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こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は渓流ルアーを紹介します。
今日はスミスのヘビーシンキングミノー、Dインサイトをインプレッション。
Dインサイトは極端なフラットサイドボディが特徴的なミノーで、正直言って好みが分かれる印象です。
しかし、上手に使うとかなりいい仕事をしてくれるので、私自身一時期はDインサイトばかり投げていた思い出がありますね(笑)
今回は使用感やアクションなどを詳しく紹介するので、参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
管理人の経験・主な実績としては
- 年間釣行回数250~300以上(淡水・海問わず毎日釣りをしています)
- 渓流釣りはルアー・餌・フライ・テンカラと各経験あり
- 釣果:渓流ルアーゲームにて半日でイワナ・アマゴを50匹以上など
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘経験
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方の活用あり
こんな感じで、毎日釣りばかりやって生活している釣り好きです。
Dインサイトのスペック・ラインナップ
Dインサイト44
- 全長:44mm
- 重量:4g
- 比重:ヘビーシンキング
- フックサイズ:#12
Dインサイト44はコンパクトボディながらフラットサイドボディなのでアピール力が意外と大きく、小規模渓流でヤマメやイワナなどを狙う時によく使っていますね。
アピール力的には、一般的な細身の形状の50mmクラスのミノーと大差ない感じで使用できます。
Dインサイト53
- 全長:53mm
- 重量:5g
- 比重:ヘビーシンキング
- フックサイズ:#12
ベーシックな50mmクラスのDインサイト53ですが、フラットサイドな分水押しはやや強めになっています。
私の場合は里川~中流、小規模な本流域で使用することが多く、上流域の場合はやや増水している時や水が濁っている時などに好んで使っていますね。
Dインサイト64
- 全長:64mm
- 重量:7.6g
- 比重:ヘビーシンキング
- フックサイズ:#8
ラストは一番大きいサイズ、中・本流や湖などに対応する64mmのモデルですね。
私の場合、Dインサイト64は使っていないのが現状です。
カラーラインナップ
Dインサイトのカラーラインナップは上記の通りです。
Dインサイトを「サクッと」インプレ
Dインサイトの使用感について、ざっくりとまとめておきましょう。
- 飛距離:フラットサイドの割には安定した飛距離
- フォール:尻下がりのフォール姿勢
- アクション:やや控えめな速いピッチのウォブリング・移動距離が少ないスライド&ヒラウチ
- 使い方:ややラインを緩ませたトゥイッチングが基本。その他ドリフトにも高次元で対応
- シチュエーション:浮き上がりを抑えたい場面や水押しが少し強いミノーを使いたい時に最適
簡単にインプレッションするとこんな感じでしょうか。
より詳しく使用感や使い方を解説していきましょう。
飛距離
後方重心+低重心設計
フラットサイド系のプラグは飛距離が出にくいものもありますが、Dインサイトはリアバランス+低重心設計によって渓流ルアーゲームに必要な飛距離は十分確保されています。
アンダーハンドでキャストしてもピンスポットに入れやすく、ヘビーシンキングミノーらしい優れたキャスタビリティがあります。
一番小さい44のモデルでも割とキャストしやすく、使用感は良好ですね!
全長の割にボリューミーなボディ
Dインサイトは極端なフラットサイドボディ+体高のあるボディ設計になっています。
全長の割にボリューム感がやや大きめになっているので、44mmのモデルでも4gの自重が確保されています。
ですのでサイズの割にキャスタビリティに優れていて、スペック以上に投げやすく作られています。
インサイト44でも十分投げやすく、渓流域では必要な飛距離がしっかり確保できていてストレスなく扱えますね!
フォール
レンジキープ性に優れた尻下がりの沈下姿勢
Dインサイトは重心が後方に設定されているので、尻下がりの姿勢で若干速めにフォールします。
スミスには定番のDコンタクトやDコンパクトというミノーもありますが、Dインサイトはフラットサイドでボディの幅が狭く設計されているので、沈下時の水の抵抗は小さめです。
ですので、同社の他のヘビーシンキングミノーよりもやや深いレンジを引きやすい印象があります。
テンションフォールでロールアクションを発生
Dインサイトはフォール中にラインを張らず・緩まずの状態にすると、小刻みなロールを発生しながら沈下します。
特にクロス~ダウンの釣りでこのロールアクションが効果的になることがあり、フォール中はしっかりラインのコントロールをするのがコツですね。
このロールアクションはDコンタクトでも出せますが、Dインサイトの方が小刻みでアクションはやや小さいような気がします。
ラインテンションを強めに掛けると、ロールアクションは収まります。
アクション・動きの特徴
次はDインサイトのアクションの質について、少し詳しくインプレしていきましょう。
ハイピッチ&控えめなウォブリング
Dインサイトのアクションですが、巻きで使うと大人しめなウォブリングでスイミングします。
DコンタクトやDコンパクトと比較すると、明らかにアクションが控えめなので、使用感の違いは明らかです。
アクションが大人しい分、流れを受けてもバランスを崩しにくく、姿勢には安定感がありますね。
ブリブリ泳ぐミノーが好きな方には、少し使いにくさがあると思います。
移動距離を抑えたヒラウチ
一方でロッドアクションを与えると、フラットサイドボディ特有の強めの水押しを発生させます。
Dインサイトは、切り立ったような典型的なフラットサイド形状をしているのが特徴です。
アクションを与えた時の抵抗感は強めになっていて、「ガツッ」と穂先に明確な重みが乗ります。
一般的な形状のミノーと比較すると、穂先に伝わる抵抗感があっさりしているような感じですね。
ですので、穂先にまとわりつくような操作感が好きな方には、Dダイレクトの使用感は好き嫌いが分かれる印象があります。
ロッドアクションを与えると、若干のスライドは見せますが、左右に鋭いダートを見せるのではなく、ヒラウチを見せて短い距離でピタッと止まります。
まるなか
Dインサイトの使い方
巻き&トゥイッチ(主にアップストリーム)
ルアーを上流に向かってキャストするアップストリームで使う時ですが、私の場合は巻きとトゥイッチを混ぜて使用することが多いです。
ただ巻きでハンドルを数回転させ、そこに1~2回ほどの軽めなトゥイッチを組み合わせるのが基本パターンですね。
バシバシとテンポよく・キレ味鋭いダートアクションで釣っていくなら、DコンタクトやDコンパクトを好んで使います。
Dインサイトの場合は少し丁寧に誘いを掛けたり、狭い範囲でルアーをしっかり見せたいような時に出番が来ます。
ロッド操作でアクションさせる時は、強めの操作でルアーを引っ張るのはおすすめしません。
ラインが張りすぎない状態をキープしつつ、優しくトゥイッチすることで、非常にやわらかな平打ちを発生するようになります。
そうすることで動きに滑らかさが出ますし、移動距離がかなり抑えられ、一般的な形状のミノーとは違ったアピールでトラウトを誘えます。
強くトゥイッチするとフロントフックを拾ってしまったり、動きが硬くなってしまい、このミノーの良さが引き出せない気がします。
まるなか
ドリフト
個人的にDインサイトで一番使用機会が多いのはドリフトで、クロス・ダウンクロスでの流れの中の粘りがお気に入りです。
軽くテンションを掛けつつ、時々トゥイッチしたりしてルアーを下流に流し込み、その後にルアーをターンさせます。
ミノーを流し込んで「ドンッ」とバイトが出るのはたまらなく楽しいです。
Dインサイトの良さは、フラットサイドながら低重心で浮き上がりにくいことにもあります。
DコンタクトやDコンパクトよりも若干下のレンジをキープしやすいんですよね。
流し込むパターンはいくつかあり、
- ラインテンションを一定に保って流し込む
- スローなトゥイッチでヒラウチさせつつ流し込む
- シェイクに近い小刻みな速いテンポのトゥイッチで流し込む
こんな感じで色んなパターンを試してみると、思いのほか反応が変わったりします。
中でもお気に入りなのは「3」のパターンですね。
Dインサイトはシェイクに近い素早く小刻みなロッド操作を与えて流し込むと、左右に千鳥ながら高速でヒラを打つような独特なアクションを発生させます。
このパターンでスレたトラウトが良い感じに反応することもあるので、試してみて下さい。
ちなみにこの時もラインは張りすぎないことを意識し、強くアクションさせる必要はありません。
ピンスポットのステイ(ダウンストリーム)
Dインサイトの移動距離が少なく柔らかな平打ちアクションが活かせるのが、ダウンストリームでミノーを1点にとどめる使い方ですね。
岩陰や流れのヨレなど、トラウトが潜んでいそうなピンスポットに上流から流し込み、一点に止めてトゥイッチしたりして誘います。
特にスレた良型狙いや増水・濁り時に強く、過去に良い思いをしている使い方ですね。
先ほど紹介したような、細かなシェイクに近いアクションで誘うのも超おすすめですよ!
まるなか
適したシチュエーション
程よく水量・水押しがあるフィールドにおすすめ
Dインサイトはヘビーシンキングミノーですが、Dコンタクトよりも浮力が小さく、1枚下のレンジを泳がせやすく設計されています。
源流~中流・小規模本流くらいまでは使用できますが、ある程度の水量・水深がある釣り場で使い勝手が良いです。
フラットサイドボディで横幅がかなり狭く作られているのでフォール速度が速く、通常のシンキングミノーだと少し浮き上がりが目立ってしまうような状況下でこそ、使い勝手の良さが活きてきますね!
チャラ瀬や水量が少ない源流・支流は苦手
▼ヘビーシンキングミノーについてより詳しく知りたい方は【渓流用ヘビーシンキングミノーのおすすめ・使い分けのコツ解説】を。
渓流用ミノー選びの基本や、初心者の方にも使いやすいものについては【渓流用ミノー選び・おすすめアイテム徹底解説】を参考にどうぞ。
フック
標準装備のフック・ST-11
Dインサイトに標準装備のフックは細軸の仕様になっています。
渓流域で20cm台程度までのヤマメやイワナを狙うには良いですが、強度的にはやや低めですね。
アクションバランスを崩したくないのであれば、標準装備のDコンタクトフック・もしくはオーナーのST-11が使用感としては近くなっています。
強度を上げたい時
流れが速い渓流域でヒットした魚を強引に抜いていく場面だったり、30cm以上のトラウトが釣れる可能性が高い時は、フック強度を上げた方が使い勝手が良いですね。
私が使っているものとしては、
- ヴァンフック DT-38(一般的なトレブルフックよりもワンサイズ大きめ)
- オーナーST-36
この辺りを使っています。
ヴァンフックのDT-38は硬度が非常に高いフックになっていて、僅かに太軸ながら正しく使えば強度はかなり高く、アクションが変化しにくくて使い勝手が良くお気に入りです。
ただし硬度が高い分、無理やりフックを外したり、ねじったりすると折れやすいので注意が必要です。
DT-38を使う時は、バーブレス仕様のモデルを使うのがおすすめですね。
なお、DT-38は一般的なトレブルフックよりも同じ番手だとサイズがやや大きいです。
Dインサイト44に合わせるなら#14が使いやすいです。
使い分け
Dインサイトと似たサイズ感のヘビーシンキングミノーにDコンタクトとDコンパクトがあります。
上から順に、Dインサイト・Dコンパクト・Dコンタクトです。
どれも同じフィールドで使えるアイテムですが、微妙に特性が違うので使い分けができます。
私なりの考え方を紹介しておきましょう。
Dコンタクト
Dコンタクトは渓流トラウト用ヘビーシンキングミノーで1番メジャーなアイテムといっても過言ではないでしょう。
Dコンタクト50とDインサイトの違いですが、Dコンタクトは
- ロッド操作による左右への鋭く流れるようなスライド・ダートアクションが特徴
- 巻き・テンションフォールのアクションはやや大きめ
- レンジ:Dコンタクトの方がやや浮き上がりやすい
- 操作感:Dコンタクトの方が柔らかくて滑らかな操作感がある
このような特徴があります。
Dインサイトが移動距離が小さいヒラウチアクションに対し、Dコンタクトは大きく切れ味が良いスライドアクションというのが一番分かりやすい違いでしょうか。
私の場合、アップストリームでテンポよく探っていくような時は、Dコンタクトのスライドアクションを活かすことが多いです。
その他、虫などのボリュームが小さい餌を食っているトラウトをクロス・ダウンで狙う時は、ドリフトで使ったりしますね。
Dコンパクト
DコンパクトはDコンタクトの小型バージョンのようなアイテムで、38と45があります。
私の場合は45を好んで使っていますね。
DコンパクトのアクションはDコンタクトに似ていますが、ややキビキビ感が強くてスライド幅は控えめです。
ボディが小さい分浮き上がりやすいので、水量が少ない支流域などを狙う時に使うのがおすすめです。
浮き上がりやすさとしては
- Dコンパクト>Dコンタクト>Dインサイト
こんな感じになるので、釣行する場所の水量や流れの強さなどによっても使い分けるといいですね。
Dコンパクトはボリュームがかなり小さいので、ミノーにチェイスがあるものの、あと一歩で見切ってくる個体が多い時にもおすすめですね!
まとめ!
今回はDインサイトのインプレッションをしました。
極端なフラットサイドボディで操作感にやや癖があるミノーですが、うまく使うと強い効果を発揮する強さを秘めたミノーですね!
強くアクションさせるのではなく、ソフトなトゥイッチでラインを張りすぎないように操作するのが私なりの使い方のコツです。
狭い範囲でしっかり誘いを掛けたい時などに活躍するミノーなので、気になる方は試してみて下さい。
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