
こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は恒例のライトワインド講座をやっていきましょう。
今日のテーマは「ライトワインドに適した時期・時間帯選び」について。
ライトワインドで狙うことができるターゲットは地域や時期によってかなり違いがある。
今回は時期・シーズンごとに狙うことができる一般的なターゲットと時間帯選びの基本を解説。
同じ場所でライトワインドをやるにせよ、魚種によって釣れやすい時期はある程度法則がある。
だから地域によって釣果を上げる難易度は季節によって変わるので、特に初心者の方は要注意。
ここで基本的な知識を覚え、釣行するタイミング・時間帯選びの参考にしてもらえたら嬉しく思う。
まるなか
目次
ライトワインドで釣れる魚は地域・時期によってかなり違う!
ライトワインドで狙うことができる魚をざっくり分類すると、
- 小型回遊魚:アジやメッキ・カマス等
- 上物:セイゴやチヌなど
- 底物:カサゴやソイ・ハタなど
このように分けることができる。
これらのターゲットはそれぞれ釣りやすい時期が存在しているが、それ以上に重要なのが「地域によって釣る難易度が大きく変わる」ということ。
地域によって簡単に釣れる魚と釣れない魚
最近はユーチューブなど、SNSで色んな地域の釣果情報を得ることができるようになった。
しかし、これを鵜呑みにし過ぎると痛い目に会うから気を付けよう。
例えば、メバルは晩秋~春にかけて釣れやすい魚になる。

ある地域でメバルが簡単に釣れている動画などを見て、私の出身である静岡中部でメバルを釣ろうと考える初心者の方は結構多い。
しかし、やってみるとメバルは全く釣れず、私の所に「メバルが釣れないけどどうしたらいいのか?」というような質問がポツポツ来たりする。
これは腕でどうこうできる問題の前に、「そもそもメバルがほとんど釣れない地域だから仕方がない」というのが答えなんだよね。
こんな感じで、他の地域の釣果・釣れっぷりを見て同じように魚を釣ろうと思っても「地域の特性的に不可能に近い」な場合がある。
まずは地元のフィールドで釣れやすい魚の情報を集めてから道具を揃え、釣行するようにしよう。
魚の行動は海水温の影響を強く受ける
海水温と陸上の気温の変化は、似ているようで違いがある。
例えば、夏から秋に向かうと、基本的に陸上の気温は徐々に低くなっていく。
そこから2週間など、タイムラグがあって海水温も変化していくのが良く見られるパターン。
しかし、海水温の場合は「暖流や還流」といった潮の流れの影響を受けやすい。
例えば、気温が下がっていっても暖流の影響が強くなった場合、逆に海水温が高くなることも普通にある。
そうなると海中の季節は陸上とはズレが大きく発生しやすくなる。

最近は海水温が高い状態が秋~冬にかけても続きやすいことが増えてきている。
そのような時は、季節が進んでも夏に釣れる魚がずっと釣れ続けたり、冬の魚がなかなか釣れ始めないこともある。
魚が釣れる時期は気温とともに、暖流や還流といった潮の流れの影響も受けて前後することを覚えておこう。
特に近年は海水温が以上に高くなったりすることが多く、魚が釣れる時期や釣れる魚種も変化してきている。
まるなか
春のライトワインドで釣れる魚
ここからは、時期ごとにライトワインドで釣れやすい代表的なターゲットを紹介していこう。
まずは春に釣りやすい魚から!
メバル(ハイシーズン!)
メバルは春が最盛期で、春は産卵を終えた個体を狙うのがメインになる。

だいたい3月~5月位までが釣れやすく、梅雨時期くらいまでシーズンが続くのが基本のパターンかな。
私の出身である静岡も以前はメバルが比較的簡単に釣れたんだけど、海水温の上昇に寄る為なのか近年は全然釣れなくなった。
海水温が高い年はメバルが釣れなくなるのが早くなったり、近年の異常気象の影響を強く受けている印象があるね。
アジ
春のアジは季節の変動によって釣れるサイズが変わる地域が多い。

基本的には3月~4月位までの水温が低い時期は良型アジが釣れやすい。
その後5月位になって水温上昇が本格化すると、豆アジの接岸が増える地域が多いかな。
ライトワインドでは豆アジの接岸が始まる前の早めの時期の方が狙って釣りやすい(地域性あり)。
カサゴ・ソイ
カサゴやソイといった根魚は低水温期でも釣れやすいターゲット。

基本的には一年を通じて狙うことができるが、冬~春にかけて大きめの個体が接岸しやすい地域も多い。
海水温が低い時期でも比較的活性が落ちにくく、釣り物が少ない時の貴重なターゲットになる。
ただし冬~春先は産卵期に該当するので、リリースを心がけたい。
セイゴ・フッコ
春先を中心に、港の中や河川の河口周辺で釣れやすいのがスズキの幼魚であるセイゴ・フッコ。

ライトワインドでは30cm~50cm位までの個体が釣れやすいが、春はチアユやバチ抜けによって高活性になりやすい。
デイゲームでは、岸壁沿いなどの陰になった部分をライトワインドで探ってみよう。
ナイトゲームの場合はただ巻きの釣りを中心に、ワインドはただ巻きで釣れない時の抑えとして使うのが私のおすすめだ。
チヌ
春はクロダイの産卵期に該当し、大型の乗っ込みクロダイが釣れる可能性が高いシーズン。

セイゴ・フッコ狙いと同様、春はクロダイやキビレもチアユやバチを求めて活動する。
なので産卵を控えた大型個体がルアーで釣りやすいこともあり、2kg~場合によっては3kgクラスの個体が釣れるチャンスがある。
ただし小型~中型の数釣りにはあまり向いていない時期なので、春は大物狙い向きだね。
まるなか
夏のライトワインドで釣れる魚
次は季節が進んだ夏に釣れやすいターゲットを紹介。
アジ
夏場のアジは、基本的に小型サイズがメインになるが、6月~7月の産卵期の限られたタイミングでは大型個体が接岸してくることがある。

主に潮通しが良い外向きの堤防やサーフで大型のアジが釣れやすい。
30cm~40cmクラスの大型のアジになると、ワームを使ったライトワインドよりも小型のメタルジグの方が釣れやすいこともある。
アジのサイズがかなり大きい時は、15g~20gクラスのメタルジグを使ったスーパーライトショアジギングで狙うのもおすすめだね!
ハタ(ハイシーズン!)
ハタは水温が高くなると、岸近くの浅い場所にやってくる習性がある。
ライトワインドで釣れるのは20cm~30cmくらいまでの小型の個体がメイン。

ハタは型の割に引きが強いし、魚が居れば比較的簡単に釣れる。
ライトワインド初心者の方にもかなりおすすめなターゲットだね。
ライトワインドの他小型のメタルジグにも良い反応を見せる。
小型のハタは磯などに行かなくても十分狙うことができる。
港の中の少し水深が深い場所や石が少し転がっているような場所を探ると案外簡単に・お手軽に釣れるぞ。
特にオオモンハタなどは根が険しくない開けた場所にも多いハタなので、港内の海底付近をライトワインドで探ってみると良い。
ブリ・カンパチなどの幼魚
夏になって海水温が高くなると、小型の青物が接岸してくる。

だいたい30cm前後の小型の青物は、ライトワインドで釣ることができるぞ。
遠投が必要な場所の場合はメタルジグの方が手っ取り早いが、小型の餌を偏食している時はワームが強いこともある。
メッキ
メッキは8月位からポツポツ釣れ始めることが多いターゲット。

ライトワインドへの反応が非常に良い好ターゲットだけど、本格シーズンは秋以降。
夏場は小型の個体が多いので、シングルフックのジグヘッドだとフッキングが悪いことがある。
ワームで掛かりが悪い時は、ミノーやメタルジグを使って攻めた方が効率よく釣れる事もあるぞ。
主に河川の河口部や排水溝周りなどをランガンで攻めると良い。
カマス
カマスもメッキと同様、本格シーズンは秋以降のターゲット。

朝夕マズメ・日中は比較的ライトワインドで釣りやすく、夜間はただ巻きの釣りの方がおすすめ。
夏場のカマスは型が小さいことが多いが、群れに当たれば数釣りができる。
魚が居さえすれば反応させる難易度は比較的低めなので、ライトワインド入門にもおすすめだね。
チヌ
夏場のチヌは数釣りがメインになり、20cm~30cm台の個体が狙いやすい。

河川の下流部や水深が浅い根回りでワームを使うと釣れやすい。
ただしチヌが居る場所はフグが多いこともある。
フグが居る場合はワームがすぐにダメになってしまう事があるので気を付けたい。
まるなか
秋のライトワインドで釣れる魚
徐々に水温が下がってくる秋シーズン。
ライトワインドで釣れる魚は比較的豊富なことが多く、釣りもしやすくて楽しい時期だね!
メッキ(ハイシーズン!)
8月位から釣れ始めたメッキは秋がシーズン最盛期。

水温が下がるにつれて群れが集結しやすく、釣れるサイズも大きくなってくる。
私の地元静岡の場合はメバルがあまり釣れないので、ライトワインドのメインターゲットとしてメッキゲームが楽しみやすい。
メッキはだいたい11月~12月位まで釣れる事が多いが、海水温によって釣れる時期が短くなったり・伸びたりする。
カマス(ハイシーズン!)
カマスも秋が最盛期になり、10月~12月位がベストシーズン。

季節が進むにつれて釣れるサイズも大きくなり、脂ものってくる。
主に港内の堤防周りや防波堤で釣りやすく、朝・夕マズメの高活性な個体はライトワインドでも狙いやすい。
アジ
アジは夏場の小型のサイズから徐々に大きくなり、だんだんルアーで狙いやすくなってくる。

釣れるサイズは10cm台中盤~20cm前後になる地域が多いかな。
その後季節が進むと、更に釣れるサイズが上がってくるぞ。
セイゴ・フッコ
秋の台風・低気圧通過後の濁りが入った時が大チャンス!

ライトワインドで釣れるのは小型の個体がメインになるが、濁った時は大型のスズキが釣れる可能性も高くなる。
基本的に秋は河川の下流部など、塩分濃度が低い場所を狙うのがおすすめ!
チヌ
チヌは秋も夏の傾向を引っ張り、数を狙いやすい時期になる。

ただし夏よりも若干成長した個体が狙いやすく、超小型の個体は減ってくる傾向あり。
秋の水温低下とともに荒食いのタイミングに当たることがあり、良い時期に釣行できると中型以上の個体が連発することがある。
ハタ
ハタは秋シーズン序盤まで釣れやすい魚で、水温が低下すると急に釣れなくなる傾向がある。

だいたい9月~10月位までの水温がある程度高い時期が狙いやすく、夏場よりも釣れるサイズは少し大きくなる。
その後11月位になると突然魚が居なくなったり、かなり小型の個体しか釣れなくなるのが良くあるパターン。
まるなか
冬のライトワインドで釣れる魚
ラストは釣りに出掛けるのが辛くなってくる冬のライトワインドについてだ。
メバル
水温が下がってくると接岸を始めるメバル。

12月位までは産卵前の個体が釣れやすいが、年末位になるとメバルは産卵を始める。
地域によって差はあるが、産卵期に入ると小型の個体以外が釣れにくくなり、それが1か月前後続くことが多い。
メバルの産卵は1月~2月頃に行われることが多く、その後春の気配が徐々に見えてくるとハイシーズンに突入する。
冬のメバル釣りは産卵前の大型狙いと、産卵期以降は産卵に関係ない小型個体を狙うパターンになりやすい。
カマス
秋が最盛期のカマスだが、冬になっても釣ることができるターゲット。

冬場は数釣りというよりも型狙いに適しており、30cm以上~場合によっては40cm以上の良型が狙える。
大型の個体になってくると、小型のワームを使ったライトワインドでは鋭い歯によるラインブレイクが増えることがある。
そのような時はワームサイズを大きくしたり、ただ巻きの釣りやメタルジグなどで狙うと良い。
アジ
冬場のアジは数釣りは難しくなるものの、ルアーで釣りやすい中型以上の個体がメインになってくる。

静岡の場合はアジングが成立しやすいのが冬~春先になり、シラスなどのベイトのより次第で低い水温は関係なくアジが釣れる。
カサゴ・ソイ
カサゴやソイは水温が下がっても釣れやすいターゲット。

冬場は産卵のために良型個体が接岸するので、釣り物が少ない冬場でも癒しの存在。
春の項目でも触れたとおり、低水温期は産卵期に重なる。
必要以上の個体はリリースしたり、徹底的に釣りすぎないように気を付けよう。
メッキ
メッキは地域によっては冬まで釣れる事がある。

この個体は3月まで生き残っていたメッキで、海水温次第では長く生き残る可能性がある。
主に九州南部や四国・静岡などの温暖な地域がこれに該当しやすいだろう。
静岡の場合は平均して12月いっぱいくらいまでは比較的メッキが釣れやすく、海水温が高い年は1月下旬位まで何とかメッキが狙える。
ただし海水温低下により、ルアーの追いは徐々に悪くなり、引きも弱くなってくる。
まるなか
ライトワインドに適した時間帯
最後に、ライトワインドに適した時間帯選びについて紹介していこう。
朝夕マズメ・または日中がベスト!
ライトワインドは日中でも、夜釣りでも楽しむことはできる。

しかし、どちらかといえば光量がある時間帯(朝夕マズメ・日中)の方が効果を発揮しやすい傾向がある。
ライトワインドはワームをダートさせることによって
- アピール力が高く、手っ取り早く広範囲を探れる
- ただ巻きの釣りでは食わせられない低活性な個体を食わせる
これらの効果が期待できる。
このメリットは、どちらかといえば夜釣りでは発揮されにくい傾向がある。
夜はただ巻き・リフトフォールの釣りをメインに
魚種にもよるが、魚は基本的に「夜になると動きがスローになって行動範囲が狭くなる」傾向がある。

ナイトゲームで魚を狙う時は、ライトワインドのような強いアピールで探るよりも、ただ巻きや縦方向のリフトフォールで探った方が安定して魚の反応を得やすい。
夜の場合は魚に対してルアーを激しく動かして見せるより、ナチュラルな動きで違和感を与えない方が魚がスレにくく、狭い場所から連続して魚を釣りやすい印象があるぞ。
夜釣りの場合は、まずはワームをダートさせずに探ってみる。
それでだめな時の一手として、ライトワインドを使うのがおすすめ。
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