こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はメバリングなどライトゲームに使えるプラグを紹介。
今日インプレッションするのは、ダイワの月下美人しらすJ。
しらすJはジョイント系のシンキングペンシルで、高い食わせの力が特徴の柔らかアクションが非常に特徴的なアイテム。
実際にこのルアーを使用し、セイゴ~フッコサイズのシーバスやカマス・メバル・カサゴなどをキャッチしている。
広範囲をテンポよく探るというより、狭い範囲に潜んでいるスレた魚を釣っていくのが得意なルアーという印象がある。
港湾部の人気ポイントなど、プレッシャーが高い釣り場で魚を引っ張り出したい時に使ってみると、強い効果を発揮するルアーだね!
しらすJのアクションの質や私なりの使い方などを詳しく紹介していくので、アイテム選びの参考にしてもらえたら嬉しく思う。
しらすJのスペック・ラインナップ
しらすJは重量違いで2つのラインナップ展開になっている。
- 全長:55mm
- 重量:2.5g、3g
- フックサイズ:#14
しらすJは55mmというサイズ感で、ライトゲーム用プラグとしては平均~若干長めの設計になっている。
しかし、細身のボディ+ナチュラルなアクションにより、数釣りも全く問題なくこなすことができる。
むしろ程よく全長があった方がジョイントボディの効果も発揮されやすく、独特な柔らかいアクションを効果的に引き出しやすいだろう。
SS(スローシンキング)とS(通常のシンキング)モデルはウェイトボールに違いがあり、赤いビーズのようなものが見えるのがスローシンキングモデル。
通常のシンキングモデルには鉛製のウェイトが3つ入っている。
カラーラインナップについては「ダイワ 月下美人しらすJ商品紹介ページ」を参考にどうぞ。
SSとSの選び方・使い分け
しらすJは同じボディ設計ながら重量の違いでスローシンキングと通常のシンキングモデルに分かれている。
私は両方のモデルを使ってみたが、とりあえずオールラウンドに使いたいのであれば、比重が大きいSモデルの方が汎用性は高い印象。
比重が軽いスローシンキングモデルは足場が低い漁港内や、水面直下をデッドスローに使う時は使いやすい。
しかし、風が吹いている時や、少し足場が硬いフィールドでは使いにくいことがあり、汎用性という点では劣る。
まるなか
月下美人 しらすJを「サクッと」インプレ
しらすJの詳しいインプレッションへ進む前に私なりの使用感を簡単にまとめておこう。
- 飛距離:シンキングペンシルとしては平均以下
- レンジ:水面直下~1m前後までが使いやすい
- アクション:ジョイントボディを揺らすナチュラルスイム
- 使い方:ただ巻きでクネクネ泳がせるより、ドリフトやフォールなどを組み合わせた超スローな誘いがおすすめ!
- ターゲット:港湾部など、狭いスポットに居るスレたメバルやセイゴ・カマス等に効果的
しらすJを簡単にインプレするとこんな感じ。
オールラウンドに使えるライトゲーム用プラグというより、型にハマると強いタイプのルアーかな。
飛距離
しらすJはジャンル的にはシンキングペンシルに分類されるが、正直言って遠投性は高くない。
20m+α程度の飛距離
しらすJは食わせ重視のジョイントボディになっており、一般的なシンペンよりも空気抵抗が明らかに大きい。
実際に私がキャストしてみると、
- スローシンキングモデル:20m前半ほど
- シンキングモデル:25m前後
平均的な飛距離はこれくらいで、飛距離を期待して広範囲を探るルアーではない。
一般的なジョイントではないシンキングペンシルは安定した飛距離がメリットの1つだが、しらすJを使う時は飛距離を意識して使うべきではない。
特に風が吹くと飛行姿勢が乱れやすく、ボディがクネクネと曲がったり、少し回転しやすいので飛距離低下は更に目立ちやすいかな。
泳層・レンジ
比重の割に浮き上がりやすい
しらすJはジョイント部に潮を受けるためか、沈下速度の割にはアクションを与えた時の浮き上がりが速い。
なので深いレンジに沈んだ魚を攻略するには効率が悪く、ライズしている魚や表層にベイトの姿が見えているようなシチュエーションで使いやすいはず。
スローシンキングモデル
スローシンキングモデルはフォールスピードがより遅く、水面直下~30cm・50cm位までのレンジをじっくりと探るのに適している。
ライトゲームのプラッギング初心者の方には少し浮き上がりすぎてしまい、使いにくいかもしれない。
スローなフォールと浮き上がりやすい特性を活かし、狭い範囲をネチネチとドリフトで誘いを掛けたり、使い方のコツが分かれば狭いピンスポットに潜む魚に対して超スローに誘いを掛けることができるね。
シンキングモデル
一方で比重が大きい通常のシンキングモデルだが、こちらもアクションを与えるとヘッドをやや上に向けて素早く浮き上がってくる。
スローシンキングモデルよりもフォールスピードが速く、一枚下のレンジを探ることができるが、それでもそこそこ浮き上がりやすい。
私的にはだいたい30cm~1mくらいまでのレンジを探るのに使いやすいと感じており、更に下のレンジを探る時はレイジーなどのやや比重が大きめのシンキングペンシルの方が手っ取り早く・楽に探ることができる。
アクション
デッドスローでも立ち上がる柔らかアクション
しらすJのアクションの立ち上がりは予想以上に良好で、デッドスローな巻きやロッド操作でもユラユラとしたジョイントアクションが発生する。
動きの質自体はややロールが強めで、ジョイントボディのしなりを活かしたテールスイングが控えめに入る感じ。
このアクションは一般的なシンキングペンシルとは明らかに違いがあり、パターンにハマるとワームなどを見切ってくるスレた魚をキャッチすることもできている
実際の動きは動画を参考にしてみてね。
ただし、このクネクネとしたジョイントアクションを意識しすぎると、逆に釣れなくなることがあるから要注意。
姿勢がやや安定しにくい
しらすJはアクション自体はナチュラルで釣れそうな気になれるが、少し気になるのが水中での姿勢がやや不安定になりやすいこと。
これは考え方によっては良さでもあるが、水中でのルアーの姿勢をキッチリコントロールしたい時は、ちょっとした欠点になることもある。
にラインテンションを緩め気味でフォールさせたり、ドリフトさせたりすると、ジョイント部が潮を受けて水中でのルアーの向きがやや不安定になりやすい。
また、一般的な水平フォール系のシンペンと比較すると、水中での水平姿勢のキープ能力も若干劣るか。
特に横から潮や風を受ける状況下で使った時に、水中でのルアーの姿勢を少しイメージしにくくなる印象がある。
しらすJの使い方
私なりの代表的・効果的なしらすJの使い方のパターンを紹介していこう。
ただ巻きのストップアンドゴー
しらすJはクネクネとしたアクションをするので、ついついただ巻きでしっかり泳がせたくなるかもしれない。
しかし、私が使ってみた感覚では、しっかりと泳がせるよりも超スローなただ巻きやロッド操作を使い、微妙にアクションが立ち上がるかどうか程度の動きで操作した方がスレた魚の反応は良い印象。
ただ巻きの場合はだいたいハンドル1回転~3回転ほどの誘いを掛け、軽くテンションを掛けてフォールさせることが多い。
バイトはアクション中でも出るし、フォール中にルアーがひったくられたり、ラインが動くようなアタリの出方もある。
トゥイッチング
しらすJは軽めのトゥイッチングで使ってみてもかなり面白いアクションをする。
上下左右にイレギュラーな滑走を見せ、ただ巻きと同様フォールを入れて食わせの間を作る。
ロッド操作の回数はだいたい2回ほどを基準に、1回~3回のロッド操作に対して1度フォールを入れつことが多い。
状況によって小刻みにロッドを動かしたり、スローにロッドを持ち上げたりして誘い方を色々工夫してみると、魚の反応も結構変わる。
ドリフト
しらすJのジョイントボディはドリフトでもかなり効果的で、風が強い状況や払い出す潮に乗せることで自発的なアクションを引き出すことができる。
基本的にはラインが張らず緩まずの状態をキープし、釣り人側が積極的にアクションを与えることはしない。
初心者の方には難しいかもしれないが、慣れないうちはデッドスローでハンドルを半回転~1回転くらい巻いてルアーを微妙に動かし、その後のフォールで食わせるようなドリフトとストップアンドゴーの中間的な使い方もおすすめ。
特にプレッシャーが高い魚はルアーが泳ぎすぎると口を使わなくなることがあり、こういう時はドリフトを使うと強い効果を発揮することがある。
ルアーは人間が思っている以上に動かなくても魚はその存在に気付くし、風や潮の流れによるごくわずかな動きが良い誘いになることもあるからね。
まるなか
おすすめターゲット・シチュエーションなど
メバル・カマス・セイゴなど浮いた魚におすすめ!
しらすJはスローな誘いで特に使いやすく、特にマズメ~夜間に掛けて水面付近に浮いてきた魚に対して使い勝手がいい。
主なターゲットはメバルやカマス・セイゴなどをはじめ、ライズしているアジなどに使ってみるのも面白いはず。
常夜灯周りやピンスポットに着く魚狙いに
しらすJは遠投性やレンジキープ能力はさほど高くなく、広範囲をテンポよく探るにはあまり向いていないと感じる。
常夜灯周りでライズするのになかなか釣れない魚を狙ったり、テトラの陰や海藻の際など、魚が潜んでいるスポットがある程度絞り込めている状況下での食わせの一手として使うのがおすすめかな!
狭いピンスポットをドリフトやリフトフォールなどを使ってジックリ攻めるのはかなり得意なルアーなので、ワームに食ってこない魚を無理やり食わせることもできる。