こんにちは、まるなかです。
さてさて、今回はメバリング・ライトゲーム用の小型シンキングペンシルを紹介。
ナダ(メガバス)から発売されているコリーの特徴・使用感をインプレッション。
コリーの特徴は一般的なシンペンのようにロールや蛇行系のアクションで動くタイプではなく、いわゆるI字形の動かないシンキングペンシル。
実際に使って釣行を繰り返してみたが、パターンにハマるとかなり強い威力を発揮することがあり、ちょっと癖はあるもののスレたメバル攻略に武器になる印象だ。
メバリング・ライトゲーム用シンキングペンシルを探している方、スレたメバル攻略に最適なルアーを探している方の参考になったら嬉しい。
ナダ コリーのスペック・カラーラインナップ
まずはナダ コリーのスペックとカラーラインナップについて、簡単にまとめておこう。
- 全長:57mm
- 重量:3g
- フックサイズ:#12
メバリング・ライトゲーム用シンキングペンシルとしては若干サイズは大き目・低比重な特性を持っている。
ただしアクションから来るアピール力自体は弱めなので、ピンスポット狙いでも十分使える印象が強い。
カラーラインナップはクリア系が中心で、メガバスらしく繊細でカッコいい仕上がり。
私はハク・マイクロベイトパターンを意識して「クリア仔魚」を使い、良い結果が出せている。
ナダ コリーの使用感を「サクッと」インプレ!
スペックとカラーの紹介が終わったところで、コリーの実際の使用感についてインプレしていこう。
まずは、簡単に使用感をまとめておく。
- 飛距離:軽比重なので遠投性は低め
- アクション:I字形で直進性の高いアクション
- レンジ:浮き上がりが非常に良く、水面直下専用
- 使い方:超デッドスローのただ巻き・ストップ&ゴー
- シチュエーション:港湾部や小場所でライズしている個体の狙い打ちに最適
- ターゲット:メバル・シーバスなど、スローな動きに反応が良い浮き気味の魚に
ザックリ紹介するとこんな感じで、シンペンの中でも特に水面直下攻略に特化したプラグという印象が強い。
なので使いやすいシチュエーションにはある程度限りが出てくるが、その分型にハマると強いルアーだね。
メバルのプラッギング初心者の方というより、ある程度釣りに慣れている中級者以上の方に使い易いかな。
飛距離
コリーの飛距離について、私なりの使用感を紹介していこう。
比重が軽く、シンペンの中ではあまり飛ばない
コリーは57mmのボディ全長があるが、ウェイト自体は3gと非常に軽量。
一般的な大体45mm前後のシンペンの重さと同じ位で、軽比重な特性を持つ。
ウェイトは前後に小型の球状のものが1か所ずつ、計2か所に設置されている。
実際にキャストした感触では25m弱程といった感じで、特に風が吹くと飛距離低下が目立ちやすい印象だ。
なので遠投が必要な場所で使用するシンペンではなく、ピンスポットを探る時に使い易いアイテム。
この辺りは他のシンペンと使い分ける必要があり、1本でオールラウンドに使えるアイテムとは言えないかな。
コリーのアクション・レンジ
コリーのアクションはかなりローアピールな感じで、ボディのサイズ感で魚に見せていくルアー。
I字形の控えめアクション
コリーはリールを巻いても目立った動きを見せることなく、直線的に「スーッ」と泳いでくるだけ。
コリーのテール部にはフィンが設置されており、これによって直進性を高めているようだ。
いわゆるI字形のアクションになり、良く動くルアーが好きな方には釣れる気がしないかもしれない。
しかし、実際に使ってみると風や潮を受けて絶妙に「フラッ」とルアーの動きに最低限の動きが出る。
これが良い誘いになるのか、しっかり泳ぐタイプのシンペンに反応して来ない魚がいきなり食ってくるパターンに遭遇している。
フォールアクション
コリーは水平気味の姿勢でフォールしていき、巻きだけでなくフォール中にもバイトが出る。
コリーをフォールさると、ピタッと止まって綺麗な姿勢で落ちていくのではなく、慣性で若干前にスライドするアクションを見せる。
巻きを止めると慣性でフワフワと前進しつつ、そのまま徐々にフォール姿勢に入っていく感じ。
これが非常に魅力的な動きで、フワフワと力なく泳いでいるベイトフィッシュを表現しやすい。
軽めな比重もあり、流れるようにスライドしながら徐々に下に落ちていき、艶めかしい動きを見せてくれる。
特にピンスポットからスレたメバルなどを引っ張りだしたい時は、ただ巻きよりもフォールアクションを入れて探ると「より丁寧に・ネチネチ」探りを入れられて良い感じだ。
フォール中の「ゴツッ」というバイトはかなり病みつきになる面白さ。
また、フォールからの巻き出しの時も微妙にアクションがフラついたりと、柔らかい変化が演出できてアタリも良く出ている。
コリーはキビキビ・ハッキリとしたアクションで動くのではなく、慣性を利用した柔らかな動きが非常に魅力的だね。
水面直下10~20cm前後攻略に最適
コリーは非常にフォール速度が遅く設定されており、長めのカウントダウンで沈め込んでも浮き上がりが良く作られている。
なので基本的には水面付近を探るのに特化したシンペンといった感じで、大体20cm位までの水面直下を探るのに使い易い。
なので魚が沈み気味の時はもう少し深いレンジを引きやすいシンペンとローテーションさせる必要があり、コリーは浮いた魚攻略に特化させて使うのがおすすめだ。
状況によっては、メバルが水面を割ってバイトしてくる事もある。
コリーの使い方
コリーの使い方について、私が意識していることを紹介していこう。
基本はデッドスロー
コリーを使用する時は、浮き上がりの良さを活かした超デッドスローで使用するのがおすすめ。
ハンドル1回転に2秒~3秒、場合によってはそれ以上のスローな巻きで使うことも十分可能。
できるだけ無駄な人為的なアクションは出さず、どれだけ無駄な動きをさせずに使うのかを考えた方が結果的に魚の反応は良い印象だ。
フォールアクションを上手く入れる
コリーはただ巻きでひたすら巻き続けるのも良いし、より丁寧に探るを入れるなら時々フォールを入れて使う。
私の場合は、ハンドル2回転~5回転程巻いたら自然にフォールを入れるのが基本パターン。
このフォール時のライン処理にコツがあり、コリーはフォール状態に入ると微妙に前進してから徐々に落ちていく。
ここでラインが弛みすぎないよう、糸フケを微妙に回収しつつフォールさせた方が落とし込み中のバイトを逃しにくい。
フォール時間は2~10カウントほど入れることが多いが、低活性な時はかなり長めに落とし込むのも効果がある。
ドリフトにも対応可能
コリーの超スローなフォール速度を活かし、かなりスレた魚対策としてドリフトもかなり使える。
風や潮の流れが少し強い時は、その流れに乗せてルアーを流したり、超デッドスローで誘いを時々入れて見たり。
水深が浅くて根がキツめな場所であっても、スローに沈むコリーなら時間が稼げるメリットがある。
わざと横方向の風や潮を横切るようにキャストし、弧を描くように流しながら誘うのも効果がある。
後は、向かい風が吹く岸壁沿いをコリーで探るパターンでもいい具合に結果が出せている。
コリーが適したターゲット
最後に、コリーで狙うのに適しているターゲットを紹介。
表層を強く意識したメバル・シーバス向き
コリーは水面~水面直下を探るのに特化した特性を持っているので、狙いとしてはメバルやシーバス狙いなどで使い易い。
一方でカマスやメッキなどの小型回遊魚を狙うにはちょっと使いにくい面があるので、ライトゲーム五目用ルアーではないかな。
主に表層付近のマイクロベイトパターンで使い易く、私の住む静岡の場合はハクパターンやチアユパターンをはじめ、シラス食いなどのメバル・シーバスで良い結果が出ている。
コリーはシンペンの中でも「ピンスポット狙いの食わせ」にかなり特化したアイテム。
釣り場についての一投目というより、他のルアー(シンペン)で反応が悪い時の次の一手としておすすめ。
ナダ コリーのインプレはこんな感じで、ハイプレッシャーなスレた魚を攻略するための一手として使い易いシンペン。
ちょっと癖のあるルアーだが、慣れるとかなり強い武器になるはず。
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