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こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は渓流ルアー講座をやっていきましょう。
今日のテーマはルアーを使ってヤマメ・アマゴを釣りたい時に必要な基礎知識全般を紹介します。
基本となるタックルバランスやルアーセレクト、ヤマメ・アマゴという魚の習性に合わせた狙い方のコツなどを解説するので、参考にしてもらえたら嬉しく思います。
内容に関しては、毎日のように釣りをして生活している管理人の実釣経験に基づいたものになっています。
✔管理人の経験・実績
管理人の釣りの経験や主な実績としては
- 年間釣行回数250~300以上(淡水・海問わず毎日釣りをしています)
- 渓流釣りはルアー・餌・フライ・テンカラと各経験あり
- 釣果:渓流ルアーゲームにて半日でイワナ・アマゴを50匹以上など
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘経験
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方の活用あり
こんな感じで、毎日釣りばかりやって生活している釣り好きです。
ヤマメ・アマゴが釣りやすいタイミング
水温が上がる春本番~初夏がおすすめ!
渓流でヤマメやアマゴが釣りやすくなるのは、水温がある程度高い時期になります。
解禁直後の2月・3月といった初期シーズンは水温が低く、ルアーに対する反応がかなり鈍いことが多いですね。
低水温期は、ルアーよりもジックリ探りやすい餌釣りに軍配が上がることも多いです。
目安としてはだいたい4月くらいから徐々にヤマメやアマゴは釣りやすくなりますが、標高が高い河川や雪解け水が多い釣り場の場合は、5月のゴールデンウィーク前後からが本格シーズンになりやすい印象です。
6月~7月といった初夏は渓流ルアー釣りのハイシーズンで、魚の活性は比較的高い状態で安定しやすいですね。
梅雨明け~秋の禁漁前
その後梅雨明けを迎えて8月・9月と季節が進んでいくと、釣れないことは無いものの、難易度としてはやや高くなる印象ですね。
だいたい8月のお盆明けくらいになると、ヤマメやアマゴは徐々に産卵を意識した個体が増えてくる印象があり、魚がいてもルアーに対して反応が鈍くなりやすいです。
また、夏休みシーズンは涼しさを求めて山に入ってくる方も増えるので、人的なプレッシャーによって魚が釣れにくくなることも影響しているでしょう。
産卵を意識しだすと、魚体が徐々に赤茶色っぽく色づいてきます。
まるなか
時間帯
釣行する時間帯ですが、それほど人が多く入るポイントでなければ1日中問題なく釣れることも多いです。
しかし、人が多い釣り場や警戒心が高い良型のヤマメやアマゴが釣りやすいのは、朝・夕マズメの時間帯ですね。
シーズン初期の水温が低い時期は、水温が少しでも上昇しやすい昼過ぎ~夕マズメが良かったりします。
時間帯については朝・夕がベストですが、そこまで強くこだわる必要性は感じていません。
釣り場選びのコツ
落差が大きすぎない河川を狙おう
ヤマメ・アマゴを狙う時は、大きな岩がゴロゴロと転がっている落差が非常に大きい釣り場よりも、そこまで険しくない釣り場の方が好まれます。
まるなか
ヤマメやアマゴと並んで渓流釣りで人気のあるターゲットにイワナという魚がいますが、イワナの方がより河川の上流域や山岳渓流を好む傾向があります。
ヤマメやアマゴに焦点を当てて釣行するのであれば、流れが急すぎず、程よく開けた・落差が大きすぎない河川を狙ってみましょう。
まるなか
流れに変化がある上流域がおすすめ!
河川は上流に行くほど険しさが増しますが、逆に言えば淵や落ち込み・瀬などの流れの変化が豊富になることも良くあります。
渓流釣り初心者の方は、まずは魚がどのような場所に潜んでいるのかが分かりやすい釣り場を選ぶのが重要です。
平坦すぎる釣り場や、規模が大きくて水押しが強い中・本流部での釣りはおすすめしません。
まずは険しすぎない程度の上流部で、見た目的に分かりやすいポイントがある釣り場を優先的に選ぶようにするのがおすすめですよ!
ヤマメ・アマゴが好むポイント
落ち込み・堰堤
渓流釣りで最も分かりやすく、魚がストックされている可能性も高いのが落ち込みや堰堤ですね。
深く掘れた場所は魚の隠れ家にもなり、ヤマメ・アマゴ・イワナといった渓流魚狙いでは1級ポイントです。
イワナ狙いの場合は泡の下や裏側を狙ったり、ヤマメ・アマゴを狙う時は落ち込みからの流れの流心付近を狙ったり、少し工夫してみると釣り分けができたりします。
瀬
瀬は初心者の方は少し狙いにくいかもしれませんが、餌を食いたがっているヤマメ・アマゴが出てくるポイントです。
川底に石があって流れがヨレているような場所など、何かしらの変化がみられるスポットは特に有望です。
流れが早くてルアーが上手く泳がない場合は、上流に回り込んでダウンクロスやダウンで探ったりすると、釣果UPが望めますね。
淵
淵は流れが緩くて深くなっているポイントで、低水温期に魚が溜まったり、大物が潜む可能性が高いですね。
ヤマメやアマゴが泳いでいるのが目視できたりしますが、流れが緩い場所はルアーを見切りやすく、狙ってみると案外釣れなかったりします。
淵に居る魚はあまり深追いせず、釣れないようであれば早めに見切りをつけ、流れの中に入っている魚を釣っていくのも効率よく釣るためのコツですね。
イワナやハヤとの違い・釣り分け
ヤマメ・アマゴを狙っていると、同時に釣れるのがイワナやハヤ類です。
魚種によって習性に違いがあるので、慣れてくると狙い分けができるようになります。
簡単に紹介すると、
- イワナ:ヤマメ・アマゴよりも水温が低い河川や落差が大きい源流域に多い
- ハヤ類:流れが緩い場所や水温が少し高めな中流域を好む
違いはこんな感じで、イワナばかりになる時は少し開けた水温が高めな場所を選びます。
アブラハヤやカワムツなどが多い時は、流れが強く当たる瀬や水温が低い標高が高い河川を選ぶのがおすすめです。
天候・水質など
平水・クリアウォーター
水量は多くも無く少なくも無くて水が澄んでいる状況下。
有望度としては並といった具合で、無難に魚が釣れる可能性が高いですね。
初心者の方が釣行するタイミングとしてもおすすめです。
渇水
渇水状態になると、ヤマメやアマゴを釣る難易度は高くなることが多いですね。
特に釣り人が多い人気ポイントになると、水量が減るとなかなか釣れなくなったりします。
警戒心が高い小型の個体の釣果が目立ち、良型は朝・夕などの限られた時間に釣果が集中しやすい印象です。
程よい増水・濁り
大雨が降ってひどく増水したり、濁りが入ると釣りにならなくなります。
しかし、平水時よりも少し水位が上がった時や、透明度がある程度残った状態での濁りは良い影響を与えることがあります。
まるなか
程よいレベルでの増水や濁りが発生すると、普段は中々ルアーを追わない良型の個体が良く釣れたりします。
また、平水時は狙いにくいようなかなり規模が小さい支流が好ポイントになることも多いので、増水が予想される時は支流や沢をメインに狙う機会が増えます。
ヤマメ・アマゴ狙いに適したタックル
オールラウンド(上流~里川程度まで)
渓流ルアー釣り初心者の方で、1本で色んな場所で使えるヤマメ・アマゴ用タックルが欲しい方の場合は
- ロッド:5フィート~5フィート3インチくらい
- リール:2000番のハイギア
- ライン:ナイロン4LB~5LB or PEライン0.4号~0.6号+リーダー6LB前後
目安としては、これくらいのタックルバランスで組んでおけば、比較的色んな釣り場に対応しやすいですね。
小規模フィールド(上流・支流用)
次は規模が狭い上流域・支流用のタックルが欲しい場合ですね。
- ロッド:4フィート~5フィートくらい
- リール:2000番のハイギア
- ライン:ナイロン4LB~5LB or PEライン0.4号~0.6号+リーダー6LB前後
リールやラインは特に変える必要は無いですが、ロッドをやや短めにした方が扱いやすくなることが多いです。
かなり狭いボサ川や支流で使うなら4フィート台のロッドがおすすめですね。
無難に使うなら4フィート6インチ~4フィート8インチくらいが私としては使いやすいと感じますが、4フィート前後のショートロッドを使う方もいます。
長くても5フィート~5フィート1インチ・5フィート2インチくらいまでを選ぶと良いですね。
里川
ある程度開けていて川幅も広くなってくる里川でヤマメやアマゴを釣りたい時。
このような場合は
- ロッド:5フィート6インチ~6フィートくらい
- リール:2000番のハイギア
- ライン:ナイロン5LB前後 or PEライン0.4号~0.8号+リーダー6LB~7LB前後
幅のある河川でのルアーコントロールがしやすいよう、5フィート台後半~6フィートクラスのロッドが使いやすくなります。
私の場合、5フィート6インチ~5フィート10インチくらいのロッドをメインに使います。
中・本流
ラストは中流域、規模が大きくない河川の本流域で大型のヤマメやアマゴを狙う場合ですね。
- ロッド:5フィート10インチ~6フィート4インチくらい
- リール:2000番のハイギア(2500番でも可)
- ライン:PEライン0.5号~0.8号+リーダー7LB前後
ロッドはさらに長く、だいたい6フィート前後をよく使います。
中規模~大規模な本流でサツキマスやサクラマスを狙う時は、7フィート台~8フィート台のロッドも使用しますね。
ヤマメ・アマゴ狙いに使うルアー選び
ヤマメ・アマゴ狙いに使うルアーですが、大きく分けると
- ミノープラグ:小魚型のルアー
- スプーン:金属製のピラピラしたルアー
- スピナー:回転するブレード付きのルアー
このように、ミノー・スプーン・スピナーの3種類が良く使われます。
最終的には好みですが、私の場合はミノーをメインに使い、次がスピナー・スプーンという順番で出番が多いですね。
ミノー
最近の渓流ルアーゲームで最もよく使われているといっても過言ではないのがミノープラグですね。
自分で操作する楽しみもあり、ロッド操作によるトゥイッチングで手っ取り早く探れるので、メインルアーとして使う方も多いです。
水に沈むシンキングミノーを選ぶのが基本になり、
- シンキングミノー:水深が浅い河川やチャラ瀬など
- ヘビーシンキングミノー:水深がある程度深い場所や水の流れが速い場所
このように、ゆっくり沈むシンキングミノーと、素早く沈む高比重なヘビーシンキングミノーを使い分けるのがコツですね。
初心者の方は、両方用意しておいた方が良いでしょう。
最近はどちらかというと、ヘビーシンキングミノーを使うのが主流になってきていますね。
大きさに関しては、一般的な渓流域では5cm前後を選べばOKです。
それほど規模が大きい場所で釣りをするのでなければ、45mm~50mmほどのミノーがあれば最初はOKです。
スプーン
スプーンはただ巻きやトゥイッチ(シェイク)・リフトフォールなど使います。
最近は使う方が少し減ってきている印象ですが、ミノーとは違った面白さがあるルアーです。
渓流域では、3.5g~5gほどを揃えておけば基本はOKです。
スプーンを使う場合は、金色・銀色ベースのカラーをそれぞれ1個ずつは用意しましょう。
スピナー
スピナーはブレードが素早く回転するルアーで、ただ巻きだけで十分使えるルアーですね。
シンプルな操作で扱うことができますが、狭いスポットを狙う時に探りにくいことがあります。
重さはスプーンと同様に3.5g~5gくらいが基準になり、金・銀ブレードを1つずつ用意しておけば最初は十分です。
1キャストで広い範囲をテンポよく流すような使い方が得意で、効率よく釣り上がっていく時に役立ちます。
色・カラー
ベースとなる考え方
ルアーのカラーですが、スプーンやスピナーの場合は金・銀ベースのカラーを最低でも1つずつ用意するのが基本になります。
ミノーの場合はベースカラーで分類し、
- シルバー:最もよく使う。水が澄んでいる時や石が白い場所
- ゴールド:濁っている時や石が黒っぽい場所
- パール:キラキラ光るルアーを見切る時
初心者の方はこんな感じで考えておくと、シンプルで分かりやすいでしょう。
人によってはチャートやグリーン・ブラックなどのベースカラーも使いますが、最初は無くてもOKです。
ヤマメ・アマゴをメインに狙う時はシルバーベースのカラーをよく使っていますね!
見やすさ・視認性を重視しよう
次に差し色を考えますが、渓流ルアー釣りではルアーの見やすさ・視認性が超重要です。
特に初心者の方は、自分が見やすいルアーを使うことで
- 狙った場所にルアーを投げる
- 魚が釣れそうなスポットを正確にルアーを流す
- 魚が食ってきた場所を把握する
これらが楽にできるようになります。
背中の色や差し色に目立つカラーが入っているものがおすすめで、
- ピンク
- チャート
- オレンジ
- ホワイト
これらのような派手めな色を使っているルアーを選びましょう。
スプーンやスピナーはブレードの輝きである程度の視認性がありますが、特にミノーの場合は地味な色を使ってしまうと、どこにルアーがあるのかが非常に分かりにくくなります。
おすすめルアー
各社様々なルアーを使い比べてきた管理人がおすすめできるルアーを選抜して紹介します。
全て実績が十分なルアーを揃えてあります。
スミス Dコンタクト50
Dコンタクトは50mmのオーソドックスなサイズ感のヘビーシンキングミノーで、主にトゥイッチングやドリフトで使いやすいルアーです。
渓流域全般をカバーでき、水深が浅い支流を除けば大半のフィールドで活躍します。
トゥイッチさせたときのダート・ヒラ打ちのバランスが非常に良く、水の流れを受けた時の粘り強さも優秀で使いやすいですぞ。
初心者の方~ベテランまで、広くおすすめできるミノーですね!
DUO スピアヘッドリュウキ45S・50S
スピアヘッドリュウキも超定番のヘビーシンキングミノーです。
基本は50mmでOKですが、支流を打つ時やチェイスがあっても食い切らない場面では45にサイズダウンすると効果があります。
リュウキの方がボディが偏平していてヒラヒラ感が強い動きを見せますが、水を受けた時の粘りに関してはDコンタクトの方がやや上に感じます。
コスパも比較的良好で買いやすく、このミノーも使いやすいですよ!
ダイワ ドクターミノーⅡ50S
ダイワのドクターミノーは初心者の方にも嬉しいコスパ優秀なミノー。
通常のシンキングミノーなので、ヘビーシンキングミノーよりも浅い場所を丁寧に探るのが得意なアイテムです。
特徴としては大きな波動でブリブリ泳ぐので、手元に伝わる操作感が大きく、ダート時のアピール力も高いこと!
ルアーが泳ぐ感触を把握しながら使いやすく、渓流釣り入門にも最適なミノーですね。
スミス AR-S
AR-Sは渓流用スピナーの超定番で、立ち上がりが非常に早い「インラインタイプ」と呼ばれるスピナーです。
着水直後からしっかりブレードが回転し、操作感も程よく大きいので使いやすくなっています。
ただ巻くだけで使えるルアーなので、広範囲をテンポよく流すような使い方にマッチしていますよ!
アングラーズシステム バックス
バックスはフロントヘビーなスプーンで、浮き上がりにくくてレンジキープが得意・カッ飛びなアイテム。
渓流では3.8gと5.1gが使いやすく、私の場合は渓流~湖まで広く使っているお気に入りです。
やや強めの波動で抵抗感を感じやすく、流れの中でも安定して引けるので初心者の方にもおすすめですよ!
装備
装備に関しては特に特別なものを揃える必要はなく、
- ウェーダー:チェストハイのフェルト底がベーシック。夏はゲータースタイルでも可
- ベストやバックパックなどの収納
- 針外し:フォーセップタイプがおすすめ
- 替えの針
- 偏光サングラス:明るさ重視ならグリーン系。水中をハッキリ見るならブラウン系がおすすめ
- 熊よけの鈴
基本としては、このようなものを用意しておけばいいでしょう。
まとめ!
今回はヤマメ・アマゴ狙いの渓流ルアーゲームの基本を紹介しました。
初心者の方は5月~7月位に河川の上流域に釣行するのがおすすめですね!
渓流域で20cm~30cm前後の魚を狙うタックルについては
- ロッド:5フィート前後
- リール:2000番のハイギア
- ライン:ナイロン4~5LB。またはPEライン
- ルアー:5cm前後のミノーや3.5g~5gくらいのスプーン・スピナー
このようなものを使えば基本はOKです。
まずはあまり川幅が広くない場所に釣行した方が魚の居場所が分かりやすいはずです。
中~本流域は中・上級者の方の大物狙いに向いているので、経験を積んで慣れてきたら挑戦してみましょう。
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