こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はチニングやカサゴなどの小型のロックフィッシュゲーム対応ワームを紹介。
ジャッカルのウェーバーシュリンプの使用感や特徴などを詳しくインプレッション。
ウェーバーシュリンプはやや細身のボディが特徴のクロー系ワーム。
クロー系ワームの中ではボリューム感や水押しはやや控えめで、ワームの存在感を抑えたい時などに使い勝手がいいアイテム。
なお、管理人の経験や主な実績(チニング)としては
- 年間釣行数250~300以上
- 3月の四国・九州遠征にて60cmオーバーをはじめ、クロダイ・キビレを多数キャッチ
- 4月の静岡県浜名湖にて半日でクロダイ・キビレを18枚
- 地元静岡中部のチニングで1か月間ボウズ無し(釣行回数20回程度)
こんな感じで、基本毎日釣りをして生活しています。
合わせるフックや使い方のコツなども交えながらインプレしていくので、参考にしてもらえたら嬉しですね!
ウェーバーシュリンプのスペック・ラインナップ
ウェーバーシュリンプのスペック・ラインナップについて簡単にまとめておきます。
- サイズ:2.8インチ
- 適合オフセットフック:#3~#2ほど
サイズ表記は2.8インチですが、ボリューム自体はあまりないので2インチクラスのクロー系ワームとほとんど同じ感覚で使える。
ウェーバーシュリンプ チヌ用
ウェーバーシュリンプには種類があり、1つめがクロダイやキビレをルアーで狙うチニング用のモデル。
参考:ジャッカル ウェーバーシュリンプチヌver 標品紹介ページより作成
チヌ用モデルのカラーラインナップは上記の通り。
チヌ用モデルは味と匂いがかなり強烈になっているのが特徴的。
ウェーバーシュリンプ カサゴ・ロックフィッシュ用
もう1つがカサゴやソイ・小型のハタ等を狙うロックフィッシュ用のラインナップ。
参考:ジャッカル ウェーバーシュリンプロックフィッシュver 標品紹介ページより作成
ロックフィッシュモデルの方が若干味と匂いは控えめな印象がある。
チヌ用の方がしょっぱいような強烈な匂いで、こちらは若干すっぱいようなフレーバーかな。
メーカー的にはターゲットによってアイテムを細分化してあるけど、実際に使ってみるとどちらのモデルを使ってもチヌや根魚は関係なく釣れるので、そこまで神経質に考える必要は無いと感じている。
最終的には好みのカラーなどで選べば問題ないだろう。
フック
ウェーバーシュリンプにオフセットフックを使用する場合だが、私は#3~#2ほどのフックをセットして使っている。
個人的にあまり小さいフックは好きではないので、#2をメインに使っている。
実際にセットするとこんな感じになり、ジャストフィット~若干大きめバランスといった具合かな。
#2のフックは様々なアイテムがラインナップされているが、微妙に小さい#3のオフセットフックは意外と少ない。
デコイのキロフックは安くてオールラウンドに使える超定番のオフセットフック。
#3のラインナップもあるので、どれを選んだら良いのか分からない時に使ってみると良い。
フック形状・軸の太さともに癖が無く、ターゲット問わずに使える。
ジャッカル ウェーバーシュリンプを「サクッと」インプレ
ここからはウェーバーシュリンプの使用感を詳しくインプレッションしていこう。
まずは私なりの印象をざっくりとまとめておきます。
- ターゲット・シチュエーション:チヌ・カサゴ・ソイ・小型のハタ等なんでも
- 耐久性:パーツが細かく、やや千切れやすい
- 飛距離:空気抵抗が少なく良好
- アクション:自発的に強く動くことは無く、弱めの波動でナチュラルに動く
- 使い方:ズル引きやステイからの素早いロッドアクションによるリアクション狙いなど
- リグ:ジグヘッド・テキサスリグ・フリーリグなどオールラウンド
ウェーバーシュリンプはクロー系ワームの中では水押しの強さはかなり控えめになる。
強く水を動かしてアピールするのが逆効果になる場面や、軽い操作感でキビキビとワームを操作したい時におすすめ!
狙うターゲットや適したシチュエーションなど
チヌや小型の根魚狙いにオールラウンドに対応
ウェーバーシュリンプは2.8インチのサイズだけど、ボリューム自体は抑え目なので一般的な2インチ後半~3インチクラスのクロー系ワームよりも見た感じは小さく見える。
狙うターゲットとしては、だいたい20cm後半~30cmクラス以上のクロダイやキビレ。
根魚の場合は20cm前後~30cm位までののカサゴやソイ・小型のハタなどにちょうどいい感じ。
ウェーバーシュリンプ2.8インチとクレイジーフラッパー2.8インチ。
サイズ表記は同じだが、比べてみるとボリューム感にかなり違いがあり、ウェーバーシュリンプの方が細身で控えめなシルエット。
澄潮の時やプレッシャーが高めな場面に!
私の場合、チニングやロックフィッシュゲームでは、基本的にはある程度アピール力が高くて目立つワームをメインに使うことが多い。
その方が魚の有無を素早く判断できるし、チヌや根魚は魚がポイントに居さえすれば何かしらの反応が得られる可能性が比較的高いからね。
しかし、潮がかなり澄んでいたり潮が動いていない時や人が多い釣り場では、魚がアピール力が強いワームを嫌う場面がある。
こういう時にウェーバーシュリンプは効果を発揮しやすく、ローテーションで出番が回ってくることがある。
状況によっては、アピール力が高いワームを使うとアタリが出てもフッキングに持ち込めなかったりするので、ワームのボリューム感やアピール力を調整するのが釣果を分けたりする。
ウェーバーシュリンプは細身のボディと細かいボディパーツが特徴で、魚に対して無駄にプレッシャーを与えにくくて吸い込みも比較的良好。
「一般的なクロー系ワームだと少し強すぎる」というような場面で使うのが私のおすすめ!
まるなか
耐久性
爪や触角が千切れやすい
ウェーバーシュリンプの特徴である細くて繊細な爪や触角。
これらのパーツの耐久性はあまり高いとは言えず、特に小さい外道がワームにちょっかいを出してくると厄介。
キャストを繰り返すだけでは平均的なワームの持ちだが、手のひらサイズのチヌやハゼ・フグなどが多い釣り場で使うとワームがすぐにちぎられやすい。
特に触角が食いちぎられて途中でなくなってしまったりすることが多いかな。
細かいパーツが生み出すナチュラルアクションがこのワームの特徴でもあるので、パーツが千切れた時はあまりケチらずに新しいワームに交換するようにしているが。
ワームの耐久力としては細かいパーツがある分、平均よりもやや消耗が多くなりがちかな。
飛距離
空気抵抗は小さい
ウェーバーシュリンプは細身のボディ+小さめなパーツによってキャストした時の空気抵抗は小さく、振り抜き感が非常に軽い。
軽いシンカーを使った場合や無風時では、ファットなワームと比較するとワームの自重が無い分飛距離はやや落ちやすいかな。
一方で7gや10gなど、ある程度重たいシンカーを組み合わせると、シンカーの重さを利用したキャストが可能になって飛距離が伸びる。
また、向かい風が吹いてもワームの空気抵抗が小さく、飛距離低下が目立ちにくいメリットがある。
アピール力を抑えたい時のローテーションとして使うのも有効だけど、向かい風が吹いている状況下で遠くのスポットにルアーを入れたい場面でも使いやすく、強風時に飛距離を確保したい場面に投入することもある。
平均飛距離
私がメインで使っている7gのタングステン素材のフリーリグシンカーを使った場合、無風時の平均飛距離はだいたい40m後半~50mほど(PEライン0.5号使用、ラインのマーキングにて測定)。
チニングでよく使っているクレイジーフラッパー2.8インチやハリーシュリンプ3インチなど、ボリューム感が大きめのワームと比較すると風が弱い時の飛距離は若干劣っている。
一方で強風時の遠投性やコントロール性については非常に優秀で、これらのワームと比較すると向かい風の中での使用でも飛行姿勢が乱れにくくて失速が目立ちにくい。
向かい風の中で遠浅なポイントを遠投で探る時なんかに使いやすいね!
アクションの質
引き抵抗が非常に小さい
ウェーバーシュリンプは爪がパタパタ動いたり、触角がカーリーテールワームのようにピロピロとアクションすることは無い。
これによって操作時の引き抵抗が非常に小さく、初心者の方や軽いシンカーを使った場合はワームの操作感が少し分かりにくいかもしれない。
場合によってはデメリットになることがあるけど、この操作感の軽さが逆にメリットになることもある。
例えば、水圧が掛かる深場を攻めたい時や、ワームの動きに緩急をつけたい場面など。
こういう時は引き抵抗が大きいワームを使ってしまうと、操作感が重たくなってしまって使いにくい。
操作感がハッキリしたワームが好みならベビードラゴンなど、潮受けが良くてアピール力が大きいワームを使うのがおすすめ。
繊細なアクション
チニングやロックフィッシュゲームでは海底をズル引きしたり、障害物にワームを当てて使う場面が非常に多い。
ウェーバーシュリンプは海底の微妙な起伏や障害物に当てて使うと、非常に繊細でナチュラルなアクションを発生する。
爪や触角が絶妙に震えるような動きをシンプルなズル引きなどで簡単に引き出すことができ、この動きはアピール力を重視したワームとは質が異なっている。
また、ステイ中でも微妙な潮の流れやラインテンションの変化でボディのパーツがユラユラと動いてくれるので、ステイを多用する使い方にも向いている。
まるなか
▼チニング用ワームのアイテムごとの使い分けやおすすめについて知りたい方は【チニング用おすすめワームと選び方徹底解説】を参考にどうぞ。
全て実釣比較でシチュエーションや使い方に合わせたおすすめアイテムを詳しく解説します。
ウェーバーシュリンプの使い方
ウェーバーシュリンプの特性を活かした使い方について紹介していこう。
私の場合は動と静、割と極端な使い方をすることが多いかな。
ただ巻き・ズル引き
1つめはナチュラルなウェーバーシュリンプのアクションを活かした使い方。
ロッド操作はほとんど与えず、海底をズルズルとただ巻き(ズル引き)で誘う方法。
先ほど紹介したように、ウェーバーシュリンプは海底の微妙な起伏の変化でもボディのパーツが震えるようなアクションを見せるので、これを利用して魚にプレッシャーを与えずに誘うことを意識する。
リールのハンドルを数回転させたらステイを混ぜるのも効果があり、特にチヌ狙いの場合はステイ中にもアタリがかなり出やすいので気を抜かない事。
ボトムバンプ・リフトフォール
2つめはロッドアクションを与えてワームを積極的に操作する使い方。
この場合は引き抵抗が小さく、素早くワームを動かしやすいメリットを意識して操作することが多い。
基本的にはステイと合わせてロッド操作を連続で2回~4回位入れて使うパターンが基本かな。
ロッド操作は素早く小刻みに与えることで、ステイ中の「静」の状態から素早くアクションを立ち上げることでリアクションバイトを誘うことが出来る。
こういう緩急のある動きは引き抵抗が大きいワームだとやりにくいことが多いので、ウェーバーシュリンプのような細身であまり動かないワームの方がやりやすい。
ズル引きとステイ・ロッド操作によるアクションを組み合わせて行うのも効果は非常に大きく、ズル引きやステイで魚を寄せておき、その後の素早いロッドアクションで魚にバイトさせたりすることも可能。
ワームをリフトした瞬間にガツンとバイトが出ることも結構多く、狙って食わせられると非常に気持ちがいい。
特にチニングでは動きの緩急がキーになることも多いかな!
今回はウェーバーシュリンプのインプレッションをしてきました。
チニングで使いやすい・実績があるワームを探している方は【チニングワームの選び方・おすすめアイテム徹底解説】を参考にしてみて下さい。
各社様々なワームを公平な視点で使用感をチェックし、実績に基づいたアイテム紹介をしてあります。