こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は川釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマはカワムツ釣りの基本を紹介します。
釣り場選びや使う仕掛けの種類など、知っておくと役に立つ基礎基本を解説。
今回の解説を参考に、今後釣行する時の役に立ててもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
なお、私の魚釣りに関する経験・主な実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- 渓流釣り~船釣りまで餌・ルアーなどジャンル問わずに各種経験
- メーカーからプロスタッフとして勧誘あり
- 釣具店・メーカーにて私の釣り方やタックルインプレッションの活用あり
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活している釣り好きです。
全て管理人の実釣経験に基づいた内容になっています。
カワムツが釣りやすい時期・時間帯
春~秋までがベストシーズン
カワムツ釣りに適した時期ですが、カワムツ自体は一年中狙うことが可能です。
しかし、水温が低い冬場は水深が深い淵でジッとしていることが多く、釣る難易度は高くなりやすいですね。
釣行する河川の水温によりますが、私の住む静岡の場合はだいたい4月~11月くらいまでが比較的簡単に釣りやすい印象です。
水温が高い6月~9月位がベストシーズンで、昆虫などを捕食するために水深が浅い瀬に出てきたり、水面に何かを落とすと飛びついてくる姿を見ることができたりします。
朝・昼・夕いつでも釣れる
カワムツ釣りに適した時間帯ですが、朝・夕マズメはもちろんのこと、日中でも問題なく釣果を上げることが可能です。
夜間は水草の陰などでジッとしていることが多いですが、ある程度光量があれば積極的に餌を追う習性がありますね。
釣行する時間帯については、それほどこだわる必要は感じていません。
まるなか
釣り場・ポイント
河川の上流~中流域
カワムツ釣りに適した釣り場ですが、河川の上流~中流域がもっとも狙って釣りやすいですね。
上流域を狙う場合は、ヤマメやイワナなどを狙うような流れの押しが強く、落差が大きいポイントはおすすめしません。
水量がやや少なくて流れが緩い河川の方がカワムツが釣れやすい印象です。
標高が低い山から流れ出ているような河川が有望です。
カワムツはハヤと呼ばれることも多いですが、
- アブラハヤ・タカハヤ:カワムツよりも上流域に多い
- オイカワ:カワムツよりもやや下流域や水深が浅いチャラ瀬やトロ場に多い
同じポイントに混同していることもありますが、このような習性の違いを感じています。
落ち込み・瀬などの変化を狙う
カワムツはハヤ類の中では比較的アグレッシブな性格の魚で、アブラハヤやオイカワなどよりも流れに変化があるポイントで群れを形成しやすい印象です。
実際に私はこのポイントでカワムツを沢山釣っていますが、手前に落ち込み、奥はちょっとした瀬になっています。
このような流れに変化がある場所はカワムツが群れやすく、実績が高いですね!
水路など
カワムツは細い流れにも潜んでいることが多く、小規模な支流や水路でも釣ることができます。
幅が数メートルも無いような小さな小川や、草が沢山生えているようなポイントも有望です。
まるなか
カワムツの釣り方・仕掛けの種類
カワムツの釣り方ですが、大きく分けると
- 餌釣り
- 毛ばり釣り(流し毛ばり・フライ・テンカラ)
- ルアー釣り
3つに分類できます。
餌釣り
カワムツを釣りたい初心者の方や、確実に釣果を上げたいのであれば、おすすめは餌釣りですね。
シンプルなウキ仕掛けでカワムツは十分釣ることができ、川釣り入門にも最適です。
雑食性の魚なので、色んな餌で狙うことが可能です(後で詳しく紹介します)。
毛ばり釣り
カワムツはハヤの中でも肉食性がかなり高く、水面に落ちる虫などにかなり強い反応を示します。
河原の砂利などを水面に投げ込むと、虫が落ちてきたと勘違いして飛びついてくるくらいです。
この習性を利用し、鳥の羽などをまいて作った疑似餌、毛ばりで釣ることも可能です。
餌釣りよりも釣れる時と釣れない時の差が大きくなりやすいですが、餌をつけずに釣ることができるので、手返しよく釣れるメリットがあります。
特に水面付近を流れる虫を意識し、カワムツが表層に浮いている時がチャンスタイムですね。
▼毛ばりを使った釣り方の詳しい解説は【流し毛ばりを使った川釣りに挑戦しよう!必要な基礎知識解説】を参考にどうぞ。
ルアー釣り
カワムツは比較的ルアーにも反応が良く、小型のルアーを使うと釣ることも可能です。
しかし、餌釣りや毛ばり釣りと比較すると、アタリがあっても針掛かりさせるのが少し難しかったりします。
釣り初心者の方というより、中級者以上の方におすすめな釣り方ですね。
▼ルアーでカワムツを釣りたいマニアックな方は【カワムツのルアー釣り基礎講座】を参考にどうぞ。
まるなか
餌釣り仕掛け(ウキ釣り)
初心者の方にもおすすめな餌釣り仕掛けについて紹介していきましょう。
竿
カワムツ釣りに使う竿ですが、初心者用の買いやすい価格の「のべ竿」で十分です。
渓流竿や清流竿(ハエ)竿が使いやすく、硬さは中硬~硬調ほどが使いやすいですね。
竿の長さはだいたい4m前後がおすすめで、
- 狭い川で釣りをする:3m~3.6mくらい
- ある程度開けた川で釣りをする:4m~4.5mくらい
目安としてはこれくらいを基準にすると良いでしょう。
もっと短い竿でも釣ることはできますが、カワムツは意外と警戒心が高いので、ある程度長い竿で遠くから仕掛けを振った方が良く釣れます。
仕掛け
仕掛けは市販の川釣り仕掛けを使用すれば全く問題ありません。
ウキの種類も特にこだわる必要は無いですが、どんぐりウキやとうがらしウキが付いたものが使いやすいです。
道糸はだいたい0.8号~1号くらい、ハリスは0.4~0.6号くらいのものがおすすめですね。
多少太くても問題は無いので、そこまでシビアになる必要は無いです。
竿の長さに合わせて仕掛けを選ぶのが重要で、短いもの・長いものは使いにくくなるので要注意!
針
替えの針は何本か用意しておくのがおすすめですね。
カワムツはアブラハヤやオイカワよりも多少大きめの針でも釣れやすいですが、袖針の3号前後が無難に使えます。
餌
カワムツはハヤ類の中でも虫エサに反応が良い傾向があり、可能ならば植物性の餌よりも活き餌を使った方が良く釣れます。
おすすめなものとしては、
- ミミズ:小さく切って使う。匂いも強くてイチオシ!
- 川虫:石をひっくり返して捕まえる
- 魚肉ソーセージ:小さくちぎり、針先にチョン掛けで使う
- 練り餌:魚粉やさなぎ粉などが入っているものがおすすめ
これらを好んで使っています。
とりあえず困った時に使いやすいのはミミズで、なんだかんだでカワムツの反応が安定しています。
▼川釣りで使われる餌の種類や、餌ごとの特徴・使い方については【川釣りに使う餌の種類・使い方の基本を徹底解説】を参考にどうぞ。
毛ばり釣り仕掛け
次は毛ばりを使った釣り方について、紹介していきます。
流し毛ばり
流し毛ばりは主にオイカワを釣る時に使う仕掛けで、小さな毛ばりが複数ついているのが特徴です。
竿は4m~5m前後ののべ竿を使い、流れの中を流したり、時々軽く引っ張って誘いを掛けて使います。
毛ばり釣り入門におすすめな釣り方で、状況が良い時は同時に2匹・3匹と複数のカワムツが釣れたりします。
フライ・テンカラ
フライ・テンカラは1本の毛ばりで釣る釣り方で、どちらかといえば渓流釣りの経験がある方におすすめな釣り方ですね。
フライフィッシングはリールがついている専用タックルを使用し、テンカラ釣りはテンカラ竿(渓流竿でも可)を使います。
カワムツを狙う時は、ヤマメやイワナなどを狙う時もやや小さめの毛ばりがおすすめで、私の場合はだいたい#16~#18くらいをよく使います。
大きいカワムツが多い時は大きめの毛ばりでも問題なく釣れますが、小型が多くなると、小さめの毛ばりでなければ針掛かりが悪くなりやすいですね。
水深が浅い瀬などにカワムツが見えている時、フライを投げると勢いよく飛びついている姿を見ることができ、エキサイティングな釣りができます。
フライは色んな種類が使えますが、私は水面に浮くドライフライで狙うことがほとんどです。
エルクヘアカディスやパラシュートなど、見やすくて浮力が高いパターンがお気に入りですね!
まるなか
ルアー釣り
ロッド
カワムツ用のルアータックルは発売されていないので、小型のルアーを扱うのが得意なタックルを流用することになります。
基本的には
- バスロッド
- トラウトロッド
- ライトゲームロッド
これらを使うのがおすすめで、5gくらいまでのルアーを快適に扱えるものを選びます。
リール・ライン
リールはスピニングリールが無難で、だいたい1000番~2000番くらいまでの小型のものがおすすめです。
ラインシステムは
- ナイロン:3LB~4LBくらい
- PEライン:0.3号~0.4号くらい+リーダー4LB~6LBを1m程度
特にこれといった決まりは無いですが、だいたいこれくらいが使いやすいでしょう。
ルアー
カワムツに適したルアーですが、できるだけ針を小さく、吸い込みを良くするのがコツになります。
私のおすすめとしては、
- ミノー:35mm~45mm程度のシンキングミノー
- スプーン・スピナー:3g前後(重たくて5g程度まで)
このようなものがおすすめです。
イメージとしては、渓流のトラウトゲームの少し小さめのルアーを使う感じでしょうか。
ただしルアーで狙う場合は、何度かルアーを通すとカワムツがルアーを見切ってしまい、全く反応しなくなることが多いです。
重要なのは第一投目になり、だいたい数投以内で勝負は決まります。
ルアーは見やすい色のものがおすすめで、ピンクやチャートなどの目立つカラーが入ったものが使いやすいです。
カワムツ釣りのコツ
カワムツはオイカワやアブラハヤと少し違った習性があり、知っておくと釣果を伸ばしやすいです。
居れば何かしらの反応が見えやすい
カワムツは仕掛けを落とした周辺に魚影があれば、ハヤ類の中では比較的シンプルに反応が出やすい傾向を感じます。
ある程度水温が高い時期であれば、餌や毛ばり・ルアーを落とした瞬間に何かしらの反応が出ることが多く、反応が無い場所で粘るのはおすすめしません。
私の場合、カワムツを釣る時はランガンを基本に、魚の反応が出るまではどんどん歩いて移動を繰り返して釣っていくようにしています。
その後反応が出たり、魚影が見える場所で少し粘るといった具合で、効率重視で魚を探していくと良いですよ!
カワムツの警戒心
カワムツは面白い魚で、警戒していない状態ならば餌っぽい何かが落ちてくると一瞬で飛びついてくることも多いです。
しかし、人影が見えたりすると一気に警戒モードに入り、餌を落としても無視したりします。
ですので他のハヤ類と比較すると簡単に釣れることも多いですが、一旦釣れなくなると、全く釣れなくなる気難しさがあったりします。
カワムツを狙う時はある程度距離をとって仕掛けを振り込むようにしたり、カワムツが警戒モードに入ってしまった時は一旦その場でじっと待ち、警戒心が薄れるまで待つのもテクニックの1つですね。
▼管理人が流し毛ばりでカワムツを釣っています
最近は川で雑魚釣りを楽しんでいます😊
— まるなか (@marunakafish) July 28, 2021
今日は毛鉤を使って遊んできました★
自然に流してみたり、わざとドラッグを掛けて引っ張ってみたり・・・。
日によって明らかに反応が偏ったりするので、やってみるとかなり面白いですよ〜🐟🐟
ルアー釣りの勉強にもなります。 pic.twitter.com/kYQfhZCxkB
カワムツは釣れる時はこんな感じで、仕掛けを落としてすぐに反応が出ることも多い魚です。
まとめ!
今回はカワムツ釣りの基本を紹介しました。
カワムツは意外と警戒心が高い魚で、警戒されない場所から仕掛けを落とせば、割と簡単に釣ることができます。
身近な河川の中・上流部で狙うことができ、大型のオスは思った以上の重量感で引きも楽しめます。
婚姻色が出たカッコいいオスを狙うのが面白く、見えているのになかなか釣れなかったりするのでゲーム性も高いですよ!
今回の解説を参考に、釣行時の役に立ててもらえたら嬉しく思います。
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