ヒラスズキ狙いの時間帯選びの基本・コツ

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ヒラスズキ

こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。

さてさて、今回はヒラスズキ講座をやっていきましょう。

今日のテーマは、ヒラスズキ釣りにおける時間帯の選び方の基本となる考え方についてですね。
先日「ヒラスズキ釣行における時間帯はどうやって選んでいるのか?」という質問を受けたので、この機会に私なりの考え方を紹介していきます。

内容に関しては、シーズン中はほぼ毎日磯に立っている私の実釣・実績に基づいたものになっていますので、参考にしてもらえたら嬉しく思います。

✔管理人の経験・実績

私の経験・実績としては

  • 1年を通じて平均週3~4日ほどは磯に立ち、ヒラスズキやヒラマサ・大型のハタ等を狙っています。シーズン中は毎日磯へ出かけます
  • 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
  • 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
  • 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
  • メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
  • メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用

こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。

釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。

ヒラスズキ釣りにおける時間帯選びの要点

まずはヒラスズキ釣りにおける時間帯について、基本・要点について簡単にまとめておきます。

  • 前提としては、ヒラスズキは1日中釣れる魚である
  • 朝・夕マズメは活性が上がりやすい
  • 夜はサラシが無くても釣れる
  • 日中は特に潮位や潮の効き具合とのバランスを見て釣行時間を選ぶ
  • ポイント開拓は主に日中の潮位が低い時間帯を狙う

私なりの基本的な考えや意識している点をまとめるとこんな感じですね。

時間帯によってヒラスズキ釣りの難易度や釣れ方は多少変わるものの、真昼間でも普通に釣れる魚です。

ヒラスズキ 釣果

私の場合は特に特定の時間にこだわって釣行することは無く、早起きしたり遅い時間まで起きているのが面倒なので、昼間にのんびりと狙うことが多いですね。
それでも80cmや90cmなどのランカーサイズのヒラスズキはそこまで珍しいレベルではなく、それなりの確率で釣り上げることができています。

ですので、私の中で優先度としては、単純な時間よりも潮位や潮の流れ・風向き・サラシの厚さなどの他の要素を優先的に考えるようにしています。

次に、時間帯ごとのヒラスズキの行動パターンや釣れ方などについて紹介していきます。

朝・夕マズメ

ヒラスズキは1日中釣れる魚ですが、活性の上がりやすさで言えば、朝・夕マズメがやはり狙いやすい印象ですね。

私としては、日の出・日没前後の光量がかなり落ちた時間帯より、ヘッドライトなどが無くても釣りができるくらいの明るさのあるタイミングの方がヒラスズキに関しては釣りやすい傾向があるかな。

ヒラスズキや居着き系の個体と回遊型の個体が居るんですが、マズメの時間帯はベイトの接岸・浮上によって回遊型の個体の釣果が特に出しやすいと感じていますね。
先ほどまでチェイスすらなかったのに、マズメの良い時間になったら急にヒラスズキが群れになってルアーをチェイスしてきたり・・・。

サラシが薄い状況など、ヒラスズキの警戒心が高くなる状況下においては、マズメという時間帯による活性を上げるパワーの効果がより発揮されやすいですね。

日中

ヒラスズキは日中でも条件さえ揃えば普通に釣れる魚です。
私の場合は外洋に面した磯でのヒラスズキ釣りがメインですが、釣果の9割くらいは真昼間なんですよね。

しかし、日中という時間帯はヒラスズキの活性を上げる要素が無いと、狙って釣るのは非常に困難になってきます。

優先順位としては、

  1. サラシ
  2. 潮の流れ
  3. 潮位
  4. ベイトフィッシュの有無

こんな感じで考えています。

ベイトフィッシュに関しては、目視できる範囲に特にベイトの気配が無くても、他の条件が揃っていればヒラスズキは意外と釣れる魚です。
ですので、ベイトが見える範囲に居ることに越したことはありませんが、ベイトの気配が見えなくてもそこまで悲観的に考えることは無いですね。

ヒラスズキ 釣果

特に、春・秋のヒラスズキのハイシーズン中はベイトが居なくても群れの接岸が活発になっている可能性が高く、サラシや潮の流れなどを優先的に見てポイントを選ぶようにしています。

特に磯のヒラスズキ釣りはポイントへのエントリーの難易度や実釣時の危険性を考慮し、明るい時間帯がメインになります。
しかし、夜でもヒラスズキは普通に釣れる魚ですし、安全に釣りができる岸壁やサーフ・河川周りであれば、むしろ夜やマズメの時間の方が釣りやすいです。

ヒラスズキ 夜

夜のヒラスズキ釣りは光量のある時間帯とは違い、サラシを狙う必要が無くなります。

マルスズキよりも外洋から近くて磯などから魚が供給されやすいポイントを狙うのがメインになりますが、

  • 常夜灯などによる明暗
  • 流れの変化
  • ベイトフィッシュ

これらの要素が揃っていれば、夜の漁港やサーフ・河川周りのヒラスズキ釣りは成立しやすくなります。

特に外洋が大きく荒れていて磯や防波堤で釣りができないようなコンディションになると、ベイトフィッシュとともにヒラスズキは内湾や河川内に入り込んでくることも良くあります。

潮の流れが効く時間帯を選ぶ

特に日中のヒラスズキゲームやなど、居着き系のヒラスズキを狙う際は特に潮の効き具合が釣果を左右する傾向を感じますね。

サラシ+潮の流れが組み合わさるスポットが一級ポイント

磯やテトラ帯などのヒラスズキゲームでは、サラシという要素がベースになってきます。
しかし、単純に厚いサラシが出ていればヒラスズキは簡単に釣れるわけではなく、狙ってみると案外魚が居ないサラシがあります。

この魚が居るサラシと居ないサラシには地形変化などの要素もありますが、潮の流れというものが大きく影響しているんですね。

波が行ったり来たりしているだけのサラシは思いのほかヒラスズキは釣れないもので、サラシの中に潮の流れの筋が形成されていたり、変化が出ているスポットは一級ポイントになりやすいです。
ですので、ヒラスズキ狙いで釣行する際は、潮が効きやすい時間に釣行するというのはかなり重要ですね。

潮が動く時間帯を把握する

実際にヒラスズキ釣行を繰り返していくと、ポイント毎の潮が効きやすいタイミングというものが分かってくることが多いです。

例えば、ポイントによって上げ潮の時間に潮が効く場所もあれば、下げ潮の時だけ潮が効く場所もあります。
また、満潮の潮どまり前後が良い場所もありますし、逆に干潮の潮どまり前後が良い場所もあったり。

これは実際に同じ釣り場へ時間をズラして釣行してポイント毎の癖を把握するしかありませんが、これをやるのとやらないのとでは後に大きな差になってきます。

私の場合はその釣り場ごとに潮が良く効くタイミングを把握しているので、今となってはそのポイントが良い条件になった時にしか釣行しません。
ですので無駄打ちをすることも無く、効率よく・狙ってヒラスズキが釣れるようになっているというわけですね。

ポイント調査は潮位が低い時間帯に行う

初めてヒラスズキを狙うポイント(特に磯)へ出かける際は、満潮周りの時間帯の釣行はおすすめしません。
磯のヒラスズキゲームはサラシが出る状況での釣行が基本になりますが、当然ながら危険を伴います。

満潮周りの潮位が高い時間帯は波のパワーも強く、場合によっては落水などのリスクが高くなるからです。
場所によっては、潮位が低くないとそもそもエントリーできないこともあります。

また、満潮周りは海底の地形変化などを目視するのが難しいこともあるので、私の場合は下げ五分~干潮~上げ五分くらいまでの時間にポイント開拓することが多いですね。

干潮周りの時間に釣行しておくことで、危険性もある程度減らせますし、沈み根などのこまかい地形変化も目視できる機会が増えます。

磯 釣り場

また、かなり荒れ気味の状況下での釣行も同様で、たとえ満潮周りに良く釣れる釣り場であっても、ウネリなどが強い時は干潮周りに狙うようにしています。
荒れ気味の時はベストな潮位から多少ズレたとしても、厚めのサラシや波のパワーによって潮流が出やすくなるので、釣果はそれほど落ちないことが多いです。

釣り場ごとにベストな時間(潮位)がある

サラシを狙うヒラスズキ釣りにおいては、ポイント毎に良く釣れる潮位というものが確実に存在します。

基本的な考え方・要点としては

  • ある程度の水深が無いと、ヒラスズキは沖に落ちる
  • サラシが薄いとヒラスズキの警戒心が高くなるが、一点で餌を待つのが容易にできる
  • サラシが厚いとヒラスズキの警戒心が下がるが、サラシとヒラスズキが潜むスポットの隙間にある程度落ち着けるスペースが必要になる
  • 潮位が上がりすぎるとサラシが出にくいが、ヒラスズキが岸近くに潜めるスポットは増える
  • 潮位が下がるとサラシは出やすくなるが、浅くなりすぎると地形変化が露出してしまって釣れなくなる

これらを総合的に考える必要があります。

例えば、ある程度足元から水深があって高低差が豊富な大岩などが沈んでいる磯の場合は、満潮周りよりも、ある程度潮位が落ちてサラシが出やすい時間帯の方が釣りやすかったりしますね。

スリムアサシン149F ヒラスズキ

一方で水深が浅いゴロタ場や遠浅な高低差のあまりないポイントを狙う場合、干潮周りになると岸近くのヒラスズキが潜むスポットの水深が浅くなりすぎてしまい、魚が沖に落ちて釣れなくなります。
こういう場所を狙うのであれば、ある程度潮位が高い時間帯に釣行するのがおすすめというわけです。

これはポイントの特徴によってベストなタイミングは変わるので、一概に良い時間というものは無いんですね。
実際にタイミングをズラして何度か調査を続けて判断するしかありません。

こういう地道な作業は面倒にも思えるかもしれませんが、それをやり切ってしまえば、後からヒラスズキはそれほど苦労することなく釣れるようになりますからね。

まとめ!

ヒラスズキ 裂風

今回はヒラスズキ釣りの時間帯選びについて、私なりの基本となる考え方を紹介しました。

  • ヒラスズキは1日中釣れるが、朝・夕マズメは多少サラシが薄くても魚の活性が上がって釣れやすい
  • 夜のヒラスズキ釣りはサラシが無くても普通に釣れる。岩礁帯が隣接している漁港や河川・サーフなどが狙い目
  • サラシの中に流れが形成される時間に釣行するのがおすすめ!サラシだけではヒラスズキは意外と釣れない
  • 潮位によってサラシの出やすさや、ヒラスズキが潜めるスポットの有無が変化する。ポイントによってベストな時間が変わってくる

要点をまとめるとこんな感じですね。

サラシが薄い時はマズメや夜間に狙うのがおすすめですが、サラシや潮の流れがキッチリ効いていれば、昼間でもランカーサイズが狙えるのがヒラスズキ釣りです。
釣り場ごとの癖を掴むためにも、まずは時間帯を変えながら同じポイントに通ってみて、釣り場の癖を掴むようにしてみてください。

面倒に感じるかもしれませんが、こういう地味な調査が一番重要ですよ!

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