こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はブルーブルーから発売されているライトワインド・ダート釣法対応のアミコン40Sの使い方や特徴を詳しくインプレ。
アミコン40Sはやや個性的な使用感をしていて、ダートによるリアクションバイト狙い重視というより、食わせを意識した使い方に適していますね。
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
アミコン40Sのスペック
- 全長:40mm
- 重量:3g
- フック:トリプルフック×2。フロント#14・リア#16
全長は40mmとやや短めですが、体高があってそこそこボリューミーなので50mmクラスのミノーやシンキングペンシルに近い感覚で使っています。
おすすめカラー・ラインナップ
カラーラインナップは上記の通り。
その他、WEB限定カラーのラインナップもあり。
カラー選びは最終的には好みでOKですが、初心者の方は見やすいカラーを選ぶのがおすすめです。
- 02モモイログロー
- 03オキアミ
- 06ベニホタル
- 07マニアオレンジ
- 09ホワイトクリスマス
- 10ローズピンクグロー
- 11フラッシュチャート
これらのカラーは比較的視認性が良く、目で見てルアーのアクションを調整したり、ピンスポットでの誘いやすさに優れます。
アミコン40Sはラインスラッグの使い方などでアクションが結構変化するので、見やすいカラーを使い、挙動を確認しながら扱いに慣れていくと良いと思いますね!
アミコン40Sを「サクッと」インプレ!
ここからはアミコンを詳しくインプレしていくわけですが、まずは私なりの印象を簡単にまとめておきます。
- 飛距離:やや劣る
- フォール:ナチュラルなフォールでしっかりルアーを見せられる
- アクション:柔らかな軌道でのダート・微波動スイムが特徴的!
- 使い方:ダート&フォール・ボトムダート・ただ巻き・ドリフトなど
- フックセッティング:ボトムをスローに探る時はフック交換もおすすめ
- ターゲット:アジ・メバル・カマス・メッキ・ロックフィッシュ・チヌなど
- 適したシチュエーションなど:手っ取り早く広範囲をサーチするのではなく、スローな展開でジックリ探りたい時に使いやすい
ざっくりまとめるとこんな感じ。
ダート系プラグとしては食わせ能力に長けたタイプのルアーになり、正直言って好みは分かれると思います。
手っ取り早く探れるルアーを探しているのであれば、より高比重なルアーの方がおすすめ。
飛距離
アミコン40Sの飛距離ですが、正直言って遠投性能には優れたプラグではないですね。
バイブレーションのような体高・容積のあるボディに対してウェイトは3gと、ダート対応のプラグとしては軽比重なんですね。
実際に私がPEライン0.4号を巻いたライトゲーム五目タックルでアミコンをキャストすると、だいたい20m台中盤~後半ほど。
漁港内や小規模河川の河口周り・内湾の小場所で使うのに適していて、遠投が必要な状況下や風が吹きつけるコンディションでは正直言って使いにくい。
飛距離よりも「ジックリ探ること」に重点を置いて作られたルアーという印象ですね。
フォール
アミコン40Sはヘッド下部のアゴの部分にウェイトが入っています。
下に張り出した位置に重量が集中しているので、フォール姿勢はかなり安定していますね。
比重はやや軽めなので、ストンと素早く沈下するのではなく、ダート系プラグとしてはややナチュラルに沈んでいきます。
このフォールの安定感とナチュラル姿勢により、小場所でのカサゴや小型のハタ等の根魚類をスロー気味に誘い、フォールでバイトさせるのは得意。
水深が浅い場所でもしっかり誘いと食わせの間が作りやすいです。
まるなか
アミコン40Sの使い方
ダート&フォール
アミコン40Sを使ってみて、一番基本となるのはやはりダートアクションですね。
私の基本パターンとしては
- 任意のレンジまでジックリ沈める
- 軽めのロッドアクションで2~4回ほどダート
- フォールで浮き上がった分を沈めなおす
こんな感じの繰り返し。
アミコンを使う時は、ロッドを強く弾いてバシバシとダートさせることを意識するのではなく、軽めの操作がおすすめ。
強く動かすとフックが絡みやすくなりますし、あまり綺麗なアクションを発生させません。
少しラインスラッグを出し気味にしつつ軽く操作すると、柔らかな軌道で超ワイドに・ほとんど手前にルアーを寄せずに動かすことが可能。
このレンジキープ力とダート幅はジグヘッドリグには出せないアクションなので、アミコンの良さが発揮できますよ!
少し活性が落ち気味のメッキをアミコン40Sを使い、少しスロー気味に誘ってキャッチしました。
まるなか
まずは見える場所にキャストして動きの癖や操作感を覚えよう
ボトムダート(リフトフォール)
アミコン40Sの使い方2つめは、ボトムに着く根魚や低活性なカマスやメッキを狙う時におすすめなボトムダート・リフトフォール。
ややスローなフォールが特徴的なルアーなので、丁寧に誘いを掛けることができます。
動かし方の基本パターンとしては
- ボトムまでルアーをしっかり沈める
- ややゆったりめの軽いロッド操作で2~3回ほどアクション
- 再び着底
こんな感じの繰り返しでボトムを狙います。
ロッド操作はルアーをダートさせるというより、フワフワとリフトさせるような感じを意識すると良いかな。
メバルやカマス・メッキなどはダート直後の落ち込み開始で当たることが多く、カサゴなどの根魚は着底寸前でのバイトが多め。
アミコンのアゴ部分の形状はボトムでの姿勢の安定化に貢献。
低重心で倒れにくいので、ボトムを頻繁に取りなおす使い方にもしっかり対応します。
岸壁沿いにゴツゴツした捨て石があるポイントを探ると40cmオーバー・1kgUPのオオモンハタがヒット。
ライトゲームロッドだったのでやり取りが超大変でしたね。
ただ巻き
キャストから回収までずっとただ巻きすることはほとんどなく、ダート・&フォールなどと組み合わせて時々ただ巻きを入れて使います。
ルアーの動きに変化を出し、食わせのきっかけ作りとしての役割が大きいですね。
アミコンを巻きで使う時はスローに巻くのがおすすめで、かなり細かくユラユラと動き、微波動を発生させます。
ダートアクションと組み合わせることで、ダートに反応するものの食い切らない魚にバイトさせる効果が期待できます。
ダートと巻きのコンビネーションは、特にメバルやカマス等に良く効きますね。
岸壁近くの捨て石を根掛からないよう、ダートの後にただ巻きを入れると巻き上げでマハタモドキが釣れました
オオモンハタやマハタは遊泳力が比較的高く、意外と上のレンジでも食ってきますね。
ドリフト
アミコン40Sはやや軽めな比重でドリフト気味の使い方にも対応しやすく、かなり活性が落ちたメバルやセイゴ・カマスなどを狙う時に効果を発揮しやすいですね。
魚が沈んでいる状況下で使いやすく、水深が深めの漁港や防波堤・水道・磯など攻める時におすすめ。
風や潮に乗せてゆっくり沈下させつつ流していき、1~2回のロッド操作で誘いを掛けます。
アタリは流し込んでいる最中に出たり、誘いを掛けた瞬間に捕食スイッチが入って食ってくることもありますね。
アタリは「コン」と鋭く出ることが多いですが、食い渋っている時はラインが少し揺れるだけだったり、「モゾッ」という微妙な感触だけのことも。
とりあえず違和感を感じた時は合わせを入れてしまえばOKで、掛からなかった時はその合わせが誘いになります。
シンキングペンシルよりも浮き上がりにくいので、水深5mや10mなどの深いレンジを探りやすいのはメリットですね。
まるなか
一枚下のレンジをドリフト&ダートで流し込んだりすると面白いよ!
▼ブルーブルー アミコン実釣動画
フックセッティング
トリプルフック
標準装備で前後にトリプルフックがついていますが、フッキングの安定性という点ではやはりトリプルフックは有利ですね。
特にカマスやメッキなどはじゃれつくようにバイトしてくることも多く、こういう時は明らかにトリプルフックの方が掛かりが良いです。
ダブルフック
岩礁帯や海藻が多いポイントで根魚を狙う時など、底付近を攻める時はダブルフックに交換するのもおすすめ。
私はそれほどキツくない根回りを狙う時はトリプルフックでボトム攻めもやってしまいますが、ボトムでの姿勢が良いアミコンとはいえ、やはり根掛かりは発生しますからね。
ダブルフックにすることで、フックがスタックする確率はかなり減らせます。
ただし、ゴツゴツした岩やカキガラエリアの場合はルアー本体が挟まって根掛かりすることがあるので、それはどうしようもないです。
アミコン40Sにマッチしたタックルバランス
アミコンはダート対応プラグとしては軽比重なので、タックルが強すぎると操作感がぼやけます。
- ロッド:7フィートくらいまでのUL~Lパワー
- リール:2000番
- ライン:PEライン0.2~0.4号
- リーダー:フロロカーボン5LB~7LB
だいたいこれくらいのタックルバランスがおすすめ。
ロッドについてはソリッドティップ・チューブラーティップのどちらでも問題ありません。
ダート釣法ではチューブラーの方が良いと言われることもありますが、ルアーの操作感を穂先でしっかり把握したいならソリッドティップでも全く問題なく使えます。
かなり水深が深くなるとチューブラーの方が操作が軽快で楽ですが。
実際に私自身、ソリッドティップのロッドでライトワインド釣法を行うことも非常に多いですからね。
アミコン40Sで釣れる魚
アミコン40Sはライトゲーム五目に対応するプラグなので、釣れる魚としては様々。
私のこれまでの釣果としては
- アジ
- セイゴ
- メッキ
- イトヒキアジ
- カマス
- サバ
- カンパチ
- フエフキダイ
- カサゴ
- オオモンハタ・キジハタ
- チヌ
こんな感じ。
購入したのが夏なのでこれらの魚種ですが、冬~春にかけてはメバルなども間違いなく釣れますね。
オープンエリアを探っても良いし、岸壁沿いや石周りを狙えば小型のロックフィッシュが良く釣れますよ!
適したシチュエーションなど
ダート釣法は人によって探り方にパターンがあります。
軽いジグヘッド(だいたい2g程度まで)を使って「フワフワとした浮遊感をある程度意識する食わせよりのダート釣法」が好きな方にはアミコン40Sはフィーリングが合うと思います。
ダート後にルアーをある程度しっかり見せたり、ドリフト気味に漂わせて食わせたい時にアミコンは効果的。
一方で4g・5g・7gなどの少し重ためのジグヘッドを使ってワームを素早く沈める「リアクションバイト狙いのダート釣法」が好きな方には、正直言ってアミコンは使いにくいと思います。
まず遠投性能がそれほど高くないですし、深場に到達させるまでに時間が掛かって効率が悪いんですよね。
操作感に関してもダイレクト感はやや低く、フワフワした感じなので違和感があるでしょう。
ですので、アミコン40Sを購入する時は自分のスタイル・好みのダート釣法に合ったものなのかをしっかり考えた方が良いですね。
まとめ!
今回はアミコン40Sのインプレをしました。
- 飛距離はあまり出ない
- フォールスピードは遅めでナチュラル
- 少しラインスラッグを使ってダートさせると超ワイドに・手前に寄りにくいアクションが出せる
- 巻きで使うと微波動でチラチラ動きながらスイミング
- アジやメバル・セイゴ・カマス・根魚・チヌなど何でも釣れる
- 広範囲をテンポよく探るダート釣法ではなく、食わせを意識して丁寧に釣りたい方向けのルアー
要点をまとめるとこんな感じ。
正直言ってやや癖のある食わせ寄りのプラグで、広範囲をテンポよく釣り歩きたい方には使いにくいと感じることもあるでしょうね。
ある程度浮遊感を意識した丁寧なダート釣法で使えるプラグを探している方におすすめ!
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