春のヒラスズキ釣り攻略の基本とコツ

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ヒラスズキ 釣果

こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。

さてさて、今回はヒラスズキ講座をやっていきましょう。

今日のテーマは春のヒラスズキを釣るための基本やコツ・季節の流れについて紹介していきます。

春は秋と並んでヒラスズキ釣りのハイシーズンとなり、数・サイズともに期待できる時期。
私の感覚としては、秋よりも若干気難しさを感じますが、釣行するタイミングや基本となる行動パターンを知っておけば、安定した釣果が出せる印象ですね。

今回の解説を参考に、ヒラスズキ釣行の際の参考にしてもらえたら嬉しく思います。

✔管理人の経験・実績

私の経験・実績としては

  • 1年を通じて平均週3~4日ほどは磯に立ち、ヒラスズキやヒラマサ・大型のハタ等を狙っています。シーズン中は毎日磯へ出かけます
  • 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
  • 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
  • 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
  • メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
  • メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用

こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。

釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。

春のヒラスズキ釣り攻略に必要な基本・要点

まずは春のヒラスズキ釣りに関する基本・知っておくと役に立つ要点をまとめておきます。

  • 水温は15℃前後が1つのキーになる
  • ヒラスズキは深場から徐々に遠浅な場所に差してくる
  • チアユやハクなど、春のベイトフィッシュの存在を意識する
  • チヌ・マダイ・アオリイカなどの釣果とリンクすることが非常に多い

私なりの春のヒラスズキゲームにおいて意識していること、知っておきたい知識をざっくりまとめるとこんな感じですね。

続いて、月ごとの大雑把な釣れ方や行動パターンについて紹介していきます。

3月

3月上旬は冬の気配が濃厚

3月になると、陸上は何となく温かさが目立ってくるようになります。

しかし、海の中はまだまだ海水温が低く、冬の傾向を強く引っ張ります。
チアユやハク(ボラの幼魚)などは既に行動を始めていますが、ヒラスズキの活性自体はまだ低く、特に3月上旬は難易度が結構高い印象ですね。

釣れるポイントと釣れないポイントの差が極端に出たり、ベイト・潮・サラシなどの釣れる条件が揃っているにも関わらず、バイト・チェイスすらないことも割と普通です。

3月中旬・下旬から春シーズンが徐々に開幕

季節が少し進み、3月中旬くらいになってくると、地域によっては海水温が15℃前後になってきます。

私は海水温をチェックしながらずっとヒラスズキを追いかけてきましたが、ヒラスズキの接岸が活発になるのはだいたい15℃前後の印象ですね。
もう少し細かく見ると、15℃というのはまだ釣況が不安定になることが多く、15.5℃~16℃ほどになると、群れの密度がそれなりに濃くなり、狙ってヒラスズキが釣れる確率が一気に上がる傾向を感じます。

これからヒラスズキゲームに挑戦する初心者の方は、水温が15℃を超えてきたくらいから釣行を始めるのがおすすめです。
オフシーズンのヒラスズキゲームは運の要素がかなり大きく、再現性の無い釣れ方をすることがかなり多いので、メンタル的にも結構キツかったりします。

3月 ヒラスズキ 釣果

3月下旬、水温上昇に伴って徐々に釣れ出したタイミングでの5kgオーバー。
シーズン序盤は釣れ方が不安定なことも多いですが、早い時期に接岸してくる群れに当たると大型が連発することもありますね!

4月

4月は春のヒラスズキゲームにおいて、数・サイズがバランスよく揃うので個人的にはかなり好きなシーズンですね!
どちらかというと、数よりもサイズ狙いに適しているかな。

暖流が効く地域では、4月に入ると水温は15℃~16℃前後を超え始め、ヒラスズキの群れの接岸もかなり活発になります。

また、釣り上げたヒラスズキの体型などを考慮すると、ヒラスズキの産卵期は冬~晩春くらいまで続く印象があり、産卵前・産卵後の大型ヒラスズキの荒食いシーズンにも当たる印象ですね。

私の場合、4月は条件さえ合えば80cm・5kg前後以上の良型の釣果がかなり高い確率で出せており、3kg~4kgくらいまでの悪くないサイズのヒラスズキもそれなりに混じり、非常に楽しい時期です。

また、乗っ込み絡みのマダイやチヌの釣果が出る確率も比較的高いです。

ヒラスズキ 4月 釣果

4月にキャッチした6kgオーバー、90クラスの良型。
徐々に小型も増えてくる季節ですが、4月はサイズもしっかり狙える楽しいシーズンですね!

5月

5月になると、春シーズンは徐々に折り返しを迎える印象です。
GWくらいまでが私の中では数・サイズのバランスが良く揃う印象があり、それを過ぎてくると数釣り寄りの釣れ方をする傾向を感じますね。

時々丸々と肥えた良型も釣れますが、1kg~2kgくらいまでの若干小型のヒラスズキの魚影がメインになることが増えてきます。

そのまま春シーズンは梅雨明けくらいまで続きますが、6月に入って梅雨前線の活動が活発になると、再び大型のヒラスズキがポツポツと混じりやすくなることが多いかな。

5月 ヒラスズキ

これは5月にキャッチしたヒラスズキ。
5月になると、大型の割合は少しずつ減ってくる印象がありますね。
しかし、水温上昇でベイトフィッシュの活動が活発になり、釣れるヒラスズキは大きくなくても良く肥えている個体が比較的多いですね。

春のヒラスズキ釣りの釣果アップのコツ

水温チェックは必ず行う

特に3月~4月上旬くらいまでは、海水温のチェックが非常に重要になります。

この時期はヒラスズキの適水温を行ったり来たりする不安定な時期になり、良いタイミングに当たれば接岸してきたばかりの大型がボコボコ釣れる可能性もありますが、逆に水温が落ちると全く釣れなくなります。

また、先ほど紹介した海水温15℃前後というのは1つの目安であり、

  • ポイントA:真冬の低水温期からヒラスズキが多少は釣れる
  • ポイントB:15℃前後で良く釣れるようになる
  • ポイントC:16℃以上にならないと釣れない

こんな感じで、同じ地域内のポイントであっても、ポイント毎にはそれぞれ違った傾向や癖があり、同じような釣れ方をするわけではないんですね。
このちょっとしたポイントごとの癖や釣れ始めるタイミングを把握するのは、今後ヒラスズキ釣りの精度を上げていくうえで、言うまでも無く重要ですよね。

釣行時の海水温とポイントごとの魚の入り方や釣れ方などをメモに残しておくと、来年以降のヒラスズキ釣りで非常に役立ちます。

水温上昇とともに深場から浅い場所に差してくる

冬のヒラスズキは、基本的には水深のある岩礁帯に潜んでいることが多く、特にシーズン序盤は非常に遠浅なポイントでの釣果は不安定になりやすい印象です。

ですので、ヒラスズキの接岸が悪くて反応があまりないと感じた時は、沖合に深場が隣接しているポイントを中心に狙うことが多いですね。
この深場というのはルアーが届く程度の距離ではなく、もっと沖合の地形のことです。

最近は衛星画像で地図を見ることができますから、沖合の海の色を見たりすれば、何となくの判断ができます。

最初は釣れる場所が限られているヒラスズキですが、海水温の上昇とともに反応が出るポイントが増えてくるパターンが多いですね。

チアユやハクなどの春のベイトフィッシュの存在

春という季節は、春特有のベイトフィッシュの存在がヒラスズキの行動に影響を与えることも良くあります。

チアユ

2月頃~4月頃を中心に、チアユやハク(ボラの幼魚)が河川を遡上するため、活発に接岸します。

これらのベイトフィッシュは遊泳力が低く、

  • ワンド状のポイント
  • 流入河川・水路などの周辺
  • 湾内の奥まった場所

このような場所に集結します。

最初は外洋に近い場所に集まることもありますが、徐々に河川や湾内の奥に入ってくることが多いかな。

ヒラスズキは本来外洋に潜む魚ですが、稚アユやハクの影響が大きくなってくると、河川内や河口で釣れることも良くありますね。
場所によってはバチ抜けパターンがヒラスズキに当てはまることもありますが、基本的には稚アユやハクなどの小魚系ベイトの方が優先度は高い印象です。

他の魚とヒラスズキ釣りのシーズンの関係

特に春シーズン序盤は、ヒラスズキがいつ本格的に釣れ出すかが気になります。
生息場所や適水温が似ている魚が外道で釣れてきたり、釣況を把握することで、ヒラスズキゲームに役立たせることも可能です。

私としては

  • チヌ(ヒラスズキ本格シーズンよりも若干早めに釣れ出す)
  • マダイ
  • アオリイカ

これらの釣れ方とヒラスズキは比較的関連性が高い印象です。

特にチヌ(クロダイ)はヒラスズキゲームで釣れる機会が非常に多い外道ですが、春は乗っ込みシーズンに当たります。

チヌ 釣果

クロダイの活性が高くなるのはヒラスズキよりも若干早い傾向を感じますが、特に乗っ込みシーズンのチヌはイワシやキビナゴ・チアユなどの小魚系ベイトを好んで食うことも多いんですね。
ですので、ヒラスズキが釣れなくても春にチヌがバンバンミノーやシンペンで釣れるような時は、大きく時期やポイントがズレていることは無く、小魚系ベイトの接岸量もそれなりにあるという目安になります。

なお、チヌはヒラスズキよりも潮の流れがやや緩い・サラシが薄い場所に溜まっていることが比較的多いです。
チヌしか釣れない時は、より潮が良く効いてサラシが厚いスポットを狙い撃つようにすると、ヒラスズキが釣れる割合が増える印象です。

春 マダイ

その他、春~初夏にかけてはマダイも乗っ込みを意識して浅い場所に差してきたり、アオリイカもヒラスズキと適水温が似ています。

まとめ

春のヒラスズキ釣りに関する解説はこんな感じですね。
春はパターンにハマるとランカーサイズを含めて楽しい釣りができることもありますが、水温が安定しないことによる気難しさも併せ持っています。

今回の解説を参考に、釣行時の役に立ててもらえたら嬉しく思います。

なお、ヒラスズキゲームの時期・シーズンの大まかな流れについては別に記事があり、下記にリンクを貼ってあるので参考にしてみてください。

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