こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はチニング講座をやっていきましょう。
今日のテーマはチニングに使うロッド選びについて、選ぶ時の注目ポイント・コツを紹介していきます。
非常に聞かれることが多いのが、
- 他のロッドを代用できるのか?
- 1本でライトゲーム全般を色々カバーしたい
というような内容なので、この辺りについても触れつつ解説をします。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やチニングにおける実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- 3月の初の四国・九州遠征にて60cmオーバーをはじめ、クロダイ・キビレを多数キャッチ
- 4月の静岡県浜名湖にて半日でクロダイ・キビレを18枚
- 地元静岡中部のチニングで1か月間ボウズ無し(釣行回数20回以上)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活している人間です。
実釣実績もそれなりに残しているので、誰の情報を信じていいか分からない時などに役立ててくださいね。
チニングロッドを選ぶ時の要点・チェックポイント
まずはチニングロッドを選ぶ時の要点について、簡単にまとめておきましょう。
ロッド選びで重要なのは、
- ロッドの種類・代用できるもの:チニングロッド以外にアジング・メバリングロッド・エギングロッドなど
- ロッドの長さ:7フィート台中盤が基準。長すぎても使いにくい
- ロッドの硬さ・パワー:10g前後がフルキャストできるもの
- 反発力:ワームを使う場合はシャキッとしているものが望ましい
- 穂先の種類:好みによってソリッド・チューブラーどちらでもOK
チニングに使いやすいロッドを選ぶ時は、この辺りに注目して選ぶ必要があります。
各項目について、詳しく解説していきましょう。
チニングに使うロッド・代用可能な種類
よく届く質問の1つである、チニングに使うロッド・代用できるロッドの種類から紹介していきましょう。
チニング専用ロッド
まずは、最も無難で使いやすいのは、やはり専用ロッドですね。
ロッドの長さや反発力・調子など、チニングにおいて必要な要素がバランスよく備わっています。
大きく分けると、
- ワームを使ったボトムゲーム用:シャキッとしていて反発力強め
- トップウォーターゲーム用:やや胴調子寄りでしなやか
このように、ワーム用とプラグ用に分類できることが多いです。
1本のロッドで色々やりたいのであれば、私としてはワーム用のシャキッとしたロッドの使用をおすすめします。
柔らかいロッドを硬くて反発力が高いロッドとして使うのは不可能です。
しかし、反発力が高い硬いロッドの場合は、使い方次第である程度対応することができるからです。
ただしチニングロッドにもデメリットがあり、
- ロッドの長さや調子・反発力が中途半端なので他の釣りに使いにくい傾向がある
というのが気になる点ですね。
中級者・上級者の方でチニング用のロッドを探しているなら問題ありません。
しかし、1本のロッドで色んな釣りをやろうと思った場合、チニングロッドは「汎用性」という点では劣るものが多い印象ですね。
まるなか
ライトゲームロッド(アジング・メバリングロッドなど)
2つめは、アジやメバルを狙う時に使うライトゲームロッドです。
スペックさえきちんと選べば、チニングでも十分使える性能を誇ります。
ライトゲームロッドをチニングに流用する時は、
- メタルジグやフロートリグ・キャロなどを使える反発力が強めのロッド
- MLクラスなど、だいたい10g前後のルアーに対応できるもの
このように、常夜灯周りで使う1gや2gのジグヘッドを使うためのロッドではなく、遠投性・パワーに優れたモデルを選ぶのがポイントになります。
ULやLクラスのアジング・メバリングロッドですと、反発力が低くてかなり軽いリグしか使えず、完全なオープンエリアの小場所専用になりがちです。
強めのライトゲームロッドは汎用性がかなり高く、1本のロッドで色んな魚を釣りたい方におすすめですね!
まるなか
エギングロッド
その他、軽くて操作性が良いロッドといえばエギングロッドも候補にあがります。
エギングロッド自体はやや胴調子寄りでムチのようにしなるものが多いですが、反発力的にはチニングにも使用できます。
しかし、欠点としては
- 8フィート以上のロッドが多く、長めのアイテムが多い
- 片手で小刻みなロッド操作を与えにくい
このような点がデメリットとして目立ちやすいですね。
実際に使ってみると分かりますが、エギングロッドは8フィート台のロッドが多く、片手でのシェイクや小刻みな操作が非常にやりにくいです。(筋力が弱い方だと不可能に近い)
ですので、私としては他の種類のロッドを代用したり、1本のロッドで色んな魚を狙うのであれば、やや硬めのライトゲームロッドをおすすめしています。
まるなか
チニングロッドの長さ選び
次はチニングロッドの長さ選びについて、紹介していきましょう。
目安
ロッドの長さの目安としては、7フィート台のロッドが使いやすくておすすめです。
- 目安:7フィート台中盤:7フィート3インチ~7フィート6インチくらい
- トップウォーター用ロッド:7フィート前後のやや短めがおすすめ
簡単にまとめるとこんな感じになります。
ワーム・バイブレーションなどオールラウンド用ロッド
ワームを使ったズル引きや、フリーリグ・バイブレーションなどを使ったチニングに使うのであれば、ロッドの長さは7フィート台中盤ほどを目安にすると良いですね。
ロッドは短い方が軽くて繊細な操作が可能になりますが、
- ラインの角度をつけにくい(障害物回避やルアーを跳ねさせにくくなる)
- 風や潮の流れに対するラインコントロールが難しくなる
このようなデメリットも出てきます。
これらを考慮すると、使いやすいのは7フィート台中盤のロッドになるというわけですね。
なお、ロッドが非常に軽いアジングロッドやメバリングロッドを使うのであれば、7フィート8インチなど、ワンランク長めのアイテムでも問題なく使えます。
ただし、8フィート以上になると、実釣時の快適性が落ちるのでほどほどに。
トップウォーターゲーム用ロッド
一方でトップウォーターゲーム専用のロッドを選ぶ場合は、ロッドは少し短めの方が使いやすくなります。
ワームなどを使う時は、基本的にロッドを立てて操作するのがメインになります。
一方、トップウォータープラグを操作する時は穂先を下げてアクションさせるので、ロッドが長いと使いにくいです。
目安としては、7フィート~7フィート台前半(7フィート2インチとか3インチくらい)のロッドがおすすめですね。
小刻みなドッグウォークがストレスなくできる長さを選ぶようにしましょう。
まるなか
ロッドの硬さ・パワー
10g前後がフルキャストできるもの
チニング専用ロッドを使う時は気にする必要はありませんが、ライトゲームロッドを流用する時は、適合最大ウェイトが10g以上のロッドを選ぶようにします。
チニングでは、7g前後のシンカーを使うことが多いです。
これにワームの重さが加わると、最低でも10gほどの重量を気持ちよく振り切れるくらいのパワーが欲しくなります。
もう少し具体的に解説すると、
- メバルやアジ・カマス・メッキゲームなどにも使いたい:適合上限10g~15g程度までのロッド
- カサゴやハタなど、底物狙いにも使いたい:適合上限15g~20g程度までのロッド
こんな感じで、チニング以外にどんなターゲットを狙いたいのかにより、適したロッドは変わります。
ロッドの反発力
ワームを使う場合
ワームの使用をメインに考えているのであれば、しなやかな調子のロッドよりも、バット~ベリーに掛けてシャキッとした高反発なロッドの方が使いやすいですね。
チニングでは、ズル引きをメインにしつつ、小刻みなロッド操作を与えるのも非常に有効になります。
ロッドの反発力が低いと、ルアーにキレのある繊細なアクションを自在に与えにくいです。
また、チヌは口周りが非常に硬いので、アタリが出てからのフッキングにおいてもロッドの反発力が重要になります。
柔らかいロッドを使用すると、フックがしっかり貫通できずにフックが潰されたり、すっぽ抜けの原因になることがあります。
トップウォータープラグを使う場合
一方でトップウォータープラグを使う場合ですが、この場合はある程度しなやかに曲がり込むロッドの方が使いやすいですね。
トップウォーターゲームの場合は、ワームを使う時とは違い、チェイスしてきたチヌの口の中にフックを吸い込ませることが重要になります。
ある程度しなやかさのあるロッドを使うことで、チヌのバイトを弾きにくくなりますし、ルアーのアクションも滑らかになりやすいです。
まるなか
穂先の選び方
ロッドの穂先にはソリッドティップとチューブラーティップがあります。
両者の使い分けについて、基本的な考え方を紹介していきましょう。
ソリッドティップ
ソリッドティップは、穂先が詰まった構造をしています。
削り込んで細く仕上げることが可能なので、穂先がしなやかなロッドを作りやすいメリットがあります。
これにより、
- ルアーの操作感・魚のアタリが穂先の曲がり・抵抗感で分かりやすい
このような特性があります。
重量が軽い・引き抵抗がルアーの微妙な操作感を、しっかり感じ取りたい方におすすめです。
チューブラーティップ
一方で一般的な中空構造のチューブラーティップですね。
チューブラーティップの良さとしては、
- ロッドが軽くなる
- 穂先の反発力が高く、障害物回避能力に長ける
- 手元に伝わる衝撃感度に優れる
このような点がメリットになってきます。
特にチニングで重要になってくるのは、ボトムゲームの場合ですね。
ボトムゲームでは、障害物の周りをタイトに攻める機会が非常に多くなります。
ソリッドティップの穂先の方が、穂先の曲がり方や重みを察知するのが得意です。
しかし、しなやかなソリッドティップのロッドをカキガラエリアや岩が入った場所で使うと、穂先が曲がってしまい、ワームが障害物に引っ掛かりやすくなります。
この点においては、反発力が高いチューブラーティップが有利になったりします。
穂先がシャキッとしていることで、ワームが障害物に当たった時に弾かれやすくなり、スムーズにボトムをトレースしやすいメリットが発揮されます。
このように、個人の好みや釣行する場所の特徴に合わせ、穂先の種類を選び分けるのもおすすめです。
まるなか
【万能に使える】チニング・ライトゲーム対応おすすめロッド
最後に、チニングに限らず、色んな魚種に対応できるオールラウンド系のロッドを紹介しておきましょう。
プロックス ブチヌキミドルゲーム
1つめはぷろっくすのブチヌキミドルゲーム。
ライトゲームロッドよりもパワーをUPさせた、良型のカサゴやハタなどを狙うミドルゲーム兼用のロッドです。
プロックスのブチヌキミドルゲームですが、ソリッド・チューブラーティップのスピニングモデル、チューブラーのベイトモデルがラインナップ。
1万円以下で購入でき、コスパは抜群!
チヌ専用の高級ロッドよりも金属的な反発感は劣りますが、剛性があってチニング以外にもカサゴやソイ・中型までのハタ等、ロックフィッシュ用ロッドとして兼用できます。
高級なロッドを1本買うより、コスパに優れたロッドを複数揃えたい方や、堤防からの根魚狙い用としても使えるロッドを探している方におすすめ!
▼プロックス ブチヌキミドルゲームの詳しいインプレッションはこちら
プロックス ブチヌキミドルゲームを徹底インプレ!【コスパ抜群チニングロッド】
ダイワ 月下美人AIR AGS(メバルモデル)78ML-S
私がチニングやライトゲーム全般を1本でカバーする時に使っているのが、ダイワの月下美人 AIR AGS78ML-Sですね。
元々はメバリングロッドなんですが、
- メバリングロッドの中では非常に高弾性で反発力が高い
- 穂先だけソリッドでしなやか。バット~ベリーはシャキッとしている
- 魚を掛けてからの繊細さもありつつ、粘りも優秀
こんな感じで、一般的なメバリングロッドよりも高反発、粘りにも優れた設計になっています。
だいたい5g~10g前後のシンカーを使った釣りにおすすめで、重ためのルアーを使ったメバリング・アジングの他、カマスやメッキゲーム、ライトワインド・チニングなどに万能ですね。
60cmオーバーのチヌや70cm近いマゴチなどもキャッチしていますが、特にロッドが負ける様子はありません。
一方で、20cm台~30cm前後の魚でも楽しめるロッドになっているので、1本で色んな釣りを楽しみたい方におすすめです。
チニング専用ロッドとの違いとしては、反発力がやや低くなる点です。
ですので、障害物が激しい場所でボトムを狙った場合、ベリーが入ってしまうのでワームが軽く引っ掛かりやすくなります。
オープンエリアや、細かい石のエリアなど、底まで障害物が多くない場所であれば、全く不満なく使えますね。
万能に使えるロッドを探している方へ、ロッド選びの参考にしてみて下さい。
▼ダイワ 月下美人AIR AGS 78ML-Sの詳しいインプレッションはこちら
ダイワ 月下美人AIR AGSメバリングモデルを徹底インプレ!78ML-Sをライトゲーム五目にて
ジャクソン オーシャンゲートライトゲームミックス JOG-74L-K ST LGMIX
2本目のロッドは、初心者~中級者の方におすすめなコスパ系ロッドです。
だいたい1万円台中盤で購入することができます。
ジャクソンのオーシャンゲートライトゲームミックスというロッドですが、アジングやメバリングロッドよりも強めのロッドに仕上がっています。
メインウェイトとしては5g以上、7g~15gほどが使いやすく、チニングの他、カサゴやソイ・ハタ・メタルジグやバイブレーションを使ったカマスやメッキゲームなどに流用できます。
先に紹介した月下美人AIRよりも少しパワーが強めな分、軽いルアーを使うにはロッドが少し硬めになりますね。
穂先のソリッド部分だけがしなやかで、バット~ベリーにはしっかり反発力があります。
ワームを使ったチニングをメインに考えている方に、おすすめな使用感ですね。
ブランクスはパリッとした金属的な反発感はやや抑えめな分、剛性感がある仕上がりになっています。
スペック的にはPEライン0.6号までの表記ですが、使ってみた印象としては余力がかなりある設計です。
コスパに優れた万能系ライトゲームロッドを探している方に、使いやすいロッドだと思います。
▼ジャクソン オーシャンゲートライトゲームMixの詳しいインプレッションはこちら
ジャクソン オーシャンゲートライトゲームミックスを徹底インプレ!JOG-74L-K ST LGMIXの使用感解説
まとめ!
今回はチニングロッドの選び方・オールラウンドに使える私が使っているおすすめアイテムを紹介してきました。
ロッド選びの要点は今回紹介した通りで、7フィート台のロッドがチニングでは使いやすいですね。
後は使用するルアーの種類や好みに合わせ、ロッドの反発力や調子を選んでいきましょう。
最終的には好みによる差も大きいので、神経質になりすぎる必要は無いです。
ある程度は慣れや経験でカバーできるようになってきますからね!
おすすめ関連記事!
チニングに必要な基礎知識全般をまるっと解説します。
記事の最後に「チニング基礎講座」を一覧でまとめてあるので、チニングを深く知りたい時の参考にどうぞ。