こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は川釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマはカワムツ(ハヤ)をルアーで釣りたいという質問を受けたので、この機会に私なりのタックル選びや釣り方のコツを紹介していきます。
カワムツ以外にもアブラハヤや小型のウグイなど、15cm位までの小型魚を川で釣りたい時に流用できます。
内容に関しては全て管理人の実釣経験・実績に基づいたものになるので、参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
なお、私の魚釣りに関する経験・主な実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- 渓流釣り~船釣りまで餌・ルアーなどジャンル問わずに各種経験
- メーカーからプロスタッフとして勧誘あり
- 釣具店・メーカーにて私の釣り方やタックルインプレッションの活用あり
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活している釣り好きです。
ルアーでカワムツを狙うのに適した時期
春~秋がおすすめ
カワムツを含めた淡水魚は、基本的には水温がある程度高い時の方が活動が活発になります。
ルアー釣りの場合は餌釣りと比較すると、ジックリ狙うのが苦手です。
ですので、活性が低くて魚がジッとしている時は餌釣りに軍配が上がるのが事実ですね。
私の住む静岡の場合、カワムツの活性が高いのは5月~10月くらいまでのことが多いです。
冬は釣れないのか?
冬にカワムツをルアーで釣るには、難易度としては高くなります。
しかし釣り上げるのは不可能ではなく、
- 水深が深く・流れがある程度緩い場所を狙う
- ルアーのアクションをスローに・丁寧に見せる
- 温排水や湧水など、水温が安定しやすい河川を狙う(冬でも水生昆虫が羽化するような河川がベスト)
- 水源が高い山ではなく、標高が低い河川
このような点を意識することで、寒い冬場でもカワムツがルアーで釣れる可能性は高くなりますね。
まるなか
ポイント・釣り場選び
流れが強すぎない河川の上流~中流域を狙う
カワムツをルアーで狙う場合ですが、基本的には流れが程よくありつつ、強すぎない場所を狙うのがおすすめですね。
カワムツは程よく流れがある場所に生息していますが、大きな岩がゴロゴロしている険しい渓流などにはあまり生息していません。
標高が低い山から流れ出ている規模が大きすぎない河川の中~上流域が無難です。
イメージとしては、このような川遊びを楽しむような場所が有望ですね!
水深
カワムツをルアーで狙うのに適したフィールドですが、水深が結構重要だったりします。
深い場所でジッとしている活性が低いカワムツはルアーを食わせるのが結構難しかったりします。
基本的には水深が20cm~30cm程度のチャラ瀬~深くて1m・1.5mくらいまでの場所が適しています。
浅い場所のカワムツほどルアーを積極的に追いやすい傾向があるので、私の場合は水深1mくらいまでの場所をメインに狙いますね。
変化・隠れ家ある釣り場を狙う
カワムツ釣りに限ったことではありませんが、何も変化が無い河川よりも流れに変化がある場所の方が狙って魚を釣りやすくなります。
よく見られる有望ポイントとしては
- 落ち込み
- 流れが速すぎない瀬(流れがヨレている場所や沈み岩の周りは特に有望)
- 草の陰
- 淵
- 橋の下
このような流れの変化や障害物の周辺は重点的に狙うようにします。
このポイントは落ち込みや瀬・草の陰などが絡んだ一級ポイントですな!
基本のタックル
カワムツをルアーで狙う時に使いやすいタックルについて、目安を紹介しておきます。
基本的には他の釣りに使うものが流用できるので、ロッドやリールなどはあえて専用に買い揃える必要はないですね。
ロッド
カワムツは小さな魚なので、使用するルアーも小さくなります。
小型のルアーを繊細に扱い、魚の引きを味わうためにも柔らかいルアーロッドが望ましいです。
長さはだいたい6フィート前後を基準に、5フィート~7フィートくらいまでのロッドが使用できます。
狭い河川を攻めるのであれば、5フィート台~6フィートくらいまでの短めの方がおすすめです。
私としては
- トラウトロッド:エリア・ネイティブ用両方使えるが、私の場合は6フィートクラスのネイティブロッドをよく使う
- ライトゲームロッド:アジング・メバリングロッドがおすすめ。若干長めだが、足場が高い川でも使いやすい
- バスロッド:ULクラスがおすすめ。若干硬めになるが使用可能
おすすめはこれらのロッドです。
私は上記のロッドを全て所有していますが、ネイティブ用のトラウトロッドを使用することが多いですね。
リール
リールはロッドに合わせるのが基本になり、小型のスピニングリールが無難です。
基本的にはシマノC2000番・ダイワLT2000番を基準に1000番~2500番くらいまでが流用できます。
特に強い負荷をかけるわけではないので、高級なリールは必要ないです。
数千円程度のものでも十分使えます。
ギア比は好みもありますが、ハイギアまたはノーマルギアがおすすめですね。
流れの中でミノーなどを操作するなら、ハイギア(HGやXH・Hなどの表記)が無難に使いやすいです。
▼新発売のリールについて、使用感を知りたい方は【新作リールインプレッションまとめ】を参考にどうぞ。
全て管理人が実費を払って購入し、公平な視点で使用感を解説します。
ライン
リールに巻き取るラインですが、かなり軽いルアーを中心に扱うので、太いラインは使いにくくなります。
よくわからなければナイロンラインの3LB~4LB程度を使ってみて、慣れている方はPEラインの0.2号~0.4号クラスもおすすめです。
私の場合、PEライン0.3号+リーダー5LBほどのラインシステムをカワムツ釣りでは基本にしています。
ラインの長さは沢山巻く必要は無く、50mほど巻き取っておけば十分です。
スナップ
ルアーローテーションを簡単にするために、スナップを使うのがおすすめです。
カワムツを狙う場合は#0を基準に、小さめが好きなら#00くらいが使いやすいです。
ウルトラスナップは繰り返しの使用でも劣化しにくく、強度も十分で非常に使いやすいオーソドックスなスナップです。
ジャンル問わず、私はこのスナップを一番よく使っていますね。
まるなか
カワムツ狙いに使うルアー選び
ルアー選びはかなり重要です。
カワムツ(ハヤ)は他の肉食魚よりも口が小さく、ルアーに反応しても針に掛けるのが難しいですからね。
ミノー
ミノーは最も無難で使いやすく、トリプルフックを使用することによって小型のカワムツでもフッキング率が高めなのがメリットになります。
基本的には4cm前後、私の場合は38mm~45mくらいまでの小さいものを使用します。
渓流トラウトよりもワンランク小さい位のイメージですね。
比重に関してはシンキング、またはヘビーシンキングの水に沈むタイプが無難です。
カラーは視認性に優れた背中がチャートやピンクのものがおすすめで、チャートヤマメやピンクヤマメなどをメインに使います。
ミノーの使い方・誘い方に関しては、
- 2~4回ほど連続でロッドをチョンチョンと動かしながらリールを巻く
- アクションを止めてフォール(1~3カウントくらい)
こんな感じの繰り返しで、トゥイッチングで誘うことを基本にしています。
スプーン
次によく使うのがスプーンですね。
ミノーよりも手っ取り早さが無くなりますが、ヒラヒラとした柔らかなアクションでカワムツに誘いを掛けることができます。
風が強くても安定して飛距離が出しやすいのも特徴ですね。
スプーンの場合はだいたい2g~3.5gほどのものを使うことが多いですね。
カラーはどちらかといえばゴールドベースのものが私の好みです。
スピナー
スピナーもカワムツ(ハヤ)に良く効きます。
重さはスプーンと同じく、3.5gくらいまでのものを使います。
ただ巻きで簡単に使うことができるので、投げて巻くだけでオートマチックに魚が釣れます。
カラーはゴールドブレードを中心に使うことが多いですね。
カワムツにおすすめなルアー
実際に私が使っていて実績のあるルアーを選抜して紹介しておきます。
スミス Dコンパクト38
スミスのDコンパクトはヘビーシンキングミノーです。
トラウトゲームの場合は45mmの大きい方を多用しますが、口が小さいカワムツの場合は38mmの方が使いやすいです。
非常にバランスが良いミノーで、トゥイッチングでカワムツに誘いを掛けて使うのがおすすめです。
非常に小型でカワムツのフッキングも良く、とりあえず使いやすいミノーを探している方にピッタリですね!
▼詳しい使用感解説は【Dコンパクト徹底インプレッション】を参考にどうぞ。
DUO スピアヘッドリュウキ38S
スピアヘッドリュウキ38Sもコンパクトなヘビーシンキングミノーですね。
個人的にはアクションの安定度や水掴みの良さでDコンパクト38を使うことが多いですが、コスパに優れたリュウキも十分使いやすいミノーです。
前後のフックが少し絡みやすいのが気になる点ですね。
ロッドアクションをつけすぎると、前後のフックが絡んでしまったりします。
▼使用感の詳しい解説は【DUO スピアヘッドリュウキ徹底インプレッション】を参考にどうぞ。
タックルハウス バフェットS43
バフェットは43mmのシンキングミノーです。
Dコンパクトやリュウキと比べると沈下速度が遅く、浅い場所を引きたい時に使いやすいですね。
チャラ瀬狙いやカワムツが水面でライズしているような時にかなり活躍するミノーです。
このルアーも超定番の存在で、ずっと私の一軍に居続ける信頼のアイテムです。
▼詳しい使用感解説【タックルハウス バフェット徹底インプレッション】を参考にどうぞ
フォレスト MIU
トラウト用スプーンとしては超定番ですね。
エリア用としても人気がありますが、渓流~湖のネイティブトラウトゲームにも使えます。
アクションの立ち上がりも良好で、ただ巻きするだけで時々勝手に動きが変化し、魚に誘いを掛けてくれます。
シルエットの大きさもコンパクトなので、口が小さいカワムツ狙いにも使いやすいですね!
スミス AR-S
AR-Sはインラインタイプ(ブレードに直接シャフトが付いている)のスピナーですね。
ブレードの立ち上がりが非常に早く、アップストリームの釣りや小規模なフィールドでも使いやすくなっています。
ネイティブトラウト用のインラインタイプのスピナーとして超定番で、ただ巻きだけでOKです。
安定したブレードの回転と程よい抵抗感で使いやすいですね!
狙い方のコツ
ある程度流れのある場所を狙う
カワムツは標高が低い河川の上流部~中流域を中心に、場所によっては水路などにも生息しています。
ルアーで狙う場合は餌釣りとは少し違い、基本的にはある程度流れがある場所を狙うのがおすすめです。
流れがほとんどない場所のカワムツは、ルアーに反応が悪いことがやや多くなる傾向を感じます。
釣れる時はどんな場所でも釣れますが、魚のチェイスがあってもルアーに食いつかないような時は流れの中に入って餌を積極的に探している個体を狙うようにします。
餌釣りの場合は流れが緩い場所の個体も比較的反応させやすいですが、ルアーの場合は流れをうまく使うことで食わせやすくなりますね!
見切りはすぐに付けてランガン
カワムツは他のハヤ類と比較すると、釣れる時の釣れない時の反応の差が大きい印象です。
活性が高い個体はルアーの着水とともに素早く突進してくるくらいですが、食わない時はルアーを投げても全く反応しなかったり、逃げたりします。
また、1度ルアーを見て食わせきれなかった場合、次のキャストではスレてしまうこともかなり多いです。
ですので、1つのポイントは数キャスト以内に見切りをつけ、粘らずにどんど移動しながらランガンで釣っていくようにしましょう。
餌釣りの場合は一か所で粘っても良いですが、ルアー釣りの場合は「1投目」を大切にすると良いですね!
まるなか
フック
カワムツはトラウトなどと比較すると口が小さく、大きいフックを使うと針掛かりが悪くなります。
フッキングを重視するなら小さいトリプルフックがおすすめですが、魚にダメージを与えないためにカエシを潰し、バーブレスにした方が良いですね。
私の場合、ミノーを使う時は#18~#14ほどの小さい番手をよく使います。
私の場合、オーナーのST-11・ST-36、ヴァンフックのDT-38などをよく使います。
まとめ!
今回はカワムツのルアー釣りを紹介しました。
単に釣果を出すだけなら餌釣りに軍配が上がることが多いですが、お手軽に遊びたい方にはルアーで釣るのもおすすめですね。
ルアーで狙う際は流れが程よくある場所を中心に狙い、一か所で粘らないのがコツですね!
他にも毛ばりを使った流し毛ばり釣りなども楽しいので、状況によって色んな釣り方を試してみて下さいね。
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