PEラインのコシの強さの違いとは?ラインの硬さは使用感に大きく影響!

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PEライン コシの強さ

こんにちは、まるなかです。

さてさて、今回はPEラインのお話を。

 

先日受けた質問に「硬くてコシが強いPEラインと、しなやかで柔らかいPEラインはどちらを使ったらいいのか?」というものがあったので、この機会に私の考え方を紹介。

PEライン 硬さの違い

私自身PEラインは非常に使用頻度が高いアイテムで、渓流釣り~船釣りまで、ルアー・餌問わず様々な釣りで様々なラインを使い比べてきている。

 

PEラインを選ぶときの「好みの差がわりとハッキリ出やすい」のがラインの硬さになるので、このあたりの違いについて少し掘り下げて解説していく。

コシが強くてパリッとしたラインと、しなやか系のラインの良し悪しは最終的には好みになるが、それぞれのメリットや使用感は結構違うもの。

 

自分の求める要素や好みに合わせ、適切なライン選びの参考になったらうれしく思う。



PEラインのコシ・硬さが異なる理由

まずはアイテムによってコシ・硬さが変わってくる理由について、代表的なものを紹介していこう。

コーティングの質

最も代表的なものが、PEライン表面のコーティングの質による影響だ。

PEライン コシの強さ 違い

PEラインは基本的に表面にコーティングが施されているが、アイテムによってその質が違う。

 

硬くてコシが強いものは、ロウのような感触のコーティングが施されていることが多いかな。

 

ただし、コーティングはキャストを繰り返すうちに徐々に剥がれてくるものなので、だんだんと劣化していく。

原糸の太さ

PEラインは4本編みと8本編みが代表的な構造になるが、4本編み・8本編みのPEラインの中でも、その1本1本を作る原糸の太さがアイテムによって違ったりする。

 

基本的には原糸が太いものの方がコシが強く、ピンとした質感のPEラインになっている場合が多い。

異種素材のハイブリッド

高比重PEライン

PEラインは基本的にポリエチレン素材で作られているが、アイテムによってはエステルやフロロカーボン素材をハイブリッドさせているものがある。

これらは主に高比重化に使用されることが多いが、素材の特性上ラインが硬くなる傾向がある。

 

特にエステル素材はパリッとした高い直進性を持ち、PE+エステル素材のものはコシが強めになりやすい。

 

PEラインのコシの強さが変わってくる理由はこんな感じで、次は硬いPEラインと柔らかいPEラインそれぞれのメリットについて、少し紹介していこう。

コシが強い・硬めのPEラインを使うメリット

まずは、コシが強くてピンとした張りのあるPEラインを使うメリットから。

ガイド絡みが減る

PEライン ガイド絡み

使用するロッドの曲がりやガイドセッティングにより、トップガイド周辺にPEラインが絡みやすいという方は必ずいるはず。

 

こういう時は少し張りが強いPEラインを使ってみると、厄介なガイド絡みが減少することがある。

硬いPEラインの方が仕掛けやルアーをキャストした時、無駄なラインのたるみが発生しにくく、ラインがまっすぐになりやすくなる為だ。

高感度なものが多い

硬くて張りが強いPEラインは「PEラインの中でも伸びが少ないアイテムが多い」傾向があると感じている。

PEライン自体伸びが少ない特性を持っているが、それでも遠投したり、深場を探る時はラインの伸びを感じる。

 

こういう時はしなやかで柔らかいアイテムよりもパリッとしていて硬いものの方が操作性が良く、高感度な釣りが展開できる。

特に底物狙いのスロージギングなど、ラインの伸びを最小限にしたい釣種では硬めのPEラインを好む方が多いね。

柔らかい・しなやかなPEラインを使うメリット

一方で比較的柔らかく、しなやかなPEラインを使うとどんなメリットがあるのか?

ノットの締め込みが容易

PEライン 硬さ ノットの締め込み

硬くて張りが強いPEラインを摩擦系のノットで締め込みをすると、少しギクシャクしたような感触になることがある。

 

この点はしなやかでシルキーなPEラインの方が締め込みがスムーズに、しっとりとした質感だ。

しなやかなPEラインの方が多少編み込みの回数が多くなっても楽に締め込みができ、ノットを組むのは簡単だと感じる。

ライントラブルを防ぎやすい

硬いPEラインはガイド絡みを防ぎやすいが、一方でしなやか系のPEラインはスピニングリールで厄介なバックラッシュを防ぎやすい。

 

コシが強くて硬いPEラインは下手に使うとラインが一気にドバっと出やすく、ライントラブルが発生しやすい傾向があると感じる。

一方でしなやか系のPEラインはスプールへの糸なじみが良く、ラインが一気に出る可能性は少し下がる。

ショック吸収性に優れる

特に8本編みのしなやか系のPEラインは適度な伸びがあるアイテムが多い。

ラインの伸びは釣種によっては邪魔になるが、うまく使えばメリットになることもある。

 

特にシャローエリアを狙うキャスティング系の釣りの場合、ラインが伸びることでラインブレイクを防いだり、フックの変形や口切れによるバラシを減らす効果がある。

PEライン ショック吸収性 伸び

細号数で大物を狙う時は、ラインはある程度伸びがあるものを選んだ方がやり取りが楽に・安心してできるね。

糸鳴りが小さい

PEラインは原糸の本数が増えるほど滑らかになるが、ラインの質感によっても多少使用感が異なってくる。

 

私が様々なラインを使い比べた印象としては、硬いPEラインの方が多少ザラザラ感というか、負荷を掛けた時の糸鳴りが大きいものが多いと感じる(全てではない)。

しなやかなラインはしっとりしていてシルキーなものが多く、糸鳴りが小さいものが多いメリットがある。

PEライン初心者の方はどんなラインを選ぶべきか?

PEラインの扱いに慣れていない方や、どんなものを選んだらいいのかまだはっきりわからない方はどんな硬さのものを選んだらいいのか?

おすすめは平均的な硬さ~若干柔らか系

PEラインの扱いに慣れていないのであれば、硬くて張りが強いPEラインはあまりおすすめしない。

 

硬いPEラインは若干扱いがピーキーになるものが多く、ちょっとした不注意でバックラッシュの発生が起こりやすいからだ。

PEライン初心者の方は、まずは変な癖がない平均的な硬さ~比較的しなやか系のものを中心に使うと良い。

コシが強めのアイテムは、好みの差がはっきり分かれることが多いように感じる。



コシの強さが平均~しなやか系おすすめPEライン

最後に、ありとあらゆるPEラインを使い比べてきた私がおすすめできると感じているPEラインについて、硬さ別で紹介しておこう。

※ここでは比較的汎用性が高い号数ラインナップのものを紹介しておく。

よつあみ エックスブレイドスーパージグマン X8

スーパージグマンX8

まずは平均的な硬さを持ち、変な癖がなくて様々な釣種に対応できる無難なラインがスーパージグマンX8。

比較的お手頃価格で信頼して使用できるラインで、程よいしなやかさで扱いやすい。

  • 号数:0.6号~6号
  • 長さ:200m・300・600m
  • 硬さ・張り:平均的
  • 用途:ショアキャスティング全般、オフショアジギング・キャスティングなどオールマイティ

 

ラインナップは0.6号からと幅広く、エギングなどからオフショアゲームまで対応できる。また、淡水のブラックバスやトラウトなどにも全く問題なく使用できる。

▼スーパージグマンX8のインプレッションはこちら

よつあみ スーパージグマンX8よつあみ G-soulスーパージグマンX8 を実釣インプレッション!

バリバス アバニ マックスパワーPE X8シリーズ

アバニジギング10×10 マックスパワーPEX8 耐久性

バリバスのマックスパワーPEX8は釣種によって様々な種類がある。

しかし、全体的にしなやかでしっとり・シルキーなタッチが特徴だ。

 

コシの強さについては平均より少し柔らかめという印象があり、しっとり系のPEラインが好きな方におすすめだ。

価格は少し高価(ハイエンドまではいかない)になるが、安価なものよりも毛羽立ちにくくて耐久力に優れているぞ。

※カラーや号数、長さについてはシリーズによって違いがある。

▼アバニマックスパワーPEX8のインプレッションはこちら

バリバス アバニジギング10x10 マックスパワーPEX8バリバス アバニジギング10×10 マックスパワーPE X8を実釣インプレ!【超耐久PEライン】

よつあみ エックスブレイド ジグマンウルトラX8

エックスブレイド ジグマンウルトラX8

コシの強さは平均~ほんの少し硬めといった感じだが、パリパリ感は無くて絶妙な質感。

変な硬さはないので、あえて平均~しなやか系のおすすめPEラインとして紹介することにした。

  • 号数:0.8号~6号
  • 長さ:100m・200m・300m
  • 硬さ・張り:平均的
  • 用途:ショアキャスティング全般、オフショアジギング・キャスティング、バス・雷魚・ナマズなど

 

ジグマンウルトラX8はいわゆるハイエンドPEラインになり、耐摩耗性・耐久力に関してはピカイチ。

飛距離・仕掛けの沈下速度にも非常に優れており、こだわり派の方におすすめだ。

▼エックスブレイド ジグマンウルトラX8のインプレッションはこちら

ジグマンウルトラX8よつあみ エックスブレイド ジグマンウルトラ X8をインプレ。超耐久型PEラインの使用感とは

コシがあるおすすめPEライン

次は比較的コシが強く、パリッとした質感のおすすめPEラインを紹介。

よつあみ エックスブレイド X8 アップグレード

エックスブレイド X8 アップグレード

よつあみの超定番PEラインで、価格的には激安ではないが、比較的お手頃系。

コシの強さ的には若干パリッとした張りの強さがあるが、使っていくうちにある程度なじんでいくのでそこまで硬いラインではない。

  • 号数:0.6号~3号
  • 長さ:150m・200m
  • 硬さ・張り:平均的
  • 用途:ショアキャスティング全般、バスなど

 

主にショアからのキャスティングゲーム用PEラインを探している方で、少し張りがあるラインを使いたい方におすすめ。

 

私の場合はどちらかというとスーパージグマンX8を選ぶことが多いが、正直言って好みだね。

色分けが欲しい・少ししなやかなラインが好きならスーパージグマンの方をおすすめするが、どちらもコスパと性能のバランスは良好だ。

サンライン ソルティメイト ULT8シリーズ

サンライン ULT8 釣果

サンラインのPEラインのシリーズにULT8と名の付くものがある。

これらは比較的張りが強く・パリッとした使用感が特徴的だ。

 

価格的にはハイエンド系のPEラインになり、高価な分類。

 

使用感としては表面が超スムーズでツルッとしており、硬い系のPEラインにありがちなゴワゴワ感が目立たない。

飛距離や沈下速度も抜群に良く、水切れがいいのでラインスラッグの操作やロッドアクションを与える釣りが快適にできるぞ。

 

比較的硬めのPEラインを探している方で、多少高価でも良いラインを使いたい時におすすめ!

▼サンライン ULT8のインプレッションはこちら

PEジガーULT8サンライン ソルティメイト PEジガーULT 8本編みを実釣インプレ!【滑らかさ最上級】

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