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こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はパームスから発売されているアレキサンドラの使用感や使い方を詳しくインプレしていきます。
アレキサンドラ自体はモデルチェンジしているものの、かなり以前からラインナップされている定番のフラットサイドミノー。
前は高級なバルサ素材のモデルがあったような思い出がありますが、現在は誰でも使いやすい価格のミノーとして販売されています。
使用感はマイルドで、フラットサイドミノー特有の「カクカクしたような硬い使用感」が嫌いな方にもおすすめ!
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 年間釣行数300以上
- 渓流~船釣りまで、ルアー・フライ・餌と各種の釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店、メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の掲載・利用あり
こんな感じで、毎日のように釣行を重ねて生活している釣り好きです。
アレキサンドラのラインナップ・選び方
渓流域
河川の上流域で使用する場合ですが、候補としては
- 35mm:小場所・ピンスポット狙い用
- 43mm:やや小さめのオールラウンド
- 50mm:オールラウンド
私の場合はこんな感じで考えています。
一般的な渓流域での使用であれば、43mmと50mmがあればだいたいカバーできます。
中・本流域
中流~本流域で使用する場合は
- 50mm:虫を食っている個体やピンスポット狙い
- 63mm・70mm:中・本流のスタンダード
こんな感じで、63mmと70mmを中心に、使い方によっては50mmを混ぜる感じで。
アレキサンドラを「サクッと」インプレ!
アレキサンドラの使用感を詳しく解説する前に、私なりの印象をざっくりとまとめておきます。
- 飛距離:薄型ボディでスパッと飛ぶ
- フォール:水平気味の姿勢で沈下
- アクション:フラットサイドミノーとしては柔らかさがあり、しっかりダートする
- 使い方:トゥイッチングをメインにただ巻き・ドリフトなど
- フックセッティング:一度掛かればバラシ難いが、状況次第ではフッキングが悪い
- シチュエーション:オールラウンド。速度を落とした誘いにも対応しやすい
簡単にインプレするとこんな感じですね。
アレキサンドラは水平気味の姿勢をキープする能力の高さ、割と極端なフラットサイドミノーとしては柔らかなアクションが特徴的!
飛距離
アレキサンドラですが、比重的にはヘビーシンキングミノーに分類されます。
ヘビーシンキングミノーとしては極端に重たいわけではありませんが、ボディはかなり薄型。
投げやすさにおいては十分優秀で、空気抵抗が小さいのでスパッと飛ばしやすいですね。
しかし、横風が吹くと薄型で体高のあるフラットサイドボディが風の影響をやや受けやすく、カーブしたり・飛行姿勢が乱れることがあります。
投げやすさに関しては超優秀とまではいきませんが、不満はなく使うことができています。
フォール・レンジ
水平気味の姿勢で沈下
アレキサンドラの大きな特徴の1つが、水平姿勢のキープ能力。
極端なフラットサイド系ミノーは後方重心設計のものが多く、特性の違いによる使い分けが可能になっています。
アレキサンドラはポーズを与えると、水平気味の姿勢を作ってユラユラと揺れながらフォール。
後方重心のミノーよりも滞空時間が長くなり、トラウトに対してミノーをしっかり見せて食わせやすくなっています。
例えば、フラットサイドミノーの定番にスミスのDインサイトがあります。
Dインサイトは素早く沈む後方重心設計なので、連続的な誘いには使いやすいんですが、ポーズを多用した時に尻下がりになってしまうんですよね。
流れのヨレや岩の陰など、気になるスポットでミノーをじっくり見せたい時は、アレキサンドラのフォール姿勢が活きてきますよ!
80cm前後までのレンジが得意
アレキサンドラのレンジ(泳層)ですが、流れの強さにかなり影響されるものの、だいたい70・80cm位までの深さを引きやすい印象です。
後方重心のフラットサイドミノーと比較すると、若干浅い場所を探りやすいと感じますね。
1段下のレンジを探りたい時は、Dインサイトなどの後方重心でアクションが大人しめなミノーの方が使いやすいと感じます。
この辺りは釣り場の状況や魚の活性による使い分けが重要になってくるので、優劣をつけることはできません。
アレキサンドラのアクションの質・使い方
フラットサイドミノー感が目立ちにくい
アレキサンドラは薄型ボディで体高があるボディ形状。
これらのミノーは好みが分かれやすく、アクションを与えた時の「手元に伝わる硬い・あっさりした感触が嫌い」という方が結構います。
丸みのあるミノーはアクションを与えた時に柔らかな感触で使えるものが多く、ヘビーシンキングの極端なフラットサイドミノーは手元にバシバシと抵抗感がダイレクトに伝わりやすいんですよね。
アレキサンドラの良いところは、割と極端なフラットサイドミノーですが、操作感には程よい柔らかさがある点。
マイルドな使用感になっているので、この手のミノーがあまり好きではない方にも使いやすくなってますぞ!
ただ巻き
アレキサンドラただ巻きで使用すると、ウォブンロールでヒラヒラとスイミングします。
ヘビーシンキングミノーなので立ち上がりはそこまで早くありませんが、巻き出しで少し速くリールを巻いたり、ダウンで使えばただ巻きで誘いを掛けることも十分可能ですね。
フラットサイドの体高があるミノーの割にアクションには柔らかさがあり、ユラユラとスイム。
ウォブリングメインですが、若干ロールアクションが混じり、カクカク感が少なくて滑らかさがあります。
リップは短めですが、ある程度幅があり、それなりに水を受ける丸形の形状です。
トゥイッチング
トゥイッチングでアクションを与えると、ヒラ打ちの中に程よいスライドダートが混じります。
極端なフラットサイドミノーはスライドダートアクションを出しにくいものが多いので、アレキサンドラはその点で使い分けが可能です。
先ほど紹介したように、アレキサンドラはフラットサイドミノー特有の移動距離を抑えたヒラ打ちとは違い、操作感もマイルド。
普段極端なフラットサイドミノーを使わない方でも、違和感が少なく使えると思います。
私の場合は2回~4回ほどの連続トゥイッチとポーズを混ぜて使うことが多いですが、水平姿勢キープ能力を活かし、少し長めにポーズを入れた使い方もおすすめですよ!
ドリフト
アレキサンドラの水平姿勢キープ能力を活かし、ドリフトで流れに乗せて使うのも良い感じですね。
尻下がりで沈下するミノーよりも弱い流れで流し込みやすくなりますし、尻下がりになりにくいので魚に対して違和感の少ない姿勢もキープしやすくなります。
流れに乗せて沈み岩や流れの変化でロッドアクションを与え、ヒラ打ちダートで食わせたり。
フック周り
シングルフック搭載
アレキサンドラは標準で前後シングルフック仕様。
これはその時の魚の活性や使い方によって良し悪しが分かれますね。
魚がしっかりとルアーにバイトしてくる時は、バラしにさや魚へのダメージなどにおいてメリットが大きくなります。
一方、フックに触れるような食い方や、じゃれつくようなバイトが多い時はフッキング率がかなり低くなることもあります。
状況によってはトリプルフックに変えてみたり、魚の反応を見てフックを使い分けると良いですね。
フロントローリングアイ
フロントフックのアイはローリング仕様になっています。
これはフロントフックに皮一枚でフッキングした時に効果を感じることがあり、渓流魚特有のローリングによる口切れを防ぐ効果が期待できますね。
やり取り中に「バラしそうだな」と嫌な予感がしてもフックが回転してくれることで、特に至近距離でのフックアウトが減る印象です。
適したシチュエーションなど
アレキサンドラが適したシチュエーションですが、程よい比重のヘビーシンキングミノーなので、極端な状況を除けばオールラウンドに使えます。
水平気味のフォールで沈下速度はそこまで速くないので、かなり流速が速い瀬や淵を攻める時は使いにくいことがありますね。
まるなか
▼ヘビーシンキングミノーについてより詳しく知りたい方は【渓流用ヘビーシンキングミノーのおすすめ・使い分けのコツ解説】を。
渓流用ミノー選びの基本や、初心者の方にも使いやすいものについては【渓流用ミノー選び・おすすめアイテム徹底解説】を参考にどうぞ。
まとめ!
今回はパームスのアレキサンドラのインプレをしました。
- 程よい比重のミノーで汎用性は比較的高い
- 水平気味の姿勢で沈下し、フォールスピードはやや抑えめ。食わせの間を演出しやすい
- 形状的には割と極端なフラットサイドミノーだが、操作感はマイルドで癖が少ない
- ただ巻きではウォブリングにロールが混じり、ヒラ打ちに程よいスライドアクションが混じる
要点をまとめるとこんな感じで、「フラットサイドミノー特有の硬い・あっさりした操作感が苦手」という方にも使いやすい使用感になっていますね!
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