こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はティモンから発売されている渓流用ミノー、トリコロールHWの使用感や使い方を詳しくインプレッションしていきます。
トリコロールHWは名前にHW(ヘビーシンキング)とありますが、渓流用の高比重ミノーとしてはやや浅い・緩い流れを攻めるのが得意。
スローシンキング・ヘビーシンキングミノーの間を埋めることができ、ローテーションの幅を広げることが可能です。
忖度なしにインプレッションしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
- 年間釣行数:250~300以上(基本毎日釣りをしています)
- 餌・ルアー・フライなど、渓流釣り~船釣りまで各種の釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店やメーカーにて私のタックルインプレや釣り方の利用・掲載あり
こんな感じで毎日フィールドに立っている釣り好きで、それなりの実績・信頼を得ています。
トリコロールHWのスペック・ラインナップ
トリコロール47HW
- 全長:47mm
- 重量:3.2g
- フック:#12
小さいモデルが47HW。
かなり軽快な操作感で、弱いロッドアクションでもヒラヒラと動かすことが可能です。
細身でコンパクトなボディなので、支流域やピンスポット狙い向き。
トリコロール55HW
- 全長:55mm
- 重量:4.4g
- フック:#12
トリコロール55HWは4.4gの重量で、渓流域全般をカバーできるオーソドックスな大きさ。
サイズがUPする分、流れに対する粘り強さとアピール力がUPし、魚を引っ張って食わせたい時は55がおすすめです。
トリコロールHWを「サクッと」インプレ
トリコロールHWの使用感や使い方について、私なりの印象をざっくりとまとめておきます。
- 飛距離:平均~やや軽めなので、無難に使えるレベル
- フォール:水平気味の姿勢で沈下
- アクション:小刻みなナチュラルなスイミングと手前に寄りにくいヒラ打ちダート
- 使い方:トゥイッチング向き。ドリフトにも使える
- 適したシチュエーション:やや水量が少ないポイントや浅場狙いが得意
簡単にインプレするとこんな感じで、トリコロールHWは軽い操作感で使える「ややヘビーウェイトなミノー」を探している方におすすめ。
強い流れを攻めるのはそれほど得意ではないので、より高比重なものや、後方重心のミノーとローテーションするのがおすすめですな。
飛距離
トリコロールHWの飛距離ですが、小規模な支流や源流域で使用するのであれば特にストレスはありませんが、よく飛ぶミノーだとは感じません。
ヘビーシンキングミノーとしては軽めな比重なのと、重量バランスもやや前方寄りなので、少しフワフワしたキャストフィールですね。
特に47HWは3.2gの重量なので、ロングキャストで距離を取って探る際、少し使いにくい時があります。
トリコロールHWは、飛距離や沈下速度よりもアクションのレスポンスや軽快な操作感に重点を置いた設計ですね。
フォール・レンジ
沈下速度を抑えた水平フォール
トリコロールHWのフォール姿勢ですが、水平気味の姿勢をキープしやすくなっています。
センター~やや前方寄りの重心バランスになっているようで、ポーズを入れると水平気味の姿勢でロールしながらゆっくり沈下。
ヘビーシンキングミノーですが、スパッと素早くフォールするミノーではないので、あらかじめそこは把握しておいた方が良いですね。
なお、テンションを緩めると、その後は頭下がりの姿勢になってスパイラルしやすい印象。
軽くテンションを掛けた状態でも尻下がりになりにくく、滞空時間を長く稼げるミノーになっていますね!
得意なレンジ
トリコロールHWで探りやすいレンジですが、水面直下~だいたい60cm・70cm位までの深さを探るのが得意ですね。
比重がやや軽いので流れの影響を受けやすいのと、沈下速度を抑えた水平フォールにより、深い場所をジックリ探るのは苦手。
一方、水量が少ない浅いポイントを攻める時でもボトムに強くヒットしにくく、流れに乗せながら誘いやすいのはメリットにもなりますね。
まるなか
トリコロールHWのアクションの質・使い方
トゥイッチング
トリコロールHWの使い方としては、ロッドアクションを与えるトゥイッチングがメインですね。
リップサイズは小さめで、操作感は軽くなっています。
軽いロッドアクションでもミノーがヒラヒラと切れ味鋭く舞い、ヒラ打ちダートアクションを見せます。
比重は軽いですが、やや前方寄りの重心設計なので頭が浮きにくく、水掴みは安定していて滑りやすさは目立たないのは良いですな★
ツルッとしたボディ形状なので、強く光を反射します。
切れ味鋭い動きでトラウトに見切られにくく、積極的に誘いを掛けやすいミノー。
なお、薄型の極端なフラットサイドミノーにありがちな操作感の硬さは目立ちにくく、個人的には結構好きな使用感。
連続でロッドアクションを与えてもミノーが手前に寄りにくくてレスポンスが良いので、早めのロッドアクションにも良い感じに追従してくれますね。
まるなか
ただ巻き
トリコロールHWをただ巻きで使用すると、タイトなウォブリングでスイム。
水押しはあまり強くなく、ブリブリとワイドにアクションするミノーではないですね。
泳ぎ出しはそれほど早くないので、少し速めの巻きやダウンストリームで使いやすく、アップストリームのただ巻きでしっかり泳ぐミノーを探している方には、少し使いにくいと感じます。
ドリフト
比較的浮き上がりが良く、浅い場所を探るのが得意なトリコロールHW。
水平気味の姿勢をキープしやすい特性を活かしたドリフトもおすすめ。
水量がやや少ないポイントでも流れに乗せて使いやすく、状況を見て使うことでこのルアーの特性が活かせます。
軽くテンションを掛けて小刻みなスイミングアクションをさせながら流し込み、狙うスポットに入ったら軽く2~3回ほどロッドアクションを与えてヒラ打ちダート。
軽いロッドアクションでも簡単にミノーを飛ばして動かすことができるので、大きく・強く動かす必要はないです。
一方、流れが強いポイントの場合は浮き上がりやすさが目立ちやすく、表層から一枚下のレンジに入れにくくなりますね。
ポイントの水量と探りたいレンジに合わせたローテーションが重要です。
適したシチュエーション
トリコロールHWが適したシチュエーションですが、水量が多くて水がガンガン流れるポイントには不向きです。
- それほど水量が多くない支流や源流
- やや減水している状況
- ちょっとした瀬やトロ場などが連続するポイント
- 軽い操作でヒラ打ち・ダートするミノーを使いたい
主にこのような状況下で使いやすく、高比重なヘビーシンキングミノーだと沈み過ぎてしまう時におすすめ。
トリコロールシリーズの使い分け
今回紹介しているトリコロールHWですが、もう少し沈下速度を速くし、アクションにパワーが欲しい時はトリコロール流芯がおすすめです。
重心バランスはトリコロールHWと同じくやや前方寄りの設計ですが、より高比重なヘビーシンキング。
流れに対する粘り強さに関してはトリコロール流芯の方が優れていて、水押しも強化されてますね。
▼ヘビーシンキングミノーについてより詳しく知りたい方は【渓流用ヘビーシンキングミノーのおすすめ・使い分けのコツ解説】を。
渓流用ミノー選びの基本や、初心者の方にも使いやすいものについては【渓流用ミノー選び・おすすめアイテム徹底解説】を参考にどうぞ。
まとめ!
今回はティモンのトリコロールHWのインプレをしました。
- 名前こそHW(ヘビーウェイト)だが、ヘビーシンキングミノーとしてはやや軽め
- 前方寄りの重心で水平姿勢のナチュラルなフォーリング
- 軽快な操作感で楽に扱える
- ヒラ打ち+ダートで手前に寄りにくい
- ただ巻きでは小刻みなウォブリング。立ち上がりはそれほど早くなく、トゥイッチング向き
要点をまとめるとこんな感じですね。
一般的なヘビーシンキングミノーだと少しレンジが入りすぎてしまう時におすすめなヒラ打ちダート系ミノーになっていますよ!
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