さてさて、今回はダイワのスピニングリール、18レガリスLTのベアリング追加チューンについて。
レガリスはコスパに優れた使い易いリールなんだけど、簡単な手順で使用感をUPさせることができる。
ベアリング追加を行い、ハンドルの巻きの軽さやラインローラの性能を向上させることが可能なので、良かったら参考にしてみてね。
レガリスのベアリング追加に必要な道具・アイテムの選び方についても順に解説していくぞ。
18レガリスにベアリング追加が可能な場所
18レガリスLTはもともと6個のベアリングが搭載されているが、簡単なチューニングによって「3個のベアリング追加」が出来る。
ラインローラー
18レガリスLTのラインローラーだが、純正の状態ではベアリングが入っていない。
ここにベアリングを1個追加し、ラインローラーの回転を改善して糸ヨレの軽減を図る。
ハンドルノブ
ハンドルの内部にもベアリングが追加でき、18レガリスの場合は2個のベアリング追加が可能。
私の購入したレガリスは純正状態ではハンドルノブの回転が非常に硬かったので、ここにベアリングを追加することで巻きの滑らかさが明らかにUPしたぞ。
フルベアリング化に使用するパーツ
18レガリスのフルベアリング化に使用するベアリングの規格・必要なパーツについてまとめておこう。
ベアリングのグレードについて
ベアリングにはいくつかグレードがあり、それによって価格が非常に大きく異なってくる。
簡単に分類すると、
- 国産汎用ステンレスベアリング:最も安上がり。錆びたら交換もすぐできるし、特に不具合は感じたことなし
- メーカー純正ベアリング・カスタムメーカーベアリング:価格は若干錆高めだが、錆などに対して強めの素材を使用
超簡単に分類するとこんな感じになる。
私は今まで様々な釣りをやってきたが、スピニングリールに使用するのは安い汎用ベアリングでOKだと感じている(特に小型の番手の場合)。
安いベアリングでも注油・水洗いさえしっかりやっておけば簡単に錆びることは無いし、万が一錆びたり劣化してきてもすぐに交換してしまえば良いだけだからね。
この辺りは個人個人の考え方により、ベストなものを選ぼう。
国産汎用ステンレスベアリングを使う
最も安上がりで私が好んで使用している、国産の工業用ベアリングを使うパターンから。
必要なアイテムだが、
- ラインローラー:630ベアリング×1、調整シム
- ハンドルノブ:740ベアリング×2(激安ハンドルを購入し、ノブごと変えるのもおすすめ)
こんな感じ。
ラインローラーに使用するアイテム
このベアリングをラインローラー用に1個使うが、大体300円前後から買えるはず。
また、ラインローラー部はベアリングを追加した時の隙間を調整するため、シムを入れる必要がある。
これがちょうどマッチする。
ハンドルノブに使用するアイテム
ハンドルノブにも2個(ダブルハンドルの場合は4個)ベアリングを使用する。
安く仕上げる場合はこんな感じで、これで必要なベアリングとパーツの準備はOK。
リール専用のベアリングを使用する
価格はちょっと高価になるが、リール専用のものを使いたい方はこちら。
ヘッジホッグスタジオのベアリングセットは必要なパーツが揃っているので、後は工具・オイル(グリス)を用意すればOK。
海水で使用し、防錆性能を高めたい場合はこちら。
ハンドルはノブごと交換するのもおすすめ!
ハンドルノブのベアリングについてだが、ここはハンドルノブごとカスタムするのもおすすめ!
最近はハンドルノブとベアリングがセットになった激安アイテムもあるので、私の場合はハンドルノブもまとめてカスタムすることが多いかな。
付属のベアリングは国産のアイテムよりも若干回転性能は劣る感じもするが、注油して使えば普通に使えるレベル。
ベアリングが錆びてダメになったら、その時ベアリングだけ買って交換すれば済むし。
おすすめはゴメクサスのハンドルノブ。「シマノAタイプ・ダイワSタイプ兼用」のものが、18レガリスにも適合する。
必要な工具・オイルなど
18レガリスLTのフルベアリング化に使うパーツを揃えた所で、次は必要な工具などについて見て行こう。
簡単にまとめておくと、
- ドライバー:ネジをあけるのに使用する。私の場合はマイナスドライバーを使う
- ノブをあける道具:ノブキャップを外すのに使う。金属製の針金タイプのクリップなどで作れる
- オイル・またはグリス:回転性能重視ならオイル、耐久性重視ならグリス
こんな感じ。
オイルとグリスの使い分け
ラインローラー、ハンドルノブはオイルとグリスのどちらを使ってもOK。
オイルの方がサラサラしているのでベアリングの回転が軽くなるが、その分防錆性能や耐久性に劣る。
- オイル:海のライトゲーム~トラウト・バス釣りなどの小型~中型魚狙い、軽い仕掛けを使う時
- グリス:サーフや磯の釣りなど、潮を被りやすい釣りや餌釣り
私の場合はこんな感じで使い分けることが多いかな。
とりあえず無難なのは、シマノやダイワ製のメーカー純正のスプレータイプのオイル・グリス。
まだ何も持っていないという方は、グリスとオイルがセットになったものを1つ用意しておくと今後に役立つはず。正直言ってダイワ製の物でも、シマノ製の物でも問題なく使える。
よりオイルの性能、耐久性にこだわるならカスタムパーツメーカーのアイテムも良いね!
18レガリスLTのベアリング追加の手順・方法
さて、ここからは私と一緒にレガリスにベアリングを追加していこう。
手順はそれほど難しくはないので、落ち着いてやれば誰にでも出来るからご安心を。
ラインローラーにベアリング追加
まずは18レガリスのラインローラーにベアリングを追加していこう。
ネジを外してラインローラーをバラす
ラインローラーのネジをドライバーを使ってゆっくり外そう。
この時、注意しないとネジが外れた時にラインローラー内部のパーツが飛んでどこかに行く可能性がある。
ラインローラー部が外れないよう、指で押さえながらネジを回す事。
内部パーツを並べる
ラインローラー内部のパーツを順番に並べていこう。
ここで内部が汚れている時は、綺麗に汚れをふき取ると良いね!
ここでパーツを交換するのが、ネジの右側の2つのパーツ。
金属製の小さな丸いやつと、白いプラスチック製のカラー。これを「ベアリング+調整用シム」に取り換えることになる。
ベアリングに入れ替え・注油
ラインローラーに使うのは外径6mmのちょっと小さめのベアリング。
パーツの順番はこんな感じで、「ベアリングの左右をシムで挟む」形になるが、必ずベアリングに注油をする事。
注油しないで使用すると、あっという間に錆びてしまったり、ベアリングが劣化して異音が発生しやすくなる。
組み上げ
あとは順番通りにラインローラーを組み上げていく。
シムのおかげでベアリングの回転が損なわれることなく、ガタが小さい状態になっているはず。
こんな感じでラインローラーへのベアリング追加はOK。次はハンドルノブのベアリング追加・またはノブカスタムをやっていこう。
ハンドルノブにベアリングを追加
ハンドルノブも順番さえ覚えてしまえば特に難しいことは無く、フルベアリング化が出来る。
ハンドルノブキャップを外す
ハンドルノブの形状によって形が違う事もあるが、私のレガリスLT2000番は一般的なI型ノブ。
このようにノブキャップの中央に穴が開いているタイプの場合は、金属製のクリップなどを伸ばしたりして取り外し工具を作ると良い。
先端を少し曲げておくとキャップの取り外しがスムーズになる。
なお、ペンチなどで無理やり外そうとすると、キャップが傷になりやすいので気を付ける。
ネジを外して内部をバラす
キャップを外すと内部にネジが見えてくるはず。
ネジ山が潰れないように注意しつつ、ドライバーでゆっくり・確実に外し、内部のパーツを分解して順番に並べていこう。
分解するとこんな感じで、ノブの上下にプラスチック製のカラーが入っている。これを用意したベアリングに交換するってわけだね。
※分かりにくいが、私18レガリスはノブシャフトの付け根に薄い調整用のワッシャーが入っていた。ワッシャーの有無については個体差があると思われる。
ベアリングに組み替える
用意しておいたベアリングに組み換えをするが、ワッシャーが入っていた場合はとりあえずワッシャーは無しで様子を見てみる。
プラスチック製のカラーとベアリングでは厚みがほんの少し違っていたりするので、ベアリングに交換するとノブが回らなくなったりすることがある。
ここでも必ずオイル・グリスを使ってベアリングに注油を行うこと!
組み上げ
ここまで来たら、あとはハンドルノブを組み上げていけばOK。
ドライバーが大きすぎると、ノブの中にドライバーが入らないので程々なサイズを使おう。
ノブのネジは実釣中に緩むことがあるので、しっかり・確実に締めておくこと!
カスタムもやってみよう!
18レガリスLTのフルベアリング化はこんな感じなんだけど、ハンドルノブやノブキャップのカスタムなども簡単に出来る。
最近はお手頃価格で購入できるパーツも沢山あるので、興味がある方はやってみてね。見た目も更にカッコよくなるのでおすすめ!
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