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さてさて、今回はDUOのドラッグメタルキャストスローについて。
ショアスロー向きのキャスティング用メタルジグを実際に使ってみたインプレッション、私なりに感じた特徴などを紹介。
ドラッグメタルキャストシリーズはいくつか種類があるんだけど、それぞれ違った使用感がある。
この辺りは個人個人の好みもあるんだけど、釣り場の状況によって使い分けが出来るようになると快適に釣りが出来て、魚も釣れる。
ドラッグメタルキャストスローが気になるという方の参考になったら嬉しい。
▼【おすすめ記事】ショアスローにおすすめなメタルジグを徹底解説!
ドラッグメタルキャストスローを「サクッと」インプレ
まずはドラッグメタルキャストスローの使用感を簡単にまとめて紹介しておく。
- 飛距離:無風時はよく飛ぶが、風が吹くと微妙に飛距離が落ちやすい
- フォール:他のドラッグメタルキャストシリーズよりも良く動く
- アクション:ただ巻きでもしっかり泳ぎ、ジャークではブレーキが掛かりやすい。波動は強め
- フック:ジグに抱き着いたりすることもなく、根掛かりにも強い
- 塗装強度:結構強め。部分的に剥がれるが、一気にベリベリ剥がれない
ザックリ紹介するとこんな感じだが、個人的には若干ノーマルのドラッグメタルキャストと被る部分があるので使用機会は少なめ。この辺りに関してはあとで紹介していく。
飛距離
まずはドラッグメタルキャストスローの飛距離について。
無風時はよく飛ぶ
ドラッグメタルキャストスローの重心バランスについては、若干リア寄りだがセンターバランスに近い印象がある。
無風時に30gをキャストすると、大体100m前後の飛距離が平均か。
飛距離に関しては他のドラッグメタルキャストシリーズに比べるとほんの少し劣る感じはあるが、ショアスロー系のジグの中ではまずまず優秀。
ライバルのメジャークラフトのジグパラスローと比較すると、ジグパラの方が後方寄りの重心設定なので飛距離はジグパラの方が少し飛ぶか。
風が吹くとバランスが崩れやすい
無風時はまずまずの飛距離が出せるが、ちょっと風が強くなると平べったいボディ形状の為飛距離が落ちやすい傾向があると感じている。
特に横風が吹くと、ピラピラとボディが揺れてしまって飛距離の低下が顕著か。なので、私の場合は風が強い時はノーマルのドラッグメタルキャスト・またはスリムTG等を使うことが多いかな。
フォール姿勢
次に、ドラッグメタルキャストスローのフォール姿勢について見ていこう。
強めのヒラヒラフォール
左右非対称の平べったいボディ形状をしている為、フォール時のアクションはしっかり動く。他のドラッグメタルキャストはスライド後のフォールはイレギュラーに落ちて行くが、そこまで強くヒラヒラする感じではない。
ここがドラッグメタルキャストスローとの違いになり、スローの方がバイブレーションが強めでフォール時のアピール力が高くできている。
なので遊泳力が弱い底物系や活性が低い青物に対してフォールで食わせていくコンセプトなのだろう。
ドラッグメタルキャストスローのアクション・使い方
ドラッグメタルキャストスローのアクション・使い方を簡単に紹介。ちなみにただ巻き時のアクションは比較的はっきりと動き、引き抵抗もそれなりにある。
ワンピッチ・1/2ピッチジャークでジグを持ち上げ
ドラッグメタルキャストスローのアクションだが、ジャークした時はしっかりとブレーキが掛かるので左右に大きく滑走する感じではない。
なので、この特性を活かすためにワンピッチ・または1/2ピッチジャークはリールを「グリン」と緩急をつけて巻き、ロッドの動きは無し~50cm位動かせば十分すぎると思う。
短い距離でジグを確実に動かし、ネチネチと細かく誘い上げて魚に追尾させるイメージで使うと良い。誘いの回数は私の場合2回~5回くらいが多いが、青物を狙う時は8回くらいジャークして少し高めにジグを持ち上げることもある。
逆に大きくロッドを動かしすぎると、ジグが水を受けすぎてしまってブルンッという感触が伝わってきて使い難い印象がある。
スロー系のジグは強くジャークし過ぎると暴れすぎてしまい、動きに違和感が出る場合があるからね。
フォール
ジグを持ち上げてきたらフォールに入る。
フォールに入る時は、一瞬で良いのでラインを「スッ」と送ってあげてジグにスライドアクションを出すと良い。
その後はフォール時のヒラヒラ感をしっかり出したいならフリー気味に、おとなしめにしたいならテンションフォールで落としていけばいい。ただし、潮が変な流れ方をしている時はフリーフォールさせるとフックが絡みやすくなる場合がある。
ただ巻き(巻き上げ)
ジャークとフォールでボトムを叩くだけでも魚は釣れるが、特に青物を狙う時はジャーク→フォール→ただ巻き(巻き上げ)を入れると効果的な事がある。
基本的にフラットフィッシュや根魚狙いの場合は縦の誘いでアタリは取れるんだけど、青物の場合は単調な動きだと追尾してくるだけで食ってこないパターンがある。
特にカンパチやサワラなどはちょっと早めのただ巻きが良く効く場合もあるので、機会がある時は試してみて欲しい。
フックセッティング
ドラッグメタルキャストは、標準装備でフロントダブル+リアにシングルのアシストフックが着いている。
基本はそのままでOK
フックバランスは結構使い易く、フックサイズもちょうど良いのでとりあえずそのままのセッティングで使って行けばOK。
人によってただ巻きを多く使ったりする時、リアフックへのフッキング率が高くなる場合があると思う。
そういう時は「フロントシングル+リアダブル」のアシストセッティングに変えると、フッキングミスが減る。
▼リア用ショートタイプのダブルフックの作り方を詳しく解説!
塗装強度は強い
塗装強度に関してはドラッグメタルキャストシリーズ全般に言えるが、結構強くて簡単にベリベリ剥がれることは無い。テトラや堤防にぶつけると多少剥がれるものの、部分的な剥離で済む場合が殆どだ。
ドラッグメタルキャストとの使い分け
ドラッグメタルキャストスローと一番被りやすいジグがノーマルのドラッグメタルキャストだと思う。
とりあえず迷った時はノーマルのドラッグメタルキャストを選ぶ
人によって好みの差はあるが、私の場合ドラッグメタルキャストスローの使用頻度は低い。
なぜかというと、「フォール時の動きなどの違いは確かにあるけれど、そこまで細かい使い分けが必要か?」と考えているからだ。
ノーマルのドラッグメタルキャストの方が潮抜けが良く、飛距離も安定しているのでオールマイティーさでは軍配が上がる。
また、ノーマルのドラッグメタルキャストも普通にショアスロー的な使い方にも対応でき、青物以外にヒラメなども普通に釣れるんだよね。だからどちらを使えば良いのか分からない時は、とりあえず普通のドラッグメタルキャストから使ってみるのがおすすめ!
スローを選ぶ場面
どちらかというとノーマルのドラッグメタルがおすすめだと紹介したが、スローはどういう時に選んだらいいのか?
私の考え方としては、「潮が動いていない時やスカスカな時」はスローが使い易いと思う。
ドラッグメタルキャストスローの方が水をしっかり受けるので、潮が軽くてスカスカしている時でも潮をしっかりつかんでくれる。
潮がスカスカな時って、ジグが水をしっかり受けていないのでアクションが出にくいんだよね。こういう時はより平べったくてレスポンスが良い、スロー系のジグが使い易い。
逆に潮が速い時や重たい時はノーマルのドラッグメタルに変えたり、それでも重たい時は小粒で潮抜けが良いドラッグメタルキャストスリムTGなどにチェンジすると快適。
ざっとまぁこんな感じで、ドラッグメタルキャストスローのインプレッションはおしまい。
ジグの使い分けに関しては最初はあまり難しく考える必要はないので、釣りをしていて「使い難いな」と感じてから違う特性を持つジグを使ってみれば良い。
いきなり色々揃えすぎてしまうと、結局どれを使ったら良いのか分からなくなるので要注意!
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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