こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はエコギアから発売されているパワースクイッドの使い方のコツや適したリグ・特徴などを詳しくインプレしていきます。
パワースクイッドは見た目がかなり個性的なイカ型のワームなので、人によっては使うのを躊躇するかもしれません。
しかし、実際にはイカパターンにこだわる必要は全くなく、スイミング系のクローワームのような感じで使えます。
エコギアのワームとしては個性的な形状をしていますが、使用感にも特徴があり、キジハタホッグなどのクロー系ワームと使い分けが可能ですよ!
忖度なしにインプレしていくので、ロックフィッシュ用ワーム選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- ハタ・クエのロックフィッシュハイシーズンは月間100~150匹くらいは釣果を出します
- 2023年7月の1か月間で50cmオーバーのオオモンハタ6匹、アカハタ1匹(すべて地磯)
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
パワースクイッドのスペック・ラインナップ
パワースクイッド3.5
今回インプレしていくのが、こちらのパワースクイッドの3.5インチですね。
サイズ感的に中型以上のロックフィッシュゲーム全般に使用でき、私の場合は磯のハードロックフィッシュ用に使用しています。
ボリューム感としては、だいたい30cm台前半以上の魚にちょうど良い具合ですね。
パワースクイッド7
パワースクイッド7インチは、一般的なキャスティングによる底物狙いではなく、オフショアの深場狙いの大型のハタやバラムツ狙いなどに対応するビッグサイズ。
その他、トローリング用のベイトとしても使えますね。
パワースクイッドを「サクッと」インプレ!
パワースクイッドを詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 耐久性:優秀
- 飛距離:平均よりやや劣る
- アクション:パタパタ系のクローワームとして考えると、ナチュラルで動きはやや弱め
- 使い方:軽めのリフトフォール・ただ巻き・ドリフトなど
- リグ:ビフテキリグ・フリーリグ・ジグヘッドリグなど
- 適したシチュエーション:柔らかなアクションで潮を掴み、スローに誘うのが得意。ハタ狙いなど、ボトムから少し上を丁寧に探りたい時におすすめ!
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
見た目的にはパーツがいっぱいついていてハイアピールなワームに思えますが、実際に使ってみるとかなりナチュラル。
余計なアクションは与えず、自発的な動き・波動で食わせるのが得意ですよ!
耐久性
パワースクイッドの耐久性としては、一般的なワーム素材のものとしてはかなり良く持つ印象がありますね。
エコギア製のワーム自体が比較的高耐久ですが、その中でもパワースクイッドはやや硬めでコシが強く、過酷な使用でも裂けにくくなっています。
また、マテリアルが強いことで針先が露出しにくく、オフセットフックを使って障害物周りを狙う時にも安心感がありますね。
エラストマー素材のような外道のアタックに対する強さはありませんが、通常使用に対する千切れにくさ・ズレ難さという点においては、かなり優秀なワームです。
飛距離
パワースクイッドの飛距離ですが、この手のパタパタ系のアームが付いたワームの中では、遠投性能はやや劣る印象ですね。
長めの2本のアームと偏平したボディ・エンペラが抵抗になるため、リリース直後から少しブレーキが掛かったような状態になります。
実際に私がパワースクイッド3.5インチ+21gビフテキシンカーをPE1.5号+10フィート中盤のシーバス兼オールラウンドロッドでキャストすると、無風時でだいたい60mに届くか届かないくらいかの飛距離です。
よく飛ぶワームの場合は同じ条件で70m前後の遠投が可能なので、投げやすさの違いは明らかに分かるレベルで違います。
遠投を重視したい場面や風が強い状況下では、少し使いにくさがあるかもしれません。
パワースクイッドのアクション・特徴
滞空時間が長い
パワースクイッドは、薄型ボディとエンペラが潮を受ける構造をしています。
横から見るとこんな感じで、厚みはあまりありません。
この形状により、海中でのフォールスピードがかなりスローになり、海中でフワフワとスローに・漂わせるような操作がしやすい特性を持っています。
活性が少し低い状況下や、魚の目線が上を向いている場面で効果を発揮しますね!
ナチュラルな波動
パワースクイッドの構造としては、最近よく見られる腕がパタパタ動くクロー系ワームによく似ています。
2本の触腕の先端が水を噛むような形状をしていて、アクション・フォール時に動いて波動を発生させます。
アクションの質はかなりマイルドで、元気よくパタパタ・ピラピラ動くというより、ウネウネ感が強くて柔らかな感じ。
必要以上の存在感は出しません。
また、この触腕の動きに加えてエンペラが本物のイカのように動き、アピール力を少し加えてくれます。
パワースクイッドは見た目的にはかなり個性的ですが、この手のパタパタ系のワームの中では波動はやや弱めですね。
パワースクイッドの使い方
軽めのリフトフォール
パワースクイッドの使い方ですが、基本にしているのは軽めのリフトフォールですね。
いったんボトムまで沈めたら、リーリングの緩急+穂先を20cm~30cmくらい軽くチョンチョンと動かしてリフトさせていきます。
リフトはキビキビ動かすことは少なく、滞空時間の長さを活かすようにスローに・優しく操作することが多いです。
リフト回数は状況によって変わりますが、
- ボトム付近を狙う:ハンドル3~5回転くらい
- オオモンハタや少し浮いた魚を狙う:ハンドル7~15回転くらい
だいたいの目安はこれくらいですね。
パワースクイッドを沈み根の斜面に沿って軽くリフトで持ち上げてアカハタをキャッチ。
特にイカパターンでなくても効果を発揮するワームですよ!
ただ巻き
2つめは、ロッドアクションを与えないただ巻きです。
基本的には等速のスローなただ巻きを使いますが、時々巻き速度を上げて少しワームを上昇させたり、逆に巻き速度を落として上のレンジから徐々に落とし込んだりと、ちょっとした変化をつけた巻きもかなり効果的ですね!
ただ巻きはハタ類やクエ・クロソイなどにおすすめ。
ドリフト
3つめはドリフトで、パワースクイッドの滞空時間の長さ・ナチュラルなアクションを活かした低活性時に強い使い方になります。
流れが利くポイントで使うことが多く、基本的には流れに対してダウンクロス~ダウン気味にキャストします。
一旦着底を取ったら、スローなロッドアクションを1~3回くらい入れ、ワームを持ち上げます。
そこからはラインテンションを緩めすぎないように意識しつつ、流れに乗せながらドリフト。
流れがあまり強くない時は、ロッドの角度を固定してジワジワ落とし込みますが、流れが強い時はラインを徐々に送り気味にしてバックスライドさせるような感じで落とし込み(ドリフト)させるのがおすすめ。
これを何回か繰り返したら回収し、次のキャストに続けます。
ドリフトはテンポが悪くなるので、メインで使うことはありません。
フッキングミスしてしまった時や、魚が絶対居そうなスポットなのに反応が出ない時の食わせとして使用することが多いです。
パワースクイッドのリグ
パワースクイッドにおすすめなリグとしては、
- ビフテキリグ:ロックフィッシュ狙いでオールラウンドに使えて万能
- フリーリグ:シンカー着底後の浮遊感がしっかり出しやすい。低活性時など、着底後のポーズで食わせたい時
- ジグヘッドリグ:オープンエリアのスイミング主体の釣りに
これらは比較的相性がいいと思います。
その他、キャロライナリグなどで使うのも面白そうですね!
パワースクイッドが適したシチュエーション
パワースクイッドが効果を発揮しやすいシチュエーションとしては、
- だいたい30cm台前半以上のロックフィッシュ全般
- やや活性が低く、派手に動くルアーだと食わない
- スローな誘いで中層を漂わせるように探りたい
このような状況下におすすめなワームですね。
一方、水深がかなり深い場所や流れが強い場所を狙う時は、素早くフォールするワームの方が使いやすいこともあり、状況による使い分けが重要です。
パワースクイッド使うフック
フックサイズ
パワースクイッド3.5インチに使うフックですが、フックサイズは#1/0を基準に選ぶのがおすすめですね。
実際に#1/0のフックをセットするとこんな感じで、大きすぎず小さすぎずのバランスで収まります。
なお、すっぽ抜けが多い時や、ギリギリまで負荷を掛けて使いたい時はワンサイズ上げて#2/0で使うこともあります。
フックが大きくなることで、針先が確実に露出しやすくなりますが、障害物に当てた時に多少根掛かりのリスクが高くなります。
おすすめフック
パワースクイッド3.5インチにマッチするおすすめフックとしては、
- デコイ ロックンフック:程よい軸の太さで使いやすいオールラウンドタイプ
- オーナー 岩礁メガトンロック:超太軸で大型狙い向き
これら2つが比較的無難に使いやすいです。
フック選びの参考にしてみてください。
パワースクイッドに使うジグヘッド
ジグヘッドの重さ
パワースクイッド3.5に使うジグヘッドですが、狙う場所に合わせてだいたい5g前後~30g程度までを使います。
水深が浅い場所や潮の流れがあまりない場所では14g程度までを。
外洋に面した深い場所や磯などで使うのであれば、20g前後を基準にして重たいものを使う機会が増えます。
おすすめジグヘッド
パワースクイッド3.5に合うおすすめなジグヘッドとしては、
- オーナー 静ヘッド:ナチュラルに誘え、軽いものからラインナップがあってオールラウンドに使える
- エコギア スイミングテンヤ(#2/0):比較的急深なポイント用
これらが私のおすすめですね。
私の場合、パワースクイッドはボトムをトントン叩くというより中層を意識した使い方をしたいので、ジグヘッドは水平姿勢キープ能力が高いものが好きですね。。
上はパワースクイッド3.5インチに静ヘッドの5g。
下はスイミングテンヤ30gのセッティングです。
使い分け・ローテーション
パワースクイッドと使い分けがしやすいワームの1つが、同じくエコギアのキジハタホッグですね。
パワースクイッドと同じように2本のアームが動くワームですが、ボディ構造がシンプルでパーツが少なく、風や潮の影響を受けにくくなっています。
ですので、キジハタホッグはパワースクイッドとは逆の性質を持ったワームということができます。
キジハタホッグは
- 空気抵抗が少なく、この手のワームの中では比較的よく飛ぶ
- フォールスピードが速い
- 2本の爪のアクションが明確でパタパタとしっかり動く
このような特徴を持っています。
ですので、パワースクイッドよりもテンポを上げた速い誘いで広範囲をランガンしたり、悪条件下での使い勝手の良さに優れています。
手っ取り早く魚を探す時はキジハタホッグ。
丁寧に探りたい時はパワースクイッドというような感じで使い分けると、シンプルで分かりやすいと思います(キジハタホッグのインプレはこちら)。
▼エコギアのロックフィッシュワームのそれぞれの特徴や使い方の基本などについては【エコギアのロックフィッシュワームの特徴・使い分け解説】を参考にどうぞ
まとめ!
今回はエコギアのパワースクイッドのインプレをしました。
- イカ型のワームだが、実際はパタパタ系のクローワームに近い構造。イカパターンでなくても何ら問題なく使える
- エンペラや触腕・偏平したボディが潮をしっかり掴み、滞空時間が確保しやすい
- しっかりとしたコシがある素材で高耐久
- 空気抵抗で飛距離はあまり出ない
- 見た目は個性的だが、アクションはナチュラルでやや弱め
- スローな操作やただ巻きなど、最小限のアクションで誘うのがおすすめ
要点をまとめるとこんな感じですね。
イカっぽい見た目で何となく使いにくさを感じる方も居ると思いますが、実際に使ってみると高い食わせ能力がありますよ!
低活性時に強いワームなので、スローに・丁寧に探りたい時に使ってみてください。
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