こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はヒラスズキ講座をやっていきましょう。
今日のテーマは、最近時々質問を受けるようになってきているヒラスズキ用ルアーのカラー選びについて。
私なりの考え方や適したシチュエーションなど、基本的な部分を紹介していきます。
正直ってルアーカラーに細かくこだわりだすとキリが無くなるので、最終的には自分なりの考えや好みを作り上げ、出来るだけシンプルに使い分ければOKですね。
近年の魚釣りはメーカーやメディアが無駄に難しくする傾向があるので、基本的な考え方を自分の中で作り上げることを優先してみてください。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ヒラスズキゲームにおけるカラー選びの基本
まずはヒラスズキゲームにおけるルアーから選びについて、基本となる考え方を紹介していきます。
ベースカラーで考える
ルアーのカラーは似ているものも沢山あり、特に初心者の方はどこまで細かく分ければいいのか分からないはずです。
自分の好きなカラーができてくれば、それらをより細かく使い分ければOKです。
しかし、最初のうちはベースカラーで考えておくと、無駄に買いそろえる必要が無くてシンプルです。
私の場合は
- シルバー
- クリア
- ゴールド
- パールホワイト
- ブラック
だいたいこんな感じに分けて考えています。
この中で特に私の使用頻度が高いものは、シルバー・クリアの2つですね。
最初のうちは同じベースカラーのルアーを揃えるより、違った系統のカラーを購入し、ある程度の差を出すことを優先するのがおすすめです。
フラッシングの有無
ルアーがアクションした時、光を反射することで「キラッ」と光るのがフラッシング。
フラッシングの有無や強弱はヒラスズキの反応に影響することがあり、釣果を分ける場面にも遭遇していますね。
基本的な考え方としては
- フラッシング強:シルバー・ゴールド系
- フラッシング中:クリア系
- フラッシング弱:パール・ゴースト系
こんな感じで分類しています。
カラー以外にもルアーのアクションの質によっても変化するんですが、フラッシングの強さを変えた途端にヒラスズキの反応が目に見えて変化することもあります(釣れる時はどれでも釣れるけど)。
フラッシングが強いものは、リアクションバイトを誘ったりするには良いんですが、活性が低いと見切られて反転されるだけで食わせきれなかったり。
魚の反応の有無やバイトの仕方を見て、ルアーのカラーを少し変えるというのもテクニックの1つです。
視認性
ヒラスズキゲームにおいて、キャストが苦手な初心者の方や、ドリフトのようにピンスポットにルアーを流し込んで食わせたい方は、見やすいカラーを選ぶのが超重要になってきます。
適当にサラシに向かってルアーをキャストしてただ巻きをするような使い方であれば、ルアーの視認性はそれほど重要ではありません。
しかし、磯際や流れ・地形変化などをキッチリ読んで魚の居場所をイメージし、ルアーを魚の前に余計なことをせずに送り届けようとするとなると、釣り人から「どこにルアーがあるのか」をしっかり把握できることはとてつもなく大きなアドバンテージ。
ですので私としては、ヒラスズキゲームおいてはルアーの細かいカラーのうんぬんより、まずは視認性が良くて見やすいカラーを中心に選ぶことをおすすめしています。
背中がチャートやピンク・オレンジなどは非常に見やすく、ピンスポットへのキャストや正確なドリフトがやりやすくなります。
なお、背中全体が派手なカラーをあまり使いたくない方や、そもそもラインナップされていない時は、ヘッド部分を自分で塗装して使うと良いです。
実際に私の場合、ヒラスズキゲームに使用するミノーはほぼ100%、ヘッドをピンクに塗って使用していますからね。
見やすいカラーを使うことで、警戒心が高い大型を狙って釣り上げることができたり、ルアーを追わない個体に口を使わせることが可能になります。
ルアーは何色そろえるか
これからヒラスズキゲームに挑戦したい初心者の方の場合ですが、私としてはだいたい3色~4色ほど揃えて挑戦することをおすすめしています。
1つのルアーを3色・4色そろえる必要は無く、1色でも良いですし、何となく良さそうなもの・使用頻度が多そうなものは2色・3色と揃えておけばOK。
最終的にボックス内に違った系統のカラーが3~4色ほど揃っていれば、基本的なローテーションは組めるはずです。
私は様々なルアーを使って魚を釣り上げることが仕事でもありますが、お試しで買う時は1色のことがほとんどです。
それでもほぼすべてのルアーでヒラスズキの釣果を上げられているのが現状なので、あまり細かく買いそろえる必要は感じていませんね。
シルバー
シルバーベースのカラーは、ヒラスズキゲームに限らず万能に使えるオールラウンド系のカラーですね。
特徴としては
- イワシやキビナゴなどの小魚系のベイトフィッシュに近い
- フラッシングによる明滅で魚を引っ張り出したり、リアクションバイトが狙える
- 色自体はナチュラルなので、ヒラスズキに対する違和感は大きくない
こんな感じですね。
食わせ能力とルアーらしい魚を引き寄せるパワーのバランスが良く、初心者の方が最初に揃えるカラーとしてもイチオシですね。
時間帯や水質問わずに使うことができ、実績も超多数です。
クリア
クリア系のカラーは、私がシルバーと並んでかなり多用しています。
特徴としては
- 光が当たるとルアーの内部が光を反射し、独特なアピール力を発生
- シルエットがぼやけるので魚に見切られにくいか
- マイクロサイズのイワシやキビナゴ・オキアミパターンなどに強い
こんな感じで、特に日中のヒラスズキゲームにおいて使用頻度が高いです。
状況問わずに使えますが、私の場合は晴天時のデイゲームで出番がより多くなります。
特に、ヒラスズキが小型のベイトフィッシュについてしまっている状況下、ルアーサイズを下げずにカラーをローテーションして対応したい時、クリアはいい仕事をしますね!
シルバー系のカラーで食わない時はクリアにしたり、その逆を試したり。
非常に使用頻度が高く、信頼しているカラーです。
ゴールド
ゴールド系のルアーですが、ヒラスズキゲームにおいては若干使用頻度が低くなります。
特徴としては
- シルバーよりもフラッシング時の存在感がしっかり出しやすい
- ややローライト時や少し濁っている時・サラシが濃い時でもアピールしやすい
- 黒っぽい岩が多い場所や、茶・黒系のベイトフィッシュを食ってい時は思いのほかナチュラルで違和感が少ない
こんな感じですね。
ゴールドはシルバーと同じくフラッシング系のカラーなんですが、基本的には少しアピール力を足したいような状況下におすすめです。
しかし、背景が黒っぽい岩の場所だったり、ベイトフィッシュが少し茶色っぽい小魚やエビのような時は、シルバーよりもナチュラルなカラーとして活躍することもありますね。
個人的に「ゴールドよりもシルバーの方が何となく好き」ということもあり、ヒラスズキゲームにおいては投入頻度は低めです。
パールホワイト(ゴースト)
パールホワイトはシーバスゲームにおいて超定番カラーの1つですね。
ヒラスズキゲームにおいても、もちろん有効です。
特徴としては
- 曇天時や朝・夕マズメなどのローライト時の膨張色
- あえてフラッシングしないことによる食わせ能力の高さ
- シルバーやゴールド・クリアなどで食わない時に魚の目先を変えられる
こんな感じで考えていますね。
ローライト時は白っぽいボディによってルアーがしっかり見えますが、光量が多い日中の場合は、正直それほど強いカラーとしては見ていません。
むしろ、ヒラスズキゲームの場合はサラシの白い色に同調しやすいですしね。
このパールホワイト系のカラーですが、私がメインで使うシルバーやクリアなど、光を当てた時に「ギラッ」と反射しにくいのが良さでもあります。
フラッシングによる明滅は魚を強くひきつけたり、リアクションバイトを誘うパワーは強いんですが、1回強くルアーに反応させて食わせられなかった時、逆に見切られやすくなる傾向もあります。
こういう時はパールホワイトやゴースト系の光反射を抑えたカラーを使い、ナチュラルにアピールして食わせを狙うことがありますね!
ブラック・レッド
ブラックやレッド系のカラーは、ヒラスズキがルアーを見上げた時、黒っぽいシルエットでくっきりと見せて食わせることができます。
特徴としては
- 魚からは黒っぽく見え、コントラストが非常に強く出る
- サラシが濃い状況や濁っていても強い存在感
- 特に月夜やデイゲームにおいて、シルエットがしっかり出やすい
こんな感じですね。
人間から見ると地味な感じに見えますが、魚が見上げた時にハッキリとしたシルエットで見えるのがブラックやレッドなんですね。
この手のカラーは、タチウオジギングでは超定番ですし、ナイトゲームやかなり濁っている状況下のブラックバス釣りでも超高実績。
私の場合、ブラックやレッド・パープルなどのシルエット系のカラーはヒラメ・マゴチ釣りでも愛用していて、魚種問わずに良く釣れるカラーの1つですね!
ベリー・差し色について
最初はそこまでこだわる必要は無いんですが、自分の中で良く釣れる・好きなカラーができてきたら、ベリー(腹)のカラーや差し色のパターンをいくつか揃え、少し細かく使い分けていくのもおすすめですね。
基本的には差し色は入っていなかったり、ナチュラルなものが無難に使いやすいですが、少しアピール力を足したい時は
- レッド
- オレンジ
- ピンク
- グロー(夜光)
このようなカラーが入ってるものを選ぶことで、ベースカラーを変えるよりもちょっとした変化を出すことが可能です。
例えば、イワシカラーが好きなら
- シルバーベース・背中が青っぽいナチュラルなイワシ
- 腹がグローやレッドに塗装されているイワシ
こんな感じで使い分けをしてみてください。
初心者の方がいきなり細かく使い分ける必要は無いので、後からで十分ですよ!
ヒラスズキにおすすめなカラー
最後に、どんなカラーを選んだらいいのか全くわからない方へ、私のおすすめを5つ紹介しておきます。
とりあえずは、この中から3~4色ほど選んで揃えておけばだいたい何とかなります。
イワシ・コノシロ・ボラ
シルバーベースのイワシやコノシロ・ボラ系のカラーはとりあえず用意しておいて間違いありません。
フラッシングでヒラスズキを誘いつつ、全体としてはナチュラルなので無駄に違和感を与えにくく、どんな状況でも使えます。
個人的には、この中でも特に好きなのがボラやコノシロですが、正直どれでもOKです。
クリアイワシなど
2つめはクリア系のカラーですね。
クリア系のカラーですが、無難なのはクリアベースにナチュラルな差し色が入ったクリアイワシやフルクリア。
少し強めにアピールしたい方や、視認性重視ならピンククリアやオレンジクリアでもOKです。
シルバーと並んで非常によく使うカラーなので、必ずフィールドに持ち込んでいますね!
パールイワシ・ゴーストイワシなど
3つめは、フラッシングを抑えたナチュラルな存在感を放つパールやゴースト系のカラー。
使用頻度はやや低くなりますが、風が弱くて細かい波が無い時など、ヒラスズキがルアーをジックリと見て食わないような時に使ったりします。
私としては、やや食い渋りの状況で使うことが多いカラーなので、ナチュラルなベイトフィッシュ系のカラーを選ぶことが多いですね。
少し強くしたい時は、ピンクバックやちゃーとばっくがおすすめ。
レッドヘッド
レッドヘッドは超定番の存在ですね!
シルバーやクリア・ホワイト(パール)ベースのものがありますが、個人的にはシルバーやクリアベースが好きですね。
ヘッドの赤い部分は魚から見ると黒っぽく見え、一般的なカラーよりもコントラストが強調されるという認識で使っています。
ですので、私の場合はシルバーベースやクリア系カラーでは若干弱いと感じる時のローテーションで使ったりすることが多いですね。
アカキン・ミドキン
ラストはゴールド系のカラーになります。
アカキンやミドキンが定番ですが、個人的にヒラスズキに限らず、トラウトや船のジギングなどを含めてミドキンというカラーが何となく良く釣れるような気がしていますね。
シルバーベースのカラーのようにフラッシングで魚を誘えますが、少し存在感を強くしたい時におすすめですよ!
よくある質問
ルアーカラーの優先度・重要度
今回は、ヒラスズキゲームにおけるルアーカラー選びについて紹介してきました。
しかし、実釣時においてはカラー以外にも気にすることは沢山あり、私の場合カラーの優先度は高くはありません。
優先順位としては、
- ルアーの泳ぐレンジ(泳層)
- アクションの質:ローリングやウォブリングの強さやキレ
- 視認性
- フラッシングの強さ
- 細かいカラー
こんな感じで、カラーに関するものはそこまで重要視していないんですね。
釣れない時は、ルアーのレンジやアクションの質を優先的に変えていき、反応が有っても食いきらなかったり、掛かりが甘くてすぐにフックアウトしてしまうような時、カラーを変えて微調整するのが基本パターンです。
カラーで釣果に差が出るのか?
この手の質問はヒラスズキゲームに限らず、色んな釣種で聞かれますね(笑)
ヒラスズキゲームにおいて、私の率直な意見を言うと「だいたい7割くらいの状況では、カラーはどれでもヒラスズキは釣れる」というのが本音ですね。
例えば、
- そこそこな規模・厚みでサラシが出ている
- 潮が良い具合に効いている
- 程よい水温
- 先行者が居ない
このような状況であれば、ぶっちゃけどんなカラーでも大差なくヒラスズキが釣れることがほとんどです。
特に、私のように流れ・魚の着き場をピンポイントで読み、魚の前にルアーを流し込んで食わせることができるなら、どんなカラーでも釣れることが多くなってきます。
一方で
- サラシが薄い
- サラシは出ていても潮が利いていない・流れに変化が無い
- 先行者あり
このような状況になってくると、ちょっとしたカラーの差で釣果が分かれる可能性が高くなってきます。
ですので、カラーローテーションは全く必要が無いこともあれば、それなりに効果的になってくることもあるというわけですね。
ただし、ルアーのカラー選びは「使い手のモチベーションを保つ」という側面も持っているので、メンタル的なものも当然あります。
まとめ!
今回はヒラスズキ用ルアーのカラー選びについて紹介しました。
- カラーは状況によってどれでも釣れることも多いが、釣果に差が出ることもある
- まずはベースカラーで考え、違う系統のものを揃えていくのがおすすめ
- ヒラスズキゲームでは、視認性やフラッシングの強弱の重要性が高い
- 初心者の方は、3~4色ほど揃えておくのがおすすめ(1つのルアーそれぞれは1色や2色でOK)
要点をまとめるとこんな感じですね。
まずは自分なりの基本的な考え方をベースとして作り、そこからは実釣を繰り返す中で、自分なりのお気に入りを作っていってください。
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