こんにちは、まるなかです。
さてさて、今回はジグヘッドリグを使ったアジング講座。
「ジグヘッドの引き抵抗・操作感が分からない」という状況を防ぐためのタックル選びのコツを紹介。
これまでこのような質問を何度も受けているので、
この機会に私が道具選びで意識していること・チェックしておきたいポイントについて順番に解説していく。
同じ重さのジグヘッドを扱う場合でも、タックルバランスによって抵抗感・操作感はかなり大きく変わってくるもの。
軽量ルアーの扱いが苦手な方の参考になる部分があればうれしく思う。
引き抵抗が分かりやすいジグヘッド選び
最も少ない予算でお手頃にできるのが、引き抵抗が分かりやすいジグヘッドを選ぶこと。
アジング用ジグヘッドはかなりたくさんのアイテムが各社から発売されているが、ヘッド形状によって使用感にかなり大きな差がある。
ラウンド型のジグヘッドを選ぶ
比較的引き抵抗が分かりやすく、ジグヘッドの操作感が分かりやすいのはシンプルなラウンド系のジグヘッドになる。
ラウンド型のジグヘッドといっても変形バージョンが多いのがアジング用ジグヘッドだが、丸っこくてヘッド部の全長が短いものがおすすめだ。
一方で砲弾型やアーキー・コブラ型と呼ばれるようなジグヘッドは、ラウンド型と比較して「潮抜けがいい」特性がある。
つまり、ルアーを操作した時の水切りがいい為に引き抵抗が軽くなり、操作感が少しわかりにくくなる可能性があるってわけ。
ヘッド上部に水を受けやすいものがおすすめ
引き抵抗が比較的わかりやすいラウンド型のジグヘッドだが、これらの中にもさらに抵抗をUPさせる工夫がされたアイテムがある。
例えば、これはティクトのアジスタ!というジグヘッド。
このジグヘッドはシンプルで操作性の良いラウンド型のジグヘッドがベースになっているが、ヘッド上部が切り立ったような独特な形状をしている。
この切り立った部分が潮の抵抗を受け、軽いジグヘッドを使っても引き抵抗を把握しやすい特性がある。
特にアジング初心者の方で「ルアーの操作感が分からなくなりがち」の方は、抵抗感が分かりやすいように作られているジグヘッドを選んでみるといい。
▼アジング用ジグヘッドの形状による違い解説はこちら
アジング用ジグヘッドの形状選び。特性の違い・チェックポイントを基礎から解説!
ラインの素材による引き抵抗の違い
アジングではいくつかの種類のラインが使用されるが、ライン素材によって引き抵抗・操作感の違いが生じる。
ライン素材ごとのジグヘッドの重さの目安
使用するライン素材の種類によるジグヘッドの重さ選びの目安について、私なりの考え方を紹介しておこう。
- ナイロン・PEライン:だいたい1.5g以上
- フロロカーボン・エステルライン:アンダー1g以下(0.8gくらいあったほうが無難)
私なりの基準はこんな感じで、引き抵抗・操作性を重視したアジングを目指すならフロロカーボンライン・またはエステルラインを選ぶのがおすすめだ。
PEラインは軽いジグヘッドリグには向いていない
非常に伸びが少なくて高感度といわれるPEラインだが、PEラインには弱点が存在している。
- 比重が非常に軽く、潮なじみが悪い
- 原糸を編んで作られているため、ライン表面がザラザラしていて風や潮の影響を受けやすい
- コシが弱く、少しでもラインがたるむと感度が一気に低下する
このようなデメリットがあるため、軽いジグヘッドリグを使用したときにフワフワした感覚になって操作感がぼやけやすい。
だからPEライン特有の伸びの少なさからくる感度を活かすのであれば、1.5g~1.8g以上のジグヘッドを使うときに相性がいいと感じている。
フロロカーボンラインとエステルライン
軽量ジグヘッドリグの引き抵抗が分かりやすく、高感度な釣りが展開しやすいフロロカーボンラインとエステルライン。
どちらがいいのかは好みが分かれるところだが、
- フロロカーボンライン:エステルラインより伸びはあるが、高比重でマイルドな使用感
- エステルライン:非常に伸びが少ないが、衝撃に弱い
超簡単に紹介すると、このような違いがある。
細いラインの扱いに慣れていないのであれば、どちらかといえばフロロカーボンラインのほうがおすすめかな。
エステルラインは下手に使うと簡単に切れやすいが、うまく使うことができれば大きな武器になる。
伸びが少ない特性により、遠投・深場攻略でも非常にダイレクトな操作感があり、手元にルアーの挙動をはっきり伝えやすい。
ロッド選び
アジングはロッド選びが非常に重要な釣りになり、ほかの釣りよりもロッドの差によって釣りの快適性が大きく変わりやすい印象がある。
ロッドの長さと感度
軽量ジグヘッドリグの操作性を重視してロッドを選ぶのであれば、ロッドは短めの方がおすすめ。
ロッドは短い方が手元から穂先までの距離が近くなり、「より繊細にジグヘッドの重さを感じ取りつつ」釣りがしやすい特性がある。
私なりのロッドの長さとジグヘッドリグの重さの目安を紹介しておくと、
- 5フィート後半~6フィート前半:だいたい1g前後のジグヘッドリグを使うとき
- 6フィート中盤~7フィートクラス:1.5g~2g前後のジグヘッドがメイン
1つの目安として、私の場合はこんな感じでアジングロッドの長さを選んでいる。
基本的にフロロカーボンラインやエステルラインを使い、アンダー1g~1.2g・1.5g程度までの比較的軽いジグヘッドを使うのであれば、「5フィート後半~6フィート前半くらい」のロッドがバランスがいい。
主に港湾部の常夜灯周りで数釣り系のアジングをする場合だね。
一方で1.5~2g上のジグヘッドリグ+PEラインをメインに使っ遠投重視の釣りをしたり、大型のアジを狙うのであれば「6フィート後半~7フィート前後」のロッドがおすすめ。
少し長めのアジングロッド+PEラインを使ったタックルはアジングのみならず、カマスやメッキ・メバルなどを狙う「ライトゲーム五目釣り用」としての汎用性が高いメリットもある。
抵抗感・操作感重視ならソリッドティップのロッド
アジングロッドにはチューブラーティップとソリッドティップのロッドが存在している。
- チューブラーティップ:一般的な中空構造。反発力が高く、シャキッとしている
- ソリッドティップ:中が詰まったムク構造。細くてしなやかなものが多い
特徴を簡単に紹介するとこんな感じで、操作感の分かりやすさを重視したいなら「ソリッドティップのアジングロッド」がおすすめかな(ある程度好みの差はある)。
ソリッドティップの特徴としては、中身が詰まったカーボン素材を削り込んで作ることができるため非常に細くて繊細な穂先を作ることができる点だ。
これにより、軽いジグヘッドリグを使用した場合であっても「穂先を微妙に曲げこんだ状態」で釣りをすることができるようになる。
これは実際に使ってみると非常に大きなメリットになり、穂先の曲がりでがわずかな重量感を伝えてくれる為、ジグヘッドの抵抗感を感じ取るのが容易になる。
一方でチューブラーティップの場合は軽いジグヘッドリグを使用すると穂先がジグヘッドの重さだけでは曲がりにくく、重さを感じ取りにくいことがある。
しかし、チューブラーティップの場合は魚のアタリを衝撃として手元に伝える性能には優れていたり、抵抗が大きめのルアーを機敏に操作するのが得意なメリットがある。
この辺りは最終的には好みで選ぶことになるが、私の場合軽いジグヘッドをメインに使うならソリッドティップのロッドのほうが好みだね。
中・上級編:リールのハンドルの長さを変える
これはアジング中~上級者向きになるが、リールのハンドルの長さを変えることで、釣りの感度を変えることができる。
リールのハンドルの長さによる特性の違いを簡単に紹介すると、
- ショートハンドル:パワーは下がるが、感度に優れる
- ロングハンドル:パワーはあるが、感度や操作性では劣る
こんな感じになる。
ショートハンドルをうまく使う
軽量ルアーの抵抗感や操作性を重視するのであれば、リールのハンドルを少し短いものに変えるのも効果がある。
特に、ノーマルギアやパワーギアといった巻取りが遅いリールは巻き上げ力が高めだ。
だから軽量ジグヘッドの操作感がハイギアリールよりも分かりにくくなることがあるので、あえてリールのパワーを落としてみるのもおすすめ。
そうすることでリールの巻き感度を上げつつ、ブレのないリーリングが簡単にできるようになるぞ。
私の場合、1000~2000番のリールにはエアーステアというカスタムハンドルを使用している。
エアーステアにはかなりショートな33mmからラインナップされており、超軽量なのでリールの軽さを無駄にしないカスタムができておすすめだ。
アジングにおけるジグヘッドリグの抵抗感・操作性向上のためのタックル選びのコツについてはこんな感じかな!
▼【超軽量!】ドライブエアーステアシリーズ紹介記事はこちら
アジング・メバリング用リールハンドルに!エアーステアシリーズの使用感・使い分けを解説
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