こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はプロックスから発売されているチニング・ロックフィッシュ対応ロッド、ブチヌキミドルゲームの使用感や特徴を詳しくインプレしていきます。
ブチヌキミドルゲームは、最近人気急上昇中のフリーリグチニングを視野に入れた設計のコスパが抜群なロッド。
1万円前後で購入できるロッドでかなり気になり、この機会に購入してチヌをバシバシ釣ってきました。
公平な視線で忖度なしのインプレをしていくので、ロッド選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 年間釣行数300以上
- 渓流~船釣りまで、ルアー・フライ・餌と各種の釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店、メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の掲載・利用あり
こんな感じで、毎日のように釣行を重ねて生活している釣り好きです。
ブチヌキミドルゲームのスペック・ラインナップ
まずはブチヌキミドルゲームの各モデルのスペック、私なりの注目ポイントを紹介していきます。
S752-TT
S752-TTは、7フィート5インチのチューブラーティップモデルですね。
穂先は一般的な中空構造になっていて、程よい反発力があるオールラウンダー。
手元に伝わる感度や、障害物にルアーが当った際にしっかり弾きやすいのが特徴です。
S752-ST
S752-STは、穂先に中が詰まったソリッドティップを搭載したモデル。
チューブラーティップと比較して細く・繊細に作れるのが特徴です。
穂先がしなやかに曲がり込むため、ルアーの重量感を穂先の微妙な曲がりで察知したり、チヌのバイトを弾きにくい特徴があります。
ズル引きメインの方や、軽量なリグの存在感を「穂先のもたれ感」で把握しながら釣りをしたい方におすすめ。
B752-TT
ラストはベイトモデルのB752-TT。
私が購入して使用しているのがこのモデルですね。
チヌやロックフィッシュゲームではベイトタックルを使う方が一定数存在し、ブチヌキのような価格帯でベイトロッドが発売されたのは非常に嬉しいところ。
スピニングと比較して汎用性は低くなりますが、ベイトタックルを使うのが好きな方におすすめですね!
チニング・ロックフィッシュ入門ロッドとして抜群のコスパ!
元々プロックスは、コスパに優れた釣具を発売しているメーカーですね。
メジャーブランドのアイテムと比較すると、同じ価格帯であれば、ワンランク上の素材・パーツが使われていたり、特に初心者~中級者の方におすすめなメーカー。
今回私が購入したブチヌキミドルゲームは、だいたい8000円~9000円前後で購入できます。
普段私はハイエンドタックルなども使いますが、正直言ってチニングにおいてはブチヌキミドルゲームでも必要な基本性能は十分備わっています。
細かな使用感や快適性においては劣る部分もありますが、このロッドを使ったからといって釣果が落ちる印象は全くないですね。
できるだけ安くて使いやすいロッドを検討中の方に、おすすめできますよ!
外観も結構かっこよく、エントリークラスのロッドには見えません。
ブチヌキミドルゲームを「サクッと」インプレ
ここからはブチヌキミドルゲーム(B752-TT)の使用感を詳しくインプレしていきます。
まずは、私なりの印象を簡単にまとめておきます。
- 飛距離・トラブルレス性:PEライン対応のガイドセッティング。ややロッドが強く、バットまでは曲げにくいか
- 重量感:重量バランスはやや穂先側に来るが、価格を考えたら十分
- 感度・反発力:金属的なハリは無いが、チヌのショートバイトはしっかり分かる
- パワー:穂先はスムーズに入り込み、バット~ベリーに掛けては非常に強い
- 適合ルアー:穂先がしなやかなので、5g・7g前後から広く扱える
- シチュエーション:中~良型狙いのチニングや、港湾・堤防のカサゴ・ソイ・ハタゲームなど
ざっくり紹介するとこんな感じですね。
ロッドのパワーはバットを中心にしっかりとしたものがあり、良型のクロダイでも主導権は与えずにやり取りができます。
1万円以下で購入できることを考えたら、十分すぎる使い勝手の良さですな!
飛距離・ライントラブルの有無
ガイド:アルコナイトリング採用
ブチヌキミドルゲームの良さは、この価格帯にも関わらずPEライン対応のアルコナイトリングを採用している点にもあります。
チニングやロックフィッシュゲームではPEラインを使用することが非常に多く、安価なハードガイドでは少し物足りなさがあります。
アルコナイトリングは、上級グレードのSiCリングよりも性能はやや落ちますが、一般的な使い方をする範囲内であれば、特に性能差は感じないレベルです。
0.6号や0.8号など、細いPEラインもしっかり使える仕様になっていますぞ!
ライン絡みは一度も無し
アルコナイトリングを使用したPEライン対応のセッティングになっていて、実釣時のライン絡みなどのトラブルは一度も発生していません。
私が使用しているベイトモデルは、トップガイドを入れて11個。
ガイドの数を減らして安く仕上げているような印象はありません。
投げやすさ・飛距離
ブチヌキミドルゲームの飛距離ですが、穂先を中心にしなやかですが、バット~ベリーに掛けてはしっかりとした反発力があります。
7gや10g前後のルアーをキャストしようと思った場合、バットまでしっかり曲げてキャストするのは少し難しい印象です。
ハタゲーム対応のパワー設定になっているので、チニングロッドとしては強めなんですよね。
投げやすさに関しては平均レベルで、飛距離も不満はないものの、特によく飛ぶという感じはしません。
まるなか
ロッドの重さ
私が使用しているB752-TTは、カタログスペックで121gの標準自重です。
実際に手に持ってみると、重たいロッドではないので、常にロッドを上に向けてルアーを操作することが多いチニングでも、特に疲れるようなことはありません。
しかし、上級機種と比較すると、ロッドの重量バランスという点ではやや劣るものがあり、重心が少し穂先に寄りますね。
高級なロッドは単純な数値的な重さだけでなくバランスも優れているので、細かな点ではやはり違いを感じます。
リールをセットすればこの持ち重り感は軽減されますが、価格を考えたら十分快適に使えるレベルですね。
ロッドの感度・反発力など
穂先はスムーズに曲がるしなやかさあり
私が購入したのは、穂先の反発力が強めになるチューブラーモデル。
実際に手に取って曲げてみて感じたのは、思ったよりも穂先がスムーズに曲がることですね。
特にロックフィッシュ用のロッドは、全体的にシャキッと感が強調されているものもありますが、ブチヌキミドルゲームの場合は程よいマイルド感があります。
ルアーを軽くキャストしたり、シェイクなどで誘いを掛けた時にも穂先は「スッ」と必要な分だけ入ってくれます。
一方でバット~ベリーにかけてはしっかりとしたパワーがあり、チニングでバットまで曲げ込むのはかなり難しいと思います。
チヌのショートバイトも把握は可能
ハリがありつつも程よくしなやかなチューブラーティップの効果もあり、甘噛みを繰り返すような食い方であっても、アタリを把握することは可能です。
高級なロッドのような金属的な感度は無いので「明確な感度」という点ではやや劣りますが、実釣に必要な感度という点では十分でしょう。
正直言ってチニングやロックフィッシュにおいては、タックルの感度を極めることより、細かなポイント選びやルアーの入れ方・誘い方などにこだわった方が、釣果には遥かに大きく影響しますから。
何度もショートバイトを繰り返すアタリ方でしたが、ジックリ我慢してから合わせて良型チヌをキャッチ。
ロッドのパワー
ブチヌキミドルゲームのロッドパワーですが、チニングロッドとしては、バットを中心に強めの設計になっています。
穂先はスムーズに曲がり込みますが、2ピースのジョイント部分の少し穂先側から反発力がかなり強くなる、先調子寄りの味付け。
私の場合はロックフィッシュ用としてではなくチニング用としてこのロッドを使っていますが、2kg前後の年無しクラスのチヌもキャッチしましたが、バットまで曲げなくても普通にやり取りができるくらいです。
使用しているPEラインが0.6号なので、この号数ではバットのパワーまで使いきるのは不可能でしょうね(ラインが切れます)。
ロッドの強さをしっかり引き出すなら、PEライン1号~1.2号ほどを使うと良いでしょう。
バットを中心に反発力がしっかりあるので、岩や海藻にルアーを引っ掛けた際に弾いて回避するのは楽にできますな。
まるなか
適合ルアー
使用するルアーですが、下は5g前後のシンカー+3インチ前後のワームから扱うことができます。
穂先がしなやかなので、思ったよりも軽いルアーの扱いも快適にできました。
ロッド自体はボトムゲームを考えて作られていますが、チヌのトップゲームにも使えないことは無いです。
プラグ対応のロッドと比較すると、曲がりしろが少ないので、やや糸フケを出し気味にしてロッドアクションも弱くするのがコツです。
強く弾きすぎると、ルアーが動きすぎて沈んでしまったりします。
キビナゴについている良型クロダイをペンシルポッパーでキャッチ!
適したシチュエーション
チニングの場合
チニングにブチヌキミドルゲームを使用する場合ですが、一般的なフリーリグゲームに広く対応するものの、釣れるチヌのサイズが30cm台前半くらいまでだと、ロッドが無駄に強いと感じる可能性が高いです。
主に30cm台中・後半以上のキビレやクロダイ狙いで使いやすく、50前後の年無しクラスが良く釣れるポイントであっても、不安なくやり取りができますね。
中型以上のチヌ狙いにおすすめなロッドですよ!
ロックフィッシュの場合
一方でロックフィッシュゲームに使う場合ですが、主に漁港や防波堤などで使いやすいロッドの長さになります。
7フィート台のロッドなので、険しいテトラ帯や磯ではロッドが短く、魚のコントロール性能がやや足りないかと。
狙う魚のサイズに関しては、カサゴやソイ狙いの場合はだいたい20cm台中盤以上は欲しいところ。
20cm前後のロックフィッシュが相手ではロッドが少し強いので、ライトゲームロッドの方が楽しめると思います。
中型以上のカサゴやソイ~40cm+αくらいまでのキジハタやオオモンハタ狙い等に使いやすいスペックですね。
まとめ!
今回はプロックスのブチヌキミドルゲームのインプレッションをしました。
- 1万円以下で購入できる非常に優秀なコスパ!
- 穂先はしなやかさがあり、バットを中心にロックフィッシュ対応の強さがある
- 中~良型狙いのチニングや、漁港・堤防周りのカサゴ・ソイ・ハタゲームにおすすめ
要点をまとめるとこんな感じですね。
正直言って1万円以下のロッドとしては非常に使い勝手は良く、私程度の使い方であれば、このロッドでもハイエンドタックルと比べて釣果に明確な差が出るとは思いません。
チニング・ロックフィッシュゲーム初心者の方に、これはかなりおすすめできるロッドですな!
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