秋のヒラスズキ釣り攻略の基本とコツ

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秋 ヒラスズキ 釣果

こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。

さてさて、今回はヒラスズキ講座をやっていきましょう。

今日のテーマは、秋のヒラスズキ釣りにおけるシーズンの流れや知っておくと役に立つ基本的な知識を紹介していきます。

秋は春と並んでヒラスズキのハイシーズン。
まとまった釣果を出しやすく、初心者の方でも比較的魚を釣りやすい時期になりますね!

内容に関しては全て私の実釣経験・実績が基になっていますので、これからヒラスズキゲームに挑戦する際の参考にしてもらえたら嬉しく思います。

✔管理人の経験・実績

私の経験・実績としては

  • 1年を通じて平均週3~4日ほどは磯に立ち、ヒラスズキやヒラマサ・大型のハタ等を狙っています。シーズン中は毎日磯へ出かけます
  • 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
  • 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
  • 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
  • メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
  • メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用

こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。

釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。

秋のヒラスズキ釣りの基本・要点

まずは秋のヒラスズキゲームにおける基本・要点を簡単にまとめておきます。

  • 秋シーズン序盤:海中はしばらくのあいだ、夏の状態が続く
  • 水温低下とともにヒラスズキの接岸が活発化する
  • 台風や強い低気圧の通過後など、水温低下が状況の好転に影響する可能性大
  • 青物・回遊魚の釣果を参考にする
  • ベイトの回遊次第では河口やサーフ・ワンドなども狙い目
  • 荒れ過ぎの時は湾内も視野に入れる

これらは秋にヒラスズキを狙う上で頭に入れておきたいですね。

次に、月ごとのヒラスズキの行動パターンや釣れ方の特徴などを紹介していきます。

9月

9月ともなると、朝晩を中心に冷たい風が吹き、陸上は夏の終わりを感じさせる季節になります。

しかし、海中の時期はまだまだ夏の状態が継続し、海水温は25度を超える地域も多いです。
ですので、ヒラスズキ釣りのシーズンとしては、9月はまだオフシーズンの状態であることが多いんですね。

釣果が出ないわけではありませんが、良型は沖の深場に落ちていることも多く、サラシやベイトの条件が揃っていても釣れるのは小型がメインになったりします。

オオモンハタ 釣果

また、日中の気温は30度を超えることも多く、険しい地磯への釣行は熱中症などの面でもリスクが高くなります。
私の場合、9月はヒラスズキをメインに磯へ行くことはほとんど無く、そこまで険しくない磯でハタや小型青物を狙うことが多いですね。

ヒラスズキ 9月

9月下旬にキャッチした中型のヒラスズキ。
秋の本格シーズン前といった感じで、水温が少し下がると釣果が出やすくなります。
サイズは3kgくらいまでの小型・中型がメインになりますね。

10月

10月に入ると、徐々に海水温が落ちてきます。
暖流が効く地域ではまだまだ水温は高いものの、25度を切って20度台前半ほどになることが多いかな。

こうなってくると、秋のヒラスズキシーズンは徐々にスタートしていきます。
暖流が効く地域の場合、10月上旬ころは小型が目立つパターンだったのが、10月中旬・下旬くらいになると3kgや4kgなどの中型が混ざり始めるような感じで、徐々に中型以上のヒラスズキが接岸してくる印象ですね。

私の場合、9月~10月上旬くらいまではハタゲームをメインに楽しんでいます。
季節が進んで10月中旬~下旬になってくると、ハタゲームは終了して凪~チョイ荒れの時はヒラマサなどの大型青物狙い。
荒れている時はヒラスズキを狙うというのが基本の行動パターンです。

10月 ヒラスズキ

10月の強い低気圧通過後の水温低下時にキャッチした2kgクラスのヒラスズキ。
秋シーズン開幕は10月中旬頃からになることが多く、だんだん型が揃うようになってきますよ!

11月

11月~12月に掛けては、秋のヒラスズキシーズンの盛期といった感じで、初心者の方にもおすすめです。

11月にもなると、海水温の低下が進んで20℃を切ってくるくらいになります。
ヒラスズキにとっては適水温に入るタイミングになり、シーズン序盤は釣れにくかった中~大型のヒラスズキが釣れる確率が高くなっていきます。

しかし、11月はまだそこまで水温は下がらないので、どちらかというとやや数釣り向きな印象を持っていますね。

私の場合、秋から続くヒラスズキシーズンで良型の釣果が1番安定して出ているのは12月です。

ヒラスズキ 11月

11月下旬ににキャッチした5kg・80cmオーバーのヒラスズキ。
シーズン序盤は小型が多いですが、11月になってくると良型も多く混ざりやすくなります。

12月よりもアベレージはやや落ちる印象ですが、そのぶん数釣りがしやすいですね!
状況がそこそこ良ければ、2桁釣果も割と普通に出せています。

秋のヒラスズキ釣りで釣果を上げるためのコツ

水温低下とともに接岸数が増える

ヒラスズキはそれほど高い水温を好む魚ではないので、真夏~9月頃は高水温を避けるために深場に落ちていることが良くあります。

浅い場所に残っているのは小型の個体になったりするんですが、海水温の低下とともにヒラスズキの接岸数が増えてきます(地域やポイントの差があり、真夏でもあまり影響を受けずに普通に釣れる地域もある)。

最初は潮通しが良い深場に隣接しているポイントでしかヒラスズキが釣れなかったりしますが、水温低下が進んで11月などになると、遠浅なシャローエリアや外洋から少し離れた場所でもヒラスズキが安定して釣れるようになったりするんですね。

ですので、単純にサラシなどだけでポイントを選ぶのではなく、時期に合わせて沖合が深い場所を選んだり、逆に浅い場所も視野に入れてランガンしてみたり・・・。
わずかな海水温の差で釣れるエリアが一気に広がったりするので、水温と魚の反応が有った場所などのデータを取りながら釣りをすると、来年以降にかなり役立ちますね!

台風・低気圧の通過は状況を大きく変える

これは夏のヒラスズキゲームにも当てはまりますが、秋の台風シーズンは台風や強い低気圧の通過により、海水が混ぜられることで水温が低下します。

これはヒラスズキに限らず様々な魚の行動に大きく影響し、釣況が非常に大きく変化するポイントになります。

ヒラスズキは小型の青物などと比較すると、やや低めの水温を好む魚です。
ですので、秋の場合は台風や低気圧通過で水温が少し落ちると、適水温に近くなることで接岸数が増えたり、活性が上昇して釣果が良くなることが比較的多いですね。

夏の場合は台風や低気圧通過後の数日間だけヒラスズキの活性が高くなるようなことが多いんですが、秋の場合はより長く効果が持続する印象です。

青物・回遊魚の釣況を参考にする

秋は青物・回遊魚狙いのハイシーズンでもあります。
ヒラスズキが生息するポイントは回遊魚が接岸する場所と被っていることも多く、当然同じ場所で釣ることも可能です。

ヒラマサ 釣果

ブリやカンパチ・サワラ・ヒラマサ・マダイなど、中~大型の回遊魚が接岸しているポイントはベイトフィッシュの寄りも良く、サラシや潮の流れなどの条件が揃えば、大型のヒラスズキが釣れる可能性がかなり高いです。

私の場合、秋は青物タックルとヒラスズキタックルを両方持ち込み、

  • 朝・夕マズメやチョイ荒れぐらいまでの状況:プラグやジグで青物狙い
  • かなり荒れている時:ヒラスズキ

こんな感じで、2タックルを持ち込んんで状況に合わせて青物とヒラスズキを両方狙うことも良くありますね。

青物狙いでは、ある程度荒れている時の方が活性が上がって良型は釣れやすいんですが、荒れ過ぎていると釣り自体がが困難になります(特にプラッギング)。
そんな時はタックルを持ち替え、ヒラスズキ狙いにスイッチするようなパターンが多いです。

秋のベイトフィッシュに合わせたポイント選び

秋~初冬にかけてのベイトフィッシュの代表的なものとしては、

  • カタクチイワシ
  • キビナゴ
  • 落ちアユ
  • コノシロ

地域差はありますが、これらは代表的なベイトフィッシュになりますね。

カタクチイワシやキビナゴなどは、1年を通じて有望なベイトフィッシュになりますが、秋は落ちアユやコノシロの存在も結構大きいです。

落ちアユは河川周りに。
コノシロはワンド状になったポイントやちょっとした漁港などに大型のヒラスズキを引き寄せる要素になるんですね。

落ちアユの場合は、特に台風や低気圧の通過による増水で河口周りに落ちてくるんですが、ヒラスズキはそれを知っています。
ですので、台風通過前後になると、アユが落ちる河川が流れ込む湾内や漁港周りにランカーサイズのヒラスズキが回遊してくるパターンがあります。

私の地元静岡でも、秋の台風シーズンは漁港の奥まった場所や河川内で90オーバー~メータークラスのヒラスズキが釣れることが古くから知られています。

台風や強い低気圧が通過した後は、河川が絡むポイントを狙ってみるのもおすすめですね。

大荒れの時は湾内のポイントを狙う

ヒラスズキゲームではサラシがポイントになり、基本的には外洋に面した場所を狙う機会が多いです。

しかし、台風による強いうねりよって外洋のポイントが大荒れになると、ヒラスズキが居つけるスペースが無くなり、内湾にやってくるパターンが良くあります。
サラシに潜むヒラスズキですが、荒れ過ぎてしまっては落ち着いてベイトフィッシュを待ち伏せして効率よく餌を捕食することができないからです。

当然大きく荒れている外洋のポイントは危険でもありますし、かなり荒れ気味の時は普段はヒラスズキが釣れないような内湾のポイントも視野に入れてみてください。
普段見落としがちなポイントでランカーサイズがあっけなくヒットしたり、意外な場所にヒラスズキが潜んでいたりします。

なお、内湾のポイントを狙う際は、安全を確保できるなら夜に狙うのも非常におすすめですね。
夜間の場合はサラシが薄くても、ベイトフィッシュの有無や流れの効き具合でヒラスズキゲームは成立することが多いですから。

まとめ

今回は秋のヒラスズキ釣りの基本やコツを紹介しました。

9月は秋のベストシーズンとしてはまだ早く、10月に入ってから徐々に釣れやすくなってくるのが基本の流れになります。
11月~12月はヒラスズキの活性が非常に高くなり、サイズ・数ともに出るのでイチオシですね!

今回の解説を参考に、釣行時の役に立ててもらえたら嬉しく思います。

なお、ヒラスズキゲームの時期・シーズンの大まかな流れについては別に記事があり、下記にリンクを貼ってあるので参考にしてみてください。

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