こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は渓流ルアー講座をやっていきましょう。
今日のテーマは渓流ルアーゲームに必要となる装備・道具類の選び方の基本とコツを徹底解説します。
ロッドやリール以外に必要なグッズ類について、私の実釣経験に基づいて基礎から紹介。
選び方のコツや「どうしてそれを選ぶのか?」といった考え方について触れつつ解説をするので、参考にしてもらえたら嬉しく思います。
管理人の経験や実績としては、
- 年間釣行回数250~300以上(淡水・海問わず毎日釣りをしています)
- 渓流釣りはルアー・餌・フライと各経験あり
- 釣果:渓流にて半日でイワナ・アマゴを50匹以上など(ルアーにて)
こんな感じで毎日色んなジャンルの釣りをして生活している釣り好き。
ここで必要な装備類についての基礎知識を覚え、釣行時の役に立てて欲しい。
まるなか
渓流ルアーゲームに必要な基本の装備類
まずは渓流ルアーゲームにおいて必要となる装備類について、チェックリストをまとめておこう。
- ウェーダー:基本必須。長さや素材選びが重要
- ベスト:ルアーや小物類の収納に
- スペアフック:渓流ルアーゲームでは必須
- 替えのリーダー:PEラインを使う時に使う
- フォーセップ:針外しに使う
- ラインカッター:ラインの結びなおしに
- トゥルーチューナー:プラグ類の調整に使う
- 熊よけグッズ:特に山奥の渓流では重要アイテム
- 偏光サングラス:水中の魚影やルアーの確認に
- キャップ:頭部の保護・水中の見やすさ確保に
- 日焼け止め:体力の消耗を防ぐ効果もアリ!
- 虫よけスプレー:場所によっては害虫が発生する
- ランディングネット:必須ではないが、あると便利
基本的にはこれらの装備が必要になる。
結構沢山あるように感じるかもしれないけれど、1度揃えてしまえばある程度長く使えるアイテムが多い。
なお、釣った魚を持って帰るなら保冷グッズなども必要になる。
まるなか
ウェーダー選び
水の中に入って川を遡行することも多い渓流ゲーム。
ウェーダー選びはかなり重要なので、基本的なチェックポイントを紹介していこう。
要点・無難な選び方を最初にまとめておくと、
- 長さ:チェストハイウェーダーがおすすめ
- 素材:オールラウンドに使うならナイロン・ポリエステルの透湿素材
- 足の種類:ブーツタイプ、またはストッキングタイプは好みで選ぶ
- 足裏のパターン:フェルトソールが基本
このようなスペックのウェーダーを選ぶと良い。
ウェーダーの長さ(チェストハイとウェストハイ)
ウェーダーは長さ別に種類があり、最も代表的なものがチェストハイウェーダーとウェストハイウェーダーになる。
場合によってはチェストウェーダー・ウェストウェーダーと呼ばれることもある。
- チェストハイウェーダー:丈が胸よりも少し長め
- ウェストハイウェーダー:丈が腰よりやや長め
渓流ゲームでは場合によっては腰上くらいまで水に入って川を渡ったりすることがあるので、基本的にはチェストハイウェーダーを選ぶようにしよう。
短いウェーダーは使う場所が限定されるし、場合によっては浸水してしまうから要注意!
生地の素材
次に重要になってくるのが生地素材。
大きく分けると、ナイロン系の素材とネオプレン素材に分けられる。
- ナイロン:オールラウンドに使える
- ネオプレン:春先などの低水温期用
使い分けはこのようになり、春~秋までオールラウンドに使うならナイロン素材のウェーダーを選ぶと良い。
私は時期に応じて色んな釣りをするので両方持っているが、渓流ゲームではナイロン系のウェーダーの使用がほとんど。
ネオプレンウェーダーは、長時間深く立ちこむ必要がある湖のウェーディングゲームで使用する機会が多い。
なお、ナイロン素材のウェーダーは非透湿素材と透湿素材に分かれているが、渓流ルアーゲームでは透湿素材のウェーダーをおすすめしたい。
- 非透湿素材:扱いが雑でも水漏れしにくい
- 透湿素材:耐久性はやや劣るが、実釣時の快適性は明らかに上
それぞれの特性はこんな感じで、渓流ルアーゲームはかなり歩き回る釣りなので、私としては透湿素材のウェーダー1択だ。
最近は透湿素材採用のものでもそこそこ安いアイテムも発売されているので、透湿ウェーダーを強くおすすめする。
ブーツウェーダーとストッキングウェーダー
長さが決まったところで、次に重要なのがウェーダーの足の種類。
一般的なのは「ブーツフットウェーダー」と呼ばれ、長靴が最初から装着されているもの。
一方で足先が袋状になっており、自分でシューズを選んで組み合わせて使う「ストッキングウェーダー」と呼ばれるものもある。
これはブーツフットタイプのウェーダー。
これはストッキングウェーダー。
靴が付いていないので、自分で購入して合わせて使用する必要がある。
ストッキングウェーダーはウェーディングシューズやタビを合わせて使う。
私の場合は着脱が楽なタビを好んで使用している。
ブーツフットタイプの方がシンプルだが、
- ブーツフットウェーダー:着脱が簡単・ウェーダー単体で使用できる
- ストッキングウェーダー:足のフィット感に優れ、動き回りやすい
このような特性があり、快適性を求めるならばストッキングウェーダーの方が明らかに歩くのが楽だ。
私も渓流ルアーゲームではストッキングウェーダーをメインに使用しているぞ。
特に足をあげて斜面を登ったりする時の快適性に大きな違いがある。
ただしストッキングウェーダーは別にウェーディングシューズやタビなどを購入する必要があるし、メンテナンスなども面倒になる。
渓流ルアー初心者の方は、まずは簡単に使えて安上がりなブーツタイプのウェーダーでも問題ない。
ソール(足裏)の種類
ウェーダーやウェーディングシューズ・タビは足裏の素材(パターン)にいくつかの種類がある。
川底はコケが生えていてツルツル滑るので、ゴム底のシューズは滑りやすい。
基本的にはフェルトソールを選ぶのが無難なチョイスになるぞ。
まるなか
渓流ルアー用ベスト
釣り用のベストは色んな種類があるが、渓流釣りでは歩きやすさや水中での移動の容易性を考慮し、薄型のシンプルなベストを使用することが多い。
ショルダーバッグなども使えないことはないが、草木をかき分けて遡行したりする時に邪魔になることがあるし、川を渡る時に水に濡れると始末が悪い。
使い勝手を考えると、やはりベストに必要な道具類を収納するのが一番!
ポケットの大きさ・数に注目しよう
渓流ゲームに使えるベストは色んなものがあるけど、餌釣りとの違いはタックルボックスの大きさ。
渓流用ルアーを収納するボックスは小型のものを使うけど、餌釣りで使う小物類よりもやや大きめ。
なのでポケットが小さいものを購入してしまうと、ルアーボックスの収納に困ることがあるから要注意!
Dカンの有無などをチェック!
渓流ルアーゲームでランディングネットを使うのであれば、接続するためのDカンが背中にしっかり付いているかなどをしっかりチェックしておきたい。
餌釣り用のベストだとDカンが付いていないものもあり、間違って購入してしまうと後でめんどくさい。
価格の違いについて
渓流用ベストはかなりピンキリで、安価なものは3000円前後~高級なものは10000円・20000円以上のものもある。
どれを購入しても渓流ルアーゲームは楽しめるが、
- 体へのフィット感
- ポケットの大きさやファスナーの形状・質感など
このような点において、やはり価格による使い勝手の良さに差がある。
最初のうちは高級なものを購入する必要は無いので、経験を積んでトラウトゲームが楽しくなってきたら良いものを購入すると良い。
代表的なメーカーとしては、リバレイ・リトルプレゼンツ・パズデザイン・リアスなどかな。
スペアフック
交換用のフックは絶対に用意しよう!
渓流ルアーゲームはフックの消耗との戦いでもある。
特に慣れないうちはルアーを岩にぶつけたり、川底に擦ったりして針先がどんどんダメになっていく。
ここでフックの交換をケチってしまうと、釣果に大きな差が生まれやすいから要注意!
必ず替えのフックを用意しておき、少しでも針先が甘くなったら針を交換する癖をつける。
私の場合はスリット付きのケースにトリプルフックを挿して持ち運ぶようにしている。
トリプルフックはパッケージがかさばりやすいので、ケースに入れておくと便利!
交換用リーダー・ライター
PEラインを使用するのであれば、交換用のリーダーラインは忘れずに持っていくこと。
油断していると意外と忘れやすく、ラインに傷が入った時に困ることがある。
また、リーダーを接続する時にすっぽ抜け防止の焼きコブを作るのであれば、ライターも忘れずにね!
フォーセップ(針外し)・ラインカッター
渓流で使うルアーは小さなものが多いし、トラウトは釣り上げると激しくローリングして抵抗する。
なので素手でフックを外すのはかなり危険なので、針外しは必須アイテム!
また、渓流ルアーゲームではラインへのダメージが比較的多いので、ラインをカットする機会も多い。
ラインカッターも忘れずに用意しておこう。
先が細いフォーセップが便利!
針外しにはスティックタイプやペンチタイプなどいろんなものがあるが、私のイチオシはフォーセップタイプの針外し。
先が非常に細くて繊細なので、渓流トラウトゲームや海のライトゲームでの使用感は抜群に良い。
中でもおすすめなのが、マルチフォーセップ!
これ1つあれば、針外しとPEライン対応のラインカッター・スプリットリングオープナーの役割を果たすことが可能。
使わない時はロック機能を使い、ベストの生地に挟んで留めておくことができる。
実際に使ってみると超便利なので、良かったら試してみてね。
トゥルーチューナー
ルアーのアイの調整をするのに使うのがトゥルーチューナーと呼ばれるアイテム。
アイが微妙に曲がってしまったりすると、ルアーを泳がせた時にまっすぐ泳がなくなったり、グルグルと回転してしまう。
ミノーなどのプラグを使用するのであれば、泳ぎを調整するためのトゥルーチューナーを持っておくと役に立つ機会も多い。
フォーセップなどのペンチ類でも流用できるが、ルアーのアイの位置・形状によっては微調整が難しかったりする。
「ほんの少しだけ!」アイを曲げて調整しよう!
トゥルーチューナーを使用する時は注意が必要で、ほんのわずかな調整でも思った以上にルアーの泳ぎ方が変化する。
なので少しずつルアーのアイを曲げて調整を行わないと、今度は逆方向に曲がってルアーが泳いで行ってしまう。
トゥルーチューナーの扱いに慣れていない方は、アイを曲げすぎてしまうのが良くあるパターン。
なお、ルアーを引っ張った時に「曲がっていく方向とは逆側にアイを曲げて調整する」というのが基本になる。
熊よけグッズ
渓流ゲームではマムシなどの危険動物との遭遇も考えられるが、熊との遭遇はトップクラスに危険。
予防の意味でも最低限の装備を持って釣行したい。
熊よけの鈴
熊よけの鈴は最も簡単にできる予防グッズで、私の場合はフィールド問わずにベストに装着して持ち歩くようにしている。
必要ない時は鈴がならないように消音できるものもある。
熊撃退スプレー
鈴を装備しておいても熊に遭遇する可能性はゼロにはならないので、クマ出没の可能性が高いフィールドへの釣行の際は撃退スプレーを用意しておいた方が無難だろう。
まるなか
偏光サングラス
渓流ルアーゲームでは、魚影やキャストしたルアーの位置・水中の障害物の有無の確認などが重要になり、偏光サングラスは必須アイテムといえる。
明るい色のレンズを選ぶ
渓流ゲームは木が生い茂っているフィールドも多く、光量は比較的少ない場所が多い。
使用するサングラスは薄めのカラーのものを選び、少ない光量下でも見やすいものを選ぶと良い。
おすすめカラー
渓流ゲームに使用することを考えると、私のおすすめはイーズグリーン・またはライトブラウン系のレンズになる。
- イーズグリーン:非常に明るく、マズメの時間帯でも見やすい
- ライトブラウン:明るさはやや劣るものが多いが、水中の見やすさに優れる
基本的な特性はこんな感じで、グリーン系のレンズの方が視界の明るさには優れている傾向がある。
一方でブラウン系のレンズはコントラストがハッキリするため、水中の魚や沈んだ岩などをハッキリ見やすい。
一方でグレー系のレンズはまぶしさを抑えるのに向いており、水中をハッキリ見る能力は一歩劣る。
なので渓流ルアーゲームよりも湖や海釣りなどに好んで使われる。
今まで色んなサングラスを使ってきたけれど、無難に使えて良く見えるお気に入りはサイトマスター。
安い買い物ではないけれど、色合いやフィット感・性能に関しては間違いない。
まるなか
帽子
サングラスと合わせて使うことで水中の見さすさをUPさせるだけでなく、木の枝やルアーのフックなどから頭を守ることもできる。
時々帽子をかぶらないで釣りをしている方を見かけるが、私としては絶対に着用することをおすすめする。
日焼け止め
日焼け止めを塗らない男性の釣り人は多いが、どう考えても日焼け止めを塗って釣行した方が良い。
私の場合は渓流釣りに限らず、釣行する時は必ず日焼け止めを使用している。
日焼け止めの使用は単純な日焼け防止だけでなく、体力の消耗にも大きな影響を与える。
日焼け止めを塗って釣行すると、未使用の時と比較して釣行終了時の体のダルさが少なく、明らかにメリットが大きい。
特に日差しが強い夏場は絶対に使った方が良いね。
なお、効果がすぐに無くならないよう、汗や水で流れにくいタイプの日焼け止めを使うようにしよう。
日焼け止めも使い比べてみたけど、使いやすさ・持ちの良さなどのバランスが良いと感じたのはアリィーのウォータープルーフ。
最近ずっとメインで使ってます。
虫よけスプレー
渓流は場所によっては蚊は殆どいない地域もあるが、それ以外にも色んな害虫が潜んでいる。
特に厄介なのはブユで、刺されてから何日かすると猛烈なかゆみと腫れが発生する。
刺されると1週間くらいは治らないので、その間は職場や学校で集中して何か作業をするのが難しくなる。
私自身これまで刺された経験があるが、塗り薬も効かないので刺された後はしばらく地獄。
特に気温が高い夏~秋にかけては、必ず虫よけスプレーを使用する癖をつけておいた方が良い。
スプレー式だと周囲に飛び散って使いにくいので、私はミストタイプを愛用。
この虫よけはかなり強力なので効果は非常に強いが、唇などに付着するとヒリヒリするので気を付ける。
まるなか
ランディングネット
ラインディングネットはリリース派の方には必須ではないが、持っておくと写真を撮ったりする時に役に立つ。
これは私が自作したランディングネットだが、作るのが非常に大変だった思い出があるね(笑)
渓流に適した大きさ
一般的な渓流で20cm~30cm位までのヤマメやイワナを狙うのであれば、ネットの枠径はだいたい25cm~30cm位までのものを選ぶのがおすすめだ。
大きい方が汎用性は高くなるが、写真を撮る時に魚が小さく見えやすい。
ネットの素材
ネットの素材は色んなものがあるが、カエシ付きのトリプルフックなどを使用するならフックが絡みにくいラバーコーティングのネットを選ぶのが無難。
初心者の方はネットに魚を入れる時にフックが絡んでバラしたりする可能性もあるので、慣れないうちは絡みにくいネットを使うのがおすすめ!
高価なネットはシルク素材などを使用しているものもあるが、これらはバーブレスのシングルフックの使用が前提になっていることが多く、下手に使うとフックが絡みやすい。
初心者の方はラバータイプのコスパに優れたランディングネットから使ってみると良い。
グレインのネットは渓流ルアーゲーム入門の超定番アイテムだね!
まるなか
▼渓流ルアー釣り初心者の方など、必要な基礎知識やタックル選びの基本を知りたい方は【渓流ルアー釣り初心者講座】を参考にどうぞ。
全て管理人の実釣経験に基づいた解説になっています。