こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はタックルハウスから発売されているソルト用ミノー、K-TENブルーオーシャンBKF125の使用感や使い方のコツを詳しくインプレ。
BKFシリーズは現在のソルト用ルアーの元祖といっても過言ではない存在で、発売から既に30年以上経過しています。
これまでに数えきらないほどのルアーが誕生しては消えていますが、K-TENシリーズは現在でも全く劣らない実釣性能を誇る素晴らしいミノーです。
タックルハウスらしく基本に忠実なミノーとなっていて、シンプルながら洗練されたデザインは可愛らしさ・美しさがありますね。
忖度なしにインプレしていくので、ミノー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
K-TENブルーオーシャン BKF125のスペック
- 全長:125mm
- 重量:16g
- フック:#4
※画像のBKF125は太軸フックに換装
K-TENブルーオーシャンシリーズにはラインナップが沢山あります。
今回インプレするBKF125は、他と比べるとややスリムな形状をしているフローティングモデル。
125mmというサイズ感はフィールド・魚種問わずに使うことが可能で、シーバス・ヒラスズキ・ヒラメ・青物などに広く対応します。
BKF125を「サクッと」インプレ!
BKF125の使用感や特徴について、まずは簡単にまとめておきます。
- 飛距離:やや軽比重で風の影響を受けやすい
- レンジ:PE2号で50cm~80cmくらいのレンジを引きやすい
- アクション:かなり元気なハイピッチウォブンロール。ヒラヒラ・パタパタ感が強い
- 使い方:ただ巻き・ドリフト・ジャークなど
- 適したシチュエーションなど:高活性な魚を探してテンポよく探ったり、デッドスローでしっかり泳がせたい時におすすめ
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
最近見られることが徐々に少なくなってきている、ハイアピール・ハイレスポンスなトラディショナル型のミノー。
弱い水流でもヒラヒラと舞うようにアクションするので、私の場合はデッドスローの誘いやドリフトで使う機会が多いです。
飛距離
やや軽めなフローティングミノー
BKF125は、125mmのボディに対して重量は16g。
一般的な12cm~13cmクラスのミノーと比較するとやや軽めに作られているので、正直言って遠投性能はそれなりです。
K-TENシリーズに採用されているマグネット式の重心移動が搭載されているので、無風~追い風の時は若干比重の軽さによって初速が出しにくいものの、特にストレスになることはありません。
一方、横風や向かい風が少し強く吹くようになると、20g前後のミノーと比較してヒラヒラ舞いやすく、飛距離低下が少し目立ちやすいです。
私の場合は磯のヒラスズキゲームで使っていますが、悪条件下で離れたポイントを狙う時は飛距離が少し足らず、他のミノーにローテーションすることがありますね。
実際の飛距離
実際に私がBKF125をPEライン1.5号+10フィート後半のシーバスロッドでキャストすると、無風時でだいたい50m前後の飛距離。
40m台後半~ジャスト50mほどに収まることが多いですね。
よく飛ぶ12cm~13cmクラスのミノーは、同条件で50m台中盤~後半ほど飛ぶものが多いので、1割~2割弱飛距離は劣ります。
ですので、近距離~中距離戦用のミノーとして使っています。
レンジ
BKF125のレンジですが、メーカーのスペック的には最大120cmまでとなっています。
使用するタックルバランスによってレンジは変化しますが、私の場合はPEライン2号をメインに使用しているので、レンジはそこまで入らないですね。
だいたい70cm・80cmくらいまでを探りやすく、足場が高いポイントやかなり波気立っている時は、もう少しレンジが入るミノーが欲しくなります。
比較的浮力が高めな設定なので、水面直下をテロテロと流すことも可能です。
BKF125のアクション・使い方
ただ巻き
BKFシリーズは基本的にハイアピールでしっかり泳ぐミノーで、125も最近のソルト用ミノーの中ではかなりハッキリとしたアクションでスイミングします。
BKF125はややスリムで偏平した形状をしている為、アクションはパタパタ・ピラピラ感がかなり強調されています。
アクション自体はハイピッチなウォブンロール。
BKFシリーズは背中が盛り上がった形状をしていて、リップと背が潮を受けることでアクションを発生する構造をしています。
デッドスローでリーリングすると、かなりワイドにボディを揺らしながらヒラヒラとローリングメインのスイム。
速度を上げていくとウォブリングがしっかり入るようになり、元気がいいスイミングアクションを見せます。
中速~高速で使用すると、状況によっては派手に動きすぎて使いにくいので、私の場合はデッドスロ~スローのリーリングを基本に使い、ローリングアクションで誘いを掛けて使うのが好きですね。
なお、アクションはリップのチューニングである程度調整可能です(後で紹介します)。
ドリフト
非常にレスポンス良くアクションが立ち上がるミノーなので、ドリフトでジックリ誘いを掛けるのも得意です。
ただし、ダウンで強めにテンションを掛けるとかなりパタパタするので、ラインを張り過ぎないようにして使うようにしています。
アップ・クロス・ダウンのいづれにも対応しますが、ローリングメインでウネウネとアクションする状態を基本に、ボディの明滅を活かしたドリフトで食わせやすいミノーになっています。
フラットサイド気味のボディはローリングを発生させた時のフラッシングがしっかり出しやすく、強くウォブルさせなくても視覚的なアピールで魚を引っ張り出せますよ!
ドリフトさせる時はラインテンションを張り過ぎないことを意識し、ロールアクションで誘うことを意識してみてください。
払い出しのピンスポットにBKF125を流し込み、定点でヒラヒラさせて5.4kgの極太ヒラスズキをキャッチ。
良いルアーは時代が変わってもずっと釣れ続けます。
ジャーク
レスポンス抜群なBKF125は、ロッドアクションに対するキレのある平打ちを楽に出すことができますね。
ロッド操作を与えると内部のウェイトボールが動き、ラトル効果を発揮します。
私の場合はロッドアクションを与えて使うことはかなり少ないですが、ただ巻きやロッドアクションを入れないドリフトで反応が無い時、魚が付きそうなピンスポットでロッドを1~2回ほど操作し、ミノーの動きに変化を出して誘うパターンを使うことがあります。
適したシチュエーション
魚種問わずに使える汎用性
BKF125は、ややスリムでボリュームを抑えた形状になっているので、フィールド問わずに使いやすいサイズ感になっています。
漁港内や河川でも使用できますし、私のように磯で使ったり、サーフの釣りにも対応できます。
ただし、それほど遠投性能が優れているミノーではないので、沖目ギリギリのポイントを狙ったり、向かい風が吹き付ける状況では他のミノーの方が快適に使える場面もありますね。
ターゲットとしては、シーバスやヒラスズキ・ヒラメ・中型までの青物など、特に限定せずなんでも狙えます。
濁っている時はチヌなども非常に良く釣れますね。
しっかり泳がせてアピールしたい時に
BKF125は、他のBKFシリーズを比較するとややアクションはマイルドですが、それでもしっかり・元気に泳ぐミノーです。
漁港内のスレたシーバスを狙うとなると、デッドスローやドリフトで誘うには良いですが、ある程度速度を上げたリトリーブで使うと、少し派手に泳ぎ過ぎると感じるかもしれません。
ですので、ある程度魚の活性が高い状況の時や、ルアーに反応してくれる魚を効率よく探りたい時に使いやすいですね。
使い分け・ローテーション
BKF125と使い分けがしやすいルアーの例を挙げると
- BKF115:ファットなボディでよく飛び、更に強波動でブリブリ動く
- K2F122T:1:ナチュラルでヌルヌル感があり、BKF125よりもやや弱めのミノー
- サスケ120裂波:柔らかなローリングアクションで食わせ能力重視
これらは使い分けがしやすいと思います。
BKF115は、同じくタックルハウスのK-TENブルーオーシャンシリーズのフローティングミノー。
形状に違いがあり、サイズは1cm小さいものの、ボディはファットでアピール力自体は125よりも強いです。
強波動でブリブリ動いてレンジもしっかり入るので、悪天候時や荒れ気味の時・魚へのアピール力を更に強めたい時におすすめですね!
次に紹介するのは、同じくタックルハウスのK2F122T:1(K2F122T:1のインプレはこちら)。
BKFよりも近年のタフな状況に対応しやすく設計されていて、アクションはよりヌルヌルしていてナチュラル。
BKFシリーズだと少しキビキビと動きすぎてしまう時や、潮なじみを良くしたい時に使いやすいミノーになっていますね!
ラストは、リップレスミノーの超定番のサスケ120裂波(サスケ120裂波のインプレはこちら)。
サスケはリップレスミノーなので、BKFやK2Fよりも更にナチュラル。
巻き速度の微妙な変化にしっかり反応してくれるレスポンスの良さがあり、柔らかなロールで食わせ能力を重視したい時におすすめですよ!
リップ削り・チューニング
BKFシリーズは背中が潮を受けることでアクションを発生させるミノーになっていて、リップを削ってもアクションが破綻することはありません。
リップの形状を変えることで、好みに合わせたチューニングができるというわけです。
左がノーマルのBKF125、右がまるなかチューンのBKF125。
そのままだとキレが強すぎて少し派手に動きすぎることがあるので、リップの角をやすりで削って丸く落とし、アクションが少し柔らかく・マイルドになるようにして使うのが好きですね。
リップを短くすれば、レンジを浅くすることも可能です。
その他、そこそこ浮力があるので、フックを太軸のものに交換したり、使い方に合わせた様々なチューニングが可能なミノーですよ!
まとめ!
今回はタックルハウスのK-TENブルーオーシャンBKF125のインプレをしました。
- 発売から30年以上経つレジェンド的なミノー
- 最新のミノーにも劣らない実釣性能・使い勝手の良さ
- レスポンスが非常に良く、元気にパタパタと動く
- 他のBKFシリーズと比較し、レンジが浅くてアクションはヒラヒラ感が強め
- しっかりミノーを動かして誘いを掛けたい時や、ランガンに使いやすい
要点をまとめるとこんな感じですね。
最新のミノーとは違った「ルアーらしさ」のあるデザインがカッコよく、リアルな見た目のルアーとは違った魅力があります。
デッドスローやドリフトでロールさせたときのアクションが非常に良い感じで、誰が使ってもしっかり泳いでくれて魚を引っ張ってきてくれるミノーですよ!
ベテランの方も、最近ルアー釣りを始めた方も、一度原点となるルアーに戻ってみませんか?
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