねましたが、変なラインブレイクなどは1度も無く使用できています。
0.6号のメインラインに対してリーダーは2.5号と使っていますが、根掛かりした時に負荷を掛けて引っ張ってもPEラインとリーダーのノットから切れる経験はこれまで無し。
フックを伸ばしてルアーを回収できることも多いし、残念ながら外れない根掛かりをしてしまった場合でもリーダーの先端でラインがブレイクする強さがあります。
強度の安定感・持続性についてはコスパ系PEラインの中では信頼性が非常に高く、安定したパフォーマンスを見せてくれていますな!
まるなか
耐久性
通常使用による劣化には強い!
PEラインはルアーをキャストしたり、仕掛けを落としたりを繰り返すだけでも表面のコーティングが剥がれたりして徐々に劣化してくるもの。
ルーツPEX8は実釣を繰り返す中で生じる「避けられない劣化」に対する耐久性はかなり高い印象。
このラインと同じくらいの価格帯のPEラインはすぐにコーティングが剥がれたり、ラインがフニャフニャになったり、編み込みが弱いような感じの頼りなさを感じることがあります。
しかし、ルーツPEX8の場合はパッケージから取り出した時の使用感が実釣を繰り返しても変わりにくい。
色落ちが発生しにくいのは先に紹介した通りですが、表面の劣化や編みの甘さなどが目立つことも無くて安定した使用感があります。
通常使用による劣化に対する耐久力はコスパを考えたら十分なレベルで、中価格帯のラインと比較しても大差ない位じゃないかな!
まるなか
根ズレに対する耐摩耗性
一方でラインが根ズレしたり、摩耗・摩擦に対する強さになってくると少し印象は変わってきます。
通常使用による劣化に対しては非常に強いですが、岩などの硬いものに擦れた時の強度低下・毛羽立ちやすさは強さをあまり感じませんね。
耐摩耗性が売りのPEラインと比較すると、どうしても毛羽立ちやすくてラインに粘りが無い感じかな。
あえて石やカギガラにラインを引っ掛けて負荷を掛けたりしてみると、耐摩耗性重視のPEラインよりもすぐに原糸がダメージを受けてスパッと切れてしまうような感覚がありました。
根ズレに対する強さに関しては普通のPEラインといった感じで、シビアなコンディション下で使うならやはり高級なPEラインには劣ります。
まるなか
ハリ・コシの強さ
しなやか系のPEライン
ルーツPEX8のラインの硬さに関しては、最近のPEラインの中では比較的しなやかで柔らかいタイプという印象。
ラインを指に挟んでピンと伸ばしてみると、ある程度の長さまでは持ちこたえるものの、比較的早い段階でゆっくりと折れ曲がっていきます。
硬くてパリッとしたPEラインが好きという方には少し物足りなさがあるかな。
ガイド絡みは起こりにくい
比較的しなやかでスプール馴染みが良いラインだけど、柔らかいラインに起こりがちなガイド絡みは全く目立たないです。
ルーツPEX8は初期の使用感が比較的長く続くので、使用を重ねてもコシが無くなったフニャフニャの状態にはなりにくいです。
しなやかさの中にある程度の張り・コシは確保されているので、柔らかさが原因でガイド絡みなどが発生しやすくなる感じは無し。
結束の容易性
ルーツPEはパリパリ感が無いので、リーダーを接続する時のノットが簡単に締めこめます。
私の場合、普段はFGノットやPRノットを使ってメインラインとリーダーの接続を行っていますが、締めこむ時の硬さが無いので締め込みがスルスルっとできます。
結束のしやすさは初心者の方にとっては嬉しいポイント。
まるなか
コスパ系PEはアイテムによって使用感が違います。使いやすいアイテムを探している方は【安いけど使いやすいおすすめPEライン解説】を参考にしてみてください。
全て実釣比較で公平な視点からアイテムを選抜しました。
【実釣比較】安いけど使いやすい!コスパ系おすすめPEラインを徹底解説
感度・伸び
高感度PEと比較すると若干劣る
ルーツPEX8はしなやかな特性を持ったラインなので、硬くて張りが強いPEラインと比較すると感度はやや劣るかな。
硬いPEラインと比較すると、特に風が強く吹いた状況下ではラインが柔らかいことによって若干糸が弛みやすい気がします。
この点においては、硬くてパリッとしたラインの方が風や潮の流れがあっても直線状態を保ちやすいメリットがありますね。
逆に言えば、ラインに程よい遊びがあるので衝撃が掛かっても切れにくく、PEラインの扱いに慣れていない初心者の方でも安定した強度を発揮しやすいともいえます。
まるなか
飛距離・滑りの良さ
サラサラ系の質感
PEラインはアイテムによって質感に微妙な違いがあるもの。
ルーツPEX8はラインのコーティング感が目立たず、表面のコーティングによってツルツル・スベスベ感を出したアイテムではないです。
触り心地は比較的サラッとしていて、8本編みなので表面のゴワゴワ・ザラザラ感は目立たないです。
キャスト時やリーリング時・魚とのやり取りをした時の糸鳴りは気にならず、4本編みのPEラインとは表面のキメの細かさに大きな違いがあります。
飛びは8本編みとしては平均クラス
ルアーの飛距離や仕掛けの落下速度に関しては、8本編みのPEラインとしては平均クラスかな。
表面をツルツルにしてある高級なPEラインと比較すると、滑りの良さでは一歩劣る感じ。
それでも8本編みのPEラインとしては平均クラスの滑りの良さは確保されていて、糸滑りに関して特に不満は無いです。
4本編みとの違いはかなり大きいので、初心者の方の初めての8本編みのPEラインとしてもおすすめできるアイテムですね!
まるなか
ルーツPEX8インプレまとめ!
ルーツPEX8のインプレッションはこんな感じで、誰にでも扱いやすい使用感と初期性能の持続性・安定した強度が特徴のPEラインといった印象が強いかな。
コスパ系PEラインの中では初期の使用感が非常に長く続きやすく、根ズレさえしなければ耐久性もかなり高くておすすめできるアイテム。
最近使った比較的お買い得なPEラインの中では一番癖が無くて使いやすい印象です。
価格は抑えつつ、しっかり使えるPEラインを探している方におすすめですね!
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