こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はメッキ(メッキアジ)釣り講座をやっていきましょう。
今回のテーマはメッキが釣れる時期・シーズンの基本的な流れを解説。
メッキ釣りは年による魚影の濃さ・回遊に当たり外れが多い傾向がある。
また、時期によってメッキの行動パターンは意外と変わるもので、季節の進み方に合わせた狙い方をするのが重要になる。
ここで紹介する内容に関しては、普段毎日のように釣行を重ねて生活している私の経験に基づいたものだ。
よくあるまとめサイトの記事とは違い、全て管理人の実体験・狙い方を独自の視点で解説してある。
ここで基本を覚え、今後の釣行時の参考にしてもらえたら嬉しく思う。
まるなか
メッキが釣れる時期・シーズンの流れの基本
まずはメッキ釣りに適している時期・シーズンの流れの基本から順番に紹介していこう。
メッキの1年の行動パターン・基本的な知識をざっくり紹介しておくと、
- メッキが釣れやすい時期:主に夏~晩秋にかけて(8月~11月位)
- メッキはいつまで釣れるのか?:水温による影響を大きく受ける
- 水温が高いと広範囲に散り、水温が下がると密集しやすい
私の経験を簡単にまとめてみると、このような傾向があるように感じている。
晩夏~晩秋がメッキ釣りのベストシーズン
まずはメッキが接岸してくる時期について流れを紹介していこう。
メッキの親であるギンガメアジやロウニンアジは、本来暖かい南の海に生息している魚だ。
基本的には水温が高い夏以降になると、南からの暖流に乗って日本各地にメッキがやってくる。
暖流に乗ってやってきたメッキはそのまま沿岸部に居つくことが多く、餌を食べて徐々に大きくなっていく。
地域による差はあると思うが、私の出身地である静岡の場合はだいたい7月~8月位になると、メッキの姿がチラホラ見え始めることが多い。
その後季節が進んで秋の気配が出てくると、メッキ釣りの本格シーズンがスタートするというのが例年の流れかな!
時期の目安としては、だいたい8月~11月いっぱい・12月上旬くらいまでが比較的安定してメッキが釣りやすい。
メッキは死滅性回遊魚
メッキといってもよく見ると種類がいくつかあり、代表的なのはギンガメアジとロウニンアジの幼魚かな。
しかしこれらのメッキは本来南の暖かい海にすむ魚。
季節が進んで海水温が低下してくると、メッキの活性は徐々に低くなってくる。
最終的には海水温が低い日本の海ではメッキは殆ど死んでしまい、次の年まで生き残る個体はほとんど見られない。
一部の地域や温排水が流れ込む場所ではメッキが越冬し、かなり大型に成長することもあるけどね。
こういう冬を越せない魚を「死滅性回遊魚」と呼ぶこともある。
まるなか
メッキが釣れる時期と水温の関係
メッキ釣りでかなり重要になってくるのが、黒潮(暖流)の影響や海水温になる。
陸上の季節の進行と海水温の変動は一致しないことも多く、場合によっては冬になってもメッキが釣れ続くこともあるぞ。
暖流・海水温を把握しよう!
出典:静岡県水産技術研究所
メッキの活性やいつまで釣れ続けるのかは、海水温の影響を大きく受ける。
例えば、これは静岡県の海水温を現した図になる。
インターネットで検索すると、地域ごとのリアルタイムの海水温の変動などを見ることができて便利!
今まで私がメッキを釣り続けてきた印象としては、1つの目安として「海水温が20度」というものがある。
だいたいの目安になるけど、海水温が20度くらいあれば秋~冬のメッキシーズンは継続していることが多い。
ここから水温が下がって17度・16度くらいになってくると、メッキの活性・動きはかなり落ちてきてシーズンが終了する。
水温次第で真冬・早春までメッキが釣れる場合も
最近の日本は全国的に海水温が高くなってきている傾向がある。
これによってメッキが釣れる時期も影響を受けており、海水温が冬になっても下がらない時は年明けになっても普通にメッキが釣れる事も増えてきている。
実際に2019年~2020年の静岡は海水温が例年以上に高い状態が続き、2月・3月位までメッキが釣れ続けた。
メッキがいつまで釣れるのかは「海水温」がキーになるので、特に晩秋以降の寒い時期の釣行時は水温変化をしっかり見ておくと良い。
まるなか
ここから先は、より具体的に時期・シーズンごとの行動パターンや釣り方のコツを紹介していこう。
夏のメッキ釣りの特徴・狙い方のコツ
まずはメッキ釣りが開幕する7月~8月位の夏場の狙い方を紹介していこう。
7月前後に接岸開始
年・地域によってバラツキがあるものの、私が住む静岡の場合は大体平均してメッキの接岸が始まるのが7月位になることが多いかな。
ちょうど梅雨時期になると、港の中や波の穏やかなサーフなどにメッキの魚影がチラホラと見えてくる。
小型が多いシーズン初期
シーズン初期のメッキゲームだが、魚影はそれなりに有って魚もフレッシュな状態なのでルアーに対する追いは比較的良い。
しかし欠点は小型が多い事で、メインになるのが10cm前後~15cm位、場合によってはそれ以下の大きさになることが多い。
特に7月~8月のお盆くらいまではメッキのサイズが小さく、メインターゲットとして狙うのは厳しい時もある。
お盆が明けて徐々に秋の気配が出てきたくらいになると、メッキも少しずつ大きくなってくる。
そうなるとメッキシーズン開幕になり、私の場合はだいたい8月下旬~9月位からメッキを狙ってライトゲーム釣行する機会が増えるぞ。
高水温期・夏~初秋のメッキの狙い方
水温が高い状態が続くシーズン序盤のメッキ釣り。
メッキは水温が高いと、群れがまとまりにくくて小規模な群れがあちこちに散らばっていることが多い。
これらのメッキを効率よく探すために、私の場合は主にシンキングミノーのトゥイッチングで広範囲をランガンすることを意識する。
一般的なメッキ釣りではだいたい5cm前後のミノーを良く使用するが、シーズン初期のメッキには少し大きいことがある。
そうなるとチェイスがあってもフッキングが悪くなりやすいので、4cm台の小型のシンキング・ヘビーシンキングミノーを用意しておくと良い。
私が夏場~秋のシーズン初期に良く使用するのがスミスのDコンパクト。
小粒でアクションのキレは抜群に良く、小型のメッキを食わせる能力は非常に高くておすすめだ。
夏~初秋のメッキ釣りは、河川の下流部や港のスロープ・サーフの波打ち際など、比較的水深が浅い場所をメインに探ることが多い。
小型のメッキはあまり水深が深い場所まで落ちにくいので、基本はシャローエリアをランガンして群れを探すことを意識しよう。
まるなか
▼【おすすめ関連記事】メッキ釣りにおすすめなミノーを徹底解説!
【実績から選ぶ】メッキのルアー釣り ミノーの使い分け・おすすめアイテムを紹介!
秋のメッキ釣りの特徴・狙い方のコツ(11月位まで)
次は海水温が徐々に落ちてきてシーズン最盛期を迎える秋のメッキ釣りを紹介!
9月~10月いっぱいくらいまでがベストシーズン!
夏場から徐々に海水温が落ち始めてくる9月中旬・下旬位になってくると、メッキ釣りは最盛期を迎える。
夏場は小型だったメッキも餌をたくさん食べてサイズアップし、水温もまだ高い為に引きも強くて楽しい釣りができる。
メッキは10月いっぱいくらいまでは活性が比較的安定して高いことが多く、夏場の高水温期から水温が下がると徐々に群れが固まり始める。
群れが固まることでまとまった釣果を出しやすくなり、数・型ともにバランスよく狙いやすい。
11月位になって水温低下が進むと、釣れる場所が狭まってくる傾向があるように感じている。
なので秋が深まってくると、釣れる場所さえ見つけてしまえば連発しやすく、外すと全く反応が無いことも増えてくる。
晩秋以降・釣れない時は深場をしっかり狙おう!
私の場合、10月いっぱいくらいまでは浅い場所をメインに狙うランガンスタイルをメインにしているが、11月位になると狙い方を変えることが多い。
水温が下がってくると、メッキは水深が浅いスロープなどよりも奥まった港湾部や水深が深い河川の河口部・港の岸壁沿いなどに集まりやすくなってくる。
朝・夕の高活性時は堤防の先端などで回遊性の高いメッキを狙い、日中はメタルジグやワーム・バイブレーションなどで港湾部の水深が深い場所の中層~底付近を狙ってみると良い。
秋が深まってくると、浅い場所を探るのが得意なミノーだけでは釣れにくいことも増えてくる。
なので状況によっては
- メタルジグ:7g~10g前後
- ワーム:ジグヘッドの重さ5g前後
- バイブレーション:4cm~5cm前後
このような深い場所を狙うのが得意なルアーもしっかり持って釣行するのがおすすめ。
分かりやすく選ぶのであれば、遠投性に優れたメタルジグと根掛かりに対して強いワーム+ジグヘッドを持っておくのが無難かな!
まるなか
冬のメッキ釣り(12月~1月位まで)
その後時期が進んでますます水温が低下してくると、メッキシーズンも終盤~オフになってくる。
私が住む静岡の場合、大体12月いっぱいくらいまでは狙ってメッキを釣ることもできる場合が多いが、秋と比べると難易度は高くなりやすい。
水温低下とともに群れが更に狭いスポットに固まりやすくなる。
魚が集まっているポイントを見つければ沢山釣れる事もあるけど、場所を外すと全く釣れないのが12月のメッキ釣り。
その後季節が更に進んで年明け位になると、メッキ釣りは終了になることが多いかな。
一方で温排水が流れ込んでいたりするポイントでは、1月~2月頃に35~40cm程に成長したメッキが狙える場所が有ったりする。
港内や温排水周りを狙う
水温がどんどん下がってくると、メッキはますますピンスポットに集まる習性がある。
冬のメッキ釣りではスロープやサーフの波打ち際など、水深が浅い場所で簡単に釣果が出せることはかなり少なくなる。
おすすめなのは、港湾部の奥まった場所や河口・温排水などの周辺に集まってきたメッキを狙うパターン。
冬のメッキ釣りは潮がガンガン当たる場所よりも、港の奥の船溜まりの深く掘れた場所や暖かい水が流れ込む場所の方が良く釣れたりする。
目立つポイントが無ければ、港の中の航路周辺の駆け上がりを狙うと良い。
主にメタルジグやワーム・バイブレーションなどを使って海底付近を丁寧に探ってくると、深場に落ちたメッキが狙いやすい。
まるなか
常夜灯下のメッキ釣り
真冬になってくると、海水温がどんどん下がってきてメッキの活性は落ちる。
最終的にはフラフラしたり泳げなくなって弱って死んでしまうが、冬の港の常夜灯下で夜釣りをしていると、寒さで密集したメッキが群れていることがある。
常夜灯の下をフラフラ泳いだり、群れで固まっているメッキはシャロー系のミノーやワームのただ巻きをすると釣れやすい。
このような景色が見られるのはだいたい1月~2月のメッキ釣り最終盤で、それほど引きは強くないものの大釣りができることも稀にあるぞ。
時期・活性に応じたルアーの使い方
メッキ釣りは釣れる時は連発するが、活性が低くなったりするとチェイスはするものの食わせきれないことも良くある。
この辺りの使い分けについて、ここでは簡単に紹介しておこう。
※オールシーズン対応できるシンプルなルアーチョイス・初心者の方におすすめなルアー選びについては
「メッキ釣り初心者におすすめなルアー選び・アイテム紹介」
を参考にどうぞ。
▼メッキ釣り初心者におすすめなルアー選び・アイテム紹介
メッキ釣り初心者におすすめなルアーはこれだけでOK!無駄を省いたセレクトを紹介
ミノー
メッキ釣りではミノーは外せない存在で、アピール力・食わせ能力・フッキング率の安定度は抜群に良い。
食い気が少しでもあり、メッキが浮いている・浅い場所にいる条件下ではミノーで探るのが一番手っ取り早い。
基本的にはオールシーズン使うことはできるが、主に浅場でメッキが釣れやすい夏~10月位までが特におすすめだ。
また、真冬の常夜灯下をウロウロしているメッキを狙う時にも使い勝手は良好。
▼【おすすめ関連記事】メッキ釣りにおすすめなミノーを徹底解説!
【実績から選ぶ】メッキのルアー釣り ミノーの使い分け・おすすめアイテムを紹介!
メタルジグ
メタルジグは深場攻略・遠投性に非常に優れており、どちらかといえば活性が低くい状況下で強い武器になる。
私の場合は晩秋~冬のメッキ釣りで使用することが多い。
だいたい7g程度を基準に、5g~10gくらいまでがメッキ釣りでは使いやすい。
沖・深場を攻めるのは最も楽にできるが、ミノーと比較すると食わせ能力に関しては劣りやすい。
ワーム
ワームはメッキ釣りでも効果があり、主にただ巻きの釣りとライトワインドに分類できる。
時期・シーズンに関してはジグヘッドの重さを変えればオールラウンドに使えるぞ。
ジグヘッドの重さはだいたい5gほどを基準に、3g~5gを良く使っている(遠投重視で稀に7g)。
ワームは根掛かりが少ないので、根回りを攻める時に便利だが、じゃれつくようなバイトが多いとフッキングが悪くなりやすい。
なので魚が浮いている時・アタリがあっても掛からない時は、ミノーを使ったりして対応する。
手っ取り早く狙うならライトワインドがおすすめで、メッキ以外にもカマスやハタなども同時に狙えることも多い。
バイブレーション
バイブレーションプラグはミノーよりも下の層を広範囲に探るのが得意。
フッキング率も高く、比較的良型のメッキが釣れやすい傾向があるように感じている。
メタルジグと同じく晩秋以降に使用することが多いが、夏場でもミノーがギリギリ届かないような少し深場を狙う時にも使える。
ただし根掛かりに対しては非常に弱く、開けた場所を狙うのにおすすめなルアーかな。
初心者の方はとりあえずミノー・メタルジグ・ワームがあればバイブレーションが無くても何とかなると思う。
揃える優先順位としては後回しでも問題ない。
まるなか
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