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こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はチニング講座をやっていきましょう。
今日のテーマは夏のチニング攻略に役立つ基本的な知識・コツを掘り下げて紹介していきます。
クロダイやキビレは時期(水温)によって行動パターンが変化するので、1年中同じような狙い方では釣果が伸びないことも多いですね。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やチニングにおける実績としては
- 年間釣行数300以上
- チニング自己記録:3.4kg・60cmオーバー(春ののっこみチニングにて)
- 静岡中部のチニングで2か月間以上ボウズ無し(釣行回数40回以上、1回の釣行時間は平均1時間半ほど)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店、メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の掲載・利用あり
こんな感じで、それなりの実績を残しています。
夏のチニングにおけるポイント選びのコツ
まずは夏のチニングにおけるポイント選びについて、私が意識しているものを紹介していきましょう。
クロダイとキビレの違い
夏のチニングではポイント選びが結構重要で、チニングでターゲットになるクロダイとキビレによる習性の違いが釣果を左右することも多いです。
基本的には
- キビレ:回遊性が高く、特に高水温期は潮通しが良いエリアがおすすめ
- クロダイ:個体によって内湾に居着く個体・潮通しが良い場所を回遊する個体に分かれる
夏のチニングにおいては、私としてはこのような傾向を感じています。
キビレの数釣りをしたいのであれば、狙い目になるのは高水温期でもフレッシュな水が供給されるポイントになりますね。
一方でクロダイの場合は水温が高くなっても内湾の水が澱んだ場所に居続ける個体もいますし、キビレのように回遊性が高い個体もいます。
最近人気のフリーリグを使って数釣りをするのであれば、どちらかといえば潮通しが良いエリアを中心に狙っていくと釣果を伸ばしやすいと思います。
水・潮が動くエリアとは
夏のチニングでは潮通しが良く、水の動きに変化があって新鮮な酸素が供給される場所が狙い目になります。
先ほど紹介したように、特にキビレ狙いでは重要度が高いですね。
水・潮が良く動くエリアの具体的な例としては
- 岬の周辺
- 湾の出入り口付近
- そこそこ流量がある河川
- 外洋に面したサーフや磯
このような場所は夏場の実績が比較的高いと感じます。
チニングは内湾や河川内のような奥まった場所でないと成立しないと考えている方も結構多いですが、夏場を中心にサーフや小磯なども狙い目になります。
外洋に面したポイントのチヌは魚影さえあればスレていないことが多く、大型のクロダイがトッププラグなどで思いのほか簡単に釣れたりしますよ!
何もないサーフや磯は狙いが絞りにくいですが、河川の流れ込みやシャローフラットが広がっている釣り場は釣果が出しやすい傾向がありますね。
河川の中流域も狙う
クロダイやキビレは河川内にも侵入する習性がありますが、水温が高くなる夏場は特に河川の上流まで遡上しやすい印象があります。
ナマズやブラックバスなどを狙うようなポイントにクロダイやキビレが泳いでいたりと、ほとんど海水の影響を受けないような場所まで上ってくることも案外多いですね。
チヌに限らず、魚は流れが効く場所に潜んでいる個体の方が騙しやすい傾向があり、ルアーで釣るのが楽だったりします。
夏場は河口周辺に絞らずに少し広い範囲を探ってみると、新たなポイント開拓ができたりしますね。
まるなか
夏チニングの時間帯セレクト
次は時間帯ごとの傾向について紹介していきます。
デイゲーム
夏のチニングですが、デイゲームは釣り方や釣り場の癖によって釣りやすい・釣れにくいがハッキリ分かれやすいと感じます。
デイゲームのメリットとしては
- 場所によってはサイトフィッシングでチヌが釣れる
- トップウォータープラグが効きやすい
このようなメリットがあります。
一方でデメリットも存在していて、外道や手のひらサイズなどの小型のチヌが多い釣り場の場合は中~大型のチヌが釣れにくくなります。
特にワームを使ったボトムゲームの場合はかなり厄介になることも多く、高水温によってフグやベラが湧いてしまうとチニングどころではなくなります。
私の地元静岡中部の場合はトッププラグでチヌを釣るのが結構難しかったりするので、夏場のデイゲームはフグとの戦いになることも良くあります。
夜釣り・ナイトゲーム
次は夜釣りで狙う場合ですが、夏のナイトチニングは日中よりも外道に邪魔されにくいのが大きなメリットですね。
かなり警戒心が高いチヌが多いフィールドの場合は、デイゲームよりも釣果を出しやすいことも多いです。
日没直後の時間帯はチヌの反応が不安定になることもあるので、私としては日没後2~3時間ほど経過した時間帯から深夜・朝マズメまでがおすすめですね(地域による違いもあると思いますが)。
マズメ
マズメは朝・夕の2回ありますが、私としては朝マズメの方が実績は安定しています。
暑さを避ける意味でも朝マズメ前の真っ暗な時間帯から釣りを開始し、その後日が出てから2時間くらい釣りをするのがおすすめですね。
マズメの時間帯はベイトが浮きやすく、チヌがボイルしているような時はトッププラグやバイブレーションに好反応見せることもありますよ!
夏チニングは雨・濁りを味方につける
大雨後は大チャンス!
夏は短時間に大雨が降ることがあります。
雨によって強い濁りが入ると、チニングでは大チャンスが到来します。
チニングにおいては1年を通じて雨は良い傾向に作用することも多いですが、特に水温が高い夏場は雨によって活性が急上昇しやすいと感じますね。
普段警戒心が高くてなかなかルアーで釣るのが難しいフィールドほど、雨の後は簡単に釣れたりしますよ!
なお、濁りの中にチヌが突っ込んでくる習性があるので、泥濁り状態でも全く問題なく魚は釣れます。
私の地元のチヌはルアーで釣るのが難しいとされる地域ですが、雨の後なら投げるたびチヌのバイトが出るような状況もありますね。
河川・漁港・サーフなど場所を問わず、濁りが入った時は積極的に狙いましょう。
濁った時は超シャローを狙う
雨が降って濁りが入った時は、普段よりも水深が浅い場所を中心に狙うのがおすすめです。
夏の高水温+濁りにより、チヌは背中が出てしまうようなシャローに差してくる機会も増えます。
私の場合、夏場で濁りが入った時は水深が30cmくらいしかないような場所も積極的に狙うようにしていますね。
場合によっては背ビレを水面に出してチヌが餌を夢中になって食っているのが目視できたりしますぞ。
まるなか
夏のチヌに効果的なルアーセレクト
ワームを使ったボトムゲーム
ワームは時期問わず使える存在で、夏においてもオールラウンドに対応できます。
無難なのは3インチ前後のクロー系ワームを使ったフリーリグですね。
ワームは汎用性の高さが魅力ですが、中層~水面を意識したチヌを狙う場合は注意が必要です。
目線が上に行ったチヌを狙う時はワームを使ったボトムゲームではなく、プラグを使った方が明らかに反応が良いこともありますからね。
特にマズメ・デイゲームではチヌが浮きやすいので、見えているチヌが居るような時はチヌの目線がどこに向いているのかをチェックすると良いですね。
トップウォータープラグ
夏のチニングではトッププラグも効果的で、シャローエリアに差してきてチヌがボイルしているような時は特におすすめ。
チニング用のプラグを使えばOKですが、どれを選んだら良いのか分からない時はペンシルポッパータイプのルアーが無難に使いやすいですね。
▼トップウォーターチニングにおすすめなルアーについては【チヌのトップゲームの基本・おすすめなルアー徹底解説】を参考にどうぞ。
各社ルアーを全て実釣比較、公平な視点で紹介します。
まるなか
ワインド(ダート)
リアクションバイトを強く意識したダートアクションもチヌによく効くことがあります。
ダート系の釣りはフィールドによって効く・効かないの差がかなり大きいですが、ズル引きやボトムバンプといった誘い方よりも手っ取り早く探ることが可能です。
また、パターンにハマると大型のクロダイがあっけなく釣れたり。
しかし、下手に使うとチヌが怯えて逃げてしまうこともあるので、拒否反応を見せるような時は使わない方が良いですね。
バイブレーション
バイブレーションもパターンにハマると強いルアーで、シャローエリアにイワシやボラの幼魚などが見えている時におすすめです。
遠浅なポイントでのウェーディングゲームなど、遠投が必要な場面でも使い勝手が良いですね。
揃える優先順位としてはワームやトップウォータープラグの方が上ですが、最低限持っておくと役に立つことがあります。
夏のチニングに関するよくある質問
最後に、時々受けることがある質問について紹介しておきます。
夏パターンはいつまで続くか
夏のチニングですが、私の地元静岡の場合はだいたい5月中・下旬くらいからスタートする印象です。
その後6月の梅雨入り前後になると本格的に夏らしいパターンになり、その後10月上旬くらいまでは継続します。
近年は夏を中心に気温が高い状態が長く続くので、年によっては11月中・下旬位まで夏のパターンを引っ張ることもありますね。
ですので、夏のシャロー狙いやトップウォーターチニングも場合によっては11月くらいまで楽しめます。
その後季節が進んで水温が低くなると、チヌのレンジが下がったり、深場に落ちたりします。
※季節の進み方は暖流の効き具合や緯度などによって変わるので、地域差が当然あります。
見えチヌが釣れない
夏の高水温期は見えているチヌを発見することも多いと思いますが、見えチヌを釣る難易度についてはフィールドによる差が非常に大きいです。
私は地元静岡中部を中心に、チニングで有名な浜名湖や九州・四国などへ遠征もしています。
地元静岡中部の見えチヌを釣るのは非常に難しく、浜名湖や九州・四国のチヌは比較的簡単に釣れました。
特に西日本のチヌは動くものに反応が良く、ルアーに対して拒否反応を示す個体が少ないと感じます。
見えているチヌ狙いでは見切りをつけるのがかなり重要で
- ルアーを投げると興味を全く見せず、一目散に逃げる
- ラインが水面に落ちただけ、糸鳴りだけでも逃げる
- 餌釣りではチヌが釣れるのに、ルアーでの釣果をあまり聞かない釣り場
これらに当てはまる場所の場合は、見えているチヌをルアーで釣るのはかなり難しいと思います(場合によっては餌を使っても不可能に近い)。
一方で
- ルアーを投げてもすぐには逃げず、多少なりとも興味を見せる
- ワームのズル引き以外にもワインドバイブレーションなどの動くルアーでチヌが良く釣れる釣り場
- チヌの前にラインを落としてもそれほど嫌がらない
このようなフィールドの場合、見えチヌがルアーで釣りやすい可能性は比較的高いと感じますね。
まるなか
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