こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はダイワから発売されているライトゲームロッド、22月下美人EX68L-T・Qの特徴や使用感などを詳しくインプレ。
月下美人EXはアジングやメバリングなど、ターゲットに特化したロッドではなく、ライトゲーム全般をカバーできる汎用性を意識して作られたロッドですね。
秋に購入したので、これまでメッキゲームをメインにチヌや小型ロックフィッシュ・カマス・青物などを200匹以上はキャッチし、使用感をチェックしてきました。
簡単に言ってしまえば、魚の引きを存分に楽しめ、使用するルアーの種類や釣法問わずに対応できて「使っていて楽しい」と感じるロッドですね!
忖度なしにインプレしていくので、ロッド選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
22月下美人EX68L-T・Qのスペック・注目ポイント!
- 全長:6フィート8インチ
- 重量:48g
- 適合ルアーウェイト:0.5g~8g
- 適合ライン:1.5LB~4LB、PE0.1号~0.4号
- 継数:センターカット2ピース
スペックとしては港湾部を中心としたライトゲームのど真ん中的なロッドですね。
20cm前後のターゲットを狙う時にちょうど使いやすいパワー感で、汎用性は高いです。
CWS:カーボンラッピングシステム
月下美人EXはガイドの取り付けをカーボンテープで行っています。
一般的なスレッドによる固定よりも軽量で劣化に強くなっているようで、個人的には結構嬉しいポイント。
スレッドによる固定の場合、使用を重ねると劣化が目立ってブランクスとの間にわずかな隙間が出来たりするんですよね。
見た目的にもカーボンの模様がカッコよくて気に入っています。
コンパクトなリールシート
月下美人EXのリールシートは丸みを帯びた形状をしていて小さめ。
角が無い握り心地で、手のひらの中にすっぽりと納まるようなフィット感は釣りをしていてかなり気持ちが良いですよ!
指先でブランクスに振れながらアクションを与えることができ、ダイレクトな操作感や感度の面でもストレスフリー。
ジグヘッドリグやシンキングペンシルを漂わせるような使い方をする時でも、繊細な操作が可能で良い感じです。
感度・操作性と曲がりの気持ちよさをバランスさせたブランクス
詳しくは後で紹介していきますが、月下美人EXは軽量なルアーの操作感や感度は十分確保しつつ、魚を掛けてからが超楽しいブランクスになっています。
パキパキとしたアジングロッドよりもマイルドですが、しなやかさが全面に出た曲がり込むメバリングロッドとも少し違い、両方の良さをハイブリッドさせた絶妙な所で調整されています。
私の場合は季節によって様々な魚を狙うスタイルなので、特化したロッドよりもこの手の万能型のロッドの方が使い勝手が良かったりします。
1本のロッドでライトゲームを何でもやりたいという方に非常におすすめで楽しいロッド。
月下美人EX68L-T・Qを「サクッと」インプレ!
月下美人EX68L-T・Qの使用感を詳しく解説する前に、インプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離・トラブルレス性:飛距離は平均クラス。摩擦系ノットでなくても引っ掛かりは気にならない
- 重量感:文句なしに超軽量!
- 感度・反発力:金属的な感度とまではいかないが、チューブラーティップとしてはソリッドっぽさもあるバランスの良さがある
- パワー:負荷に応じて非常に綺麗に曲がり込む。40cmクラスのカンパチやチヌをヒットさせても何とかなる
- 適合ルアー:0.8g前後~5g程度までが扱いやすい。ルアーの種類は何でも行ける汎用性の高さ
- シチュエーション:漁港内や内湾のビーチ・険しくない小磯などのオールラウンダー
簡単にインプレするとこんな感じですね。
68L-Tはチューブラーティップ搭載ですが、ソリッドティップ的な曲がり込みの良さを兼ね備えていて、穂先でルアーの重さを感じつつ操作することができます。
飛距離・ライントラブルなど
遠投性能は平均クラス
月下美人EXの飛距離ですが、正直言って6フィート台のロッドなので遠投性能においてはロッドの長さなりといった具合。
ブランクス自体はしなやかでバットから曲げてキャストしやすいので、ピーキー感は無くてリリースポイントは結構広いと感じます。
多少向かい風が吹いていても、バットからロッドを曲げ込むことでルアーの飛行姿勢が安定しやすく、投げ心地は気持ち良いですね。
外洋に面したフィールドで遠投するのであれば、やはり7フィート台中・後半以上のロッドが欲しくなります。
ライン絡みや抜けの悪さは無し
私はこのロッドをPEライン0.4号+1.75号フロロカーボンリーダーのセッティングを基本に使用しています。
これまで色んなルアーをキャストして魚を釣ってきましたが、ライントラブルは特に発生していません。
ノットに関してもFGノットのような摩擦系ノットはもちろん、クインテットノットで接続しても特にトラブルや糸抜けの悪さは気になっていませんね。
基本的なタックルの扱いができていれば、特にストレスを感じることなく使えます。
ロッドの重さ
月下美人EXは手に取った時の軽さも特徴的。
私が使用している68L-T・Qはカタログスペックで48g、50g以下に収まっていてかなり軽くなっています。
実釣時においてもコンパクトなリールシートのフィット感と相まって手に吸い付くような感覚で釣りができ、ワンランク短いロッドのような使用感で使えますね。
また、AGSガイドでガイドが軽くなっており、単純な軽さではない「重量バランス・持ち重り感の無さ」においても文句なし。
ステンレスガイド採用のロッドに見られるようなバランスの悪さ、微妙な持ち重り感はありません。
まるなか
ロッドの感度・パワーなど
アジングロッドとメバリングロッドの中間的な反発感
月下美人EXはライトゲーム用ロッドとして、魚種問わずに使える汎用性を備えた味付けになっています。
ですので、数釣りアジングに特化したようなパッツンパッツンの金属的なハリを持つブランクスとは違いがあり、メバリング専用ロッドほど軽負荷の状態で曲がることはありません。
ルアーをキャストしたりする時は程よいシャキッと感があるんですが、魚がヒットすると徐々にバットに入っていきます。
アジングロッドのように極端な先調子設計ではないので、ブランクを曲げ込んで粘る設計になっていますね!
私のように季節や状況によって色んな魚を釣りたい方にはピッタリなロッドです。
まるなか
非常にしなやかなチューブラーティップ
月下美人EXには6フィート6インチのソリッドティップモデルと6フィート8インチのチューブラーティップのモデルがあり、どちらを買おうか迷いました。
普段私はどちらかというとソリッドティップのロッドが好きなんですが、今回はチューブラーモデルをチョイス。
結果としてはこのロッドを購入して全く後悔は無く、「良くない意味でのチューブラーっぽさ」が目立たないので全く違和感なく使えています。
月下美人EX68L-T・Qのチューブラーティップですが、私の印象としては思ったよりもしなやかで穂先がスムーズに入り込みます。
曲げてみるとこんな感じで、ソリッドティップに近い感覚で扱えるんですよね。
ソリッドティップのように引き抵抗が軽いルアーでも穂先で抵抗感を感じ取りやすく、それでいてソリッドほど極端に曲がらないので、ルアーを操作した時には程よい張りがあってダイレクトに操作しやすいです。
また、チューブラーティップの良さである「手元に伝わる衝撃感度の明確さ」も健在。
ハイエンドロッドらしい感度と繊細さのバランスが非常に良く、チューブラーティップながらソリッドティップが好きな方にも違和感が少ない使用感になってますよ!
まるなか
負荷を掛けた時の超綺麗な曲がり込み
私は月下美人EXを使って良型のチヌや40cmクラスのカンパチの幼魚などもキャッチしています。
だいたい20cm台中盤~後半くらいの魚がヒットすればロッドはかなり曲がってきますが、チヌなどがヒットすると、グリップ付近からロッドが曲がります。
この曲がりのスムーズさと曲がっても怖くない使用感は月下美人EXの良さですね!
つなぎ目付近の曲がりのいびつさなどは一切なく、超綺麗に曲がって魚の引きを吸収してしまいます。
画像を見ても、つなぎ目の位置が分からないくらい綺麗な曲がり。
ですので、PEラインを使って足元で魚に突っ込まれた時でもラインブレイクやフックの変形が発生しにくく、タックルを保護する能力も優秀。
グリップ付近までは負荷に応じて曲がり込んでいきますが、そこからはタメが効くようになって持ちこたえてくれます。
0.4号程度までのPEラインを使うのであれば、ラインの強度をしっかり引き出せてちょうど良いブランクスパワーですね。
まるなか
適合ルアー
0.8g前後~5g前後が快適
月下美人EX68L-T・Qで使用するルアーの重さですが、目安としては0.8g前後~5g程度までが快適に使いやすい印象ですね。
表記としては0.5g~8gとなっていますが、アンダー1g未満を中心に使うのであれば、ULパワーのロッドの方が快適性としてはやはり優れていると感じます(エステルやフロロラインをセットすれば使えるけど)。
また7gクラスのルアーになると、操作感が大きいものや中~深場に沈めた時にティップ~ベリーが大きく入りやすく、快適に操作するにはもう少し強い反発力が欲しいですね。
引き抵抗が小さいものを表層付近使うならOKですが。
ルアーの重さとしては、小場所~中規模な場所で扱うものを満遍なく使えるロッドといった具合ですね。
小型プラグを使ってメッキやチヌを同時に狙ったりしてますが、チヌが掛かるとロッドがブチ曲がりますね。
障害物周りではパワー不足ですが、オープンエリアなら引きを存分に味わって釣ることが可能。
ワーム・プラグ・メタルジグなど何でも対応!
一方で使用するルアーの種類としては、しなやかなチューブラーティップの効果で汎用性はかなり高いです。
私はこれまでに
- ただ巻き・リフトフォール用ジグヘッド
- ライトワインド用ジグヘッド
- トップウォータープラグ
- ミノー
- シンキングペンシル
- バイブレーション
- メタルバイブ
- メタルジグ
こんな感じであらゆる種類のルアーを使用していますが、特に不満は無く使えています。
何でも使えるライトゲーム五目対応ロッドとして使いやすいですよ!
適したシチュエーションなど
アジ・メバル・セイゴ・カマス・メッキなどの五目釣りに
月下美人EX68L-Tは20cm前後~30cmクラスまでの魚を狙うライトゲーム全般でちょうど使い勝手が良いパワー感になっています。
カマスの場合は重量が軽いので40cm前後までいけますが、フッコやチヌなどを狙うとなると、使用するルアーや状況によってはパワー不足感がありますね。
外道としてヒットするくらいなら大丈夫ですが。
ターゲット問わずに小型魚なら何でも狙え、ルアーの種類も広く対応できます。
漁港内や内湾のビーチ・小磯などに対応
使用する釣り場としては、漁港内を中心に、河川の河口や波が穏やかな内湾のビーチ・根が険しくない小磯・ちょっとしたテトラ帯くらいまでですね。
ロッドがかなり曲がり込む味付けになっていてロッドの長さも6フィート8インチなので、根がキツくてキャッチの難易度が上がるポイントでは、もう少し長い7フィート中盤以上のロッドが欲しくなります。
ロッドが曲がってしまう分、根回りで魚をコントロールする時にラインの角度を保ちにくいと感じることがあるので、その辺りはブランクスの特性によるメリット・デメリットが出てきますね。
個人的には、もう少し強めのライトゲームやチヌ等に対応する7フィート8インチ位でMLパワーのものが追加になってくれたら嬉しいです。
まるなか
まとめ!
今回はダイワの22月下美人EX68L-Tのインプレをしました。
- アジ・メバルなど何でもいける汎用性が高いライトゲームロッド
- 超軽量でバランスが良く、快適に使える
- 穂先はしなやかでソリッドティップ派の方でも違和感が少なく使いやすい
- 負荷に応じてかなり曲がり込むロッドで魚の引きを吸収。曲がりは超綺麗!
- だいたい0.8g前後~5gくらいが使いやすい
- 漁港内や障害物が険しくない場所でのアジやメバル・セイゴ・メッキ・カマスゲームなどに
要点をまとめるとこんな感じですね。
快適性・繊細さ・曲がりの美しさのバランスが非常に良く、魚が掛かると引きを堪能できて楽しいロッドですよ!
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