こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はヒラメ・マゴチ用のワームをインプレッション。
DUOのビーチーウォーカーシリーズの1つ、「ジャンゴ」の使用感・特徴を詳しく解説。
ジャンゴはフラットフィッシュ用ワームとしては非常にコンパクトなサイズ感になっており、よりボトム付近を攻めやすく作られている印象がある。
釣果としてはマゴチ・ヒラメ・オオニベなどをキャッチできた。
特徴的な形状を持ったジグヘッド・ワームになり、オールラウンドに使えるというよりは使い方に特化したアイテムかな。
ここで紹介する使用感を参考に、アイテム選びの役に立ててもらえたら嬉しく思う。
ジャンゴのスペック・カラーラインナップ
まずはジャンゴのスペックについて簡単にまとめておこう。
- 重量:14g・21g
- フックサイズ:#7トリプルフック×1標準装備
重量ラインナップはフラット用ジグヘッドとしては王道の14gと21gの2種類。
重量が違ってもヘッドの大きさは変わらず、素材による比重の違いで7gの差があるようだ。
なお、カラーラインナップは上記の通りだ。
ビーチウォーカージャンゴを「サクッと」インプレ!
詳しいインプレッションに進む前に、ビーチウォーカージャンゴの使用感や特性についてざっくりと紹介しておこう。
- 飛距離:コンパクトボディでよく飛ぶ!
- 着底感度:平たいジグヘッド形状で良好
- 引き抵抗:平均的
- 浮き上がりやすさ:どちらかというとレンジキープ型
- アクション・使い方:ボトムステイや小刻みなストップアンドゴーがおすすめ
- フックセッティング:基本はそのままでOKだが、フックサイズを変えるのも検討したい
ジャンゴを簡単にインプレするとこんな感じで、使用感については全体的に優秀なジグヘッド・ワームという印象がある。
逆に言うと、独自のフックセッティングは特徴にはなるけど「これじゃなきゃダメ」という感じもしないのが正直なところかな。
飛距離
まずはジャンゴの飛距離についてインプレしていこう。
コンパクトボディで飛行姿勢は良好!
ジャンゴはヒラメ・マゴチ用のワームとしてはかなりコンパクトなアイテムに分類できるだろう。
ヘッドのサイズ感に対してボディのボリュームはかなり抑えめ。
シャッドテールのサイズもコンパクトに設計されているので、飛距離については十分な性能を持っている。
最近は重心移動システムを搭載しているヒラメ用ジグヘッドが増えてきている。
しかしボディがコンパクトなおかげで固定式の愛を採用しているジャンゴだけど、飛距離が劣る感じは全くなし。
空中での飛行姿勢も十分安定しており、激しく回転したりして飛びが損なわれる感じはしない。
14gで50m超の飛距離
私が使用してきたのはライトウェイトの14gのモデルだ。
実際に私がPEライン1号+10.5フィートのロッドでキャストすると、無風時で50m以上の飛距離が平均的に出せている。
目安としてはだいたい52m~55m行かないくらいで、14gの重量を考えれば十分な飛びを確保できている(ラインのマーキングにて測定)。
ジャンゴの飛びに関しては不満は無く、必要十分な飛距離を確保できているぞ。
ジャンゴの使用感・アクションの質
次はジャンゴのアクションの質や特性についてインプレを進めていこう。
着底感度はまずまず良好
ジャンゴのヘッド形状はだが、上から押しつぶしたような形をしている。
これによって着底時にヘッドが倒れにくく設計されており、センターに入ってくる硬質な金属プレートの効果もあって着底感度はまずまず良好だ。
ヒラメ・マゴチ釣りではボトムの着底感度は結構重要な要素。
軽いジグヘッドをデッドスローで引くような釣り方の場合は別だが、基本としては着底の感触がハッキリ伝わってきた方がルアーの操作感が分かりやすいからね。
引き抵抗は平均
ジャンゴはシャッドテールワームが装備されているが、よく見られるヒラメ用アイテムと比較するとテールのサイズは若干小さめ。
これによって引き抵抗・波動の強さは「強いレベル」まではいかず、軽快な使用感を残している。
アクションを与えると手元まで強くブルブル感が伝わるというより、テールが潮を受けることによって程よく重さが乗ってくる感じかな。
個人的には、これくらいの引き抵抗の方が潮が流れている時・ディープエリアを攻める時の使い勝手が良いので引き感としては結構好きなアイテム。
ウォブルアクションがメイン
シャッドテールワームはアイテムによってロールが入るものとウォブリングがメインのものがある。
ヒラメ・マゴチ狙いの場合は正直言うと好みの部分が大きいが、ジャンゴの場合はウォブル中心のアクションになる。
ボディが横方向に張り出した形状をしているので、ロールアクションはほとんど出ないようだ。
これによって背中側にセットされたフックがアクション時に左右に倒れにくく、根掛かり防止の役にも立つ。
浮き上がりやすさ
ジャンゴの浮き上がりやすさについてだが、着底からの浮き上がりやすさについては平均~若干浮き上がりは遅めといった感じかな。
素早く・急角度で浮き上がるルアーではないが、逆にフォール速度は遅めで滞空時間の確保はしっかりできる。
ジグヘッド・ワーム共に押しつぶしたような左右に扁平した形状をしているので、スローなアクションでもボトムから少し上のレンジを引きやすい印象だ。
また、アクションレスポンスは非常に良好で、ロッド操作やリーリングを開始すると素早くテールアクションが立ち上がってくれる。
これによって、マゴチ狙いや活性が低いヒラメを狙う時に多用するような小刻みな誘いとフォール(ストップ)アクションでの使用感に優れている。
ジャンゴの使い方
次はジャンゴの特性を活かした使い方について、私なりの代表的なものを紹介。
リフトフォール
ジャンゴはマゴチ用に開発されたジグヘッド+ワームで、狭い範囲で誘い・食わせを組み合わせた使い方に適している印象がある。
リフトフォールの場合は小刻みにロッド・リールを操作するのがおすすめで、
- ロット操作に合わせてリールのハンドルを2回転~4回転ほど回して誘い
- テンションフォール
こんな感じで使うのが基本のパターンかな。
ジャンゴはアクションの立ち上がりが早い為、ロッドを大きく動かす必要は全くない。
私の場合は1回のロッドアクションはだいたい30cm~40cm程度動かせば十分なくらいで、穂先を使ってチョンチョンと最小限の動きを与えるのみだ。
ズル引き・ただ巻きのストップアンドゴー
もう1つがただ巻きを使ったズル引き・ストップアンドゴーになる。
この場合もリールのハンドルを2回転~4回転ほど回して誘いを掛ける・止めるを繰り返す。
コツとしては、状況によってはスローに海底をズルズルと擦るようにアクションさせた方が良い時もあるし、早めのリトリーブでジャンゴを急浮上させ、ストンと落とした方が反応が良いこともあるという点。
食わない時はついついルアーを動かさないナチュラルな誘いをしがちだが、それでもダメな時は「巻きとストップの動きの差を大きく出してみる」のもおすすめだ。
このような使い方をする時、私の場合はハンドル2~3回転ほどの少し速めのリーリングとフォールを組み合わせて使用することが多いが、動きに緩急を出すことでリアクションバイトを誘うことができる。
特に冬場の低活性なヒラメやマゴチを狙う時などに有効だったりするので、機会があったら試してもらいたい。
フックセッティング
最後に、ジャンゴのフックセッティングについて紹介しておこう。
基本はそのままでOK
ジャンゴの特徴は背針式のフックセッティングになる。
これによってボトムを攻める時にも根掛かりが少なく、フックポイントの損傷も発生しにくいからだ。
私が実釣した感じではそのままのフックセッティングでも問題なかったが、若干フックサイズが小さいと感じる。
良型ヒラメを狙う時や、バラシが目立つような時はもう少しフックサイズを上げたものを同じ位置に使用するのも良いだろう。
標準では#7番のフックなので、交換するなら#5~#6ほどの大きさを選ぶ。
ヒラメ・マゴチ用のトリプルフックはSTX-45が一番安心かな。
他のフックよりも価格はやや高価ですが、錆にも強くて何よりバラシ難い。
フラットフィッシュは口が硬くてフックアウトしやすいので、フックにこだわるのはかなり重要だと考えている。
なお、腹側のフックについては特になくても釣果に影響が出るような感じはないし、コンパクトサイズのワームなので背中側にもう1つフックを付ける必要も無いと考えている。
背針仕様は他のジグヘッドでもできる
ビーチウォーカージャンゴのような背針セッティングだが、単に背針を使ったジグヘッド+ワームが欲しいのであれば、別に他のアイテムでも可能である。
例えば、ダイワのフラットジャンキージグヘッドSS(インプレッションはこちら)を使えば似たような背針セッティングが簡単にできる。
なので私としてはジャンゴは使いやすいワームだけど「これじゃなきゃダメ」という存在ではなく、オールラウンドに使うなら癖が無いフラットジャンキージグヘッドを使用する。
この辺は好みで選べば良いと思うが、最近DUOは「売り方がうまい」と感じるね。
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