こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は恒例のショアジギング講座を。
今日のテーマはショアジギングに使うロッドの硬さ・パワーの選び方について。
ショアジギングといっても、使用するメタルジグの重さや狙うターゲットによって適したロッドの硬さ(反発力)は異なってくる。
この辺りの基本的な選び方について、普段私が意識している点・基準などを解説。
同じ重さのメタルジグを扱うにしても、ロッドセレクトによってジグ操作の快適性や、ヒットさせた魚の取り込み能力が変わってくる。
状況によっては、せっかく魚を掛けても「ロッドのパワー不足でキャッチできなかった」ということもあるから要注意だ。
失敗しないロッド選びをするためにも、ここで選び方の基本について知ってもらえたら嬉しく思う。
ショアジギングロッドの硬さ選びの基礎基本
まずはショアジギングロッドの硬さを選ぶ時に知っておくと役立つ基礎知識を紹介しておこう。
硬さ・パワー表記の基本
ロッドの硬さ・パワーには基本となる表記がある。
主にアルファベットで書かれていることが多く、「M」や「MH」などの記号がロッドの番手表記内に記載されている(メーカーによっては無いものもある)。
簡単に紹介しておくと、柔らかい順に
- L(ライト)
- M(ミディアム)
- H(ヘビー)
このようにライト~ヘビーまでが存在している。
上の画像のロッドは9フィートのL(ライトパワー)のロッドになり、軽いメタルジグを使ったスーパーライトショアジギングにて使用している。
なお、より細かくロッドの硬さが分かれていることも多く、その場合は
XUL(エクストラウルトラライト)→SUL(スーパーウルトラライト)→L→ML(ミディアムライト)→M→MH(ミディアムヘビー)→H→XH(エクストラヘビー)→XXH(ダブルエクストラヘビー)
こんな感じで分類される。
硬さ・パワーの番手表記はあくまでも目安にしよう
MやMHなどの硬さの表記はロッド選びにおいて目安にはなるが、これだけを基準に選ぶと失敗のもとになるから気を付けよう。
これらの表記は実際にはメーカーやロッドの種類によってかなり差があり、例えば同じ「M」パワーのアイテムでもロッドの硬さはかなり違ったりする。
なので最終的には適合ルアーウェイトや適合ラインをしっかり確認し、自分の釣り方・狙いに合ったスペックのロッドを選ぶ必要がある。
特にショアジギングはショアジギング専用ロッドを使用することもあれば、シーバスロッドやヒラメロッドなどを流用することも多い。
こういう時はロッドの種類により、同じ番手表記であっても仕上がりが全く異なる可能性が高い。
ショアジギングに限らず、ロッドを選ぶ時は適合ルアーウェイトなどをしっかりチェックして購入する癖をつけておこう。
使用するメタルジグの重さとロッドの硬さのバランス
ショアジギングでは、ターゲットの大きさや釣り場の水深などによって使用するメタルジグの重さはある程度決まってくる。
ロッドの硬さ・パワーについては、使用するメタルジグのメインとなる重さに合わせて選ぶことになる。
この時の「ロッドの余力」により、釣りの快適性が大きく変わるから要注意。
例えば、メインで40g程度のメタルジグの使用を考えている場合。
この時、適合ルアーウェイトの上限が30gのロッドでは当然柔らかすぎて使いにくい。
一方でワンランク硬い40gまでが適合のロッドはどうか?
メインで使用するジグの重さとロッドの上限が一緒になると、快適にショアジギングができないことはない。
しかし、強風時や深場を攻める時に「ロッドがやや弱い」状況になりやすかったり、状況によってワンランク重たいジグを使いたい時の対応力が無くなってしまう。
なのでおすすめとしては、メインで使用するジグの重さに対して若干余力があるロッドを選ぶようにすること。
だいたい30g~40g程度のジグの使用を考えるなら、適合ウェイトの上限が50g~60g程度のロッドを選ぶという具合だ。
一方で30gのメタルジグをキャストするのに上限が80gや100gのロッドを使うとなると、ジグが軽すぎてロッドの反発力が使いにくくなることもある。
また、基本的にロッドは硬くなれば重量が大きくなる。
必要以上に硬すぎるロッドは重たくなり、ジグの操作が大変になりやすいから要注意。
自分が使うメタルジグの重さに合わせ、弱すぎず無駄に強すぎないロッドを選ぶようにしよう。
ショアジギング用ロッドの硬さ・パワー選びにおける知っておくと役に立つ基礎基本はこんな感じかな。
ここから先はもう少し具体的なスペックの目安について、紹介していこう。
スーパーライトショアジギングロッドの硬さ
ショアジギングは現在3種類に分類されることが多く、軽いメタルジグを使用するものから順に
- スーパーライトショアジギング:だいたい25gくらいまでのジグを使う。30cm~40cm程度までのターゲット向き
- ライトショアジギング:だいたい50gくらいまでのジグを使う。40cm~50cm前後のターゲット向き
- ショアジギング:だいたい50g~60g以上のジグを使う。50cm~60cm以上のターゲット向き
こんな感じに分類される。
まずは最も繊細なスーパーライトショアジギングロッドの硬さ選びから見ていこう。
目安となるスペック
スーパーライトショアジギングでは、だいたい15g~20g程度のメタルジグがメインに使われる。
悪条件下や深場・潮が速い場所対策として25gクラスのジグを使うこともある。
これらを考慮すると、ロッドの硬さとしては最低でも20gのジグがフルキャストできるものを選びたい。
港の中の低い堤防のみを考慮するなら、15g~20gのジグだけでもだいたい何とかなる。
しかし、足場が高い堤防やサーフなどまで視野に入れると、適合重量の上限が25g。または30gのロッドを選ぶのがおすすめだ。
主に30cm前後の小型の青物やハタなどをお手軽に狙うのに適した釣り方で、大きくても40cmくらいまでのターゲットを狙う時に効果的。
ライトショアジギングに使用するロッドの硬さ
次は最も汎用性が高くて人気もあるライトショアジギングに使うロッドについて。
目安は40gのジグがフルキャストできるものを選ぶ
ライトショアジギングでメインになるのは、だいたい30g~40g程度のメタルジグになる。
この中量級のメタルジグがフルキャストできる硬さ・反発力のロッドを選べばOKだ。
なのでスペックとしては、適合ウェイトの上限が40g以上のロッドを選ぼう。
私なりの基準としては、
- 青物以外にもヒラメ釣りやシーバスゲームにもしっかり使いたい方:適合ウェイト上限が40g
- ライトショアジギングの中核。青物狙いのライトショアジギングがメイン:適合ウェイト上限が50g
- ライトショアジギングロッドとしては少し強め。良型青物狙いも視野に入れたい方:適合ウェイト上限が60g
こんな感じに考えるとシンプルかな。
とりあえず身近な堤防やサーフなど、ある程度開けた場所でお手軽に青物を狙うライトショアジギングに挑戦するなら、上限が50g程度のMHクラスのシーバスロッドを選んでおけばだいたい何とかなる。
シーバスロッド(オールラウンドロッド)とショアジギング専用ロッド
ライトショアジギングにおいては、シーバスロッドを流用することもできるし、ショアジギング専用のロッドを使用することもできる。
正直言ってどちらを使っても間違いではない。
しかし、大きく違うのはロッドの剛性感・重量になってくる。
基本的にはショアジギングロッドの方が剛性を重視した構造になっており、ロッドが重たくなる。
私の考えとしては、
- ブリの幼魚:アベレージが50cm台中盤くらいまで
- カンパチ・ヒラマサ:アベレージが40cm後半程度まで
その他、サバやソウダガツオなどの比較的小型の青物を狙うならシーバスロッドで十分だと考えている。
一方で70cm、80cmを超えてくるようなサワラやシイラ、中型以上のブリの幼魚やカンパチ・ヒラマサなどを狙う時は強度重視の専用ロッドの方がおすすめだ。
ガチ系ショアジギングに使うロッドの硬さ
ラストはライトショアジギングよりもヘビーなタックルを使用し、良型青物を中心に狙うショアジギングに使うロッドの硬さについてだ。
釣り場によってロッドに必要なパワーが大きく変わる
良型狙いのショアジギングは、釣り場によって使用するタックルのパワーがかなり大きく変わってくる。
基本的には堤防やサーフといった開けた穏やかな場所と、磯や離島のような潮がガンガン効く場所・大型のヒラマサなどが期待できる場所に分けられる。
身近なフィールドでのショアジギングであれば、基本的に使用するメタルジグの重さは60g~80g程度まで。
使用するラインは2号(1.5号)~太くても3号くらいまでで何とかなることがほとんど。
一方で大型の青物を磯や潮通しが良い堤防などから狙うとなると、状況によっては100g以上のジグも使うし、ラインも4号や6号などの太号数も使われる。
このように、良型狙いのショアジギングでは釣り場の状況や狙うターゲットの種類・大きさによって使用するタックルにはかなりの差がある。
目安となる硬さ・スペック
良型狙いのショアジギングに使用するロッドの硬さの目安だが、
- 身近な堤防やサーフで青物を狙う:適合ルアーウェイトの上限が70g~90g程度
- 磯や大型が狙える堤防での青物狙い:適合ルアーウェイトの上限が120g~130g程度
- 大型ヒラマサなどをガチで狙う:適合ルアーウェイトの上限が150g~200g程度
目安としてはこれくらいになる。
まるなか
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