こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はシマノから発売されているエクスセンスサイレントアサシン99SPフラッシュブーストを徹底インプレ。
先日紹介したサイレントアサシン99Fフラッシュブーストと兄弟アイテムですが、アクションの質・使用感には違いがあります。
その辺りにも触れながら紹介していくので、ミノー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
サイレントアサシン99SPフラッシュブーストのスペック
- 全長:99mm
- 重量:16g
- フック:#5×2
SPモデルは中比重のサスペンドモデルになり、フローティングより2g重く、シンキングよりも1g軽い設定。
数値上では少しの差になりますが、アクションの質と相まって実釣時の使用感は思いのほか変わってきます。
サイレントアサシン99SPフラッシュブーストを「サクッと」インプレ!
サイレントアサシン99SPフラッシュブーストの使用感について、まずは簡単にまとめておきます。
- 飛距離:優秀
- レンジ:だいたい1mくらいまで
- アクション:シーバス用ミノーとしては強め・ハイピッチのウォブンロール
- 使い方:ただ巻き・ドリフト・ジャークなど
- 適したシチュエーションなど:アピール力を強く出したい時や、デッドスローでキッチリ動かしたい時におすすめ
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
10cmクラスのミノーとしては強波動な分類になるので、ナチュラルな食わせ重視のものを探している方には少し使いにくいと思います。
飛距離
ジェットブーストで安定した投げ心地
シマノのサイレントアサシンシリーズにはばね式重心移動システムのジェットブーストが搭載されていて、非常に投げやすいのも人気の理由の1つだと思います。
スイム時はバネの反発力でフロント側にウェイトがロック。
キャスト時の遠心力でウェイトがスムーズに後方へ移動し、投げ心地は非常に良いですね。
球状ウェイトの重心移動よりも素早く動くので、ウェイトがゴロゴロ転がる感触は無く、「スパッ」とキャストが決まります。
軽いキャストでもしっかりウェイトが動きますし、着水後リーリングを開始する時にはウェイトが前方に戻っているのでスイムレスポンスも十分です。
実際の飛距離
実際に私がサイレントアサシン99SPをPE1号+10フィート中盤のシーバスロッドでキャストすると、無風時でだいたい60m前後の飛距離が平均。
このクラスのミノーとして飛距離に特に不満は無く、多少風が吹いていても大きく失速することも無いですし、磯などの大場所でも思いのほか使いやすいです。
レンジ
サイレントアサシン99SPフラッシュブーストのレンジですが、使い方次第でだいたい80cm~1m+α程度のレンジを探りやすい印象ですね。
ショートリップのミノーなので、ダイビング系のミノーのように急角度で潜行することは無いんですが、サスペンドで潮なじみは良好。
フローティングモデルだと滑ってしまうような、少し横風が強い状況や、足場が高い釣り場での安定した使用感に優れています。
私は内湾の磯やゴロタ場などをメインに99SPを使ってきましたが、強風時のヒラスズキゲームでもしっかり水を掴んでくれるので使いやすいですね!
フローティングモデルよりも若干レンジ自体も入るんですが、一旦潜らせた後のレンジキープ能力・粘りの強さが割と目立つ違いかな。
サイレントアサシン99SPフラッシュブーストのアクション・使い方
ただ巻き
サイレントアサシン99SPフラッシュブーストのアクションですが、非常にハイレスポンスでブリブリ動く強波動系のミノーです。
タックルハウスのBKFシリーズのような強いミノーで、強い波動で魚を引き付けたり、デッドスローに引いてもキッチリ動かして魚を誘いたい方におすすめ。
リップ形状はこんな感じで、丸みを帯びたワイドタイプ。
潮をキッチリ受ける設計になっているので、悪条件下や足場が高い場所でもしっかり泳がせることが可能です。
一般的なフローティングミノーだとフワフワと流れてしまうような時、99SPは効果を発揮しますね!
左はサイレントアサシン99Fフラッシュブースト、右が今回紹介している99SP。
並べてみるとリップ形状の違いは明らかで、99SPの方が体積が大きくてしっかり水を受けます。
デッドスロー~早巻きまで対応できますが、他のサイレントアサシンシリーズよりもハイピッチでウォブリングが強めの味付けなのが特徴的。
穂先に伝わる感触は明確で、水をしっかり動かしますね。
荒れている状況下や濁っている時・ベイトフィッシュが多い時など、ミノーの存在感をしっかり出して魚に見つけてもらいたい時に使いやすいミノーだと感じます。
ドリフト
サスペンド仕様で潮なじみが非常に良いサイレントアサシン99SPは、ドリフト初心者の方にもおすすめなミノーです。
弱い水流でもしっかり動いてくれるので、ドリフト中のミノーの動きがイメージできなかったり、抵抗感が無くて信じて釣りができないという方にも使いやすいと思います。
基本の使い方としては、
- 着水後少しリーリングorロッドアクションでレンジを少し入れる
- ラインが張り過ぎない状態を意識し、ノーアクション~微妙にミノーが動くくらいの状態で流し込む
- 狙いのスポットに入ったら一点でミノーを留めたり、海中でポーズさせてジックリ見せて食わせる
こんな感じで使うことが多いですね。
じっくり見せて食わない時は、ロッドアクションを入れたり、少しリーリングを入れて動きに変化を出すのも効果があります。
注意点としては、ラインを張り過ぎてしまうと結構強く動くミノーなので、食い渋っている時はオーバーアピールになる可能性があります。
食い渋りにおける食わせ能力の高さとしては、ナチュラルに動く波動が弱いミノーの方が優れています。
サラシの中に99SPをキャストし、ドリフトでジックリ流し込むとまさかのメジナ。
長時間魚に見せやすいメリットがあり、フローティングミノーと使い分けができますね。
ジャーク
サイレントアサシン99SPはロッドアクションを入れたり、リーリングの緩急による使い方にも安定した使用感の良さがあります。
キビキビとキレの良いクイックなヒラ打ちダートを見せます。
フローティングモデルの場合は速い・強い誘いを入れると海面を飛び出すことがあるんですが、SPモデルだと飛び出しにくくて使い勝手がいいですね。
デイゲームのリアクションバイト狙いだったり、メタルジグを見切ってくるような小型青物狙いにもおすすめですよ!
適したシチュエーション
サイレントアサシン99SPですが、漁港内や小規模な河川などの小場所狙いにもおすすめですが、マイクロベイトパターンや食い渋りのサーフや磯などの外洋系フィールドにも対応できます。
サスペンド仕様でレンジキープしやすいので、足場が少し高い堤防やテトラ・磯での使用感も想像以上に良いですね!
流れが効いていなかったり、サラシが薄い時のヒラスズキゲームにも十分使えるので、12cm~14cmなどの大きめのミノーだと対応できない状況のローテーションにもおすすめ。
経験を積めばルアーのサイズはそのままに、波動をギリギリまで落として対応することもできますが、ある程度の慣れが必要です。
シンプルに小さめのミノーにローテーションするのも、有効な手段の1つですからね!
ただし、元気よく強めの波動で動くミノーなので、小場所~中規模な場所ではある程度活性が高かったり、魚の有無をテンポよく探したい時向けかな(ドリフトで使えばある程度の対応は可能)。
狙うターゲットとしては、シーバス以外にもヒラスズキや青物・ヒラメなど全般に使えます。
使い分け・ローテーション
サイレントアサシン99SPと使い分けがしやすいミノーの例を紹介すると、
- サイレントアサシン99Fフラッシュブースト:若干レンジが上のフローティングミノー。SPよりもナチュラルなアクション
- エヴォルーツ99VSP:若干レンジは上のサスペンド。ロールメインで更にナチュラルな食わせ重視
これらは割と使い分けがしやすいと思います。
フック
サイレントアサシン99SPフラッシュブーストのフックは、標準で中軸の#5。
中型までのシーバス狙いには良いんですが、少し負荷を掛けると伸びやすいです。
フックを強化する場合は
- 中軸フック(STX-45ZNなど):#4
- 太軸フック(STX-58など):#6~#4
こんな感じで、フックサイズを少し大きくするか、軸を太いものに交換するのがおすすめです。
フック重量の変化で超スローシンキングになりますが、特性が大きく変わることは無いので十分使えます。
まとめ!
今回はシマノのエクスセンスサイレントアサシン99SPフラッシュブーストのインプレをしました。
- リップ形状が丸くてワイド。強い波動で元気に動くタイプのミノー
- ジェットブーストで安定した飛距離
- レンジは1m前後を探りやすい。フローティングよりも粘り強さに優れ、悪条件下でも海面を滑りにくい
- アクションはハイピッチの強めのウォブリング+ロール
- 強い波動で魚を引き付けたい時や、弱い水流でも操作感が分かりやすいミノーを探している方におすすめ
- 小場所はもちろん・中~大場所の食い渋りにも対応。ヒラスズキや青物・ヒラメなどにも
要点をまとめるとこんな感じですね。
サイズこそ大きくありませんが、操作感は分かりやすくてアピール力は強め。
サスペンドという特性を活かして使うことで効果を発揮するミノーですな。