さてさて、今回はサンラインのシグロンPEX8という8本編みのコスパ系のPEラインの話。
今までライトゲームを始めとした細いPEラインは4本編みが中心だった。
基本的に細い8本編みのPEラインはかなり高価で中々手が出せないという方も多いはず。
そんな中に登場したのが、0.3号からラインナップがあるサンラインのシグロンPEX8だ。
発売後最初に使用したのは1号だったんだけど、結構使い勝手が良くてルアーの飛距離も伸びて好感触だった。
印象が良かったので、その後0.3号と0.5号を追加で購入したんだよね。
そして両方とも海のライトゲームで使いつつ、0.5号を根ズレが多い渓流ルアーで使ってみた。
極細のPEラインは安いものだと、品質にばらつきがあるんじゃないかっていう不安があるかもしれない。
しかし、結論としてはラインにダメージが蓄積されやすい釣りでも普通に使えて
「これは使えるな」という印象。
使用感などをまとめておくので、良かったらライン選びの際の参考にして欲しい。
細号数は張り・コシが強め
1号のシグロンPEX8をサーフの釣りに使った時はそこまで硬さはなく、平均的な張りの強さのPEラインという印象だった。
しかし、0.3号や0.5号といった細号数はファーストインプレッションから少し違ったね。
細い号数は比較的張り・コシが強めに出来ていて、攻撃的なラインになっていると感じる。
0.5号のシグロンPEX8を伸ばしてみるとこんな感じで、思ったよりも強めの張りがあった。
細いPEラインはしなやかな方がバックラッシュは起こりにくいが、ガイド絡みなどが発生しやすくなる。
実際にライトゲームと渓流ルアーで使った感じではライントラブルは1度もなく、「ちょうどいい具合の硬さ」に仕上がっている。
硬さ的にはハイエンド極細8本編みPEラインの「よつあみリアルデシテックスよりは張りが弱め」といった感じ。
リアルデシテックスはかなり張りが強く、「高感度&低伸度」の設計になっている印象がある。
シグロンPEX8はそれよりはマイルドで、使い易さの面でのバランスが良い。
気になる耐久性・毛羽立ちにくさは?
コスパ系のPEラインと高級なPEラインの差として、分かりやすいものに耐久性の差がある。
高級なPEラインの方がコーティングの質や原糸の編み方が優れている為か、毛羽立ちにくくて長持ちする。
そこで、実際にシグロンPEX8を6時間ほど、渓流~源流域のルアーゲームに使用してみた。
ノットの結び変えは行わず、耐久性のテストも兼ねて釣行したぞ。
約6時間ほどが経過したノット付近がこんな感じ。
ケバケバしているのはPEラインの原糸ではなく、クモの巣のかたまりなのでご安心を。
PEライン本線をしっかり見てみるとこんな感じで、目立つ毛羽立ちは発生していない。
肉眼でしっかりと確認したところ、かなり小さな毛羽立ちが4か所ほど発見された。
まだ実釣に必要な強度は確保しており、思った以上に耐久性はあるようだ。
ちなみに、私が渓流で他によく使っているラインを6時間ほど使うとこんな感じになる。
- デュエル アーマードF+Pro:表面のコーティングの毛羽立ちが目立ち始める(原糸はまだ大丈夫だが)
- よつあみ リアルデシテックス:毛羽立ちは目立たず、まだまだ余裕で使用可能
言葉で表現するとこんな感じで、流石にハイエンドのリアルデシテックスよりは若干毛羽立ちやすいが、コーティング系のアーマードF+Proよりは持つ印象。
アーマードF+Proはコーティングの剥がれが分かりやすく、劣化が目で確認しやすいので「ある意味これがメリット」でもあるんだけど。
PEラインにとって過酷な渓流~源流域の釣りでこれくらい持ってくれれば、耐久性としても必要な分はしっかり確保されていると感じた。
8本編みの極細番手の中ではかなりお買い得なシグロンPEX8だが、これなら信頼して釣行できそうだ。
8本編みのライトゲーム、トラウト用PEラインとして良いんじゃない?
シグロンPEX8の細番手を使ってみた感じとしては、
この価格で8本編みの国産PEラインが買えるなら
「コスパ系のPEラインはとりあえずコレで良いんじゃね?」
という印象を持っている。
メバリングやアジングなど、海のライトゲームをオールマイティーに対応するタックルのPEラインとして、8本編みの細号数を使ってみたい方に。
今までは8本編みの0.3号は高くて買えなかったけど、どんなものか使ってみたいという方にかなりおすすめ!
やっぱり4本編みとは滑らかさが違うので、キャストフィーリングやガイドとの摩擦が違うからね。
ちなみに、シグロンPEX8の0.3号・150m巻きで3000円以下。2000円台中盤~後半くらいで購入できるのでかなりお得なラインなんだよね!(ネット通販の場合)
かなり好感触なので、気になる方は使ってみてね。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
おすすめ関連記事!
▼渓流トラウト用PEライン選び・おすすめアイテム徹底解説!