こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はライトワインド・マイクロワインド講座をやっていきましょう。
これまでに釣り方やタックル選びについての質問をそれなりに多く受けてきたので、基本となる知識やテクニックを紹介していきます。
おそらく講座数は15~30回くらいになる予定です。
年間釣行数250以上を誇る管理人が「どこよりも詳しく・徹底的な実釣経験に基づいた解説」をしていくのでよろしくどうぞ。
今日のテーマはライトワインド・マイクロワインドで釣れる魚について、代表的なものを紹介。
これから挑戦する時のイメージ作りの参考にしてみてね。
それじゃあ早速、本題へと話を進めていこう!
まるなか
目次
ライトワインド・マイクロワインドで釣れる魚の基礎知識
まずはライトワインドで釣れる魚・ターゲットについての基本となる知識から紹介していこう。
回遊魚・上物・底物。五目釣りができる
ライトワインド釣法は小型のワーム+ジグヘッドを使用する「ライトゲーム」と呼ばれる釣り方になる。
基本的には特定のターゲットを狙うというよりも、小型の肉食魚・雑食魚を何でも狙うことができる。
分かりやすく分類すると、
- 青物・回遊魚
- 上物
- 底物(根魚・フラットフィッシュなど)
このような3種類に分類することができる。
狙うターゲットによってアクションの速度を変えたり、ワームを泳がせるレンジ(泳層)を調整することで色んな魚を狙うことが可能だ。
ライトワインドのタックルバランス・ルアーのボリュームを考えると、だいたい20cm~30cm位の大きさの魚を狙うのに適している。
時期によって釣れる魚は大きく変わる
ライトワインドに限らず、釣行する時期・シーズンによって釣れる魚は大きく影響を受けやすい。
例えば青物や回遊魚を狙うのであれば、最も無難なのは「夏~秋頃」になる地域が多い。
一方で底物を狙う時は水温が下がる冬場の方が釣れやすいこともあり、時期によって釣りやすい魚種は変化する。
なので釣行するタイミングによってジグヘッドの重さを変えてみたり、狙うポイントをしっかり選ぶことが重要になる。
ライトワインドで釣れる青物・回遊魚
ここからは実際にライトワインド釣法で釣れる代表的なターゲットを紹介していこう。
まずは青物・回遊魚系から!
アジ
アジはライトゲームの代表的なターゲットで、ライトワインド釣法でも釣ることができる。
釣れるサイズは20cm前後になることが多いが、釣れる時期は地域によってかなり差がある。
基本的には夏場を中心にサイズが小さく、秋~春先は釣れるサイズが大きくなる場所が多いかな。
私の住む静岡の場合は、ルアーで狙えるサイズのアジが釣れるのは冬~春頃になるパターンが多いが、一年中釣れる地域も存在する。
カマス
主に港湾部の堤防を中心に回遊することが多いカマス。
カマスはかなり獰猛な魚でまとまった群れを作りやすく、ライトワインドでも好ターゲットになる。
釣れるシーズンとしては主に秋を中心に、夏~冬がメインだ。
地域によっては大型のカマスが春先まで釣れる事もあるぞ。
釣れるサイズはだいたい30cm~40cm前後になることが多く、アジなどを狙う時よりも少し強めのタックルを使った方が効率よく釣れる。
メッキ
メッキは小型の回遊魚の代表格で、速い動き・イレギュラーなルアーアクションに対する反応が非常に良いターゲット。
ライトワインドで狙うには非常に楽しい魚で、特に魚が少し深い場所に沈んだ時などに強い効果を発揮しやすい。
主に秋頃に釣れる魚で、8月~11月位までを中心に12月位までがシーズンになる地域が多い。
冬でも水温が下がりにくい地域の場合は、真冬でも釣れる可能性がある。
ワカシ・ツバス
ワカシ・ツバスはブリの幼魚で、だいたい40cm程度までの個体を示す。
どちらかといえばライトワインドで狙うよりも、メタルジグを狙ったショアジギングで狙いやすいターゲット。
ワカシ・ツバスはメッキやカマスを狙ったりしていると外道で釣れる事もあるが、小型の餌を偏食している場面ではライトワインドが型にハマることがある。
状況によってはジグに食ってこない個体を食わせることができるし、青物なのでヒットすると楽しい引きが味わえる。
主に夏~初秋を中心に釣れる可能性が高い魚だね!
カンパチ
カンパチもワカシ・ツバスと同様に夏~初秋を中心に狙えるターゲットになる。
カンパチは青物の中でも海底付近の根や駆け上がりなどに着く習性が強い。
なので海底付近をライトワインドで探っていると釣れる可能性が高くなる。
ヒットするとかなり強烈な引きを見せるので、タックルにはPEラインを使った強度のあるものを使用したい。
主に20cm後半~35cm位までがライトワインド・マイクロワインドでは釣りやすいサイズかな。
タチウオ
タチウオは港湾部や水深がある程度深いサーフで釣れる事が多いターゲット。
岸から釣りやすいのは主に朝・夕マズメと夜間になる。
ライトワインドで狙う場合はメインターゲットとしてではなく、外道で釣れる事が多い。
小型のルアーを使用するとラインを切られる可能性が高く、ライトワインドよりも「普通のワインド」で狙う方が絶対に良い。
時期・シーズンはかなり地域性が高いが、基本的には夏~秋にかけて釣れる事が多い。
タチウオの回遊量は地域性がかなり大きいので、釣れる場所と釣れない場所が比較的はっきりしている。
ライトワインドで釣れる上物
次は青物・回遊魚以外の主なターゲットを紹介。
シーバス(セイゴ・フッコサイズメイン)
ライトワインドのダートアクションは捕食スイッチが入っていないシーバス狙いにも効果がある。
特に船の影や岸壁沿いなどに潜んでいる個体の捕食スイッチを入れるのが得意だ。
釣れるサイズは主に30cm前後~40cm程度までのセイゴ・フッコサイズがメインだけど、時々大きなスズキサイズがヒットすることもある。
セイゴ・フッコは1年中狙いやすいターゲットだけど、特に春・秋が狙い目かな!
チヌ・キビレ
主に河川の河口部や水深が浅いポイントでライトワインドをしていると、チヌ(クロダイ)やキビレが釣れる事がある。
根回りやカキ殻など、海底がゴツゴツとしている場所で釣れやすい魚。
大型を狙うなら春の乗っ込みクロダイを狙い、数釣りなら夏~秋がおすすめだ。
水深が深い場所にいるチヌ・キビレはルアーへの反応が悪いことも多く、どちらかといえば水深が浅いシャローエリアを狙いたい。
ライトワインドで釣れる底物(根魚・フラットフィッシュ)
ラストは海底付近を探ると釣れる事が多い底物についてだ。
カサゴ・ソイ
カサゴやソイは根魚の代表格で、海底に根があるポイントで釣れる可能性が高い。
シーズン的には冬場のターゲットになることが多いが、実際は一年中狙える。
カサゴの方がより海底付近にジッとしていることが多く、海底ギリギリをダートアクションさせて狙う必要がある。
ハタ
ハタはカサゴやソイよりも遊泳力が高く、餌を見つけると中層付近まで追ってくることも多いアグレッシブな根魚。
非常に引きは強く、注意しないと根に潜られることがある。
基本的にライトワインドで狙えるのは、20cm~30cm位までの小型のハタがメイン。
地域によって釣れるハタは種類が違うが、オオモンハタ・マハタ・アオハタ・キジハタ・アカハタ・ヤミハタなどがメインかな。
釣れやすい時期は夏場~秋にかけてで、水温が低くなると沖の深場に落ちることが多い。
潮通しが良い地域や・険しい根がある場所では小型のクエ(モロコ)などが釣れることもある。
メバル
メバルはライトゲームの代表的なターゲットで、ライトワインドでも狙うことができる。
基本的には水温が暖かすぎる場所には生息数が少なく、魚影の濃さは地域差がかなり大きい。
時期としてはだいたい晩秋~春にかけて狙いやすく、ターゲットが少ない冬~春先の貴重な釣り物。
メバルはどちらかといえばただ巻き系の釣りがベーシックになり、ダート系の釣りはデイゲームや捕食スイッチが入っていない個体を狙う時に出番が多い。
フエダイ・フエフキダイ
フエダイは暖かい海にすむ魚で、西日本や暖かい地域を中心に釣れやすい魚。
種類は多く、地域によって釣れる種類は細かな違いがある。
私の出身である静岡の場合は主に夏~秋を中心に狙いやすく、水温が高い時期に港湾部や河川の河口部の根回りを探ると釣れる。
ハタと並んで非常に引きが強く、ヒットすると根に突っ込む性質を持つ。
場所によっては岸壁沿いに隠れているのが見えたり、サイトフィッシングで釣れる事もある。
釣れるサイズは20cm前後の小型が多いが、九州や四国の場合はもっと大きいサイズが狙えるはず。
ヒラメ
ヒラメはライトワインドで狙うメインターゲットというより、海底を叩いていると外道で釣れる事が多い。
ライトワインドの場合は20cm~30cmクラスのソゲサイズが釣れやすいが、運が良ければ大型も狙える。
ヒラメ釣りのシーズンは春と秋がベストといわれるが、小型の個体は真夏でも比較的釣れやすい。
港湾部やサーフの砂地・所々に根が入った場所を狙うと良い。
マゴチ
マゴチはヒラメと並んでフラットフィッシュの代表格。
こちらもライトワインドのターゲットとしては、他の魚を狙っている時の外道で釣れる機会が多い。
シーズンは春~夏場を中心に釣れやすいが、地域によっては一年中釣れたりする。
比較的水深が浅い場所で釣れる事が多く、港湾部やサーフ・河川の下流部でライトワインドをやっているとゲストで登場することが多い。
ライトワインドとワインドさせない釣り方の使い分け【メリット・デメリット】
ライトワインドはワームをダートさせて釣ることになるが、同じターゲットを狙う場合であってもメリットとデメリットがあるから要注意。
回遊性が高い個体・食い気が無い個体に効果大
ワームに限らず、ルアーをダートさせることは魚の捕食スイッチをオフの状態から強制的にオンにする効果が期待できる。
ライトワインドは釣りのテンポが比較的速いので、効率よく広い範囲を探るのも得意だ。
これによって効率よく魚を釣っていくのがワインド釣法のメリットといえる。
特に限られた短い時間に回遊してくる魚を効率良く釣ったり、活性が低くて普通にワームをただ巻きしても食ってこない状況では強い武器になりやすい。
また、カサゴやハタなどの根魚は「そこに魚が居さえすれば」比較的簡単に釣れるターゲット。
こういう魚種を狙う時も、手っ取り早く広範囲をチェックできるワインド釣法は便利だね。
魚をスレさせるのが早くなる可能性
一方でライトワインドのデメリットとしては、ワームが激しく動くことによる魚の違和感・スレ(ルアーを見切ること)になる。
回遊魚であるアジやカマスを狙う場合を例に挙げてみよう。
これらの魚は回遊魚だけど、状況によっては回遊せずに一定の場所に居つく習性も持っている。
例えば、
- 回遊性が高い個体を狙う
- マズメなどの短時間しか魚が釣れない
- ただ巻きの釣りでは魚が反応しない
このような時は、ライトワインドをメインに使うのが効果的になることも多い。
一方で
- 魚が釣れる場所が狭いスポットに限られる
- 回遊性が低く、同じ場所で魚が釣れ続ける(常夜灯周りの夜釣りなど)
こういう時に下手にライトワインドを使うと、魚がスレてしまって釣果が伸びなくなることがある。
狭い限られたスポットから魚を抜いていくときは、ワームを使用する場合であっても「ただ巻きやリフトフォール」の釣りの方が良いこともあるぞ。
同じターゲットを狙う場合であっても、ワインド釣法とワインドさせない釣り方をうまく使い分けるようにしよう。
基本の考え方としては、ルアーを激しく動かしても・動かさなくても釣れる時は「できるだけ無駄に動かさないで釣る」方がおすすめ。
これはライトワインドに限らず、魚釣り全体として私が意識している事でもある。
まるなか
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