さて、今回はアオリイカエギングにおける水温とイカの活性や釣れ方についてです。
秋のエギングシーズンからちょっと真面目にエギングに通い込んできたわけですが、釣行するたびに釣り場付近の水温というものはチェックを欠かしていませんでした。
そんな中で水温の変化とともに釣れ方にも違いがはっきりと出てきていて、色々と分かったことがあったので少し紹介させていただきたいと思いますね(*^^*)
私が住んでいるのは静岡県ですから、お住いの地域によって多少の習性の違いはあるかもしれませんが、そうはいっても同じアオリイカ。
必ず共通する部分はいくらかあると思いますので、少しでも参考にしていただいて釣果に結び付けていただければ幸いです(*^^*)
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アオリイカエギング 水温とイカの釣れ方の変化
まずアオリイカというイカですが、
基本的には熱帯地方から温帯地方に生息しているイカになります。
暑さには強いアオリイカ
東南アジアなどのかなり暑さが厳しい地方にもアオリイカは生息しているようですが、確かにテレビで海外の映像を見たらアオリイカが魚屋さんに並んでいるのを確認しました。
調べてみても暑さにはかなり強い種類のイカのようで、日本くらいの気候であれば暑くて生活できないということはなさそうです。
実際8月や9月にエギングをやってみても、アオリイカは十分釣れますからね!
アオリイカは水温何度まで岸から釣れるのか?
暑さには強い一方で、低水温になると深い場所へ移動すると言われていますが
果たしてどのくらいの水温になると移動していき、岸からは狙えなくなるのか?
私自身インターネットで色々と調べて見たものの、書かれていることはバラバラでした。
16度を切ると厳しいとか、15度以下になると生活できなくなるとか色々な意見があったのですが、どれもあいまいで良くわかりませんでした。
そこで、私が毎回釣りに行くたびに水温をチェックしながら、釣れた時のパターンなどを色々確かめてみました。
そうすると色々なことが見えてきましたよ(*^^*)
なお、私の釣り場は急深で知られる駿河湾に面した場所になりますから、遠浅の海などの場合は多少違いが出てくるのかもしれませんね。
水温16度台までのエギング
水温が大体16度台くらいまでの場合、比較的浅い場所~水深10mくらいの場所までアオリイカの反応は広くありましたね。
浅い所ではサーフの波打ち際でもエギを抱いてくることもありましたから、水深1~2m程の所までイカが上がってきているということになりそうです。
アオリイカがエギに抱いてくるタイミングも比較的シンプルで、主にシャクリ後のフォール中が最も反応の集中するバイトチャンスになっていましたね。
活性の高い時はシャクリ上げてからほんの1秒ほどの間にエギを抱くこともありましたし、逆に活性が低い時はボトムにステイさせて20位数えた時に乗ってきたり。
この位の水温があると、
オーソドックスにエギをシャクってフォールさせて待つ。
このパターンだけでエギを丁寧に操作すれば、釣果を出すことは比較的容易にできました。
水温15度台のエギング イカが深場へと移動を始めるタイミング
段々季節が進んできたり、冷たい海流が入ってきて水温が少し下がって15度台に突入してきたタイミング。
この頃は釣り方としてはまだ
シャクリ、フォール、ステイの一般的な釣り方で十分アオリイカの反応はありました。
シャクリ方に関しても大きく強くシャクってもイカが嫌がって乗ってこないということは比較的少なく、
誘い方やフォール、ステイの時間などによってそこまで極端に釣果に差が出るということは少なかったですね。
比較的フォール中にバイトしてくる個体も多く、イカの回遊さえあれば釣果はまだまだ出せると実感しましたね。
しかし注意すべきが回遊する場所の水深が徐々に変わってきました。
大体水深が6~8m程はあるような場所でなければアタリがかなり減ってきた印象があり、少し浅いポイントなどではイカの反応が減ってきました。
どうやら水温が16度を切ってくると、
イカの活性自体はまだまだ十分にはあるものの回遊する場所が段々深い場所へと移動していく。
このような印象を強く受けました。
ですからこのくらいの水温の時にエギングをする際は、少し水深のある場所をセレクトするが、そこまでシャクリやステイ時間に気を付ける必要は無いという感じですかね。
もちろん、その時々の活性によってイカの反応も変わってきますから一概には言えませんが。
水温14度台のエギング アオリイカの活性の低下が顕著に表れる
更に水温が下がってきて、ショアからのエギングでアオリイカを狙うには厳しいと考える方も多い水温14度台に入った時。
このタイミングになると、水深も10m前後の少し岸から狙うには深い場所がメインポイントになってきましたね。
このあたりは急深の場所が多い駿河湾がフィールドの私は恵まれていたようで、ショアからでも水深10m前後の場所に届くポイントというのは何か所か存在しています。
しかし、さすがに水温が適正水温の範囲から外れてきている為か、この14度台にもなってくると
釣り方によって釣果に大きく差が出てきました。
この位の水温になってきて顕著に表れたのが
シャクリ後のフォール中にはエギにアタックして来ず、エギをステイしている時にアタリが頻発すること。
シャクリ方を大きくしたり、小さくしたり、スローにしたり・・・・。
色々な誘いのパターンを試しては見たものの、誘い後のフォールの最中にバイトすることが極端に減ってきました。
そしてステイの時間も多少長めが有効のようで、20~60カウントくらいとってあげると、その最中に海底に放置しているエギに違和感が出るというパターンが多かったです。
ただし、14度台後半の水温があれば、シャクリ上げたエギに興味を示すことは十分にしているようです。
釣りを始める時は、ある程度シャクリをしっかり行って自分の釣り座の周辺にイカをしっかり集める。
そしてイカが乗ってこないようであれば、シャクリを弱くしたりしながらステイ時間を長くして食わせにかかってみると、釣果が伸びていきました。
しかし、その後水温が14度台前半に入って来た時。
この位の水温になってくるとシャクるという動作にイカが嫌がるのか、
ただ巻き→ステイのパターンにアオリイカのアタリが集中するようになってきました。
このパターンになるとただ巻きしたときにイカが乗ってくるというのがかなり集中することも多く、下手にアクションを与えるとイカが全く反応しなくなることもありましたね。
もちろん当日の状況や釣り場のスレ具合などもあるとは思いますが、結構あからさまに釣果が変わってきたので個人的には面白かったです(*^^*)
1時間くらいシャクリ→フォール→ステイの釣り方で全く反応が無くても、ただ巻き→ステイの釣り方に変えて1投目で乗ってくるということも複数回ありましたからね。
この位の水温になると、アオリイカエギングはシビアになってくるということでしょうか。
しかしそれでもしっかり釣り場の水深や反応するパターンを見つければ反応が返ってくることが続き、釣行すればボウズはなく釣果は出るといった状態が続いていましたね。
水温13度台のエギング 狙って釣ることは困難に
そして水温13度台。
この水温になるとさすがにショアからアオリイカを狙って釣るのは難しくなるようです。
表水温が13.8度の時に釣行した際は2杯アオリイカを何とか釣り上げたものの、次の釣行では全く反応すらないという状況になりました。
2杯釣り上げた際も、今までのようなある程度回遊時間やルートを読んで釣れた時とは違い、
ある程度の時間ひたすら投げ続けているとようやく釣れた。
というような釣れ方での釣果でしたから、正直釣れ方としては手ごたえはありませんでした(-_-;)
水温が13度台に突入してきたら、船からのティップランエギングなどに移行するか、またはコウイカやヤリイカなどの低水温に強いイカをエギングで狙った方が良さそうですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はエギングにおける水温とアオリイカの活性の関係について、私がエギングに出かけ続けてきた中での変化を中心に書いてみました。
皆さんも今後釣行される際は、毎回釣り場の海水温などを調べて置き、それと釣れ方のパターンなどを合わせて分析してみると色んなことが分かると思います。
こういったデータが集まってくれば、今後の釣りがより簡単に効率よく釣れるようになりますし、釣れた→釣ったに変わっていきますから釣りがもっとおもしろくなってくるはずです!