さてさて、今回は春の親イカを狙ったサーフエギングについて。
釣果をより確実にし、狙ってアオリイカをキャッチするために私が普段考えていることを紹介していこうかなと。
個人的にサーフエギングで最も面白いのが春だと思うが、
多少難易度は上がるもののキロアップ以上の良型アオリイカをキャッチできる可能性はかなり高い釣り。
港湾部や内向きのポイントでエギングをするより、遊泳力が有って回遊性の高いアオリイカが相手になるのでサイズは比較的揃いやすいと感じる。
春のサーフエギングに挑戦する際の基礎知識固めとして参考になったら嬉しい。
春のサーフエギング攻略の為の要点
まずは普段私がどんな点に注目して春のサーフエギングをしているのか?
普段チェックしている事・気を付けていることはこんなところかな。
- 第一陣の接岸を見逃さない
- 海水温の影響は春のサーフエギングの釣果に非常に大きく影響する
- フィールドの水深を把握し、釣れない時は狙い分けをする
- 外洋の深場に面したフィールドを優先して狙う
- シーズン初期はナイトエギングの方が強いか
- ボトムの釣りをメインに、釣れない時は表層~中層の釣りも混ぜる
ざっと紹介すると、こんな具合かな。それぞれの項目について、順番に少し詳しく紹介していくぞ!
第一陣の接岸を見逃さない事!
サーフエギングは回遊性の高いアオリイカを狙うことになるが、春の場合は大型の親イカがメインターゲットになる。
基本的に秋よりも警戒心が高く、個体数も少ないので春エギングは難易度的に少し高めになる。
しかし、実際には春先のイカは深場に落ちていた個体が多く、エギなどにスレていない個体が多いんだよね。
だから釣果情報が広まっていく前の接岸に合わせることが出来ると、1kg、2kg以上の大型のアオリイカは結構簡単に釣れる。
次に紹介する水温とリンクしているが、早い時期の第一陣の方が一番釣りやすい印象がある。
逆にシーズンが遅くなっていくと、産卵を強く意識する個体が増えるとともにエギにスレてくるので意外と釣り難い。
春のサーフエギングは海水温が超重要!
出典:静岡県水産技術研究所
春のイカの接岸に海水温が深く関係しているが、特に水深が浅くて沖にイカが落ちやすいサーフの場合はなおさら。
本格的なシーズンインは水温が16度・17度以上になることが多いが、私の住む静岡のような急深サーフの場合は海水温が14度以上で安定してくればアオリイカは狙える。
なので、私の場合は春のサーフエギングに行くタイミングは最低でも海水温が14度以上、本格シーズン到来は16度以上で安定することを目安にしているね!
水温は2~3日安定すること
例えば、水温が14度台でしばらく推移し、16度台などに急に上昇することがある。
そうなると一気にアオリイカが接岸するようにも感じるが、1日だけ高水温になったからと言って意外と釣れなかったりする。
最低でも2日、できれば3日程高い水温で安定することが望ましい。
なお、海水温の変化は0.5度程度でも春のサーフエギングでは非常に影響が大きく、急に食い渋ったり・逆に活性が一気に上がったりするから気を付ける事。
海水温は可能な限り毎日チェックし、釣果と合わせてメモをとっておくと今後の釣行の際に非常に役立つね!
サーフエギングの場合、水温が変化することでエギが届く範囲からアオリイカが消えることも普通にある。
だから海水温のチェックは必ずやっておこう。
フィールドの水深を把握し、狙い分けることで釣果を確実にする
春のサーフエギングでは、とりわけフィールドの水深が重要になってくる。
私の場合、目安にするのはフルキャストした時の水深かな!
沖の深い場所に居たアオリイカは、海水温の上昇とともに接岸してくるもの。
この時、イカに限らず魚は水深に沿って行動することが多いんだよね。
だからサーフエギングをする際、釣果が出た時はそのフィールドの水深をしっかり把握しておこう。
そうすることで、釣果が出ている時はその水深に近い別のフィールドも視野に入れて見たり、
逆に釣れない時は、もう少し水深が深い場所や駆け上がりの角度がキツイ場所に狙いを変えたり・・・。
例え水深が1~2m変わるだけでも、春のサーフエギングでは釣果がガラッと変わることもある。
- フルキャストした時、カウントが25ほどで着底する場合でアオリイカが釣れているなら似ている水深の場所を優先的に狙う。
こんな具合で釣り場の狙い分けをしてみよう。
春のサーフエギングは外向きの水深が深い場所を優先して狙う
春イカは、水深が深い場所から徐々に浅い場所へと接岸してくるのが基本的な行動パターン。
だからイカが高確率でコンタクトしやすいのは、水深が深い外洋からのアクセスが良く、比較的水深が深い急深なサーフになる。
季節が進み5月・6月などになってくると、産卵を意識した個体が港内や内向きの水深が浅い藻場などにも差して来るようになる。
このような場所に入ってきたアオリイカはスレていたり、産卵に夢中でエギに反応が悪い事も多い。
私の場合、春にサーフエギングをする時の1つの目安としてはフルキャストした時の水深が8~10m程あるような急深の場所。
これを基準に春の釣りをするようにしているかな!
秋よりも水深が深い場所をメインに狙ってみると、サーフエギングでは釣果が安定しやすいと感じる。
春先はナイトエギングが強い傾向
春のエギングの場合、特にシーズン初期の水温がまだ低い条件下ではナイトエギングに釣果が集中するような傾向がある気がする。
これは地域によっても違うのかもしれないが。
水温が14度台、15度台などの場合、日中や朝夕のマズメよりも日が沈んでからのタイミングでアオリイカが接岸してくるような印象がある。
水温が低い時、アオリイカの回遊する水深は深めになる。
日が沈んでからのタイミングで餌を求めて1段水深が浅い場所へ上がり、その後また深い場所へ落ちてしまうのが原因なのかもしれない。
私の場合、春シーズン初期は真っ暗になってからのナイトエギングに釣果が集中している傾向アリだ。
春のサーフはボトム以外に中層も狙おう
秋イカは浮きやすい印象があるかもしれないが、春のサーフエギングでも同様の事が言える。
狙いの基本はボトムで良いんだけど、月夜の時や表層にベイトがピシャピシャしている時などは特にイカが浮きやすい場合があるね。
こういう時はボトム周辺をいくら探っても全く反応が出ず、レンジを上げたら1投目でイカが乗ってきたりするから要注意。
私の場合、7割~8割ほどはボトム狙いだが、2割前後は中層をメインに表層まで探りを入れるようにしている。
例えば、カウント30程で着底するポイントならば
時々カウント15~20位まで沈め、トゥイッチング気味の縦方向にエギを持ち上げる誘いで上のレンジを探ったり・・・・。
基本はボトム狙いで良いが、ボトムだけに固執しないように注意しよう!
状況次第では多少濁りが有ったり、月が出ていない真っ暗な夜のサーフでもアオリイカは意外と浮いていることがある。
こういう浮いた個体をスルーしないよう、上のレンジを狙うことをちょっと気に留めておくと良い。
ざっとまぁこんな感じで、春のサーフエギングをする時はこんなところに気を使ってやってみるのが良いかなと。
ちょっとした戦略を立てるだけでも、今までは偶然釣れていたアオリイカが結構狙って釣れるようになるもの。
そうなるとエギングがもっと楽しくなってくると思うので、自分なりに効率よく釣る方法を考えてみてね。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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