こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はヒラメ・マゴチ用ルアーを紹介していきましょう。
今日はジャクソンから発売されているフリークセットの使用感や特徴・使い方などを詳しくインプレッション。
フリークセットはオールラウンドに使えるルアーというより、ルアーの浮上性が必要な場面で使いやすい印象がありますね。
遠浅サーフや波打ち際・かけあがりの斜面などを丁寧に探りやすいルアーを探している方におすすめです。
インプレッションするアイテムについては
- 実費を払って購入
- 公平な視点で使用感チェック
- 実際に魚を釣り上げる
全てこれらにこだわっています。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やヒラメ・マゴチ釣りに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上。基本的に毎日フィールドに立ち続けています
- 渓流釣りや小物釣り~船釣りまで、餌・ルアー・フライと、ジャンル問わず各種の釣りができます
- 静岡県中部地区にてヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上(全てショアからの釣果)
- プロスタッフとしてメーカーから勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方解説の利用あり
こんな感じで、それなりに実績を残していて信頼も得ています。
フリークセットのスペック・特徴
- 重量:8g・12g・15g
- フック:#10トリプル(トリプルクレン仕様)
2021年12月現在では重量ラインナップが最大で15gと、軽めなのが個人的には少し気になりますね。
やはり20g前後の重さも欲しいです。
プレート付きのヘッドによる浮上性・操作感
フリークセットの最大の特徴としては、ヘッドにセットされたチャターベイト型の金属プレートですね。
このプレートが潮を受けることで、セットされたピンテールワームに対して独特な波動を発生させます。
また、プレートの効果はアクションだけでなく、ルアーの浮上性にも大きく影響しています。
一般的なジグヘッドリグよりも急角度で浮上する性質があるので、ボトムから少し上をリトリーブしたいヒラメ釣りにおいて、特性を利用することで誘いの幅が広がるのは間違いないです。
フリークセットを「サクッと」インプレッション!
フリークセットの使用感を詳しく解説していく前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:重量は軽いが想像以上によく飛ぶ
- アクション:リーダーの接続方法で変化するが、アピール力よりも食わせ重視の設定
- 使い方:個人的には浮上性能を活かしたただ巻きや最低限のロッド操作がおすすめ
- 耐久性:比較的優秀だが、一度ダメージを受けるとかなりズレやすくなる
- ターゲット:ヒラメ・マゴチをはじめ、ハタや青物狙いにも使える
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
サーフフィネス系のルアーを扱う時の注意点
最近はサーフフィネスという軽いルアーを細いライン・繊細なロッドで扱う釣り方をするメディア関係の方などが増えてきている印象があります。
このフリークセットもサーフフィネス的な使い方を意識しているように思えますが、特に初心者~中級者の方は
- 軽いルアーや細いラインを使った方がヒラメは沢山釣れる
このように考えてしまうのは絶対にNGです(メディアやyoutubeなどで下手に洗脳されないように)。
軽いルアーや細いラインはしっかりと特性を把握したうえでうまく使えば、強い武器になることもあります。
しかし、どんな状況下でも魚が沢山釣れるかといえばそういうわけではありません。
むしろ繊細なタックルは状況次第で逆効果になることもありますし、釣り人の視野・考え方を狭める原因になったりします。
私自身、以前ブラックバス釣りをやり込んでいた時、少し魚が釣れるようになってくると、小さいルアーや細いラインの方が魚が沢山釣れるような感覚になったんですね。
しかし、そこから更に経験を積んでいくと、フィネスな釣りは弱点があることもわかってきました。
現在は狙うターゲットを問わず、フィネスな釣りよりも魚の習性を利用したシンプルな釣り方をするようになりました。
結果的に釣れる魚の数も圧倒的に増えましたし、良型の魚も沢山釣れるようになりましたね。
フィネスな釣りにおける主なデメリット紹介すると、
- 実は難しいことをしなくても釣れる魚が近くにいるのに、取りこぼしている可能性が結構高い
- リアクションバイトが狙いにくくなる
- 小型の魚を傷つけてしまい、将来的に魚が釣れなくなる
- 繊細なタックルにより、釣り場にラインやルアーを残しやすくなる
- 混雑したポイントでは、周りの釣り人に迷惑をかける可能性がある
- 大型魚をヒットさせた時や悪条件下での取り込み難易度が高くなる
これらがデメリットになることを忘れてはいけませんね。
ヒラメやマゴチは基礎基本を突き詰めていけば、シンプルな釣り方で安定して釣果を上げることができますからね。
まるなか
▼サーフフィネスについての解説は【サーフフィネスの必要性・タックル選びの基本徹底解説】を参考にどうぞ。
飛距離
プレートによる抵抗は意外と小さい
フリークセットの飛距離ですが、一見するとヘッドにセットされているプレートが風を受けて失速しやすい印象がありました。
しかし、実際にキャストしてみると予想以上に風の影響は受けにくく、快適にロングキャストができます。
プレートはワームの幅と同じくらいで、折りたたまれるとしっかりフィットします。
プレートは一般的なチャターベイトよりもコンパクトに作られていて、幅も狭くなっていますね。
ですので、飛行姿勢が大きく乱れにくくて失速が目立ちにくいです。
また、セットされているピンテールワームも「ボディにリブが無いツルッとした形状+細身のテール」により、遠投性能に貢献しています。
実際の飛距離
私は15gのフリークセットを購入して色んな魚をキャッチしましたが、PEライン1号を使用したヒラメタックルで使用すると、だいたい50m台後半~60mほどの飛距離を測定しています(ラインのマーキングにて)。
私の感覚としては、15gのフリークセットで21gクラスのジグヘッド+空気抵抗が大きめのワームと飛距離は大差なく、むしろ風が少し吹いている場面ではフリークセットの方が飛ぶくらいです。
ロングキャストのしやすさにおいては予想よりもかなり優秀だったので、好印象を持っていますね!
まるなか
アクション・動きの質
フリークセットのアクションの質について紹介していきましょう。
プレートアイセッティング
フリークセットは使い方が2つあり、1つめはプレートの先端にリーダーを接続する方法ですね。
一般的なチャターベイトのようなセッティングになります。
私としては、フリークセットの特徴を活かすにはこのプレートアイセッティングがおすすめですね。
アクションの特徴をまとめると、
- アクションを与えると、比較的急角度で浮上する
- プレートのアクションは派手すぎず、程よい波動を発生
- ピンテールワームがフラフラと動き、時々イレギュラーな誘いも混じる
こんな感じですね。
スローに操作してもボトムをズリズリと擦りにくく、狭い範囲を丁寧に探りやすくなっています。
ただ巻きで使ってもルアーが泳いでいる波動が手元に伝わってきますが、引き抵抗は大きくないので楽に使えて良い感じです。
どちらかといえば横方向の巻きを意識した使い方におすすめです。
シンプルなただ巻きや、巻き上げ後のカーブフォールやデッドスローでリールを巻く巻き落とし的な使い方にマッチしていると感じますね。
まるなか
ヘッドアイセッティング
2つめはプレートを後方に折り畳み、ヘッドのアイにリーダーを接続するセッティングですね。
この場合はプレートが潮を受けにくくなる為、引き抵抗が軽くなり、ダイレクトな操作感になります。
アクションは大人しくなりますが、潮を受けたり微妙な巻き速度の変化でワームがユラっと・イレギュラーにスライドするようなナチュラルな動きを発生しますね。
このセッティングは、よりナチュラルにワームを見せたい時や、ロッドアクションを使って縦方向に誘いを混ぜて動かしたい時におすすめです。
ただし、このようなアクションはフリークセットでなくても近いものが出せるので、個人的にはプレートアイセッティングの方が好きですね。
フリークセットの使い方
ただ巻き&カーブフォール(巻き落とし)
フリークセットの使い方ですが、個人的に使いやすいと感じたのがただ巻きを中心としたシンプルな使い方ですね。
私の好みはプレートアイセッティングでスローにアクションさせ、フリークセットの浮上性の高さを活かした使い方です。
ヘッドのプレートが勝手に動いて波動を発生させるので、基本としてはただ巻きで十分です。
- ボトム着底
- スローなただ巻きでハンドル2回~5回転ほど巻く
- テンションを掛けたフォール or デッドスローにリールを巻いたり、ロッドを徐々に立てて落とし込む
こんな風に操作すると、結構良い感じで魚の反応がありましたね。
プレートアイセッティングの場合はストンと素早く落とすより、テンションを掛けたり、ラインをゆっくり巻いて斜めに・泳がせながら落とした方が姿勢も安定し、よりスローに・狭い範囲を丁寧に探れるはずです。
緩急を最小限与えた巻き・小刻みなロッドアクション
2つめはアクションを与えて操作する方法で、この場合はヘッドアイセッティングの方が使いやすいと感じています。
リールのハンドルの巻き速度に微妙な緩急をつけて誘いを入れると、イレギュラーなスライドを見せつつ上に持ちあがります。
その後のフォールで落とし込むことで、縦方向に誘いを入れて使います。
誘いを少し大きく入れたい時はチョンチョンと小刻みにロッドを動かしますが、「あくまでもナチュラルな誘い」を意識すると良いですね。
私の場合は穂先を軽く30cm~50cm程度動かせば十分だと考えていて、大きく動かしすぎると魚に対して違和感になるので要注意。
なお、縦に誘う時はフォールスピードはそこまで抑える必要はなく、巻き落としまではしなくてOKです。
まるなか
狙える魚
ヒラメ・マゴチ
フリークセットはフラットフィッシュゲームをメインに考えて作られたワームですが、広範囲をテンポよく探ったり、目の前にストンとルアーを落としてリアクションバイトを誘うのは少し苦手ですね。
- 潮の状況が悪い・日中のデイゲーム
- 人が多くて移動できない
- 遠浅のサーフやかけあがりの斜面・波打ち際を丁寧に狙いたい
このような時に適しています。
ヒラメやマゴチは釣りにくい時の狙い方は2つあり、状況によっては目の前にルアーを素早く落とし込んで狙うリアクションバイトを誘う釣り方も効果的なので、それとは違った使い方向きですね。
オープンエリアのロックフィッシュゲームなどの底物全般
時期的にハタを狙うことはできませんでしたが、オオモンハタなど、開けた場所でも釣りやすいロックフィッシュなどを狙う時にも使いやすいはずですね。
その他、ニベやマダイなどの底付近に潜むターゲット全般を狙えます。
私はオオニベの幼魚をフリークセットでキャッチしています。
青物狙い
私の場合はヒラメ・マゴチ狙いの時に青物が釣れていますが、近距離戦で細身のベイト偏食している時は結構強い効果を発揮するはずです。
ただしフックが小さいので、青物の可能性がある時はフックを交換して強化した方が良いですね。
青物狙いの場合はプレートセッティングよりもヘッドアイセッティングの方が波動が抑えられて使いやすいと感じます。
フリークセットの気になる点
フックが小さい
フリークセットは気になる点がいくつかあり、その1つはフックが小さいことです。
純正では#10という小型の番手が付いていますが、3kgや4kgなどの良型ヒラメになってくると、この小型フックでしっかり貫通するかは微妙に思えます。
私としては、ヒラメやマゴチは小さいフックを使うメリットはそれほど感じてないので、もう1番・2番大きいフックでも良かったと思いますね。
ワラサを釣った時は結構ヒヤヒヤしました。
フロントフックレスのセッティング
フリークセットはトリプルクレンを使用したフックがついているだけで、フロントフックが純正だと装備されていません。
ヒラメやマゴチは横方向の誘いで使う時は後方からのフッキングが増えますが、縦に誘う時はフロントフックにフッキングすることもかなり多いです。
特にアタリが出たら即アワセしてしまう癖がある方は要注意で、フックポイントが少ないセッティングでヒラメやマゴチを狙う時は、アタリが出てもそのままリールを巻き続け、穂先に抑え込まれる感触があってから合わせを入れましょう。
ヒラメやマゴチは、変に違和感を与えなければすぐにルアーを吐き出すことはほとんどありません。
アタリがあっても慌てず、何事もなかったかのようにルアーをアクションさせ続けましょう。
まるなか
背中にシングルフックが無い
フリークセットのヘッド本体にはフックがありません。
フックが無い方がまっすぐ刺すだけなので誰にでも簡単にさせるのかもしれませんが、何匹か魚を釣ってワームがダメージを受けた時、フックがついている方が繰り返しワームを使いやすい傾向があります。
フリークセットのワームはキャストを繰り返してもズレ難いですが、魚を釣ってダメージを受けると一気にズレやすくなる印象です。
また、シングルフックがあった方が根回りを攻めるのが楽にできるので、フックセッティングの自由度が高かったように思えます。
好みにもよりますが、個人的には普通のシングルフックがついているヘッドの方がヒラメ・マゴチ釣りでは好きですね。
まとめ!
今回はフリークセットのインプレッションをしました。
サーフフィネスという特性をしっかり把握して一辺倒にならないことが重要ですが、
- 空気抵抗が少なく、重量の割に安定した飛距離
- プレートによる浮上性能の高さ
- プレート+ピンテールワームによる独特でナチュラルな波動
これらが特徴になり、上手に使えば良い武器になるはずです。
好みによってフックサイズやセッティングを変えたり、工夫することでより使いやすくなると思います。
おすすめ関連記事!
全て管理人の実釣実績に基づいたコンテンツになっています。
紹介するアイテムは全て実費を払って購入し、公平な視点で使いやすいものを選抜してあります。