さてさて、今回は19ヴァンキッシュについて。
「アジングやメバリングを始めとしたライトゲームに19ヴァンキッシュを使いたいが、どんな感じなのか?」
このような質問を受けたので、実際に私が色んなリールを使い分けて使い込んでみた印象について紹介。
今回紹介する19ヴァンキッシュはもちろん、18ステラをはじめ18イグジスト・19バリスティック・20ルビアスなども所有しており、ライトゲームで使ってきた。
私自身は基本的に毎日釣りをして生活している人間なので、参考になる部分はあるはず。
リール選びの時の参考になったら嬉しく思う。
アジング・メバリング用リールとして19ヴァンキッシュが優れている点
まずは19ヴァンキッシュと他のリールを比較してみて、このリールが優れていると感じたポイントを簡単にまとめておこう。
- 重量:文句なしに軽い
- 巻きの軽さ:ハイエンドリールよりもむしろ軽い
- 巻き感度:余計なしっとり感が無く、ダイレクト感が強め
私が19ヴァンキッシュをアジングなどに使用し、目立つメリットについてはこんな所かなと。
軽量なアジング・メバリングロッドの特性を無駄にしない軽さ
19ヴァンキッシュは非常に軽量なリールだが、最近の軽量ロッドのメリットを無駄にしない。
150g台前半の重量
ヴァンキッシュはもともと軽量なリールだが、私の場合はある程度のカスタムを行っている。
重量に絡んでくる箇所を挙げてみると、
- ハンドル+ノブ:エアーステアにカスタム
- リールスタンド:ゴメクサススタンド装備
こんな感じかな。
私が使用している19ヴァンキッシュC2000SHGはこのような状態だが、ここにPEラインを巻き取った状態での重量を測定してみた。
ラインを巻き取った状態で151g程度と、非常に軽量なのは間違いない。
リールスタンドを外せば140g台まで落とすことが出来るね。
最近のアジングやメバリングロッドは非常に軽くなってきているが、それに合わせてリールも軽いものを選ぶのは間違いなくメリットになる。
重たいリールを使ってしまったら、ロッドの軽さを十分に活かすことはできなくなるしね(もちろんバランスも重要だが)。
19ヴァンキッシュの軽さはイグジストなどと比較するとさほど差はないが、下位グレードのリールと使い比べてみるとその体感差はかなり大きい。
巻きの軽さ
私が使用している19ヴァンキッシュは、渓流トラウトや海のライトゲームでかなり酷使しており、既にギアやグリスは十分に馴染んだ状態になっている。
巻き出しの軽快さはトップクラス
当然リールには個体差があるものだが、私のヴァンキッシュはステラやイグジストなどと比較しても、巻き出しの軽さは一番軽いと感じている。
ステラと比較するとヴァンキッシュは軽量化を重視した素材を使っているので、ある意味当然かもしれない。
一方でダイワの18イグジストのFCモデルと比較した場合、正直言って19ヴァンキッシュの方が巻き出しは軽いと感じている。
イグジストも軽いリールだが、やはり原因になっているのはマグシールドか。
マグシールドが入っている分巻きに微妙な粘っこさがでるような印象があり、その点19ヴァンキッシュの方がサラッとした巻きで軽快。
特にエステルラインを使ったアジングなど、軽量ジグヘッドをメインに使う方の中には巻きの軽さを重視したい方もいるはず。
そういう時はイグジストではなく、私の場合はヴァンキッシュをおすすめするね。
ハイギアの「出だしの重さ」が気にならない
19ヴァンキッシュを使ってみてかなり大きいメリットだと感じているのが、ハイギアモデル特有の巻き重りが全く気にならない事。
負荷を掛ければローギアリールよりも巻きは重たくなるが、無負荷~低負荷の状態では巻きが非常に軽い。
今まで私が使ってきたリールの中でも一番軽いと感じるくらいで、特にジグヘッドを使ったアジングやメバリングの時に気になりがちな「あのモッサリ感」が無いのはかなり大きい。
購入時はギア・グリスが馴染んでいないので現在よりも若干巻き出しが重たかったが、使い込んでいくと軽さに磨きが掛かっていったね。
巻き感度
巻きの軽さとある意味リンクする部分だが、巻き感度という面でも19ヴァンキッシュは優れた特性を持っている印象だ。
ドライな巻き感
ステラとヴァンキッシュはコンセプトが違うリールなので比較にならないが、ダイワの18イグジストや20ルビアスとはどちらを購入しようか迷っている方はいるはず。
3つのリールを使い比べた印象としては、19ヴァンキッシュが巻き感度の面では一枚上手かな。
先程少し触れたように、イグジストやルビアスにはマグシールドが搭載されており、リールを巻いた時には独特なしっとり感がある。
これはある程度負荷のあるルアーを使う時には全く問題にならないが、抵抗が小さいルアーを使いつつ、リーリングによる感度を求める時には嫌だと感じる方もいるはず。
マグシールドは多少粘性があるオイルを使っている為か、しっとり感が出るものの微妙な重たさ・粘り気を感じる。
この点においては、19ヴァンキッシュの方がルアーの重さや魚の追尾を察知する感度の面でダイレクトに変化を感じやすい印象がある。
ヴァンキッシュが劣る点
ここまでは19ヴァンキッシュをアジングやメバリングに使用するメリットについて紹介してきた。
一見すると全てにおいて優れているリールと感じるかもしれないが、当然劣っている面もあるわけで。
巻きのスカスカ感
これはメリットにもなりデメリットにもなるが、19ヴァンキッシュの巻き心地はステラやイグジストと比較すると明らかに劣っている。
簡単に表現すると「一昔前のダイワのスピニングリール」のような巻き感で、ドライな感じ。悪く言うとスカスカしている。
ステラやイグジストは非常にガタが少なく、カチッとしていてしっとりした巻き感があるが、ヴァンキッシュの場合は巻きに高級感はあまりない。
表現が難しいが、ギアが噛み合っている感触がダイレクトに伝わってくるというか、そんな感じがある。
明らかに巻き心地が悪いというレベルではなく、高級リール内で比較した話。なので実釣果に影響を与えるレベルではないが。
負荷を掛けた時の安定感
負荷を掛けた時の安定感については実釣に必要なレベルで備わってはいるが、金属ボディ・金属ローターを採用しているリールよりは劣っている。
この辺りはやはりステラの方が圧倒的に剛性感があり、アジングやメバリング程度なら気にする必要はないが、負荷を掛ける釣りをするならやっぱりステラには敵わない。
番手選び
一般的なアジングやメバリングを始めとしたライトゲームにヴァンキッシュを投入するとなると、メインとなるのは
- 1000SSSPG
- C2000S・C2000SSS(糸巻き量が違う)
- C2000SHG
これらになって来るかと(場合によってはC2500SHG・XGも)。
ギア比によって選びわけをする事になるが、先程も紹介したように19ヴァンキッシュは巻きが非常に軽いリール。
なので巻き重りが嫌だからローギア(ノーマルギア)を購入する必要はなく、あくまでリーリング速度や釣り方で選んだ方が絶対に良い。
エステルラインを使った釣りの場合
人によって選び方は当然違うし、色んな釣りを毎日やっている私の場合はローギアでもハイギアでも、どちらでも同じように釣りができる(結局は慣れ)。
一般的にエステルラインを使ってアンダー1g以下のジグヘッドを丁寧に使うのであれば、おすすめはヴァンキッシュの1000SSSPGかなと。
ついつい釣りのテンポが速くなってしまい、軽量ジグヘッドをしっかりレンジキープするのが難しいのであればパワーギアが無難。
オールラウンドに使うならハイギアで
その他1g以上のジグヘッドをメインに使いたい時や、ワーム以外にプラグ・メタル系ルアーも広く使いたいのであれば、私の場合はC2000SHGで対応してしまう。
19ヴァンキッシュは巻きが軽いので巻き重りも全く気にならないし、繊細な釣りに特化しなければハイギアモデルの方がメリットが大きい。
糸フケの回収も素早くできるし、何よりもプラグやジグの挙動をリーリングで把握するのはハイギアの方が圧倒的に楽。
ルアーを短い距離でキビキビ操作するのは巻きが速いハイギアの方が楽にできるし、良型メバルを根から引き剥がすのも素早くできるからね。
番手選びに関してはこんな感じで、ノーマルギアはちょうど真ん中で汎用性はあるが、逆に言うと中途半端感がある。
ヴァンキッシュは初心者の方が使う機会は少ないと思うので、自分のスタイルに合わせて「パワーギア・ハイギア」を使い分けた方が使い分けがしやすいかと。
カスタムは重量を考えて
アジングやメバリングリールはカスタムして使っている方が増えてきている印象がある。
しかし、リールカスタムは下手にやるとリールの重量をアップさせやすいので気を付けよう。
ハンドル周りは要注意!
19ヴァンキッシュは純正状態でも非常に軽いパーツが使われているので、カスタムが逆効果になる事もある。
私の場合はリールの軽さを無駄にしないエアーステアシリーズを使い、ヴァンキッシュのカスタムをしている。
エアーステアはハンドル本体+ノブで10g~12g前後の重量になっており、最軽量クラス(ハンドルピッチによって多少違う)。
19ヴァンキッシュの軽さを活かしつつカスタムしたい方におすすめだ。
▼ヴァンキッシュにも最適!エアーステアシリーズ紹介はこちら
アジング・メバリング用リールハンドルに!エアーステアシリーズの使用感・使い分けを解説
おすすめ関連記事!
▼シマノ19ヴァンキッシュをファーストインプレ!
▼シマノ19ヴァンキッシュをカスタム!実釣から選ぶおすすめパーツを紹介