こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はライトワインド講座をやっていきましょう。
今日のテーマは「ライトワインド・マイクロワインド釣法に使うロッドはチューブラー・ソリッドティップのどちらが良いのか?」ということについて。
ロッドアクションを使ってワームをダートさせるワインド釣法では、ロッドのアクション・操作性が実釣の快適性に影響を与えます。
ロッドの操作性を大きく左右する要素の1つがティップアクションになり、ここで「チューブラーやソリッド」という構造・特性の違いが出てくきます。
私としては、狙うターゲットや使い方によってティップ(穂先)に求められる要素が変わってくると考えています。
なのでベストなチョイスは使い手によって違いがあり、1つの正解を出すのは難しいですね。
今回はこの辺りの選び方のポイントについて、私の実釣経験を基に解説していきます。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やライトゲームに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- 専用タックルが発売される前からアジングやメバリングなどのライトゲームの経験あり
- カマス狙いのライトゲームで5か月間ほど連続でボウズ無し
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方の活用あり
こんな感じで、基本的に毎日様々なジャンルの釣りをして生活していて、実績も残しています。
▼今回はチューブラー・ソリッドの使い分けについて掘り下げて解説します。
ライトワインドロッド選び全般に関しては【ライトワインドロッドの選び方・おすすめアイテム徹底解説】を参考にどうぞ。
チューブラーティップとソリッドティップのどちらがライトワインドに適しているのか?
まずはチューブラーティップとソリッドティップの特性・基礎知識について紹介していきましょう。
ロッドアクションを与える釣りにはチューブラーティップじゃなきゃダメか?
ライトワインド釣法で使用されることが多いのは、アジングやメバリングロッドに代表されるような「ライトゲームロッド」でしょう。
ライトゲームロッドを選ぶにおいて、以前は
- チューブラーティップ:ロッドアクションを与える釣り方やプラッギング向き
- ソリッドティップ:ジグヘッドリグのただ巻き向き
このように言われることが多かったです。
しかし、最近は技術の進化によってチューブラーティップでもただ巻きで使いやすいものや、ソリッドティップでもプラッギングやメタルジグが快適に使えるものも発売されています。
ですので、ティップの製法によって一概にロッドの特性を判断するのは難しく、普段様々なロッドを使用している私としては「チューブラーティップでもソリッドティップでも、どちらでもライトワインドはできる」というのが率直な意見ですね。
正直言って、「よほど極端な特性のロッドでなければ」ライトワインドは十分楽しめます。
既にライトゲームロッドを持っている方は、いきなり新しいものを購入する必要は無く、まずは手持ちのロッドで挑戦してみましょう。
一般的なチューブラーティップの特性
チューブラーティップというのは、穂先付近のブランクス(釣り竿本体)の内部が「中空構造」になっています。
これはチューブラーティップのライトゲームロッドです。
一般的な釣り竿はこのチューブラー構造が採用されており、カーボンのシートを芯に巻き付けて作り上げられます。
チューブラーティップの特性を簡単に紹介すると、
- 中が空洞なので軽量
- 穂先がある程度太く作られることが多い
- 反発力が高く、シャキッとした穂先になりやすい
このような特性を持ったロッドを作りやすいです。
ライトワインド釣法ではロッドの反発力が必要になり、チューブラーティップが適していると一般的に言われることが多いのはこの為ですね。
チューブラーティップのロッドを使用すると、小刻みなロッド操作でもルアーをキビキビと操作しやすいメリットがあります。
まるなか
一般的なソリッドティップの特性
一方でソリッドティップというのは、穂先付近のブランクスが内部までカーボン素材が詰まった構造をしているものになります。
釣り竿はバットから穂先までの全てをソリッド構造にしているものもありますが(フルソリッド)、基本的には穂先の部分でチューブラーブランクスとソリッドティップを接合して作られているものが多いです。
これはソリッドティップのライトゲームロッド。
チューブラーティップよりも極端に穂先が柔らかく、先調子感が強いのが分かりますかね?
ソリッドティップの特性を簡単にまとめると、
- 内部までカーボン素材が詰まっているので若干重量が増える
- チューブラーティップよりも細く・削り込むことができる
- 穂先が繊細でしなやかなアクションが出しやすい
こんな感じですね。
ソリッドティップの穂先は細くて繊細に作ることができ、穂先のちょっとした曲がりで抵抗感を察知するのが得意になります。
一般的にはロッド操作をあまり付けない使い方や、引き抵抗が軽いルアーを繊細に使う時に好まれる傾向があります。
まるなか
こうやって聞くとライトワインドにはチューブラーティップ一択のような気もしますが、私としては
- チューブラーティップがおすすめな人
- ソリッドティップもおすすめな人
の2パターンに分けられると感じています。
ここから先は、使い方別のロッド選びについて解説を進めていきましょう。
ライトワインドロッドにチューブラーティップが適している方
まずはライトワインドでおすすめされることが多い、チューブラーティップが適している方の場合から。
小刻みな操作をメインに使う方
ライトワインド・マイクロワインドといっても、狙えるターゲットにはかなりの幅があります。
釣り場のシチュエーションも違いますし、使用するジグヘッドの重さやラインの素材・号数などにも違いがあります。
チューブラーティップのロッドがおすすめなのは、それほど大きくロッドは動かさず、20cm~30cm程度などの小刻みなダートを多用する方だと考えています。
大きくワームをダートさせないのであれば、反発力が高いチューブラーティップの特性が活きやすく、パワーロスを無くして無駄のない釣りが快適にやりやすいです。
ソリッドティップのロッドで小刻みにワームをダートさせようとすると、釣り人が与えたアクションを穂先のしなやかさが吸収してしまうからですね。
漁港内のアジングやメバリングなどにおすすめ
小刻みなロッド操作を使用するライトワインドですが、基本的には「それほど遠投が必要ない場所での繊細な釣りがメインの場面」が多くなります。
具体例を挙げると、港内のアジングやメバリングなどが代表的なパターンでしょうか。
使用するジグヘッドは1g~2g台程度までで、小刻みなダートアクションでワームを動かして使うロッドが欲しい方。
このような使い方をメインに考えている方は、チューブラーティップのロッドがマッチしている可能性が高いです。
まるなか
ソリッドティップのロッドもおすすめな方
一方、実はソリッドティップでも全く問題なくライトワインドが楽しめたり、むしろ快適に使えるパターンも存在していると考えています。
私はチューブラーティップ・ソリッドティップ問わず、ライトゲームロッドを多数所有しています。
しかし、ライトワインド釣法でメインに使用しているのはソリッドティップのロッドですからね。
重量のあるジグヘッドを使う時・大きくワームを動かしたい時
ライトワインド釣法はアジやメバルを釣るだけのものではなく、状況によっては重量のあるジグヘッドを大きくダートさせて使いたい場面もあります。
例えば、カマスやメッキ・小型のハタ・カサゴなどを狙うライトゲーム五目釣りでは、使用するジグヘッドの重さが重たくなりやすいです。
これらの魚種を狙う時は、ロッドアクションも小刻みに小さく動かすというよりも「ある程度大きく・アピール力を重視したダートアクション」を使用することが多くなります。
3g・5g・7gなどのある程度重量のあるジグヘッドを使用し、大きめのダートアクションでワームを動かしたい時はティップよりもベリー(ティップより元側)の反発力が重要になってきます。
どういうことかというと、大きめにロッドアクションを与えた場合はロッドの負荷が強めに掛かるので「ティップは曲がり込んでまっすぐの状態」になりやすいんですよね。
つまり、反発力のあるチューブラーティップのロッドを使用しても、実際にルアーを弾き出す反発力を生み出すのは「ティップよりもバット側」になってしまうというわけです。
アクションを与えた際にティップがある程度曲がった状態になってしまうのであれば、ティップの種類によるルアーの操作しやすさはあまり関係なくなります。
つまり、しなやかなソリッドティップのロッドを使っても、問題なくワームにダートアクションを与えることができるというわけです。
ライトワインド釣法よりも大きめのロッド操作を多用するエギングでは、ソリッドティップのエギングロッドも良く使われるようになってきています。
穂先の繊細さがルアーのアクションに与える影響については、
- ルアーの重さ
- アクションの強さ・大きさ
これらによって大きく変わってくると覚えておきましょう。
PEラインを使用したライトゲーム五目釣りにおすすめ!
ソリッドティップのライトゲームロッドを使用したライトワインドですが、基本的には
- ライン素材は浮力のあるPEライン
- 使用するジグヘッドは若干重ため
- 釣り場は漁港内のみならず・外向きの堤防やサーフ・河川など様々
このように、釣り場やターゲットを問わずに色々狙いたい方には、チューブラーだけでなくソリッドティップもおすすめだと考えています。
特にPEラインを使用してライトワインドをやってみると厄介なのが、ラインの浮力や風の影響です。
PEラインは伸びが少なくてダイレクトにルアーを操作できますが、浮力が邪魔をするのでフォール中の感度がぼやけやすいです。
ここでソリッドティップのロッドを使用することで、穂先が繊細になり、フォール中のジグヘッドの重みを感じ取ったり・微妙なアタリを穂先の変化で察知しやすくなります。
また、足場が高い堤防などでライトワインドをすると、風や潮の影響でルアーの操作感やアタリが分かりにくくなる場面も多いです。
こういう条件下でもソリッドティップのロッドが武器になりやすく、「ライトワインド=チューブラーティップ」だと決めつけて考える必要はありません。
重要なのは、自分の使い方や狙うターゲット・ロッドに求める要素によって柔軟な考えで穂先の種類を選ぶことです。
魚釣りに決まった正解は存在しないので、最終的には自分が使いやすい道具を使えば全く問題はないですね!
まるなか
まとめ!
今回は「ライトワインドに適したティップ選び」について紹介しました。
チューブラーティップとソリッドティップについてはどちらでも使うことはできますが、使い方によって
- チューブラーティップがおすすめな方
- ソリッドティップもおすすめな方
2つに分けられるのはこれまで紹介した通りです。
ティップの構造以前に重要なのは、バット~ベリーに掛けてのロッドの反発力です。
全体的にフニャフニャで柔らかいロッドは、ティップの構造以前にダートアクションを与えにくいですからね。
ライトワインドに使うロッドを選ぶ時は「バット~ベリーにかけてしっかりと反発力があり、シャキッとしたロッド」を選ぶようにしましょう。
▼ライトワインドに使うロッドやリール・ワームなどのタックル選びの基本や基礎知識を知りたい方は【ライトワインド初心者講座】を参考にしてみて下さい。
全て管理人の実釣経験をもとに、実釣から選んだおすすめアイテムや基礎基本を解説します。
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