こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はヒルクライムから発売されいるピンテールワーム、マーズR-32の使用感や使い方を詳しくインプレしていきます。
R-32はシーバス用ワームとしてかなり古参のアイテムですが、シーバス以外にもヒラメやマゴチ狙いで使う方も多いですね。
微波動系のワームとしてスレた魚に対して無駄なプレッシャーを与えにくく、魚が居るのに食わない状況において強い効果を発揮します。
操作感が小さくて初心者の方には少し使いにくいワームかもしれませんが、信じて使えるようになれば強い武器になりますね!
今回のインプレを参考に、ワーム選びの役に立ててもらえたら嬉しく思います。
R-32のスペック・サイズ
R-32オリジナル(3.2インチ)
3.2インチのオリジナルサイズのR-32ですが、主に漁港内や河川周りのシーバス狙いで使いやすいサイズ感になります。
だいたい7g程度までのジグヘッドに合わせて使うことが多く、特に小場所の居つき型のシーバスに対して強い効果を発揮しますね。
また、冬~春先の漁港内で越冬するヒラメやマゴチ狙いで使うこともあります。
R-32グラマラス(4インチ)
R-32グラマラスはボリュームアップした4インチのモデルですね。
サーフなどの外洋に面したフィールドのシーバスやヒラメ・マゴチゲームに使いやすいサイズ感です。
だいたい14g程度までのジグヘッドリグで使いやすく、サーフのフィネスなフラットフィッシュゲームにおすすめですね!
ヒルクライム マーズR-32を「サクッと」インプレ
R-32の使用感を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:比較的優秀
- 耐久性:平均
- アクション:リブと程よい張りのマテリアルで微波動を発生する
- 使い方:ただ巻きやドリフトがメイン
- リグ:ジグヘッドリグなど
- ターゲット:シーバス・ヒラメ・マゴチ・チヌなど
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
一見するとほとんど動きが無いワームなので釣れる気がしないかもしれませんが、この微波動アクションがスレた魚に口を使わせます。
広範囲から魚を探すというより、居るのに食わない魚を狙う時におすすめですね!
飛距離
R-32の飛距離ですが、シンプルな形状のピンテールワームなので空気抵抗は小さくなっています。
ですので風の影響は比較的受けにくくなっていますが、投げやすさは合わせるジグヘッドの重さ次第になりますね。
3.2インチのモデルを使用する場合、飛距離が欲しければ7g~10gほどを目安に選ぶのがおすすめですね。
一方でサイズが大きいグラマラスはワームの自重を活かしやすく、オリジナルの3.2インチと比較して軽いヘッドでも楽に投げやすくなっています。
耐久性
持ちは平均レベル
R-32はヒラメ用の硬いワームと比較するとしなやかですが、フニャフニャではありません。
耐久性に関してですが、持ちは平均クラスといったところですね。
ヒラメやマゴチ狙いの場合は丁寧に使えば何匹か釣れることが多いですが、エラ洗いするシーバスの場合は1匹釣るとダメになることもあります。
ワームキーパーがついているジグヘッドを使えば、キャストするだけですぐにボロボロになってズレてしまうことはありません。
しかし、パワーシャッドなどのパリッとした硬さのあるワームと比較すると、耐久力はどうしても劣りますな。
ストラクチャー際狙い・ズレが気になる時
橋脚や岸壁沿いなど、障害物の際ギリギリを狙う時はワームのズレが気になりやすくなります。
普段はジグヘッドにそのままセットするだけのことも多いですが、ストラクチャー狙いやスキッピングを使う時は瞬間接着剤を使ってしっかり固定するのがおすすめです。
R-32のアクション・使い方
程よい張りとリブボディ
R-32は程よい張りのある素材とリブにより、潮・流れを受けると微波動を発生します。
柔らかさを重視したワームと比較するとキレが良く、大きくクネクネと動くのではなく、あくまでもアクションは最小限で震えるような動きですね。
細く伸びたピンテールがただ巻きでもイレギュラーに・わずかに動くことで、オートマチックに誘いを掛けてくれますよ!
ボディ後方から細く伸びたテールが絶妙なアクションを発生させます。
なお、R-32のボディは上から押しつぶされたような形状をしていて、体高はあまりありません。
この形状によって横から流れを受けたり、ドリフトで使った時にワームがバランスを大きく崩すことなく、最小限の動きの変化に抑えて使いやすくなっていますな。
R-32は少し増水していて流れが速い場面や、クロスキャストで流れを横切らせて使うのもかなり得意なワームだと感じますね。
ただ巻き
R-32の操作方法ですが、基本はシンプルなただ巻きでOKです。
キャストする向きは状況によって変えますが、初心者の方は下流側に投げてスローに巻いた方が操作感が分かりやすいと思います。
下手にロッドアクションを入れて操作するよりもただ巻きの方が魚に違和感を与えにくいので、無駄なアクションは排除するのが基本です。
慣れてきたら一定速度で巻き続けるだけでなく、一瞬巻くのを少し速くしたり、逆に遅くしたりしてワームに最低限の変化を与えると食わせのきっかけを作ることが可能です。
ただし派手にアクションの変化を与えすぎると逆効果になることもあるので、最小限にとどめます。
早巻き
2つめはスピードを上げた早巻きで使う方法です。
使用頻度としては少なくなりますが、バイブレーションなどのリアクション系ルアーの早巻きとは違った効果を発揮することがあります。
まずはスローなただ巻きで探ってみて、コースを変えたり、レンジを調整しても見切られているような時は最後に高速巻きを試してみるのもおすすめです。
巻き速度を上げた途端に「ガツッ」とシーバスがバイトしてくることもありますね。
デイゲームでシーバスが餌をガンガン追いかけてボイルしているような時にも効果を発揮しますね!
ドリフト
橋脚周りや流れのヨレなどを丁寧に探る時はドリフトで使うのもおすすめです。
私の場合はダウンクロスにキャストして使うことが多く、ある程度流れがあればリールはほとんど巻かず、ルアーを流し込んで使うのが好きですね。
基本はU字にルアーをターンさせて使えばOKですが、よりピンスポットを狙う時はラインテンションを緩めて下流に向かって真っすぐ流し込むのも良いですね。
かなり渋い時はリールを巻く・ラインを出すのを繰り返し、同じ場所を行ったり来たりさせてジックリ見せる誘い方も効果を発揮します。
まるなか
効果的なシチュエーション
- フィールド:漁港や河川などの小場所~サーフのピンスポット狙いなど
- 状況:魚がスレている時・マイクロベイトパターン・ボトムパターンなど
主に魚が目の前にいるのにプラグを見切ってくる場面や、人的プレッシャーや潮などが原因で活性が低い場面で使うことが多いです。
サーフなどの大場所であっても、ある程度魚の着き場が絞れている時・狭いスポットを丁寧に探りたい時は効果的なワームになりますね。
ベイトフィッシュの種類に関してはイワシ類をはじめ・稚アユやハクといったマイクロベイトパターンやバチパターンにも対応できます。
ボトムギリギリを探ることで、ボトムを流れるバチやハゼ・シロウオなどを偏食する状況下でもしっかり活躍します。
食い渋った状況下でも、丸呑みされることもありますね。
まるなか
ジグヘッド選び
重さ
R-32はピンテール系のワームで、下手に動かしすぎずに流れや風を利用することでスレた魚に口を使わせることが可能になります。
ですので、シャッドテールワームなどを使う時よりも軽めのヘッドを選ぶことが多く
- R-32オリジナル:5g~7gを基準に10g程度まで
- R-32グラマラス:7g~10gを基準に14g程度まで
私の場合はこれくらいを基準に考えています。
かなり深場や流れが速い場所を狙うのであれば、もうワンランク重たくても問題ありませんが、重たすぎるとこのワームの良さが引き出しにくくなると感じますね。
ウェイトの下限については状況次第といった感じで、水深1m~1.5mくらいのシャローエリアを狙う時はバス用の2g前後のジグヘッドを使ったり、3.5g程度を選ぶこともあります。
おすすめジグヘッド
R-32のようなシンプルな形状のジグヘッドをスレたシーバスやヒラメ狙いで使うのであれば、砲弾型のヘッドがマッチします。
ツルッとした形状で前後に長いヘッド形状は直進性が高く、ピンテールワームの微波動を活かしやすいです。
入手性や使いやすさを考えると、無難に使えておすすめなのは静ヘッド。
ただ巻きの釣りやダウンのドリフトなど、繊細な横方向の誘いにおすすめです。
▼より詳しい使用感解説は【オーナー 静ヘッド徹底インプレッション】を参考にどうぞ
また、シャローエリア・表層用に3.5gを使いたい時や、巻き上げ&フォールでヒラメやマゴチを狙う時はデコイのSGヘッドもおすすめ。
砲弾型の静ヘッドよりも浮き上がりが良く、直線性は劣るものの着底感度や底を切って操作しやすいです。
また、SGヘッドの方がフック強度が高くて強引なやり取りでも使いやすいですね。
▼より詳しい使用感解説は【デコイ SGヘッド徹底インプレッション】を参考にどうぞ
まるなか
スナップ
R-32のようなピンテール系のワームはスナップ接続ではなく、リーダー直結で使うことをおすすめされることがあります。
これまで実際に使い比べてきましたが、私としてはスナップを使っても全く問題なく釣れているので、スナップ無しにこだわる必要はないと考えています。
太いリーダーを使う時など、状況によってはスナップをつけた方が姿勢が安定することもあるくらいですね。
スナップのサイズは大きすぎると余計な抵抗になるので、バスデイのウルトラスナップ#1を基準に使っています。
R-32とミドルアッパーの違い・使い分け
R-32と似ているピンテールワームにダイワのミドルアッパーシリーズがあります(ミドルアッパーのインプレッションはこちら)。
どちらもナチュラルな食わせ能力の高さが特徴になりますが、特性が若干違いますね。
素材の違い
ワームの素材の違いですが、
- R-32:やや張りが強め
- ミドルアッパー:ソフトで柔らかさ重視
このように、ミドルアッパーの方が柔らかくて生っぽい質感です。
飛距離や耐久性についてはR-32の方がやや優秀で、ミドルアッパーはフルキャストを続けると徐々に千切れてズレやすいですね。
動きの質
アクション・動きの質に関してですが、R-32の方がより細かく震えるような印象ですね。
ミドルアッパーの方がボディが柔らかくて体高がある分、少し大きめにしなるようなアクションを見せます。
使い手の好みにもよりますが、より食わせを重視してスローに探ったり、ドリフトでのワームの自発的な動きを強調したい時はミドルアッパーの方が私は好きですね。
一方で流れの押しが強い時など、ワームがバランスを崩しやすい時はR-32の方が姿勢はやや安定しやすいと感じます。
R-32インプレまとめ!
今回はヒルクライムのR-32のインプレをしました。
- アクションは微波動で震えるような動き
- 無駄にアクションを与えないただ巻きやドリフトで使うことで効果を発揮しやすい
- ミドルアッパーの方が素材が柔らかく、ワームのしなりを活かしたい時におすすめ
- イワシ・マイクロベイト・ボトムパターンなど、オールラウンドに対応できる
要点をまとめるとこんな感じですね。
ただ巻くだけでは動いていないように見えますが、だからこそ警戒心が高い魚に口を使わせるきっかけを作ることができるワームですね!
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R-32よりもソフトな素材が特徴で、似ているものの特徴が少し異なったワームです。
どちらも非常に良く釣れるワームですな。