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こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は渓流トラウト用のミノー、メガバスのグレートハンティングミノーフラットサイドをインプレッションしていきます。
このミノーはロッドアクションを与えた時のキレ味鋭いレスポンスと軽快な操作感が特徴的ですね。
個人的にはかなり好きな味付けで、ダート系のミノーを探している方におすすめ!
- 特徴・アクションの質
- 使い方
- 適したシチュエーション
これらについて紹介していくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 年間釣行数300以上
- 渓流~船釣りまで、ルアー・フライ・餌と各種の釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店、メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の掲載・利用あり
こんな感じで、毎日のように釣行を重ねて生活している釣り好きです。
グレートハンティングミノーフラットサイドのスペック・ラインナップ
45フラットサイド
- 全長:45mm
- 重量
- フローティング:1.7g
- ファストシンキング:2.9g
- フックサイズ:#12
渓流用ミノーとしてはやや小さめな45mmのモデル。
主に小規模な支流や水深が浅めな瀬などを狙うのに適しています。
ファストシンキングモデルでも2.9gの重量なので、渓流用ミノーとしては軽めですね。
50フラットサイド
- 全長:50mm
- 重量
- フローティング:2.5g
- ファストシンキング:4g
- フックサイズ:#12
渓流域のスタンダードモデルが50mm。
河川の上流域全般~中流・小規模本流域まで対応できます。
体高があるフラットサイドミノーよりもボリューム感はやや控えめで、汎用性を求めるなら50mmのファストシンキングモデルがおすすめ!
フローティングモデルは横から流れを受けた時にバランスを崩しやすく、使うシチュエーションを選びます。
グレートハンティングフラットサイドを「サクッと」インプレ
グレートハンティングフラットサイドの使用感を詳しく解説する前に、ざっくりとインプレをまとめておきます。
- 飛距離:平均クラス
- フォール・レンジ:フロントよりの重心で水平姿勢を維持して沈下(ファストシンキングモデル)
- アクション:やや控えめなハイピッチなスイミング。ロッドアクションでヒラ打ち&ワイドダート
- 使い方:トゥイッチング・ドリフトなど
- フック:鬼手仏心フックは癖あり
- シチュエーション:比較的浮き上がりやすく、水量が少なめなポイント向き
簡単にインプレするとこんな感じですね。
巻きよりもロッドアクションを与える使い方におすすめで、明滅感とダートのキレ味が非常に優れていますぞ!
飛距離
グレートハンティングフラットサイドの飛距離ですが、一般的な渓流用ミノーとしてはそれほど飛ぶ印象ではないですね。
ヘビーシンキング設定のファストシンキングモデルであっても比重はやや軽めの設計になっていて、50mmのサイズで4g。
50mmクラスのヘビーシンキングミノーで4.5g前後のものが多いので、0.5gほど軽いんですよね。
ウェイトバランス的にも、飛距離や沈下速度よりもアクション・使用感を重視した設計になっています。
飛距離を重視するのであれば、後方重心設計のミノーを選ぶべきですね(ファストシンキングモデルならそこそこ飛びますが)。
フォール・レンジ
水平姿勢のローリングフォール
グレートハンティングフラットサイドはフォール(アクション後)の姿勢が特徴的で、ファストシンキングモデルは水平姿勢のフォールで沈下。
渓流用ミノーとしてはあまり見られないややフロント寄りの重心設計になっていて、ヒラヒラとローリングしながら沈みます。
水平姿勢で沈下するので、滞空時間が長く確保されています。
深場をテンポよく探るのではなく、やや浅いレンジを狙うのに適したミノーですね!
まるなか
水面直下~浅い場所狙いが得意
グレートハンティングフラットサイドは水深がやや浅い場所を探るのが得意なミノー。
- フローティング:水面直下~40cm前後まで
- ファストシンキング:水面直下~70・80cm前後まで
流れの強さなどにもよりますが、だいたいこれくらいのレンジを探りやすいですね。
ファストシンキングモデルの方が汎用性は高いんですが、他のヘビーシンキングミノーだと沈み過ぎてしまう場面で使いやすくなっています。
このような浅い場所が続くポイントであっても、ボトムに強く当たりすぎず、割と快適に釣り上がれます。
一方で流れがガンガン効く場所を探るとなると、表層の強い流れの下まで沈めにくく、浮き上がりやすさが仇となる場合がありますね。
特にフローティングモデルは比重が軽いため、横から流れを受けるとバランスを崩しやすい印象。
グレートハンティングフラットサイドのアクション・動きの質
ハイピッチウォブンロール
グレートハンティングミノーを巻きで使用すると、控えめでハイピッチなウォブンロールで泳ぎます。
ややローリングが強めで、フラットサイドボディが光を反射して小刻みにスイム。
なお、リップが小さく設計されているので、引き抵抗・操作感は小さめ。
ただ巻きでも魚は釣れますが、操作感が分かりにくく、使いにくいと感じる方も多いと思います。
完全なただ巻きで使用することは少なく、ロッドアクションを混ぜて使用するのがおすすめ!
ヒラ打ち&スライドダート
ロッドアクションを与えて操作すると、非常に良い感じに動くのがこのミノーの特徴。
軽快な操作感なので、ULクラスのしなやかなロッドでも動かしやすく、使用するタックルを選びません。
アクションの質としては、フラットサイドボディを活かしたキレのある明滅・フラッシングと、スライドダートが非常に良い具合でバランスされています。
光を反射しつつ、左右に流れるダートアクションは魚を引きつける能力が非常に高く、使い勝手は良いですね。
フラットサイドボディのミノーはヒラ打ちに特化したアクションになっているものも多いですが、グレートハンティングフラットサイドはダートのキレ味も抜群なのが良さですね。
Dインサイトなど、移動距離を抑えたフラットサイドミノーがイマイチ好きになれない方にもかなりおすすめ!
まるなか
使い方
アップストリームのトゥイッチング
アップストリームで釣り上がっていく時は、ロッドアクションによるトゥイッチングがメインですね。
水を切り裂く鋭いダートを出すには、シェイクのような軽いロッドアクションではなく、ある程度しっかりとロッドを動かしたほうがいいです。
状況によって誘い方は少し変えますが、
- ロッドアクションを2~4回ほど与え、ポーズを入れる
- ただ巻きで泳がせつつ、時々1~2回ほど軽めのトゥイッチングを混ぜる
こんな感じの使い方がメインですね。
低活性時はスローテンポのトゥイッチングにも対応できます。
明滅を伴うワイドなスライドダートは魚の捕食スイッチを入れる能力がかなり高く、テンポよく釣っていくのも得意ですよ!
ダート後は水平姿勢を作りつつのローリングフォールで食わせの間を簡単に演出できます。
ドリフト
2つめは流れがそれほど強くないポイントをダウンストリームで丁寧に探る使い方。
流れが強い場所で使用すると水面を飛び出しやすくなるので、水量・水押しに合わせてミノーをローテーションする必要があります。
グレートハンティングフラットサイドは水平姿勢をキープしやすいので、テンションを緩めにしても姿勢が崩れにくいのがメリットになります。
後方重心のミノーをドリフトで使用するとなると、ある程度テンションを掛けないと尻下がりの姿勢になってしまい、食わせ能力に劣ることがありますからね。
ドリフトの場合は
- 流れに合わせてロッドを倒し、ラインを送り込む
- 時々軽くテンションを掛けて泳がせる or 1~2回のロッドアクションでスライドダートで誘う
こんな感じの繰り返しで使うことが多いです。
狙いのスポットまでは水平姿勢でミノーを流し込み、ピンポイントでアクションを与えた瞬間に「ゴツン」とバイトが出るのは病みつきですぞ!
水平姿勢キープ能力を活かしたドリフト&トゥイッチで銀ピカアマゴをキャッチしました。
フック
鬼手仏心フック搭載
グレートハンティングフラットサイドですが、標準で鬼手仏心フックが前後にセットされています。
内側にカーブした超細軸のフックで、軽く刺されば一気にフトコロまで貫通する抜群の刺さりを誇ります。
アユの掛け針のような形状で、とにかく刺さりを重視した設計。
このフックは流れが緩い場所でヤマメやイワナを狙うには非常に良いんですが、荒瀬を狙ったり、レインボートラウトや良型トラウトを狙う時はフックが変形しやすいので要注意。
かなりしなやかな素材で作られたトリプルフックなので、強引なやり取りをするとフックが伸びます。
汎用性・強度を持たせるなら
25cm~30cm前後の良型トラウトがそれなりに狙える渓流域や、水押しが多い河川、中~本流域での使用を考えるのであれば、フックは交換した方が良いですね。
私の場合、フローティングモデルは小場所ようなのでそのまま鬼手仏心フックを使っていますが、FSモデルはやや太軸のフックに取り換えて使用しています。
せっかくの良型トラウトを逃さない為にも、使用するタックルバランスに合わせてフックは調整した方が良いです。
グレートハンティングハンプバックとの違い
メガバスには、グレートハンティングハンプバックというミノーもラインナップされています。
上が今回インプレしているフラットサイド。
下がハンプバックですね。
両者の特徴・使用感はかなり大きく違っていて、
- グレートハンティングフラットサイド:やや比重は軽め。ワイドなスライドダートが特徴
- グレートハンティングハンプバック:かなり高比重で素早く沈む。小刻みな震えるようなアクションと移動距離を抑えたヒラ打ち
両者の違いを簡単にまとめるとこんな感じで、ハンプバックの方がやや癖が強いと感じます。
個人的には、今回紹介しているグレートハンティングフラットサイドの方が好みですな。
▼詳しい使用感解説は【グレートハンティングハンプバック徹底インプレッション】を参考にどうぞ
適したシチュエーション
グレートハンティングフラットサイドが適したシチュエーションですが、流れが強すぎない場所の釣り上がりやドリフト向きですね。
強い流れに対するレンジキープ能力はそれほど高くないので、特に小規模河川や減水時に使いやすい味付けになっています。
水面直下をワイドなスライドダートでリアクションバイトを狙ったり、水平姿勢のフォールを活かしてネチネチ誘いを掛けることもできますよ!
フローティングモデルを使い、流れが緩い落ち込み周りをスロートゥイッチで誘ってアマゴをキャッチ。
ファストシンキングモデルの方が汎用性は高いですが、フローティングモデルは上手に使うことで武器になりますね。
まるなか
▼ヘビーシンキングミノーについてより詳しく知りたい方は【渓流用ヘビーシンキングミノーのおすすめ・使い分けのコツ解説】を。
渓流用ミノー選びの基本や、初心者の方にも使いやすいものについては【渓流用ミノー選び・おすすめアイテム徹底解説】を参考にどうぞ。
まとめ!
今回はメガバスのグレートハンティングフラットサイドをインプレしました。
- 渓流用ミノーとしてはやや軽めな比重
- 浅い場所・流れが緩い場所を攻めるのが得意
- 水平姿勢をキープしやすい
- 小刻みなウォブンロールと切れ味抜群の明滅を伴うスライドダート
要点をまとめるとこんな感じですね。
移動距離を抑えたヒラ打ち系のフラットサイドミノーとは違った味付けで、ダート系のミノーを探している方におすすめですよ!
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